さて、展示会とカンファレンスの最終日の今日、ようやく役に立つカンファレンスを受けることができた。といっても、おもしろかったわけではない。このカンファレンスは、一応「New Technologies:New Products」ということで、この会場内で展示してある新製品の紹介みたいなセッションだったのだ。つまり、これを見てから会場内を見てまわれば、要点を押さえられるというしかけ。
興味があったのはVirtual Bankと、PICSと呼ばれるインターネットの情報のフィルタリングの話(この件のブースはない)。また、individualという会社がやっている、100以上の情報ソースからの記事検索サービスも、Internet Watchをやっている者としては興味があった。あとは、IBMやMicrosoftなどの発表もあったが、これらは既報の通り。
100以上の情報ソースの記事を、分類してフィルタリングし、必要な記事だけ見れるようにしているのが、individualのNewsPageサーバーだ。詳細は、実際のサーバーを見ていただく(http://www.newspage.com/ )として、その情報ソースにNewsByteや共同通信のものまで入っているのがすごい。これを日本語訳して提供すれば、圧倒的な人気は間違いなしだ。
なお、通常の利用法では無料ということだが、一部の記事では、その本文を参照するのに別途料金が必要となる。
初日の取材メモに「見るとこなし」と書いてしまったSpyGlassだが、よくよく見るとなかなかがんばっている。Spyglass MosaicはVer. 2.0になりHTML 3.0をサポートするようになった。表示も速いし、きれいだ。Spyglass自身はやっていないが、OEM先であるAlis社はマルチリンガルなバージョンを提供していた。もちろん、他のOEM先ではメールやftpなどをパッケージにしたものもあり(Mosaic In a Boxなど)、Netscapeと真っ向勝負も可能な形になった。
ただし、記者の個人的感想では、ちょっと時期が遅かった気がしないでもない。はたして、逃げるNetscape、資本力で追いかけるMicrosoft Internet Explorer、そして三番手にSpyglass Mosaicは来れるのだろうか?
Internet PhoneがVer. 3.0になって、Full-Duplexだと宣伝していた。しかし、デモをみる限りでは、単に、黙っている間が自動的に受信モードに切り替わるだけだった。つまり、Talkスィッチが不要になっただけだ。残念ながらデモはそれだけだったので、後は自分で確認するしかない。http://vovaltec.com/でデモ版を配っているそうだからまずは試してみよう。
人間忙しいと妙に即決してしまうものだ。つまり、これが衝動買いなんだろう。今日のWebSiteの購入がまさにこれ。立ち寄った、O'Reillyのブースで会場で買うと$200もディスカウントすると言っているので、すぐに買ってしまった。うまくいけば、home.impress.co.jpか、www.watch.impress.co.jpのどちらかをWebSiteに切り替えよう。しかし、NT用のWWWサーバーは多い。そのなかでも、WebSiteは価格と今までの評価を考えれば一押しだろう。どちらにしても、こういうものは使ってみないと真価は分からない。使い込んだらもう一度レポートしてみたい。
レポート:Watch副編集長 山下 憲治