Windows 95のセットアップ前には以下の操作をおこなってください。
次項(1)に挙げるドライバがMS-DOSの環境設定ファイル(CONFIG.SYSファイル)に組み込まれている場合、本セットアップ補足ガイドにしたがって、ドライバを組み込まないように設定を変更する必要があります。なお、CONFIG.SYSファイルの内容の確認方法については、「(2) CONFIG.SYSファイルの内容を確認する」をご参照ください。
CanBeシリーズをお使いの場合、ご購入後にCONFIG.SYSの書き換えをおこなっていなければ、以下の操作は不要です。
注意
98MATE X、98MATE VALUESTAR、98Pro、このうち下記の機種では、工場出荷状態でCONFIG.SYSファイルにPOWER.EXEが組み込まれています(平成7年11月発表のWindows95/Windows3.1デュアルインストールモデルでは、Windows 3.1を選択した場合)。
98MULTi CanBe、98NOTE Lavie、
98NOTE LIGHTです。
PC-9821Xa7, Xa9, Xa10, Xa12, Xe10,
Xt13, Xa7e, V7, V10, Xb10, Xa13
CONFIG.SYSファイルの内容を確認するには、Windows 3.1 (プログラムマネージャまたは98ランチ)上でおこなう方法とMS-DOS上でおこなう方法の2通りがあります。いずれかの方法でCONFIG.SYSの内容を確認してください。
<Windows 3.1上で確認する方法>
プログラムマネージャまたは98ランチの [アクセサリ] グループにある [メモ帳] を起動します。
メモ帳の [ファイル] メニューの中にある [開く] をクリックします。
表示された [ファイル名] テキストボックスに次のように入力し、[OK] ボタンをクリックします。
例) A:\CONFIG.SYS
※この例は、起動ドライブがAドライブの場合です。他のドライブから起動した場合はそのドライブに読みかえてください (Windows 3.1インストールモデルをご購入後、特に固定ディスクの設定を変更していない場合には起動ドライブはAドライブとなります。)
CONFIG.SYSファイルの内容が表示されますので、上記(1)項のドライバ名を含む行がないかどうか確認してください。
上記(1)項のドライバ名を含む行がない場合
この場合には、次項以降の操作は必要ありません。メモ帳を終了後、Windows95のセットアップ方法にしたがい、セットアップをおこなってください。なおメモ帳を終了するには、メモ帳のメニューの中から [ファイル] をクリックし、[メモ帳の終了] をクリックします。
上記(1)項のドライバ名を含む行がある場合
この場合には、CONFIG.SYSファイルの設定を変更する必要があります。メモ帳を終了後、次項「(3) CONFIG.SYSファイルのバックアップをとる」にお進みください。なおメモ帳を終了するには、メモ帳のメニューの中から [ファイル] をクリックし、[メモ帳の終了] をクリックします。
<MS-DOS上で確認する方法>
MS-DOSを起動します。
次のように入力して、リターンキーを押してください。
例) TYPE A:\CONFIG.SYS
※この例は、起動ドライブがAドライブの場合です。他のドライブから起動した場合はそのドライブに読みかえてください (Windows 3.1インストールモデルをご購入後、特に固定ディスクの設定を変更していない場合には起動ドライブはAドライブとなります。)] CONFIG.SYSファイルの内容が表示されますので、上記(1)項のドライバ名を含む行がないかどうか確認してください。
上記(1)項のドライバ名を含む行がない場合
この場合には、次項以降の操作は必要ありません。Windows 95のセットアップ方法にしたがい、セットアップをおこなってください。
上記(1)項のドライバ名を含む行がある場合
この場合には、CONFIG.SYSファイルの設定を変更する必要があります。次項「(3) CONFIG.SYSファイルのバックアップをとる」にお進みください。
CONFIG.SYSファイルの設定を変更する前には、現在のCONFIG.SYSファイルのバックアップをとっておく必要があります。CONFIG.SYSファイルのバックアップをとるには、Windows 3.1 (プログラムマネージャまたは98ランチ)上でおこなう方法とMS-DOS上でおこなう方法の2通りがあります。いずれかの方法でCONFIG.SYSのバックアップをおとりください。
<Windows 3.1上でバックアップをとる方法>
プログラムマネージャまたは98ランチの [メイン] グループにある [ファイルマネージャ] を起動します。
