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インターネットマガジンは、
デジタルコミュニケーション時代を 切り拓く雑誌です


インターネットによって始まり、すでに世界を変革しつつあるグロー
バルネットワーク。そこで展開されているデジタルコミュニケーショ
ンの感動をお伝えすることが、私たちの課題です。インターネット
マガジンは、インターネットとそこに融合する可能性のあるすべて
のテーマ(パソコン、LAN、電話、携帯端末、CATVなど)を扱いま
す。編集部の独自企画による記事、各国の著名執筆陣による連載や
コラム、技術スタッフによるテストレポート、インターネットナビ
ゲーションなど多彩な内容で誌面を飾ることをお約束します。編集
部内のLANは、すでにインターネットに接続されています(専用線
によるIP接続)。インターネットを体験報告することはもちろん、
オンラインでの取材、記事作成、読者投票によるダイレクトな企画
立案など、まさにインターネットの中での雑誌作りをめざしていま
す。さらに読者の便宜をはかるため、インターネット関連のプログ
ラムや、通信では大きすぎるような音声、画像などのマルチメディ
アデータはCD-ROMで提供します。今後インターネットの中に展開さ
れるさまざまな情報、アイデア、出来事を適確にとらえ、これまで
のペーパーメディアの枠にとらわれない、デジタルメディアの可能
性を極限まで追求した雑誌を提供していきたいと思っています。

インターネットの利用者は、 指数関数的に増加しています

すでに世界69カ国(1994年1月1日現在)で200万台を超える、
パーソナルコンピュータ、ワークステーション、大型計算機
などのコンピュータが、インターネットによって結ばれてい
ます。もちろん、各国の大手商用BBSも例外ではありません。
さらに、電子メールは、世界137カ国(1993年8月現在)に送
ることが可能です。西暦2001年には、インターネットに接続
されている端末の数が、世界の人口より大きくなるという予
想もあります。

インターネットは様々な通信インフラやメディアを取り込んで、 増殖を続けます

これまでのBBS、オフィスLAN、既存の通信インフラに加えて、
インターネットの接続サービスは、CATVなどの放送メディア、
携帯用通信機器、パソコンや高品位テレビをはじめとする家
庭用端末など、新たな利用分野を開拓し、デジタルコミュニ
ケーションの基盤に成長しつつあります。私たちを取り巻く
メディアのありかたが、今、大きく変わろうとしています。


トースターがアドレスを持つという
SFのような話が、今、現実の課題となった

Mr. Murai

インターネットは、米国のゴア副大統領が提唱した「情報スーパー
ハイウェイ構想」によって、急激に社会の注目を集めつつあります。
インターネットは、世界中の大学、企業、地域などのネットワーク
が相互につながった、世界最大の電子ネットワークです。日本でも、
昨年から商用利用が始まり、加入者が一気に増えつつあります。た
しかに、その規模の大きさによって、国境を越えたコミュニケーショ
ンが簡単に実現できるメリットは、ネットワークの利用分野を大き
く広げました。しかし、なぜこれほどにもインターネットが注目さ
れているかという理由は、じつは他にあるのです。電子メール、
BBS、ファイル転送といったこれまでの利用形態に加えて、ごく近
い将来、テレビ、電話、ビデオ、といった家電製品までも含めた、
より私たちの生活に密着したデジタルコミュニケーションの基盤に
発展することが確かだからです。心臓のペースメーカーやトースター
にもアドレスを振るという話が、いま現実の課題として検討されて
います。

商用接続サービスの開始、BBSとの接続によって、さらに身近なも
のになりました。

日本では、インターネットの商用接続サービスが、昨年から始まり、
現在ではIIJ、SPIN、Info WEBなど、各社のサービスが利用できる
ようになりました。企業および個人ユーザーが、インターネットに
直接接続することが可能になり、とくに海外を含む情報交換に利用
する企業が急速に増加しています。さらに、ニフティサーブ、
PC-VAN、ASCII NETなどの大手BBSとインターネットの接続は、
100万人以上いると言われている利用者たちに、インターネットと
の電子メール交換を可能にしました。しかし、多くのBBS加入者は、
まだそのことに気付いていません。


インターネットマガジン

発売 1994年9月17日創刊
   毎月29日発売
   CD-ROM付き
定価 1,180円


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