大型の魚はたいてい冬に味を増すが、タラもそのたぐいである。マダラ、スケトウダラなどがあるが、一般にタラと呼ぶのはマダラである。体長は1メートルにもなる。俗に「たらふく(鱈腹)食う」というのは、大きな口と鋭い歯を持ち、貪食であることに由来する。鮮度の低下が早く、昔は生タラは地元でしか食べられず、ほとんどは塩ダラで流通した。生ダラはコブじめにすると身がしまってタイに負けない味になる。タラちりもいい。