Community Place Browser Version 1.1
ユーザーズマニュアル


はじめに

本マニュアルは Community Place Browser の機能について説明しております。ご使用中に不明な点などありましたら、本マニュアルをご参照ください。

また Community Place Browser を初めてご使用になる場合は、取扱説明書を必ずお読みください。


目次


Community Place Browserとは


Community Place Browser は VRML 1.0、VRML 2.0 に準拠した VRML ブラウザ(3D ブラウザ)であり、ローカルディスクやインターネット上にある VRML ファイルを読み込み、レンダリングしてウィンドウに表示します。さらに、音や映像、動きに満ちたインタラクティブな3次元仮想空間(仮想世界)を自由に楽しむことができます。すなわち、歩き回ったり、方向を変えたり、進行速度を変えたり、そして上を向いたり下を向いたり、あたりを見渡したりできるのです。さらに、その仮想世界に仕込まれた「動き」を実行してみたり、音楽を聞いたり、映画を見たりすることもできます。
またインターネットを利用してマルチユーザサーバである Community Place Bureau に接続することにより、同じ Community Place Bureau に接続された複数のユーザ間で、ひとつの仮想世界を共有することができます(共有仮想世界)。接続したユーザ同士はアバタと呼ばれる化身となり、お互いに仮想世界の中で出会うことができます。出会ったユーザ間で、アバタのアクション(身振り) やテキストによるチャット (文字をリアルタイムに送受信することで会話する機能)を使って、多人数で双方向の新しい形のコミュニケーションを行うことができます。つまり、仮想世界の中で他の人と共有体験をしたり、そこで起きたことを一緒に話し合ったり、協力して作業を行ったりすることができるのです。


システムの概要

ここでは Community Place Browser のシステム全体の概要について説明します。

Community Place Browser は、 VRML1.0 、 VRML2.0 のファイルを読み込み、表示することができます(VRML 2.0のスクリプト言語としては Java 言語に対応しています)。これらの VRML ファイルをローカルディスクから読み込むことも、インターネットから読み込むことも可能です。インターネットから読み込むときには、コンピュータがインターネットに接続されているかどうかを確認してください。

上の図に示すように、インターネット経由で VRML ファイルを読み込むときはNetscape Communicator が起動されている必要があります。ローカルディスクから VRML ファイルを読み込む読み込むときには、 Netscape Communicator は必要ありません。 Netscape Communicator が起動していない状態でインターネットから VRML ファイルを読み込もうとすると、 Community Place Browser が警告のダイアログボックスを表示する場合がありますが、何も問題ありませので、その場合は [OK] を押してダイアログボックスを閉じてください。


起動する

Community Place Browser を起動するには、次のような方法があります。

また、Community Place Browser はインストールの際に自動的に Netscape Communicator のヘルパーとして登録されます。VRML ファイルへのリンクをクリックすれば、Community Place Browser が自動的に起動されて、VRML ファイルが読み込まれます。


