「 君といた夏 」   〜 西原勇梨



何年ぶりかに ここに来て

君のことを思い出した


焼けるような空の下

小麦色した肌を ここちよい

風にさらして


怒鳴るような夕立の下

ぬれてしまった髪を 激しい

風にさらして


いつも君は不敵に笑っていた

こしゃくに迫る夏を

あざ笑うかのように


君とは何年も一緒にいたわけじゃなかったけど

ずっと思っていたんだ


君は本当に夏が好きなんだってね


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