ファイルマネージャの [ファイル] メニューの中にある [コピー] をクリックします。
表示された [コピー元] テキストボックスに次のように入力します。
例) A:\CONFIG.SYS
※この例は、起動ドライブがAドライブの場合です。他のドライブから起動した場合はそのドライブに読みかえてください (Windows 3.1インストールモデルをご購入後、特に固定ディスクの設定を変更していない場合には起動ドライブはAドライブとなります。)
[コピー先] テキストボックスに次のように入力します。
例) A:\CONFIG95.NEC
※この例は、起動ドライブがAドライブの場合です。他のドライブから起動した場合はそのドライブに読みかえてください (Windows 3.1インストールモデルをご購入後、特に固定ディスクの設定を変更していない場合には起動ドライブはAドライブとなります。)
[OK] ボタンをクリックします。
以上で、現在のCONFIG.SYSファイルの内容がCONFIG95.NECファイルとしてバックアップされました。引き続き次項「(4) CONFIG.SYSファイルの内容を変更する」にお進みください。
<MS-DOS上でバックアップを作成する方法>
MS-DOSを起動します。
次のように入力して、リターンキーを押してください。
例) COPY A:\CONFIG.SYS A:\CONFIG95.NEC
※この例は、起動ドライブがAドライブの場合です。他のドライブから起動した場合はそのドライブに読みかえてください (Windows 3.1インストールモデルをご購入後、特に固定ディスクの設定を変更していない場合には起動ドライブはAドライブとなります。)
以上で、現在のCONFIG.SYSファイルの内容がCONFIG95.NECファイルとしてバックアップされました。引き続き次項「(4) CONFIG.SYSファイルの内容を変更する」にお進みください。
MS-DOSを起動、またはWindows 3.1 (プログラムマネージャまたは98ランチ)の [メイン] グループにある [MS-DOSプロンプト] を起動してください。
※CanBeシリーズでMS-DOSプロンプトをご利用になる方法については、CanBeに添付の「ユーザーズガイド」をご参照ください。索引で「MS-DOS」の項目から探すと早く見つけられます。
MS-DOS環境になりましたら、「C」「U」「S」「T」「O」「M」とキーを押し (画面には「CUSTOM」という文字列が表示されます)、リターンキーを押してください。CUSTOMコマンドが実行されます。
注意
画面には
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 環境設定ファイルの作成/更新 <----- 反転表示 ADDDRV用定義ファイルの作成/更新 終了 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−と表示されますので、そのままリターンキーを押してください。
注意
画面下部に「新規作成 更新 <-- 反転表示」
と表示されますので、そのままリターンキーを押してください。
「プリンタ」という項目の横の表示を見ます。もし、その表示が「使用しない」でしたらPRINT.SYSは組み込まれていませんので6.にお進みください。「使用する」となっている場合は、PRINT.SYSが組み込まれていますので、次のようにしてください。まず[↓] (下矢印キー)で「プリンタ」を反転表示させます。画面下部に「使用する 使用しない」と表示されますので、[→] (右矢印キー)で「使用しない」を反転表示させ、リターンキーを押してください。この操作で次回コンピュータ起動時以降PRINT.SYSは組み込まれないようになります。
次に[↓] (下矢印キー)で「次画面」という項目を反転表示させ、リターンキーを押します。次の設定画面に移りますので、同じ要領で「その他」の項目を反転表示させ、リターンキーを押してください。
画面には、お使いになっている環境の設定情報 (その他のパラメータ) が表示されます。この中で、
POWER.EXE、SMARTDRV.EXE、VEMS.DRV、 VMM386.EXE、VMM386.SYS、 MELEMM.386、EMS386.SYSという文字が記述されている行を探します。もしこれらの記述がない場合は、11.にお進みください(お使いのコンピュータによっては、これらの記述がない場合があります)。
POWER.EXEという文字が記述されている行がありましたら、[↓]キーを押して反転させます。画面下部に、反転させた行の内容が表示されます。[←] (左矢印キー)を何度か押して、カーソルを[DEVICE=・・・・]の最初の文字の[D]に持っていきます。次に、[R][E][M][スペース]キーを順に押してください。画面には大抵の場合、
