4OO年近い歴史を持ち日本を代表するまつり、阿波踊り。八月に行われるだけでなくいつも見たい体験したいという要望に応えて、毎日、阿波踊りのレッスン及びおどりを開催している。毎年八月十二日から四日間県外客をまじえて、徳島市内を中心に県内全域で繰り広げられる阿波踊りの興奮を味わわないことには八十三万県民の夏は終わらない。毎年のように三十人から五十人の規模で海外各地へ踊り込むなど名実ともに“世界の阿波踊り”に成長した。
もちろん地元の熱気は高まるばかりで町内会グループや企業連が思い思いの浴衣に身を包み『よしこの』のリズムに乗って踊りに踊る。
「手を上げて足を上げれば阿波踊り」と言われるように踊りの手順を覚える必要はない。二拍子のリズムに体をぶつければいい。県外から初めて踊り見物に訪れた人びとが気軽に踊れる“にわか連”が人気を呼んでいるのも阿波踊りの魅力を代弁するものであり、さしずめ“参加する観光”の典型といっていいだろう。(株)本家松浦酒造場の近くには、四国八十八カ所霊場巡りの霊山寺があり鳴門市大麻町がスタート地点になっている。お大師さま(空海)の霊跡をたずねて巡る聖地巡礼の四国遍路。民衆のために手塩にかけて育て上げた信仰のこの道は、真言宗の開祖・空海が開いた道だと言われている。この道にいまなお残る彼の業績や伝説の数々に触れてみよう。阿波の国から土佐の国、そして伊予の国を通り讃岐の日まで続く総距離千四百四十kmの遍路旅・お四国さん。一番から八十八番まで、お大師さまの聞いた道を巡り札所紀行。鳴門の鯛は、桜のころに産卵のため鳴門海峡目指してやってくるので、桜鯛と呼ばれているが、渦潮にもまれた桜鯛は身もしまり、脂ものってとてもおいしい。
このふるさとの美味を酒にうつしとったのが、(株)本家松浦酒造場の「鳴門鯛」。創業文化元年(一八○四年)ともいわれる蔵元だが、明治二十年に早くも「鳴門鯛」の商標登録をしている。なんでも前年の五月に、五代目松浦九平が県の役人と鯛を肴に飲んでいるとき、こんど施行されることになった商標登録制度に話が及び、早速その場で「鳴門鯛」と命名されたとか。薮元の方針よい酒には「よい米」「よい水」が必須条件ですが「温故知新」を社是として常に技術の改革とより良い優良酒の生産に情熱を燃やしております。