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いちじくの黒糖漬け
【いちじくの黒糖漬け】
いちじくを生で食べようと思うと、おいしくいただける
期間が短いので、季節の終わりの頃、質の良いものが入
荷したときに、まとめて購入し、黒糖で漬けて保存して
おきます。私はあらかじめお店に頼んでおきます。
私はいちじくが好きなので、食べたくて考え出したもの
です。あくまでも自分の好みの味付けですので、いろい
ろと試してみてください。
以下の分量は、今年(1995年)にいちじくを漬けたときの
ものです。
- いちじく: 16パック(96個)
- 黒糖(沖縄産): 300g × 4 袋
- 薄口醤油、塩: 適宜
- 酒: 2合くらい
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覧になれます。ただし、写真の点数が多いために、読み
込みまでに時間がかかりますのでご注意ください。
【準備】
いちじくのへたを取り、漬け汁を用意します。
- 広口のビンを用意します。直径15cm程度、高さ
20cm程度のビンでいちじくが10個程度入ります。
- いちじくは、へたの部分を切り取り、軽く洗い
ます。へたは、ちょっとくびれている部分で切っ
てください。
- 漬けるための砂糖水を作ります。保存ビンの半
分くらいの量の水(保存ビンの個数分)を鍋に入
れ、砂糖、醤油、塩、酒を入れて煮立てます。
味は少々甘めの方が保存がききます。
- 砂糖を入れて煮立てると、アクが出てきますの
で、きれいにとってください。
【いちじくを煮る】
いちじくを軽く煮ます。
- いちじくは、数にもよりますが、10個〜15個程
度を一度に煮ます。
- いちじくを入れたら、鍋のフタなどで落とし蓋
をして、中火で5分程度煮ます。いちじくの色は
ほとんど変わりませんが、なんとなくいちじく
がしんなりする程度です。
- いちじくを網杓子で取り出し、ビンに入れます。
ビンの口からポトリと落とすと、いちじくが破
裂する事があるので、お箸を使って底までそっ
と入れてください。
【瓶詰め】
いちじくをビンに詰め、砂糖水でつけ込みます。
- 繰り返していちじくを煮て、順々にビンに詰め
ていきます。
- ビンに入れた直後は、いちじくは生のときの大
きさと同じで、形も丸いままです。そのため、
一つのビンにそれほど入らないように見えます
が、次第に水が出てつぶれていきます。
- いくつかのビンに分けて入れていくと、次のい
ちじくを煮ている間に、隙間が出来てきます。
無理矢理詰めるといちじくの形が崩れたり、破
裂するので注意してください。
- いちじくを詰めて、しばらくすると水が出てき
ます。この水を煮汁の鍋に移し、強火で10分程
度煮詰めます。
- いちじくから出た水で煮汁が薄まっているので、
ある程度煮詰める必要があります。あまり煮詰
めすぎると、いちじくを漬けるだけの量が無く
なります。煮詰めている途中で味を見て、最初
に汁を作ったときと同じくらいの味になったら
煮詰めるのを止めると良いでしょう。
- 蒸し器などに、いちじくを入れた瓶を入れて、
煮汁をビンの口まで入れます。そのままで15分
程度蒸します。このとき、ビンのフタも蒸し器
に入れておくと、殺菌ができます。
- その後、ビンのフタをきっちり締めて15分程度
蒸してください。蒸す時間が短いと、カビが生
えやすいので、十分に時間をかけてください。
いちじくを漬けてから、味が染み込むまでに2カ月程度
はかかります。冷暗所に保存しておけば、1年間程度は
おいしくいただけます。
著作・制作: 武重本家酒造株式会社
Copyright (c) 1995, Takeshige Honke Shuzou Corp.
初稿完成:1995年9月、最終変更:1995/11/06