通常は、10ケースあれば10ケース分の値段で仕入れるわけです。が、量をこなせる店としてこちらが力を持ってくると、いい条件を得られるようになるでしょう。 右のように2種類のメーカー条件があります。つまり、10ケース仕入れると1ケース分値引きがある「内引き」(図左)と、10ケース買うともう1ケースついてくる「外付け」です。 さて、どちらが有利でしょう? 分かりますか?
■外付けの例
■内引きの例
このように、10ケースで1ケース内引きの方が、仕入単価に関係なく0.91%安く仕入れることができる。
より現実的な例をあげると、1ケース12本入で、1本外付けより1本内引きの方が、0.64%安く仕入れることができます。安いというだけでなく、1本外付けでは仕入先も配送面などで手間がかかるので、内引きは交渉しやすい。
ロットで考えると、数量によって条件が異なる場合があります。
例)外付けの3つのコースを考えましょう。
上で計算したことと同様の計算をすると、この3つのケースはそれぞれ、
さて、KLC酒店では、1ヶ月に70ケースの販売量があるとします。現在20ケースの在庫が残っていて、〆日の中日だとすると、次の3つのことが考えられます。
10ケース仕入れると1ケースついてくる場合、
例)1ケース¥3,300
10ケース×¥3,300=¥33,000
¥33,000÷(10ケース+1ケース)=¥3,000
(1ケース¥3,300の商品がケースあたり¥3,000になる)
¥3,300−¥3,000=¥300
¥300÷¥3,300=9.09%(元の価格からの割引率9.09%)
10ケース仕入れると1ケース分割引の場合、
例)1ケース¥3,300
(10ケース−1ケース)×¥3,300=¥29,700
¥29,700÷10ケース=¥2,970
(1ケース¥3,300の商品がケースあたり¥2,970になる)
¥3,300−¥2,970=\330
¥330÷¥3,300=10%(元の価格からの割引率10%)
A:12ケース(1ケース付き)
B:60ケース(6ケース付き)
C:120ケース(13ケース付き)
A:7.69%安い
B:9.09%安い
C:9.77%安い資金に余裕があるとき
Cの場合の、120ケースを仕入れると現在の在庫20ケースと合わせ、
140ケース、13ケース付きだから合計153ケースの在庫になる。
これは、仕入後2ヶ月と6日で販売完了する。利益額を考えているとき
Bの場合の、60ケースを仕入れると在庫の20ケースと合わせて
80ケース、6ケース付きで合計86ケースになる。〆日の中日なので
売上数は月間70ケースの半分35ケース。在庫数は51ケースに。
→ 在庫数は売上数の73%になる場所がなく、在庫を抑えているとき
Aの場合の12ケースを2口仕入れると、在庫の20ケースと
2本付きとで46ケース。〆日までに35ケース売れるので
在庫は11ケース。 → 在庫は売上数の16%になる。
「問屋・メーカーから買った商品」に戻って
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