終了する

Community Place Browser を終了するには、次の2通りの方法があります。


ウィンドウの説明

ここでは、Community Place Browser の各部の名称と働きを説明します。

メインウィンドウ

ツールバー

ナビゲーションバー


仮想世界の中を移動する

仮想世界の中では、キーボードまたはマウスを使用して移動することができます。ここでは、移動方法について説明します。

注意 : 検証モードでは移動できません。

前進する

仮想世界で前進するには次のようにします。

後退する

仮想世界で後退するには次のようにします。

右に旋回する

仮想世界で右に旋回するには次のようにします。

左に旋回する

仮想世界で左に旋回するには次のようにします。

まわりを見渡す

仮想世界を360度見渡すことができます。

上昇する

仮想世界で上昇するには次のようにします。

下降する

仮想世界で下降するには次のようにします。

右に移動する

仮想世界で向きを変えないで右に移動するには次のようにします。

左に移動する

仮想世界で向きを変えないで左に移動するには次のようにします。

ジャンプする

仮想世界でジャンプするには次のようにします。

オブジェクトに近づく

仮想世界でオブジェクトに近づくには、今までの方法でも近づくことはできますが、ある特定のオブジェクトに近づきたいときは、次のようにすることでも可能です。

最初の位置に戻る

仮想世界で道に迷ったときや、最初の位置に戻りたいときは次のようにします。


視線を変える

仮想世界で上を向いたり下を向いたり視線を変更することができます。視線を変更したまま移動することもできます。ここでは、視線を変える方法について説明します。

上を向く

仮想世界で上を向くには次のようにします。

下を向く

仮想世界で下を向くには次のようにします。

視線を戻す

仮想世界で視線の方向を水平に戻すには次のようにします。

左右に向く

仮想世界で左右に向くということは、右に旋回したり左に旋回したりすることになります。 それぞれの項目(左に旋回する右に旋回する)をご覧ください。

上空から見下ろす

仮想世界の全体を見たいときや、道に迷ったときに上空から下を見下ろすことができます。見下ろしたまま移動することもできます。さらに降りたい場所を指定することもできます。

上空から見下ろす

上空から見下ろすには次のようにします。

メモ

元の場所に降りる

見下ろした状態から元の場所に降りるには次のようにします。

降りたい場所を指定して降りる

降りたい場所を指定するには次のようにします。


オブジェクトを操作する

オブジェクトの中には、動作が仕込まれていたり、ラベルが付いていたりするものがあります。ここでは、オブジェクトを操作する方法を説明します。

動作を起動する

オブジェクトの中には、動作が仕込まれている場合があります。そのようなオブジェクトにマウスカーソルを合わせると のようになります。このオブジェクトに対し操作をすることで動作が起動されます。

オブジェクトに仕込まれた動作を起動するには次のようにします。

ラベルを表示する

オブジェクトのなかには、ラベルが付いている場合があります。このラベルを表示するには次のようにします。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックし、 [スカウタ(C)] をクリックしてチェックマークを付けます。
  2. オブジェクトにマウスカーソルを合わせます。ラベルが付いている場合は、そのラベルが表示されます。

ラベルを表示させたくない場合は、 [スカウタ(C)] のチェックマークを外します。

デフォルトはラベルを表示するようになっています。

メモ

スカウターモードはVRML2.0に対するソニーの拡張機能を用いているファイルでのみ有効です。


別の仮想世界に移動する

仮想世界の中には別の仮想世界へのリンクが張ってあることがあります。また、仮想世界を行き来したり、まったく新しい仮想世界を表示したりできます。ここでは、別の仮想世界に移動する方法を説明します。

リンクをたどる

仮想世界の中には、オブジェクトに別の仮想世界へのリンクが張ってある場合があります。このオブジェクトをクリックすることで、リンクをたどることができます。リンクをたどるには次のようにします。

  1. リンクが張ってあるオブジェクトにマウスカーソルを合わせます。カーソルが に変わります。リンク先がテロップとして表示されます。
  2. オブジェクトをクリックします。リンク先のVRMLファイルが読み込まれ別の仮想世界が表示されます。

リンク先がVRMLファイルとは限りません。HTMLファイルの場合もあります。そのときは Netscape Communicator に表示されます。

1つ前の仮想世界に移動する

現在の仮想世界を表示する直前に表示していた仮想世界に戻りたい場合は次のようにします。

前の仮想世界がない場合は、バックアイコンがグレーになり、クリックできなくなります。また移動メニューの [戻る(B)] がかすれてクリックできません。

1つ後の仮想世界に移動する

前の仮想世界に戻った後で、またもとの仮想世界に戻りたい場合は次のようにします。

後の仮想世界がない場合は、フォワードアイコンがグレーになり、クリックできなくなります。また移動メニューの [進む(F)] がかすれてクリックできません。

新しい仮想世界に移動する

「リンクをたどる」で説明したように、仮想世界の中には、別の仮想世界へのリンクが張ってあったりホームページへのリンクが張ってあったりします。これらをクリックすることで別のファイルを読み込むことができます。しかし、まったく新しい仮想世界に入りたい場合もあります。
ここでは、まったく新しい仮想世界に入るために、新たに VRML ファイルを読み込む方法について説明します。

