日本語版OpenDoc&英語版Cyberdogを使ってみよう
インストール編

 付録CD-ROMに収録した日本語版OpenDoc 1.0と、Cyberdog 1.0b2(開発途上の英語
版)をシステムに組込む手順を解説する。残念ながら、収録したApple関連ソフトの
うち日本語版OpenDoc 1.0以外はすべてPowerPC搭載Macでのみ動作する。

1.日本語版OpenDocのインストール

 まず「日本語版OpenDoc 1.0」(以下OpenDoc J)をシステムに組み込もう。 Open
Doc Jはいくつかの機能拡張やコントロールパネルなどで構成されており、専用の「イ
ンストーラ」でハードディスクに組み込む。

 インストールする前に、付録CD-ROM内のインストーラーと同じフォルダーにある
「OpenDocについて」というファイルを熟読しておこう。このファイルにはインストー
ル時の諸注意やOpenDoc Jの概要が詳しく書いてある。なお、本誌'96年3月号に添付
した英語版OpenDoc 1.0をインストール済みのユーザーは、下記の「注意」を参考に
作業を進めてほしい。

注意 英語版から日本語版に環境を切り替える

 英語版の「OpenDoc 1.0」をインストール済みのユーザーは、トラブルの発生を極
力防ぐために、日本語版をインストールする前に英語版を削除しよう。最も手っ取り
早いのは、インストール時に使った英語版の「Installer」で削除する方法。「Insta
ller」を起動後、ウィンドウ左上のポップアップメニューを「Easy Install」から
「Custom Remove」に切り替える。削除したい項目の一覧が現れたら、「OpenDoc for
All Macintoshes」と「Apple Event Manager」を選んで「Remove」ボタンをクリック
する。これで削除が完了する。

 紛失・破損などの理由で「Installer」を使って削除できない場合は、本誌の付録
CD-ROMに収録しているOpenDoc Jに添付の「OpenDocについて」という書類の末尾を見
ながら削除しよう。

2.Cyberdog 1.0b2のインストール(PowerMacのみ対応)

  OpenDoc Jは単体では利用できないので、対応ソフトの「CyberDog 1.0b2」
(以下CyberDog)をインストールしよう。残念ながら、今回収録した開発途上の英
語版(β版)は、Power Macでしか利用できない/システムクラッシュなどを引き起
こす可能性がある/日本語が利用できない♢♢といった制限がある。なお、680x0系
のMacでも動作するCyberDogの最終版は、'96年前半に登場する見込みだ。収録した
CyberDogがサポートしている日本語コードはシフトJIS2のみで、電子メールやWWW
ページの多くはこれ以外の漢字コードを使っているため、日本語を表示できないケー
スが多い。収録したCyberDogは英語版のOpenDoc 1.0.2での使用を前提に開発された
もので、付属の英文Read Meファイルもこれに則った記述となっている。しかし、Open
Doc Jでも下記の手順に従えばCyberDogを利用できる。CyberDogをハードディスクに
組み込むには「Cyberdog 1.0b2 Installer」というソフトを使う。
「Cyberdog 1.0b2 Installer」アイコン

 「Cyberdog 1.0b2 Installer」のアイコンをマウスでダブルクリックして起動する
と、タイトル画面に続いて英語の注意事項が現れるので、内容を確認してから「Con
tinue」ボタンをクリックする。下の画面が現れたら「Install」ボタンをクリック
してインストールを開始する。

 インストールが完了すると再起動を促すダイアログが現れるので、「Restart」ボ
タンをクリックする。前述のとおり、収録したCyberDogは英語版OpenDocでの使用を
前提にしているため、インストール後、上のコラムで示す手順にしたがってCyberDog
関連のファイルの組み込まれた場所をOpenDoc Jで使えるように手直しする。
 なお、CyberDogのインストーラーは、下記の漢字Talk 7の機能拡張やコントロール
パネルがインストールしてあっても、それらを認識せずに英語版のファイルを重ねて
組み込んでしまう。

 これらのファイルが重複しても、一部の表示が英語になったりするだけで動作上の
問題はない。ただし「QuickTime」は複数あると起動時にエラーメッセージを表示し
て煩わしいので、最新版の2.1を残して(Power Macでは「QuickTime PowerPlug」バ
ージョン2.1も残す)、ほかは「システムフォルダ」の外に出す。
 CyberDogが正しくインストールできたか確認するには、CyberDogを組み込んだハー
ドディスク内の「Cyberdog b2 Folder」にある「Cyberdog Starting Point」という
書類を開く。6つのボタンアイコンを備えた書類を表示すればインストールは成功だ。
 うまく表示されない場合は、「システムフォルダ」の「初期設定」フォルダーにあ
る「OpenDoc 初期設定」というフォルダーを捨ててから書類を開き直してみよう。今
度は正しく開けるはずだ。

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