Bordeaux Wine report
CH.
Phelan-Segur 1990
- Red France Bordeaux St-Estephe
- ボルドー地区の高級ワイン産出村のひとつサンテステフのシャトーで作られているワインです。ボルドーには1855年のパリ万国博覧会の時にボルドー商工会議所の指示で作られたグランクリュクラッセの格付けが現在も使われています。一方、その選択に漏れたシャトーにも優れたワインを産する所もあり、1932年と1978年にクリュ・ブルジョアシンジケートが結成され格付けをおこないました。これがブルジョア級と呼ばれているシャトー群で128のシャトーが格付けされています。フェランセギュールはその中でもエクセプショナルに格付けされたものの一つです。
- 深く濃いルビー色。香りはボリューム、バリエーション共に豊かでカシス、黒胡椒、きのこなど複雑で素晴らしいものを持っています。味わいは酸味も十分にありタンニンも豊か、こく、深みといったものも十分にあるフルボディタイプの良いワインです。力強いサンテステフ特有の味わいを持ったレベルの高いバランスの優れたワインです。濃厚なソースを使った牛肉の料理などに合いそうです。
CH. La Bastidette 1986
- Red France Montagne St-Emilion
- フランスのボルドー地方サンテミリオン地区というと名醸地の一つとして有名ですが、モンターニュ・サンテミリオンというのはこのサンテミリオン地区に隣接した地域の一つです。サンテミリオンと似たようなワインを産出します。あまり知名度は高くないのですがサンテミリオンのワインが好きな人だったら軽い気持ちでちょっと飲んでみても良いのではないでしょうか。
- 少し濃い深みのあるルビー色。熟したカシスとブラックベリーの中間位の果実の香り。僅かに濡れた毛糸のような動物臭が感じられる。味わいはタンニンが十分にあるが熟成が進んでいてこなれた感じ。酸は中程度よりやや少なめ。マイルドでバランスも良く深みもあるボディのあるワインです。タンニンが多いので室温(18°C)で飲むのが良いでしょう。
Ch. Clinet 1990
- Red France Pomerol
- ポムロ−ルはご存じの方も多いと思いますが、最近人気の高まっている地域の一つです。ボルド−地方、サンテミリオン地区の隣に位置しMerlot種からなめらかで芳醇な見事なwineを産する事で有名です。最も評価の高いCh.Petrusのwineは大変高価ですね。Pomerol地区は西側が砂質、東側に行くに従い粘土質の土壌になりますが、このシャトーはほぼ中央に位置しています。Pomerolの土壌には鉄分が多く含まれこれがwineの味わいに大きな影響を与えていると言われています。
- とても濃いきめの細かいビロードの様な美しく深いルビー色。香りはボリューム、バリエーション共に大きく、カシスとブラックチェリーの中間くらいのベリー系の果実の香り。スパイスの香りも少し、全体に甘美で芳しい心地よい香りです。味わいはタンニンが多いが、ビロードの様な緻密な舌触りが印象的。果実味もあり酸も豊かです。バランスも良くボディも厚めのしっかりしたものです。室温で、こくのあるソースを使った肉料理などと合わせると良いと思います。
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