ローカルディスクにある VRML ファイルを読み込む

ローカルディスクに VRML ファイルがある場合は、次のようにします。

  1. メニューバーの [ファイル(F)] をクリックしてファイルメニューを表示します。
  2. ファイルメニューの [開く...(O)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. [ファイルの場所(I)] ボックスを操作して、読み込みたい VRML ファイルがあるフォルダに移動します。
  4. [ファイル名(N)] ボックスにファイル名を入力します。
  5. [開く(O)] をクリックします。指定したVRMLファイルが読み込まれます。

4、5の操作をする代わりに、 [ファイルの場所(I)] ボックスに一覧されたファイルの中から、読み込みたい VRML ファイルをダブルクリックしても読み込まれます。

インターネット上にある VRML ファイルを読み込む

インターネット上に VRML ファイルがある場合は、次のようにします。

  1. メニューバーの [ファイル(F)] をクリックしてファイルメニューを表示します。
  2. ファイルメニューの [ URL で開く...(U)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. [ URL ] ボックスに読み込みたい VRML ファイルのURLを入力します。
  4. [OK] をクリックします。指定した VRML ファイルが読み込まれます。

これらの操作をする代わりに、Community Place Browser の [アドレス] ボックスに VRML ファイルのURLを直接入力しても読み込まれます。

注意 : インターネット上にある VRML ファイルを読み込むには、Netscape Communicator が起動している必要があります。


マルチユーザ機能

Community Place Browser は、インターネットを利用してマルチユーザサーバ Community Place Bureau に接続することにより、同じ Community Place Bureau に接続された複数のユーザ間で、ひとつの仮想世界を共有することができます(共有仮想世界)。接続したユーザ同士はアバタと呼ばれる化身となり、お互いに仮想世界の中で出会うことができます。出会ったユーザ間で、アバタのアクション (身振り) やテキストによるチャット (文字をリアルタイムに送受信することで会話する機能) を使って、多人数で双方向の新しい形のコミュニケーションを行うことができます。このような機能をマルチユーザ機能と呼びます。

共有仮想世界でも今まで説明した移動やオブジェクトの操作は、まったく同様に使用できます。

さぱり以外のマルチユーザコンテンツはこちらで紹介しています。

マルチユーザ機能を使用するには、インターネットに接続されている必要があります。 接続されていない場合には、マルチユーザ機能は使用できません。その場合は、普通の仮想世界になります。ここでは、マルチユーザ機能について説明します。

共有仮想世界に入る

共有仮想世界に入るには、普通の仮想世界に入る場合と同様に、VRMLファイルを読み込みます。ただしその VRML ファイルはマルチユーザ用にデザインされています。

共有仮想世界に入るとツールバーの一番下にマルチユーザアイコン が表示されます。また「Community Place Bureauに接続しました。」というテロップが表示されます。 さらに MultiUser ウィンドウが表示されます。マルチユーザ機能はこの MultiUser ウィンドウとメニューバー[マルチユーザ(M)] を操作します。

図:共有仮想空間に入った様子

MultiUser ウィンドウを表示する

MultiUser ウィンドウは、共有仮想世界に入り Community Place Bureau に接続すると表示されます。次のようにすると MultiUser ウィンドウを表示したり、消したりすることができます。

MultiUser ウィンドウのタイトルバーにある終了ボタンをクリックしても閉じることができます。

アバタにアクションをさせる

アバタに様々なアクションをさせて感情表現することができます。アクションさせるには次のようにします。

それぞれのボタンを押した場合にどのようなアニメーションをするかは、仮想世界ごとに異なります。何もアニメーションしないこともあります。

チャットする

MultiUser ウィンドウを使用して他のユーザとテキストを用いたチャットをすることができます。

ユーザが入力したメッセージは、近くにいる他のユーザに送られ [Chat log] に順次表示されます。またメインウィンドウのそのユーザのアバタの上にテキストバルーンとして表示されます。

