tuzuraya

葛籠屋工房

ステンドグラス 注文制作・修復
〒213 川崎市高津区上作延152-2
TEL 044-865-0936・7254
E-Mail to tsuzura@gardencity.or.jp

ごあいさつ

                    
ヨーロッパ諸国に於いて、約1,000年にもわたって大聖堂を飾り、培われたキリスト教芸術を現代建築に取り入れようという試みは、さほど困難なものではありませんでした。
それは、ステンドグラスという表現手段が、自然の太陽光線に全面的に依存するという形式であるからでしょう。
透過する自然光がキャンバスになり、それに向かって作業を進める時、永遠の光は中世を生きた数々のステンドグラス画工の魂を私の体に呼びよせてくれます。 中世においては読み書きのできない人々への聖書でもありましたが、現代ではそれを離れて無限の可能性を内包したやすらぎの光として受け入れられるように制作しております。
制作を終えて、建物に取り付けられたステンドグラスがそれを観る人々や子供たちに詩的な空想の世界を創り出すよすがとなれば嬉しく思います。





作家略歴





MAKOTO KATOU
加藤 真理

                                        
昭和29年(1954) ・大阪に生まれる。江戸時代に堺で栄えた工芸装飾製造を 家業 とした’つずら屋’第10代目に当たる
45年(1970) ・画家西山喬 氏と出合い影響を受ける
48年(1973) ・大阪府立三島高校卒
・同年タヒチ島への旅に出る
50年(1975) ・東京に居住
55年(1980) ・北米縦断への旅に出る
56年(1981) ・フランスより帰国のステンドグラス
制作者今野満利子氏に師事
57年(1982) ・絵画修復家黒江光彦氏よりステンドグラス史を教わる
59年(1984) ・マチス作ロザリー礼拝堂ステンドグラス研究の為フランスへの旅にでる
60年(1985) ・ステンドグラスアートスクール
・プロ養成所助手になる
・今野満利子氏の助手になる
・メイフェア工房の要請により
玉川聖学院礼拝堂ステンドグラス制作に参加  
61年(1986) ・プロ養成所研究工房に招へいされる
・福井県今立町南越中学校シンボルタワーのステンド
 グラス制作  
62年(1987) ・銀座自由が丘画廊の要請により熱海市立沢田政広記念館の
 ステンドグラス制作に参加
・ステンドグラス絵付けの可
能性展に出品(東京)
・川崎につづら屋工房を設立
平成 2年(1990) ・家具の大正堂あざみ野店にて二人展
3年(1991) ・新横浜グレイスホテルの依頼によりチャペルのステンドグラス制作   
4年(1992) ・アートワークス“画夢”創作展に出品
(京都)



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JUNKO KATOU
加藤 淳子


昭和34年(1959) ・東京に生まれる
55年(1980) ・東洋女子短期大学卒
・英国留学、ヨーロッパ各地を旅する
58年(1983) ・ステンドグラスアートスクール・プロ養成所に入所
60年(1985) ・プロ養成所研究科を卒業
・同期生2名とステンドグラス・ランプ創作グループ
 ‘レ・プーサン’を結成
・レ・プーサン第1回華景色展に出品(神戸)
61年(1986) ・プロ養成所研究工房に参加
・レ・プーサン第2回華景色展に出品(福岡、宮崎)
62年(1987) ・レ・プーサン第3回華景色展に出品(有楽町マリオン)
・ステンドグラス絵付けの可能性展に出品(東京)
・川崎につづら屋工房を設立
64年(1989) ・家具の大正堂カルチャースクールの講師に招へいされる
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ステンドグラス制作について
制作に用いるガラスは、マチス、シャガールも使用したフランスのサン・ジュストで作られるステンドグラス用被せガラスを使用します。
この色被せガラスにフッ化水素酸溶液で表面処理を施すことにより、デザイン線に合わせてカットされたガラスピースのそれぞれの色のバランスをとり、グラデーションを付けることができます。
この下地作りを終えますと次は、中世の画工が培った酸化鉄の顔料(グリザイユ)を使っての絵付け作業に入ります。
ここでは、必要な線描きや陰影を施し光の透過率を調整します。自然光をキャンバスに置き換えるもっとも重要な工程です。
この作業を終えますとグリザイユをガラスに定着させる為に専用の窯で640℃前後で焼成します。一昼夜の後、窯出しを終えますと組立作業に入ります。やはりステンドグラス専用に作られた鉛桟で組み上げます。
ステンドグラスに使用するガラスの色は全て自然界から取れる鉱物が溶けてできる色です。
例えば銅は赤に、コバルトは青と言われるように、これらの金属酸化物が自然光を受けて発色し、建築空間にその光を映す時ステンドグラス制作者にとって最大の喜びとなります。

ステンドグラス組立作業の様子





ステンドグラスパネル注文制作
参考価格表

    大きさ
技法
30cm×30cm 50cm×50cm 80cm×80cm 1F
幾何学パターン
による組合わせ
3〜5 8〜20 15〜30 20〜50

グラヴェール等
6〜10 15〜30 20〜40 30〜60
部分絵付け及び
グラヴェール等
8〜20 20〜40

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