残念ながらHIVそのものを根絶する薬や感染を予防するワクチンは
まだ開発されていませんがAIDSの発症を遅らせて,今まで通りの
生活をおくることはできるようになってきました。またストレスが 
症状の進行を早めること,逆に愛情や友情,世の中から必要とされて
いる実感などが免疫力の回復に有効なこともわかっています。かつて
報道されたようなHIV感染=死というイメージはもはや過去のもの
となっています。                       
体内のヘルパーT細胞内に入ったHIVそのものを根絶することはま
だできません。しかしAZTやプロテアーゼ阻害剤という薬などで,
HIVの増殖を抑えたり表に出るのをブロックすることはできます。
また免疫システムへのダメージをくい止め免疫力を高める工夫もされ
ています。投薬によるものもありますが食事や生活態度,そしてスト
レスを取り除くことが有効と言われています。愛情や友情にあふれた
環境にあるHIV感染者ほどAIDSの発症が遅いと言われるように
ハッピーな気持ちの治癒力は軽んじられないのです。              

AIDSに関する研究は日に日に進歩しています。感染しても発症を
遅らせることは可能になってきました。ですから万一感染してもなげ
やりにならず病気に立ち向かう強い気持ちが大切です。