図:チャット機能

注意 : 入力したメッセージは、自分のごく近くにいるアバタに対してのみ送られます。 その範囲は、接続先である Community Place Bureau で設定されています。

チャットを入力する

MultiUser ウィンドウの最下部にテキスト入力ボックスがあります。ここにテキストを入力することで、周囲の他のアバタとチャットすることができます。

チャットを編集する

[Chat] の内容を編集することができます。いらなくなったメッセージを削除したり、コピー&ペーストして入力したり、スクロールして以前のメッセージを見ることもできます。

チャットを記録する

[Chat] の内容を保存することができます。

  1. MultiUser ウィンドウの編集ボタン(スクロールバーの上の三角のボタン)をクリックして、 [ログスタート(S)] をクリックします。
  2. ダイアログボックスが表示されます。保存するファイル名を入力し、 [OK] をクリックします。
  3. この操作後に [Chat] に表示される内容を記録します。
  4. 記録を終了したい場合は、 [ログエンド(E)] をクリックします。

図:チャットログメニュー

現在の共有仮想世界に入っている人数を知る

MultiUserウィンドウの人数欄に、現在の共有仮想世界に入っているすべてのユーザ数が表示されます。

近くの人の前に移動する

共有仮想空間にいる他のユーザの名前の一覧を表示し、その中の一人を選ぶことでその人の前に移動することができます。

自分の周囲にいる人の名前が表示されます。一覧から名前を選択するとその人のすぐ目の前に自動的に移動します。

図:共有仮想世界にいる人の名前の表示

このボタンの左側に表示されている数字は、その共有仮想世界にいるユーザ全員の数を示します。一覧に表示されるのは自分の周囲にいる人だけなので、一覧に表示される名前の数と異なる場合があります。

パーソナルチャットする

共有仮想空間にいる他のユーザと一対一のチャットを行うことができます。 シフトキーを押しながらアバタにカーソルを合わせて、相手とパーソナルチャットができる場合には、カーソルがになります。この状態で相手をクリックするとその相手とだけチャットをすることができます。ただし、相手があなたの申し出を断る場合もあります。

図:パーソナルチャット機能

パーソナルチャットのログは、同様にチャットログメニューで編集や保存ができます 。

レーダーマップを表示する

共有仮想世界にいる他のユーザがどこに居るのかを知るには、

  1. メニューバー[マルチユーザ(M)] をクリックし、 [レーダーマップ(R)] をクリックして、チェックマークを付けます。
  2. メインウィンドウの右上にレーダマップが表示されます。
  3. 画面の右上に十字のレーダーが表示されます。十字の中心が自分です。自分の周囲にいる他のユーザは赤い点で表示されます。
  4. レーダマップを消したいときは、もう一度 [レーダーマップ(R)] をクリックして、チェックマークを外します。

注意 : レーダーの届く範囲は、チャットの届く範囲と同じです。つまり、接続先である Community Place Bureau で設定されています。

アバタを選ぶ

  1. メニューバー[マルチユーザ(M)] をクリックし、 [アバタの選択...(S)] をクリックします。
  2. ダイアログボックスが表示されます。使用したいアバタをクリックして選択します。
  3. [OK] をクリックします。

アバタを編集する

  1. メニューバー[マルチユーザ(M)] をクリックし、 [アバタの編集...(E)] をクリックします。
  2. アバタを編集するための仮想世界が表示されます。
  3. アバタを編集します。

