コイの滝登りの言葉もあるように、元気のよい魚の代表である。原産は中央アジアといわれるが、日本でも古くから田や池で養殖されてきた。身を薄くそぎ切りにして洗いにし、酢みそで食べたり、甘辛くうま煮にしたり、みそで煮込んでコイこくにする。欧米にはビールやスパイスを効かせて煮込む料理がある。中国では縁起のよい魚として好まれ、まるごとを2〜3度油で揚げ、甘酢あんをかけたコイの丸揚げがよく知られている。