にょ〜にょ
おしごと:なんにもしてない。 ええ、まったくひとつもかけらもみじんも(現状実績)


前回までのあらすじ:本艦はあまり余裕のない危険な航海に臨み、乗組員の私的な事情に巻き込まれ更に厳しい状況に置かれていた。

「申し訳ありません艦長、私のために・・・。」「ウム、もういい、作業に付け。」「艦長、そいつのせいで俺たちはこんな・・・!」「くどい! 不問とする。 今それを論じることの方が無駄だ。」「ですがっ!!」「とにかく出航準備を急げ! 最速で全速航行に移行する。 準備を怠るな!!」「・・・・・」「・・・・・」「いいか、皆。 手を動かしながら聞いてくれ。 本艦は現在予定を大幅に遅れて出航しようとしている。 しかし、まだ与えられた時間すべてを使い果たしたわけではない。」「くそう、あんなことが無ければ!!」「しつこいぞ! すべてが終わるまで、理由などには一銭の価値もない。 我々はその使命を全うするだけだ。」「それでは任務を?!」「じゃがの艦長、残された刻限に間に合うということは、これまでの全速航行の記録すらも覆すことになるんじゃぞ?」「やらねばならん!! 今はそれだけだ。」「馬鹿な! それじゃぁただの無茶だ!」「策はある。」「その策とやら聞こうかの?」「ウム。 まず、完全に限界を超えて運転を行い、ギリギリのところで完全に主動力装置を停止する。」「そんな! 休みながらでは全速航行よりも遅くなってしまう!!」「聞け! 主動力停止中は副動力すべての供給動力を推進装置にまわす。」「それじゃ、砲撃はおろか索敵、防衛能力まで停止してしまう。」「かまわん、現状で交戦状態などが発生したらその時点で間に合わん。」「『賭け』ってわけじゃな。」「・・・・・」「・・・・・」「主動力臨界に到達。 全速航行に入りました!!」「ここからだ、圧を上げつづけろ。」「もうそろそろ限界じゃろうな。」「全副動力源の圧を一杯まで上げておけ! そのまま待機。」「艦長!」「まだだ。」「そんな!!」「まだだ!!!」「むぅ!」「よし、主動力停止! 副動力源による推進に移行。 どうだ、現状で目的地までの到達時間を逆算。」「結果出・・! 足りません! 主動力回復までの時間で今、無理した分がほとんど無効化される計算です。」「なんとかならんのか。 強制で冷却しろ。」「無理です! 副動力もすべて推進器に行っていますっ!!」「ムゥッ。」「ここまでか!」「・・・・無理に冷やせば良いんじゃな?」「できるのか?」「そのためのメカニックじゃろ。 なに、心配要らんよ。 こっちにも考えがある。」「く、すまない。」「よぉし『動力室聞こえるか? わしもすぐ行く! それまで団扇ででも扇いどけ! 思い余って液化窒素なんぞぶちまけるんじゃないぞ!』 じゃあの。 ちょいと無理するが良いか?」「頼む。」「・・・・・」「・・・・・」「主動力急激に回復。 通常運転に復帰。 副動力戻ります。 再度到達時間を計算。 これより全速航行を行えば間に合います!」「できるのか?」「はい!」「ウム。 全速前進。 主動力臨界を維持。」「どうじゃ? 間に合いそうかの?」「お、英雄の帰還だぜ。 またお決まりの『気持ちの問題』ってやつか? たいへんな爺さんだな。」「そうじゃな、『できる』と思ったことがすべてできるなどとは思わんことじゃ。 ただな、『できん』と思ったことはもうできんのじゃよ。」「おいおい誤魔化さずに種明かししてくれよ。」「なあに艦長の許可が出たんでの、生命維持の予備動力を機関部の冷却装置に直結してきた。」「ちょっと待ってくれよ。 それじゃ無理したのは爺さん一人じゃなくクルー全員ってことかよ!!!!」「まあ、生きとるんじゃから文句言わんことじゃ。」「ウム、任務は遂行された。 諸君の協力に感謝する。」 ・・・・・・・・・・ふう、遅刻せんで済む電車に乗れたよ、ほんと協力感謝する、我が体細胞の諸君。 やっぱもうちょい運動せんとなぁ・・・

ってことで本当にまだこっちには何の仕事も回って来てないんですが大丈夫なのかドキドキですな。


<別冊にょ〜にょのあくまでも個人的見解からくる皆の幸せ 第4節>
え〜、私が当選したあかつきには、いまよりもはるかに安く、しかも多くの選択肢からビデオゲームの購入ができるようになること、これを最終的な目標に努力していく所存であります。 まず、中古業者の縮小。 その方向でのセンスが認められる場合には出資も行いゲーム制作への転向を推奨。 それ以外でも、最終的なサポートの問題も考慮し、ソフト単体毎のメーカーによる中古販売解禁日設定制。 それらにより新品の売上見込み本数を引き上げ、ソフトの販売価格帯の大幅な引き下げを要求。 大雑把になりましたが、以上の流れを推し進めることで、ユーザー諸氏は、発売日に新品を安く入手できると考える次第です。 また、これは全国的にも意義あることと自負するところであります。 すなわち、国内でのビデオゲームの自由競争を再度激化させること、それによりその分野の文化としての水準が急速に高まること、これは日本という国自身の文化が全体として豊かになることのみを指すものではなく、それらを諸外国へ輸出することで物質的にも豊かになりえる可能性を指し示しているのであります。 最早、一部の精密機器を除く家電製品や自動車の市場が日本の独壇場ではないことは言うまでもありません。 国内で激しい争いを行い、急激に進化できたからこそ日本のビデオゲームは世界でも通用してきたのです! 幾多の歴史的事実からも見て取れるように、自由競争なくして成長はないのです。 皆さん、私はただの玩具の話をしているのではない。 現に国内の景気はどうでしょう? 我々は既に決断をしなければならないところに立たされている。 国は有効な国産品としてのビデオゲームを捨てようとしている。 私は今後も日本という国を存続させるために、ここまで育った文化としてのビデオゲームを保持推進していくために何を・・・

とか、もろフィクションを交えてみましたが、テレビゲーム関連に主眼を置いて政策を掲げる政治家がいても、もうおかしくないんじゃないかねぇとか思ったりするよね。 まあ、デジタルデータをダウンして・・とかになったらどのみち中古なんて今のままじゃ商売あがったりなんだろうけど、課金やコピー防止の問題もあるだろうから、両者それまでもたないに一票ってとこだね。

以上。