アバタを編集する機能については、共有仮想世界に依存しています。編集方法については、各共有仮想世界の説明書をお読みください。また編集できない場合もあります。

Community Place Bureau と切断する

このメニューはトグルとなっており、接続しているときは [切断(D)] 、切断しているときは [再接続(O)] になります。

Community Place Bureau と再接続する

このメニューはトグルとなっており、接続しているときは [切断(D)] 、切断しているときは [再接続(O)] になります。

接続の自動切り離し機能

共有仮想空間に接続してある一定時間以上何もしないと自動的に接続が切られます( さぱりでは10分)。しばらく席を外す場合などには、 MultiUser ウィンドウの右上にあるActive/Sleep ボタンのうち Sleep ボタン をクリックしてください。 席から戻ったら、 Active ボタン をクリックしてください。 たとえば、さぱりの場合は、 Sleep ボタンを押している間、あなたのアバタは他の人からは座っている姿で見えます。他のアバタがそういう姿をしている場合は、 Sleep ボタンが押されているということがわかります。さぱりでは、 Sleep ボタンが押されていても60分何もしないと接続が切られます。

メモ

接続が切られると、マルチユーザウィンドウが消え、ツールバーの下のアイコンが のようになります。 をクリックすることでも接続を再開することができます。

各種設定

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックし、 [設定...(P)] をクリックします。
  2. ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、呼び名、 SOCKS ホスト、ポート番号、詳細モードについて設定できます。

ここでは、以下の項目が指定できます。


ファイルを操作する

Community Place Browser に VRML ファイルを読み込むことで、仮想世界を表示します。読み込む方法については別の仮想世界に移動するで説明しました。ここでは、表示している仮想世界をファイルに保存したり、読み込むときのオプションの設定について説明します。

ファイルに保存する

現在表示されている仮想世界をファイルに保存することができます。保存できるファイルフォーマットは、 VRML ファイルおよび BMP (ウィンドウズビットマップ) イメージファイルです。

イメージファイルとして保存する

  1. メニューバー[ファイル(F)] をクリックします。
  2. ファイルメニューの [画像で保存...(I)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. [保存する場所(I)] ボックスを操作して、ファイルを保存したいフォルダに移動します。
  4. [ファイル名(N)] ボックスにファイル名を入力します。
  5. [保存(S)] をクリックします。表示されている仮想世界のスナップショットを BMP ファイルとして保存します。
    ファイル名には、自動的に拡張子「.bmp」が付きます。

保存される BMP ファイルの色数は、画面の色数と同じになります。

VRML ファイルとして保存する

  1. メニューバー[ファイル] をクリックします。
  2. ファイルメニューの [VRMLで保存...(V)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. [保存する場所(I)] ボックスを操作して、ファイルを保存したいフォルダに移動します。
  4. [ファイル名(N)] ボックスにファイル名を入力します。
  5. [保存(S)] をクリックします。表示されている仮想世界を VRML ファイルとして保存します。
    ファイル名には、自動的に拡張子「.wrl」が付きます。

Inline ノード、 Texture ノード、 Sound ノード等で、 URL で参照しているデータは保存されません。

同じ仮想世界ファイルをもう一度読み込む

現在表示されている仮想世界ファイルを、もう一度読み込みます。表示や動作が変になった場合等に有効です。

ファイルの読み込みを中止する

ファイルの読み込みを、途中で中止することができます。読み込むファイルを間違えたり、別のファイルを読み込みたい場合に有効です。

または

自動的にサウンドデータを読み込むようにする

音が設定されている仮想世界のVRMLファイルを読み込むときに、同時にサウンドデータを読み込むかどうかを設定できます。サウンドデータが大きく、ロードに時間がかかるときは、メニューのチェックマークを外すことにより、読み込まないようにすることができます。
サウンドデータを自動的に読み込まない場合、サウンド再生がオンならば、サウンドデータを再生するように設定されている場所に移動したときや、サウンドデータを再生するイベントを実行したときに読み込みます。
デフォルトは自動的に読み込みます。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [音の自動読込(L)] をクリックします。

