魔導物語・外話「海」
序. 始まりの前のこと
光がありました。
そして闇もありました。
その二つは同時にあり、双子のような存在ながら、いつも敵対しあっていました。
それは、神様がそういうふうに作ったからです。
人はそのどちらにもなれる、たった一つの存在でした。
だから、互いに傷つけあう存在は人間だけなのです。
そこにいる青年と少女も、互いに敵対しあう存在でした。
青年は、酷くこの世界を憎んでいました。
少女は、この世界に希望を持っていました。
闇と光、双方が魂の中にあり、それ故に二人は敵同士でした。
光である少女は、闇である青年が落とそうとした星を止め、なんとか青年を倒すことが出来ました。しかし、とどめを刺すことは出来ず、また少女も深い傷を負ってしまいました……
――それは、今から五十年ぐらい前の話だ。
歴史の中にそりゃもう数え切れないくらいある、光と闇の戦いの一部に過ぎず、やがて風化していくだけのはずだった。
だが、その時点ではまだ終わっていない。俺にとっちゃあ関係ねえが、だからこそこのお伽話が存在する。さあさあくだらなくも哀れで愚かな人形劇の始まりだ。
ん? 何の話かって? そりゃあもちろん、かの夜明けの魔女と月の天使のお伽話さ……
壱. ひとり
高い高い塔の最上階。そこの窓から外を眺めている少女がいる。
彼女の名は、ウィッチといった。金色に輝く髪と、朝焼けの直前の澄み切った青い空の色をした瞳。まだ、四、五歳ぐらいの幼い少女だが、その顔には一切の表情が無かった。
朝起きて、ずっと窓から空を見つめていて、誰とも話さずに過ごして、また眠るだけの生活を繰り返していたからだ。
もちろん、塔の外から出たことはない。
自分と、祖母と、母親以外の存在を知らなかった。あまりにも高すぎて、鳥でさえウィッチのいる塔の最上階まで昇る事はできない。しかも、祖母と母親は滅多にウィッチの所に現れなかった。だから――
だから、ウィッチはずっと一人だった。
一人だから、何も知らない。
嬉しいことも、悲しいことも……寂しいことも。
何も――知らない。
その日も、ウィッチはただ一人で過ごしていた。
絨毯を敷いた床の上に、一冊の本を広げている。ページをめくりもせず、じっと、開かれているページに見入ったままだ。
そこには、ただ青い青い海が描かれていた。
つと視線をそらす。窓から見えるのは、雲一つ無い空。
もう一度、本の方を見る。そこに描かれた海は、空よりももっともっと深くて濃い青色だった。
「…………海……」
ぽつりと呟く言葉。耳を澄ましていても、聞き逃してしまいそうなほどか細い声。
「……海……見てみたいな……」
それは、少女が呟いた、生まれて初めての望みだった。
謝罪。懺悔。いくらそれを行おうと、許されることは無い……
分かっている。自分が罪人であることは。だが、それでも……!
それでも、納得は出来ない。何故、子や孫にまでその罪があるというのだ!? 彼らは、ただ生まれてきただけなのに! それだけだというのに……!
