天正11年に尾張の国から前田利家公におともしてきた創始者神谷内屋仁右衛門 は、前田の殿様専用の酒造りの職人でしたが、今から365年程前の寛永5年に 「谷内屋(やちや)」の屋号と、加賀の国の加賀とおめでたい鶴を付けて「加賀鶴」 という酒銘を殿様より頂き、初代谷内屋孫兵衛が造り酒屋を営む ことになりました。以来連綿と伝統を守り続けてきましたが、 昭和40年代前半には、金沢税務署内に23軒 あった造り酒屋が、現在はたったの5軒になっております。大変に厳しい環境であった わけですが、絶え間ない新製品開発と、より消費者に喜ばれる 酒造りを心掛けて現在に至っております。
平成4年、5年と金沢国税局主催新酒鑑評会において金賞を受賞しており、国税庁醸造試験所 主催全国新酒鑑評会においても平成4年金賞を受賞し、本年も入賞することができました。 現在全生産量の40%強が純米酒であり、蔵全体の平均精米歩合も61%となっておりますが、 更なる味の向上に向けて能登杜氏山口鉄雄と共に研鑽してまいります。