さるさんは、えだから えだへ とびうつっていました。 ながい うでを しゅわん しゅわんと はずみを つけて あそんでいました。 はっぱが ときどき 耳や はなを くすぐります。 それで ときどき くしゃん くしゃん ひゃっくしょんと くしゃみをしました。
 さるさんは くしゃみをしながら おもいました。きもちのいい きせつに なったなあ。木のみの 小さいのが えだに いっぱい。あきには おいしい 木のみが いっぱいなるぞ。でも、… なんか どかんと おなかに ひびくものが たべたいなあ。
そうだ!!
 さるさんは、手を たたきました。
しまった!!
さるさんは、おしりを なぜながら いいました。

「あいたたた。でも、これは いい かんがえだぞ。じぶんで おいもを つくろう。大きな 大きな おいもを つくろう。どかんと おなかに ひびくような 大きな おいも。さあ、はたけを つくるぞ!!」
さるさんは、おもいきり ジャンプして たかい えだに とびつきました。


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