REM DEVICE=A:\DOS\POWER.EXE
もしくは
REM DEVICEHIGH=A:\DOS\POWER.EXE
と表示されます (REMは小文字で表示されていても構いません)。リターンキーを押して、今の修正を登録します。
REM文の役割
SMARTDRV.EXEという文字が記述されている行がある場合についても、上記8.と同様の操作で記述を変更してください。
VEMS.DRV、VMM386.EXE、VMM386.SYS、MELEMM.386、EMS386.SYSという文字が記述されている行がある場合についても、上記8.と同様の操作で記述を変更してください(該当する行が複数ある場合は、全ての行について変更してください)。
変更した場合はさらにCONFIG.SYSファイルでNEC製のメモリマネージャ (Windows 3.1またはMS-DOS 6.2に添付されているHIMEM.SYS及びEMM386.EXE)を組み込んでください (この操作をおこなわないと、Windows 3.1が起動しなくなる場合がありますのでご注意ください)。なお、MS-DOS 5.0に添付されているものは使用しないでください。
画面に、
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 環境設定ファイルの作成/更新 <----- 反転表示 ADDDRV用定義ファイルの作成/更新 終了 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−と表示されるまで、何度かリターンキーを押してください。
注意
[↓]キーで「終了」を反転させ、リターンキーを押して、CUSTOMコマンドを終了させます。
「MS-DOSプロンプト」アイコンでMS-DOS環境を起動した場合は、[E][X][I][T]と入力してリターンキーを押して、Windows環境に戻り、Windows (または98ランチ)を終了して、電源をOFFにしてください。それ以外でMS-DOS環境を起動した場合は、そのまま電源をOFFにしてください。
再度、コンピュータの電源をONにしてください。
引き続き、Windows 95のセットアップ方法にしたがい、セットアップをおこなってください。
なお、以上の操作が正しくおこなわれなかった場合は、Windows 95をセットアップする際、以下のようなメッセージが表示され、セットアップが中止します。この場合は再度、本セットアップ補足ガイドをお読みになり、各操作を正しく実行してください。
「CONFIG.SYSファイルにxxxxx.xxxが見つかりました。セットアップを中止します。」
注意
CONFIG.SYSファイルの内容を変更した場合は、その変更を有効にするために必ずコンピュータを再起動してください。
CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATでNEC製以外のドライバ等を組み込んでいる場合は、上記と同様の手順で、それらのドライバを組み込まないように設定を変更してください (ただし、Windows 95をCD-ROM版でセットアップする場合はCD-ROMドライバは組み込んだままにしておいてください)。これらのドライバを組み込んだままにしておくと、Windows 95のセットアップが正常におこなわれない場合があります。
AUTOEXEC.BAT内に記述されているSMARTDRV.EXEの組み込みを中止する必要はありません。
Windows 95のセットアップに関する、その他の注意事項につきましては「Microsoft Windows 95 Upgrade」のCD-ROMまたはセットアップディスクに収められているSETUP.TXTの内容をご覧ください。Windows 3.1のファイルマネージャで、CD-ROM版では\WIN95ディレクトリにあるSETUP.TXTフロッピィディスク版ではセットアップディスク1にあるSETUP.TXTを選択してダブルクリックすれば、メモ帳が起動され、SETUP.TXTの内容を読むことができます。
CONFIG.SYSファイルを変更前の状態に戻すには、(3)の手順と同様にして、次のように入力してください (AドライブのCONFIG.SYSファイルを変更した場合)。
<Windows 3.1または98ランチのファイルマネージャの場合>
<MS-DOSの場合>
Microsoft、MS-DOS、Windowsは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
Copyright NEC Corporation 1995