自動的に読み込みたいときはチェックマークを付けます。読み込みたくないときはチェックマークを外します。トグル動作になっているので、2回選択すると元に戻ります。

自動的にテクスチャデータを読み込むようにする

仮想世界の中にテクスチャ (壁紙のイメージ) が貼られたオブジェクトを含んでいる VRML ファイルを読み込むときに、同時にテクスチャデータを読み込むかどうかを設定できます。テクスチャデータの数が多いときやサイズが大きいために、読み込みに時間がかかるときは、メニューのチェックマークを外すことにより、読み込まないようにすることができます。
デフォルトは自動的に読み込みます。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [テクスチャの自動読込(T)] をクリックします。

自動的に読み込みたいときはチェックマークを付けます。読み込みたくないときはチェックマークを外します。トグル動作になっているので、2回選択すると元に戻ります。


ブックマークを操作する

Community Place Browserは、ユーザが気に入った仮想世界と場所を登録しておくことができます。この登録しておく場所をブックマークと呼びます。ブックマークを登録しておくことにより、次にこのブックマークを選択すると、自動的にその仮想世界のファイルを読み込み、その場所に移動して表示します。
ここでは、ブックマークを登録したり、登録したブックマークに移動したり、登録したブックマークを削除したりする方法を説明します。

ブックマークを登録するには

  1. 仮想世界を読み込み、気に入った場所に移動します。
  2. メニューバー[ブックマーク(B)] をクリックします。
  3. ブックマークメニューの [追加(A)] をクリックします。ブックマークが登録されます。登録されたブックマークは、 [ブックマーク(B)] に追加されます。

  4. 表示されていた仮想世界のスナップショットのビットマップおよびタイトルがメニューとなります。

登録したブックマークに移動するには

  1. メニューバー[ブックマーク(B)] をクリックします。セパレータより下にブックマークがビットマップおよびタイトルで表示されます。
  2. 表示したいブックマークを選択します。登録された仮想世界の VRML ファイルが読み込まれ、登録された場所に移動します。

ブックマークを削除するには

  1. メニューバー[ブックマーク(B)] をクリックします。
  2. ブックマークメニューの [編集...(E)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. 登録してあるブックマークの一覧が表示されます。その中から削除したいブックマークをクリックします。
  4. [削除] をクリックして削除します。
  5. 間違って削除した場合には、[やり直し] をクリックして削除を取り消します。
  6. [OK]をクリックして削除を実行します。 [キャンセル] をクリックすると実行しません。

その他の設定

ナビゲーションモード

仮想世界ではいくつかのナビゲーションモードを選択できます。 Community Place Browser では、ナビゲーションモードとして "歩行"、"検証"、"飛行"、"無し"のいずれかを指定することができます。

それぞれのモードでの動作は次のようになります。

メモ

常にすべてのモードが使用できるわけではありません。仮想世界で指定してある場合にはそのモードのみになります。

ナビゲーションモードを変更する

ナビゲーションモードを変更するには、次のようにします。

  1. ツールバーのナビゲーションモードボタン をクリックし、ナビゲーションモードメニューを表示します。
  2. 希望するナビゲーションモードをクリックします。そのモードにチェックマークが付きます。ナビゲーションモードボタンのビットマップも変更されます。

または

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [ナビゲーションモード(N)] をクリックします。ナビゲーションモードメニューが表示されます。
  3. 希望するナビゲーションモードをクリックします。そのモードにチェックマークが付きます。ナビゲーションモードボタンのビットマップも変更されます。

どちらの方法も、かすれて表示されるナビゲーションモードには変更できません。

描画モード

Community Place Browserは、描画モードとして "通常"、"テクスチャ無し"、"線画" の3種類から選択できます。それぞれのモードでの表示は次のようになります。

描画モードを変更する

描画モードを変更するには、次のようにします。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [描画方法(D)] をクリックします。描画モードメニューが表示されます。
  3. 希望する描画モードをクリックします。そのモードにチェックマークが付きます。同時に画面表示が変ります。

サウンド再生のオン/オフを切り換える

BGMや効果音のようなサウンドの再生のオン/オフを切り換えることができます。デフォルトではオンです。

切り換えるには次のようにします。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [音(S)] をクリックします。