「それだけなのに……!」
深い深い苦悩。血が滲むほどの。その流れる血にも気付かないほどの。
銀髪の魔女はくっきりと顔に刻まれた疲労と苦悩を自覚していた。
「……お義母さま」
彼女に声をかけたのは、息子――もう、死んでしまった――の妻だった。長い黒髪と同色のローブが闇にとけ込み、只でさえ白い顔をなお浮き上がらせている。
「彼が、それを後悔しましたか? 貴方の息子であったことを」
「……しなかった。認めますよ……でも、ウィッチは? 生まれてから、ずっと一人で……一人で、寂しいことに気付きもしないあの子は?」
「それなら、私も罪人です。母でありながら、あの子の側にいてあげられない」
「それさえも、私の罪が招いたものです!」
最後の言葉は、悲鳴だった。
闇に、静寂が浸透していく。そのまま、時さえ凍らせるような静けさが続く。
永遠に等しい数秒。
それを破ったのは、黒髪の魔女の一言だった。
「……ウィッチは。あの子は、海を見たがっています……叶えてやって下さい。あの子の、最初の望みです」
二人の魔女の瞳は、全く同じ輝き――悲しみを持つ輝き――がたたえられていた。
その僅かに潤んだ視線が交錯し……すれ違い、ドアが閉じられる。
一人残された銀髪の魔女は闇に向かってため息を吐いた。
窓から、銀色の月が見えた……
弐. ふたり
ウィッチは目を見開いた。目の前に、知らないモノがあった。
にこにこと笑いながら、窓に腰掛けている。
「やあ。ウィッチ」
白い髪と、銀色の瞳の少年。すこし、ウィッチよりは年上だろうか。痩せ気味の体に、灰色のマントをまとっている。
「あなたは……?」
軽い恐怖。その少年は、何のことはない普通の少年なのだが、ウィッチにとって“それ”は初めて見るモノだった。当然だが、未知のモノに人が表す感情は恐怖だ。
もっとも……ウィッチは、それが恐怖だと気付いていないのだが。
「僕は、オファニエル」
とん、と軽い音をたてて少年が床に降りる。
「君と友達になりたいんだ」
すっと手をさしのべる。
「…………」
友達……?
知らない単語ではない。そう、たしか……一緒に遊んだりする知り合いの事をそう呼ぶはずだ。
理解できないのは、このオファニエルという人がなぜ自分と“友達”になりたいかだった。
「あ……その」
ずっとウィッチがぼうっとしたままなので、オファニエルは気まずそうに手を引っ込めた。
「どうして? どうして、友達になりたいの?」
不思議そうに聞くウィッチ。
彼女は、何も気付かない。何も必要としない。
それは全て、生まれたときからの孤独が創り上げてしまった、無知によるものだった。
オファニエルは、それを知っていた。教えられたからだ。
誰も教えてくれなければ、人は何も知らないままでいられる。彼には、それが良いことか悪いことかは分からないが……寂しいことだと思いはする。
「それは……何て言うんだろう? 理由は無いけど……そうだ。友達になりたいからだよ!」
「……そうすれば、貴方はどうなるの?」
「え……ああ。嬉しいよ。そりゃあ」
「……嬉しい……?」
ウィッチの瞳は、どこも見ていないような……焦点がいまいちあっていない瞳だった。妙に年老いた老獪な部分と何も知らない赤子の部分を持つ曖昧さがある。
「知らないの?」
それすら? その感情すら?
「しらない」
少年は瞼を閉じた。
この少女は……人間じゃない。感情さえも知らないのだ。人形と、どう違うというのだ?
「嬉しいっていうのはさ……」
オファニエルはウィッチの隣に腰を下ろす。
少女の青い瞳をのぞき込む、銀色の瞳。互いに色を映しあい、奇妙な光彩が生まれる。
「嬉しいっていうのは、心の中があったかくなること。
悲しいっていうのは、心の中が冷たくなること。
寂しいっていうのは、心の中に暗い穴が出来ること」
それは君が知らないんじゃなくて、気付かなかっただけ。
ただそれだけ……
「あたたかい……それが、嬉しいということ? おばあちゃんや、おかーさんに頭をなでてもらったときのこと?」
「そうだよ」
……それだけなのになんて辛いんだろう。
ただ一人で、暗闇に閉じこめられていることも気付かないのだろう。
「あなたは、わたしと友達になったらうれしいのね?」
「うん」
「……わかった。友達になろう」
ウィッチは笑った。
少し不器用な笑いかたではあったが……それでも、やっと彼女は笑うことが出来たのだ……
少し、話は過去へ戻る。
「白銀の魔女」、ウィッシュの息子――そしてウィッチの父親である、一人の青年がいた。
魔術の腕は、母の才能をそっくりそのまま受け継いで、一族の中でも一、二を争うものだったそうだ。容貌は優しげな微笑がよく似合う、柔らかい金髪と蒼い瞳と白い肌の持ち主で、二十歳をこえ、結婚してもまだどこか子供っぽい所がある……はっきりいっちまうと優男。
だが彼は……死んじまった。
娘であるウィッチの顔を見れないままに、何者かに殺された。
いや……誰が殺したかははっきりしてたさ。かつてウィッシュに敗れた男。邪悪なる星に魅入られし者、ダークマター。ウィッシュの一族の天敵といってもいいんじゃねえか?
