ウイスキー・カラー、琥珀色の謎
モルトウイスキーの色 ( 濃さ・色彩 ) に影響を与える要因
下記に記した要因、(熟成樽の種類、熟成場所・環境、期間の違い)によってモルトウイスキー
液体の色は様々に変化していきます。また、味わい、そして飲み方によりさらに味わいは変わります。
熟成に使用する樽材の種類
・アメリカン・ホワイト・オーク材を用いた場合は黄色の強い褐色になます。
・ヨーロピアン・オーク材を用いた場合はやや赤みを帯びます。
熟成に使用する樽の内面を焦がす度合による違い
・焦がす程度が少ない場合は黄色の強い褐色になります。
・焦がす程度が多い場合はやや赤みを帯びた褐色になります。
・但し、焦がす程度により、濃さ・色彩は異なります。
他のお酒の熟成に使用した樽による違い
・バーボンの空樽を使用した場合は新しいオークの大樽より濃い 黄色でやや赤みを帯びます。
・また、シェリーの空樽、ポートワインの空樽を使用した場合はバーボンの空樽よりさらに赤みが強
くなり、視覚的な熟成感が感じられますます。
・上記、樽の再利用 、その他、ポート・ワイン、ラム、ブランデーなどの空樽を使った研究をしてい
ます。
・1994年にスコットランド・ハイランド北部のグレンモーレンジ蒸溜所よりポート・ワインの空樽
を使ったシングル・モルトが発売されました。
熟成樽の使用頻度 ( 古さ )による違い
・樽が古いほど淡い黄色( 淡い金色系)になります。
・新しいほど黄色の強い茶褐色(褐色系)になります。
・180L =バレル (BARREL)
・230L =ホグスヘッド(HOGSHEAD)
・480L = パンチョン(PUNCHEON)
・480L = チェリーバット(SHERRY BUTT)
貯蔵環境
・上記の要因、また産地の気候(気温、湿度)、各製造工程などの違いにより、年度ごとに異なった
シングル・モルトが出来上がります。
熟成年数
・一般的にモルト原酒が耐えられる貯蔵年数は8年から15年と言われています。しかし、上記の要因
などにより1樽ごとに微妙に熟成具 合は異なります。ミラクル・パワーカスクの場合は、それ
以上の樽熟成に耐えられるモルト原酒もあります。また、あらゆる環境が最適化され、幸運が巡っ
てきた時、初めて30年や50年と言った長期熟成のシングル・モルトが出来上がります。
瓶詰め
・最終工程
フィルターろ過の方法、また加水状態により微妙に変化します。
アルコール度数調整
・EC規格 40度 700ML
・輸出規格 43度 700ML〜720ML
・製品仕様 46度〜カスクストレングス(樽出し)
・標準使用の1本当たりの容量700ML〜750ML
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