近頃よく使われる流行語の中に「差別化」という言葉が あります。
魚屋さんでは、早朝に市場へ行って、新鮮な旬の魚を安 く仕入れることによって他の店との差別をつけることも できます。また、菓子屋さんなどの、自分の家で加工し た品物を販売する店では、その店独自の技術を駆使して 他の店とは違った商品を製造し販売するというその技術 と商品が他の店との差別化となっています。
酒類の販売を主体としている販売店の場合は、完成品を 取り扱っているために、品物という点での差別化をはか ることは難しいでしょう。となると、酒販店の場合は、 自己の店で信頼できるお酒を、いかに差別化して消費者 に提供できるかに店の発展がつながっていくのではない でしょうか。
店での差別化の中にはサービスがあります。サービスも 多様です。現在一番話題になっているのが価格サービス でしょう。「価格破壊」が流行語になっているほどです。
この他にもサービスとしては、昔からの配達、最近の言 葉では宅配サービスもあります。また、来店したお客様 と明るきつきあうのもサービスでしょう。また、地区の 情報の集まる特徴を生かして、情報の交換をするのもサー ビスであり、物品の知識を提供するのもサービスです。
しかし商売である以上、むやみやたらにサービスをして いては、お客様は喜ぶでしょうが、こちらも商売である 以上、そこには限界があります。どこまでサービスでき るかが問題です。
ライオンズクラブやロータリークラブの人たちが「奉仕」 という言葉をよく使っておられます。本来サービスと 「奉仕」とは同意語です。その根本には「お客さんのた めに」という気持ちがあり、なにがお客さんのためにで きるか、また、自分のお客さんの求めているものはなに かを常に考えることにより、店の差別化が出来て行き、 店が繁盛するのではないでしょうか。
今年の仕込みも順調に進み、空になっていたタンクにだ んだんと新酒が詰まってきています。一月の後半から二 月にかけて、吟醸酒の仕込みが行われています。酒の仕 込みも山場を迎えました。
昨年末に「牧水本醸造生酒」の720mlが品切れとなりご 迷惑をおかけいたしましたが、新酒が出来上がり、一月 半ばから新酒を詰めて出荷しています。300mlも二月中 には新酒に切り替わります。寒い季節ですが、暖かい部 屋の中で冷やした生酒も美味しいのではないでしょうか。
この度の阪神大震災では、皆様のご家族ご親戚等で災害 にあわれた方も多いかと思います。お見舞いを申し上げ るとともに、一日も早く災害から復旧できるようお祈り 申し上げます。
瓶詰めのお酒は壊れやすいため、災害があると必ずといっ ていいほど被害がでます。倉庫の中の製品の積み方など も、災害時に被害が少なくなるよう見直してはいかがで しょうか。弊社の製品の積み方で良くない点がございま したら、配送者に声をかけて、積み直すようご指示くだ さい。