雷にうたれ、一撃で絶命したと思われる息子の遺体を発見したとき……ウィッシュは、泣き叫んだ。
「息子に、何の咎があったのだ!?」
そして、彼女は誓う。
もう、誰も殺させない。
――そのため、彼女とその家族は外界との接触を断つように、深い森の中の塔に移り住んだ。それ以来、誰も彼女たちを見てないってはなしだ。
だからウィッチは、一人だったってわけだ。
参. 月
オファニエルは、毎日ウィッチの所に遊びに来ていた。
ウィッチは、初めての“友達”から聞く外の事を……
空のこと、森のこと、動物達のこと、花や草のこと、虫のこと、少年の友達のこと……
その事を、目を輝かせながら聞いていた。
身振り手振りを交えて話す少年の話を、時には笑い、時には悲しみ、時には怒りながら。
数か月が過ぎ……ウィッチは、もう『何も知らない少女』ではなくなっていた。
「ねえ、オファニエル。月って、なんで光っているの?」
「それが、月の役割だからだよ。夜の暗い闇の中にいる人を、光で包み込むことが」
「じゃあ、なんで形を変えていくの?」
「月の光は、神様からもらったものなんだ。だから、最初のうちは丸く全部光っていられるけど、しばらくすると光が足りなくなって、かけていくんだ。無くなったら、また神様から分けてもらう。でも、神様もいっぺんにあげることは出来ないから、少しずつかけた形から丸に近くなっていくんだ……」
闇の中の光。
ろうそくがゆらゆらと、頼りなさげな琥珀色の光を浮かべている。
闇とは、その光の届かないところを指すのだろうか。それとも、その光すら闇の一部なのだろうか?
「お義母さま……」
「……なんですか?」
白銀の魔女――ウィッシュは、顔を上げた。
罪人。
彼女は、自分をそう呼んでいる。許されるはずのない罪を、必死で神に祈り懺悔する罪人だと。
「あの少年は?」
何を言いたいのかは、はっきりと分かった。
「オファニエルの事ですね」
「……神霊というわけでもなさそうですが」
「ええ。あれは、月の天使をかたどった、ただのパペットです」
パペット。操り人形。樫の木で造られた人形に魔法をかけて意のままに操る魔術の呼び名。
それが、あの少年。人でも何でもない、偽物の魂をもつだけの人形。
ただ……あそこまで精巧なものもそうあるまい。
「オファニエル……ウィッチは、彼に救われるでしょうか」
「分かりません。ただ、彼には一つだけ命令を与えました」
揺らめく炎。かすれた吐息。寒々しい空気。偽物の闇。
まるで牢獄だ。
「ウィッチを、海に連れていって欲しいと」
真夜中。
眠っているように、あるいは死んだように。ぐったりと首をうなだれて座り込んでいるオファニエル。
長めの前髪に隠された額に、ウィッシュはそっと指をのばす。
ほう……と闇に染み出すように、柔らかな銀色の光が彼女の指に灯る。
二回……三回……蛍のようにゆっくりと明滅し、その光は消えた。
きり…きりきりきりきり……
歯車の軋むような音。
ゆっくりとオファニエルは目を開けた。
月は、闇の中の誰かを光で包むためにいる。
その光は、他者から与えられた物である……
四. 海
「海って、どんな所?」
その質問が、少女の口からこぼれたとき。オファニエルは、心のなかで薄く笑った。
ああ、これで最後だ。これでお終いだ……
「見に行ってみるかい?」
ただ、そんなことはおくびにも出さない。いつも通り、柔らかい笑顔でそう言った。
ウィッチの表情が変わる。
歓喜と、驚き。
「いいの!?」
