インターネットによって始まり、すでに世界を変革しつつあるグロー
バルネットワーク。そこで展開されているデジタルコミュニケーショ
ンの感動をお伝えすることが、私たちの課題です。インターネット
マガジンは、インターネットとそこに融合する可能性のあるすべて
のテーマ(パソコン、LAN、電話、携帯端末、CATVなど)を扱いま
す。編集部の独自企画による記事、各国の著名執筆陣による連載や
コラム、技術スタッフによるテストレポート、インターネットナビ
ゲーションなど多彩な内容で誌面を飾ることをお約束します。編集
部内のLANは、すでにインターネットに接続されています(専用線
によるIP接続)。インターネットを体験報告することはもちろん、
オンラインでの取材、記事作成、読者投票によるダイレクトな企画
立案など、まさにインターネットの中での雑誌作りをめざしていま
す。さらに読者の便宜をはかるため、インターネット関連のプログ
ラムや、通信では大きすぎるような音声、画像などのマルチメディ
アデータはCD-ROMで提供します。今後インターネットの中に展開さ
れるさまざまな情報、アイデア、出来事を適確にとらえ、これまで
のペーパーメディアの枠にとらわれない、デジタルメディアの可能
性を極限まで追求した雑誌を提供していきたいと思っています。
インターネットは、米国のゴア副大統領が提唱した「情報スーパー
ハイウェイ構想」によって、急激に社会の注目を集めつつあります。
インターネットは、世界中の大学、企業、地域などのネットワーク
が相互につながった、世界最大の電子ネットワークです。日本でも、
昨年から商用利用が始まり、加入者が一気に増えつつあります。た
しかに、その規模の大きさによって、国境を越えたコミュニケーショ
ンが簡単に実現できるメリットは、ネットワークの利用分野を大き
く広げました。しかし、なぜこれほどにもインターネットが注目さ
れているかという理由は、じつは他にあるのです。電子メール、
BBS、ファイル転送といったこれまでの利用形態に加えて、ごく近
い将来、テレビ、電話、ビデオ、といった家電製品までも含めた、
より私たちの生活に密着したデジタルコミュニケーションの基盤に
発展することが確かだからです。心臓のペースメーカーやトースター
にもアドレスを振るという話が、いま現実の課題として検討されて
います。
商用接続サービスの開始、BBSとの接続によって、さらに身近なも
のになりました。
日本では、インターネットの商用接続サービスが、昨年から始まり、
現在ではIIJ、SPIN、Info WEBなど、各社のサービスが利用できる
ようになりました。企業および個人ユーザーが、インターネットに
直接接続することが可能になり、とくに海外を含む情報交換に利用
する企業が急速に増加しています。さらに、ニフティサーブ、
PC-VAN、ASCII NETなどの大手BBSとインターネットの接続は、
100万人以上いると言われている利用者たちに、インターネットと
の電子メール交換を可能にしました。しかし、多くのBBS加入者は、
まだそのことに気付いていません。