佐川町出身、元宮内大臣田中光顕伯(坂本龍馬・中岡慎太郎亡き後の陸援隊長)は、佐川の 酒を愛飲し、「天下の芳醇なり、今後は酒の王たるべし」と激励の一筆を寄せ「司社升」と 命名され、司社升酒造株式会社となりました。
「牡丹は花の王者、さらに牡丹の中の司たるべし」という意味であります。
司馬遼太郎著「竜馬がゆく」の中に、「酒は土佐の佐川郷で吟醸される司牡丹である。土佐
人ごのみの辛口で、一升半のんでから口中にやっとほのかを甘味を生し、いよいよ盃がすす
む…」というくだりがあります。のどこしが良く、のみあきしない−−これが土佐の淡
麗辛口の特徴ですが、さらに司牡丹は、米からの旨みが生かされ、芳醇な香りを合わせもっ
ており、必要以上に辛く感じさせず、まろやかで爽やかな風味を口中に広げます。つまり、
香りと味わいが絶妙のパランスで調和された淡麗辛口酒--それが司牡丹です。