「うん。すぐそこにあるよ」
手をさしのべる。
懐かしい感触。最初も、僕はこうやって手をさしのべて……
「行こう」
「……うん」
ためらいながらウィッチがその手を握り返してくる、それだけが前とは違った。
「ウィッチは。あの子だけは……この罪悪から逃れられるように」
「それが、貴方の願いですか?」
「それだけが、私の願いです」
空と風。鳥のさえずり。太陽の光と、柔らかい空気のにおい。
「うわぁ……」
オファニエルに手を引かれ、ウィッチは空を飛んでいた。
初めて見た、初めて触れた、外の世界。
白と黒で塗り分けられた塔の中とは違い、そこは明るく美しい色に染められていた。
「すごいねぇ」
笑いながら、少年に語りかける。
「……そうだね」
背中から虹色の翼を生やしたオファニエルは、心持ち沈んだ声で答えた。
本当のことを知ったときのウィッチのことに、恐怖を覚えたからだ。
泣いて欲しくない。
でも、きっと泣いてしまう。
もう彼女は感情を知っているのだから。
「あ!」
ウィッチが前方を指さした。
そこには蒼い青い煌めきが……海が、あった。
波を見て、水しぶきに悲鳴をあげ、楽しそうに目を輝かせているウィッチ。
少年はこの笑顔を見るために、生まれてきた存在だった。
「……よかったね。ウィッチ」
優しく柔らかい微笑が口元からこぼれ落ちた。
「オファニエル! ね、一緒に遊ぼう!」
「分かった、今行くよ」
「もし、あの男に見つかれば……」
「それでも。あの子の望みを叶えて上げたかった」
「それで死ぬことになっても?」
「死ぬことになっても。心を知らずに生きて、何の意味があるというのですか?」
「ねえ、オファニエル」
「何?」
水しぶきがきらめき、それ以上に輝く少女の笑顔。
「ありがとう」
「……」
夕日のせいか、少年の頬が赤く染まっていた。
「あの子だけでも、救ってあげたい。偽善でしょうか? これも」
「いえ……もしそうだとしても、私はそれを偽善とは呼びません」
黒髪の魔女はため息を吐いた。
そうだ。偽善ではない。そうであるはずがない。それ必要としている者がいるのだから。
「偽善であるはずがない……」
ざざあん……ざざあん……
波の音が夜の空に染みわたっていく。
星の瞬かない、漆黒の空。そのなかで、一カ所だけ丸く穴が空いたように、満月が淡い光をたたえていた。
「オファニエル……もう、帰ろう?」
不安げにウィッチは言った。
光のない夜が、闇が、微かな恐怖を与えていく。
しかし少年は空の月を見上げて、
「ウィッチ。月の話を覚えているかい?」
「え……」
「月の光は、誰かを包み込むためにある」
「あ、うん。覚えてるよ」
「僕はそれだった」
「え?」
少年は、笑っているようだった。泣いているようだった。怖がってもいたし、寂しそうでもあった。
「オファニエルとは月の天使。そして、僕はその名前をもったただの操り人形。
君のお婆さんが、君を海に連れていくために、それだけのために創り出した」
「オファニエル?」
何を言っているのか……いまいち理解できない。
「うん……難しすぎたか。そうだね。簡単に言えば……さよならってことさ」
「どっか……いっちゃうの?」
「もう、会えないところにね」
ウィッチの表情が、変わった。
顔をうつむかせ、肩を振るわせ、小さな小さな声で呟く。
「……だ……やだ……いっちゃやだ」
頬を伝う涙。
「やだよ! いっちゃやだ! ねえ、ずっといてよ! オファニエル……!」