再生したいときはチェックマークを付けます。再生したくないときはチェックマークを外します。トグル動作になっているので、 2回選択すると元に戻ります。

ヘッドライトを点灯する

仮想世界の中にはライトがない場合があります。そうすると一切何も見えません。そのようなときはヘッドライトを点灯して、オブジェクトが見えるようにします。デフォルトでは消えています。

ヘッドライトを点灯するには、次のようにします。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [ヘッドライト(H)] をクリックします。
  3. チェックマークを付けると、ヘッドライトが点きます。

ヘッドライトを消す

もう一度 [ヘッドライト(H)] をクリックして、チェックマークを外します。ヘッドライトが消えます。

メモ

Community Place Browser は、仮想世界の中にライトがない場合は、自動的にヘッドライトを点灯します。但し、仮想世界でヘッドライトをコントロールしている場合には、それに従います。

視点を変更する

仮想世界の中にはいくつかの視点が仕込まれている場合があります。ユーザが視点を選択できるような場合には、その視点のリストが [移動(O)] メニューのセパレータの下に追加されます。このリストからユーザは視点を選択することができます。

視点を変更するには

  1. [移動(G)] メニューをクリックし、視点のリストから希望する視点を選択します。視点が移動します。

衝突判定

移動していて壁のようなものが前にあると、その壁にぶつかって進めなくなります。また "歩行" モードの場合、地下に潜ろうとしても地面とぶつかるために、それより下には移動できません。このように、通常は仮想世界の中では衝突判定を行っています。この衝突判定を行うかどうかについては仮想世界の中で設定されますが、 Community Place Browser ではメニューから判定しないように設定できます。デフォルトでは仮想世界に従います。

判定しないようにするには次のようにします。

  1. メニューバー[オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [衝突検出(C)] をクリックします。コリジョンメニューが表示されます。
  3. 衝突判定したくないものをクリックして、チェックマークを外します。そうすると衝突判定を行いません。チェックマークが付いたものは衝突判定を行います。

このメニューは仮想世界内から使用できないように設定できます。


Java コンソールを表示する

Community Place Browser のコンテンツには、内部の動作をJava 言語で記述したものがあります。これらの挙動/メッセージを明示するために、 Java のコンソール画面を表示させることができます。 これを表示させるには次のようにします。

  1. Netscape メニューバーの [オプション(O)] をクリックします。
  2. オプションメニューの [ Java コンソールの表示(J)] をクリックします。 Java のコンソールウィンドウが表示されます。

表示をやめるには次のようにします。

  1. Javaコンソールウィンドウの [Close] ボタンをクリックします。コンソールウィンドウが閉じます。

バージョン情報を見る

Community Place Browser のバージョン情報を知るには、次のようにします。

  1. メニューバー[ヘルプ(H)] をクリックします。
  2. ヘルプメニューの [バージョン情報...(A)] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
  3. 見終わったら [OK] をクリックして閉じます。

付録

ボタンおよびメニュー一覧

ナビゲーション

左ボタンを押しながらマウスをドラッグします。

移動


動作キーを
押す
マウスを
ドラッグする
押す

前方 上矢印 上方

後方 下矢印 下方

右へ回る 右矢印 右方

左へ回る 左矢印 左方

右へ移動 Shift キー
+ 右矢印
Shift キー
+ 右方

左へ移動 Shift キー
+ 左矢印
Shift キー
+ 左方

特定のオブジェクトへのトランスポート

特定のオブジェクトを決め、Ctrl キーを押しながらマウス左ボタンを押します。

視線変更

Shift キーを押しながらマウスをドラッグします(または矢印キーのどれかを押す)。


向き キー マウスドラッグ 押す

上を向く Shift キー
+上矢印
Shift キー
+上方向

下を向く Shift キー
+下矢印
Shift キー
+下方向

右を向く 右矢印 右方向

左を向く 左矢印 左方向

オブジェクトを動かしたり回転させたりするには

Alt キーとマウスの左ボタンを押しながらドラッグします。するとオブジェクトが動きます。
Alt + Shift キーとマウスの左ボタンを押しながらドラッグします。するとオブジェクトが回転します。

