一番最初へQ&Aコースゲームで挑戦!メインスクール


[メインスクールの目次枝2;売上利益率の目次売上利益率売上利益売上原価仕入
問屋・メーカーから買った商品メーカー条件]

メーカー条件

 

 通常は、10ケースあれば10ケース分の値段で仕入れるわけです。が、量をこなせる店としてこちらが力を持ってくると、いい条件を得られるようになるでしょう。

 右のように2種類のメーカー条件があります。つまり、10ケース仕入れると1ケース分値引きがある「内引き」(図左)と、10ケース買うともう1ケースついてくる「外付け」です。

 さて、どちらが有利でしょう? 分かりますか?

外付けの例
 10ケース仕入れると1ケースついてくる場合、
 例)1ケース¥3,300
   10ケース×¥3,300=¥33,000
   ¥33,000÷(10ケース+1ケース)=¥3,000
    (1ケース¥3,300の商品がケースあたり¥3,000になる)
   ¥3,300−¥3,000=¥300
   ¥300÷¥3,300=9.09%(元の価格からの割引率9.09%)

内引きの例
 10ケース仕入れると1ケース分割引の場合、
 例)1ケース¥3,300
   (10ケース−1ケース)×¥3,300=¥29,700
   ¥29,700÷10ケース=¥2,970
    (1ケース¥3,300の商品がケースあたり¥2,970になる)
   ¥3,300−¥2,970=\330
   ¥330÷¥3,300=10%(元の価格からの割引率10%)

 このように、10ケースで1ケース内引きの方が、仕入単価に関係なく0.91%安く仕入れることができる。

 より現実的な例をあげると、1ケース12本入で、1本外付けより1本内引きの方が、0.64%安く仕入れることができます。安いというだけでなく、1本外付けでは仕入先も配送面などで手間がかかるので、内引きは交渉しやすい。


 ロットで考えると、数量によって条件が異なる場合があります。

 例)外付けの3つのコースを考えましょう。
   A:12ケース(1ケース付き)
   B:60ケース(6ケース付き)
   C:120ケース(13ケース付き)

 上で計算したことと同様の計算をすると、この3つのケースはそれぞれ、
   A:7.69%安い
   B:9.09%安い
   C:9.77%安い

 さて、KLC酒店では、1ヶ月に70ケースの販売量があるとします。現在20ケースの在庫が残っていて、〆日の中日だとすると、次の3つのことが考えられます。

  
資金に余裕があるとき

  Cの場合の、120ケースを仕入れると現在の在庫20ケースと合わせ、
  140ケース、13ケース付きだから合計153ケースの在庫になる。
  これは、仕入後2ヶ月と6日で販売完了する。

  
利益額を考えているとき

  Bの場合の、60ケースを仕入れると在庫の20ケースと合わせて
  80ケース、6ケース付きで合計86ケースになる。〆日の中日なので
  売上数は月間70ケースの半分35ケース。在庫数は51ケースに。
  → 在庫数は売上数の73%になる

  
場所がなく、在庫を抑えているとき

  Aの場合の12ケースを2口仕入れると、在庫の20ケースと
  2本付きとで46ケース。〆日までに35ケース売れるので
  在庫は11ケース。 → 在庫は売上数の16%になる。

 

  

 「問屋・メーカーから買った商品」に戻って
 以下の項目も見ておきましょう。
     
  •  商品伝票        
  •  品切れどき        
  •  現金        
  •  掛        
  •  商品発注        
  •  支払期間と資金繰り

 

一番最初へQ&Aコースゲームで挑戦!メインスクール
[メインスクールの目次枝2;売上利益率の目次売上利益率売上利益売上原価仕入
問屋・メーカーから買った商品メーカー条件]