チラシによっても売上は変わりますが、その分経費がかかり、安く売ると売上利益率が下がります。今の時代ではチラシを配れば得とはかぎりません。また、季節によって変化もしますので、1年間で考えて、1ヶ月の平均売上額を想定してください。
経費額 無駄な経費を減らすということは、初めから無駄な経費を使わないことです。無駄な経費が何か分からないかぎり、無駄な経費は減らせません。賞与等も含めて、年間にかかる経費額から1ヶ月の平均経費額を決めてください。
売上利益率
以上のことから、もうけるには、経費を使わず、売上利益率を確保し、売上を上げることです。
売上額
今月だけの売上額から“もうかっている”“損している”を考えてはいけません。1年間で考えることです。売上額はお客様によってきまるもので、自店で決めることはできません。ただ、努力によって商品をアピールすることで多少の売上は伸びますが、一生懸命やった以上には変化しません。
経費額は変動するように思えますが、小売業ではほぼ一定額です。売上によって今より変動する経費はほとんどありません。支払期間や夏・冬の電気代等で経費額は変わりますが、年単位ではほぼ一定です。
これこそ自店で決めることが可能ですが、率によって“もうかる”か“損をする”かが決まります。今かかっている経費額と今売れている売上額によって、最低(損益分岐点)何%の売上利益率が必要かは計算できるでしょう。それに、“もうけたい率”をプラスした率が自店の売上利益率です。もうけたいのであれば、がんばってこの率を確保することです。