注意 : どのオブジェクトか操作できるかは、その仮想世界の作成者のデザインによります。

リンクのアクティブ化

カーソルがオブジェクトの上で の形になったときは、そのオブジェクトがURLリンクを持っていることを意味します。マウスの左ボタンをクリックすると、別の世界へ行くことができます。

動き(動作)の起動

オブジェクトが動きまたは動作を持っている場合は、マウスの左ボタンでその動きがスタートします。

ナビゲーションバー一覧

ナビゲーションバーには6個のナビゲーションボタン(矢印)があります。


ボタン 機能

上下を向く。元の姿勢に戻る。

左に回る

前方へ進む。

後方へ進む。

右に回る。

上下左右に移動する

ツールバー一覧

ツールバーには7個のツールボタンがあります。


ボタン 機能

ナビゲーションモード

その場で回転する(ターン)。

視点をずっと高い所に変更し、鳥の視点とする(フロート)。

仮想世界のホームポジションに戻る。

前画面に戻る。

次の画面に移動する。

ファイルのロードを中止する。

メニューバー一覧

メニューバーでは次のようなメニューがあります。

メニュー項目機能
ファイル
開く...新しい仮想世界をローカルファイルから開く
URLで開く...新しい仮想世界をURLから開く
画像で保存...現在表示されている仮想世界をイメージ形式で保存する
VRML で保存...現在表示されている仮想世界を VRML 形式で保存する
終了Community Place Browserを終了する
移動
ホーム仮想空間のホームポジションに戻る
読み込み中止読み込みを中止する
右旋回右に旋回する
回転その場で一回りする
左旋回左に旋回する
ジャンプその場で高い位置にジャンプする
ビューポイントの名前指定したビューポイントの名前に対応する位置に移動する*
マルチユーザ
マルチユーザウィンドウマルチユーザウィンドウを表示する。
レーダーマップレーダーを表示する。
アバタの選択...アバタを選択する。
アバタの編集...アバタの色を変更する
再接続/切断Community Place Bureau に再度接続する/接続を切る
ブックマーク
追加現在の位置をブックマークとして保存する
編集...ブックマークのリストを表示/削除する。
ブックマークこれまでに保存したブックマーク**
オプション
ナビゲーションモードナビゲーションの方法を選択する***。 次の4つのいずれかが選択可能:歩行検証飛行無し
描画方法仮想世界の描画の詳細度を指定する。次の3つのいずれかが選択可能: 通常(デフォルト)、テクスチャ無し線画
衝突検出壁や地面との衝突検出を指定する。次の2つが設定可能:(壁との衝突検出)、(地面検出)。地面検出は、歩行モードの重力作用を制御します。
スカウタスカウタモードのオンオフを指定する。
サウンド機能のオンオフを指定する。
ヘッドライトヘッドライトのオンオフを指定する。
テクスチャの自動読込テクスチャの自動読み込みのオンオフを指定する。
音の自動読込音データの自動読み込みのオンオフを指定する。
ツールバーツールバーの表示のオンオフを指定する。
ナビゲーションバーナビゲーションバーの表示のオンオフを指定する。
設定...設定ウィンドウを表示する。
ヘルプ
バージョン情報Community Place Browser のバージョンに関する情報を表示する。

* どのようなビューポイント名が表示されるかは、その仮想世界によります。このため、ビューポイント名がまったく表示されない場合もあります。

** ここに表示されるブックマークは、追加で登録したものが表示されます。

*** どのモードが使用可能かは、その仮想空間の作成者のデザインで決まります。このため、ある世界では歩行以外が選択できなかったり、別の世界では、飛行と検証のいずれかが選択できたりします。

**** Javaコンソールウィンドウは、その仮想世界の作成者にJavaに関する情報を表示するためのものです。通常はユーザが使うことはありません。

問題が起きたら

リファレンス


商標


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