泣きじゃくるウィッチ。
しかし……少年は、首を振る。
「無理だよ。僕はもう……」
かしゃん。
砂の上に少年の右手が落ちた。
血は一滴も流れず、ただ小さな歯車がこぼれただけだ。
「オファニエル……!」
息をのむウィッチ。
「大丈夫だよ……」
がしゃ……
完全に地に伏した、のっぺらぼうの木の人形。ぴくりとも動かないただの人形。
だがそれでも――そこにオファニエルはいた。
きらきらと、月光をあびて瞳と同じ銀色に輝く少年の白髪。
闇を背景にうつろうその姿は、しょせんは魔力の残した像に過ぎない。
「もう、君……は一人じゃないから」
「一人だよ! オファニエルがいなくなったら……」
「違う。君を待って…いる人……が、いる。ずっと……遠い未来…………に」
涙のせいかかすむ輪郭。
淡く優しい笑顔のままで、少年の姿がかき消えていく。
夜の闇に揺らぎ、月の光にうつろう。あまりにもはかない姿。
「オファニエル……」
顔を上げる。
言わねばならない。
別れの言葉を。
……しかし。
口を開いた瞬間、その少年は消えていった。
あたかも、月に帰っていったように……
後に残ったのは、言えなかった言葉を噛みしめる少女と、月と、海。
そして、それらを包み込む闇。
「さよう……なら」
届かない声は、ただ闇に染みいっていくだけだった。
……とまあ、これが事の顛末。
一人の少女と、一人の人形と、二人の罪人の、くだらなくも哀れなお伽話。
結局は誰も罪を許されもせず、だれも救われもしない、話としちゃあまったくもってろくでもない。しかもたったそれだけのために、これだけ長い話を必要とするんだから、役者も脚本も、ついでに語り部たる俺も、そろいもそろって馬鹿ばっかりでどうしようもなかったってことだ。
……しかし。
お客さん。この人形劇をどう思うかはあんたの勝手さ。それによっちゃあ、このお伽話、それなりの価値はあったってことにもなる。くだらなかったかおもしろかったか。それともまさか、感動したなんて言うんじゃないだろうな? それだけはちともったいない。
さて、あんたはどう思う……?
(了)
あとがき 再びウィッチ様乱入編
響:……ぬ。
ウィッチ様(以下ウ):ぬ……?
響:大変だ。ウィッチが主人公の外話が完成してしまった!
ウ:いいことじゃありませんの。
響:いーや駄目だ! ずーっとずーっと書かずにいて、他の人から催促されてから書こうと思ってたのに!
ウ:……ちょっと……
響:あーあ。こんなに早く書きあがったら次回への引きが無いじゃないか……
ウ:あのね。構想とか書き直しとかを含めたら、実質三年ぐらいかかっているんだからいいじゃありませんの!
響:それ言われると辛いよなー。たしか、あれは第一作とこの話が混じったような感じだったんだが。
ウ:魔導物語−魔導師の塔−クリアしてから書き始めたんですわよね。
響:ま、いいじゃないか。とにかく書き終わったし。約束まもったぞ。
ウ:約束?
響:……覚えてないんかい。まー大体の人は忘れてるだろうな。ウィッシュさんの「外話」でも読んでくれ。(宣伝)
ウ:ああ。あれですわね。ところで、次は?
響:……俺、受験生なんですけどウィッチさん。
ウ:自覚ゼロのくせにそう言うこといってどうするんですの。期待してくれる人もごく少数ながらいるんですのよ!
響:いやだって競歩の練習とかしないとおおおおおおおっ!(全力疾走)
ウ:ちょっと待ちなさい! なんでまたこんな終わりかたなんですのっ!?
……おしまい。