ジョン・グラント氏のバルベニー蒸溜所
ウイリアム・グラント氏は念願の蒸溜所スタートさせてから、5年後の1892年には
早くも2つ目のバルベニー蒸溜所の操業を開始しました。ここでもグラント家の結束は固
く、長男のジョン・グラント氏に蒸溜所を任せました。(後にウイリアム・グラント&サ
ンズ社会長)以後、グレンフィディック物語でお話しした通りウイリアム・グラント&サ
ンズ社は順調に発展し、拡大の一途を辿りました。
秘蔵のモルトウイスキーとして
ウイリアム・グラント&サンズ社の戦略によりモルトウイスキー市場は年々増加してい
きました。いつしかバルベニー蒸溜所のモルトウイスキーもスコットランドの蒸溜家たち
の間で評判となり、このような形容が付きました。バルベニー蒸溜所のモルトウイスキー
は「コニャックのようになめらかで・・・。」次第に一般のモルトウイスキー愛好家にも
知れることとなりました。ついにバルベニー蒸溜所は創業者の遺志と言うサブ・ネームを
付けて「ザ・バルベニー・ファウンダーズ・リザーブ」を発売いたしました。
ザ・バルベニー蒸溜所の創業100年を記念して
1993年末、ウイリアム・グラント&サンズ社はザ・バルベニー蒸溜所の創業100
年を記念して3種類のシングル.モルトウイスキーを発売いたしました。
グレンフィディック・ウオーターの登場
グレンフィディック&バルベニーのシングル・モルトウイス
キーを造り出す源である「ロビー・デューの泉」より「グレンフィディック・ナチュラル
・スプリング・ウオーター」が日本初上陸いたしました。
ファウンダーズ・リザーブ10年
しつこすぎない芳醇な香りとスムースな飲み口を身上に、バルベニーの個性を伝えるシ
ングルモルトの傑作です。また、モルトウイスキーの入門用としてお飲みいただけたらよ
ろしいかと思います。どのような飲み方にも美味しく対応いたします。
ダブルウッド12年
オークの樽で充分に熟成させた後、さらにシェリーの空き樽に移し、熟成のピークを迎
えた12年以上の樽より丁寧にボトリングされます。黄金の輝きを持つ琥珀色に色付いた
液体は優しさの中に力強い華やかさを持っています。
シングルバレル15年
シングル中のシングルと言える「シングルバレル15年」は1つの樽から限定300本
だけをボトリングした樽出し原酒です。ラベルには手書きにて1本1本にナンバーリング、
蒸溜年月日、ボトリング年月日が記されており、世界で唯一の保有者と言うことになりま
す。
飲み方はニート(ストレート)にてと言いたいところですが、樽出しのためアルコール
が50.4度と高くすこしきつく感じられる方もいらっしゃると思います。最初はニート
で繊細な香りを楽しみ、次にミネラル・ウオーターを少量入れて飲まれることをお勧めい
たします。また、オン・ザ・ロックのスタイルも美味しく召し上がれますが、その場合一
口分のシングルバレル15年を注ぎ、適度にグラスを回しお召し上がりください。きっと
ご満足いただけると思います。