Bourgogne Wine Report
Macon 1993
- Red France Bourgogne Macon
- ブルゴーニュ地方の南部、マコン地区の赤ワインです。マコン地区は白ワインに有名な物が多いのですが、これは赤ワインです。特上というものではないのですが品質も安定しており安心して飲める物の一つです。ぶどうはピノ・ノワールも入っているかもしれませんが、殆どは一つ南のボジョレー地区と同様ガメイという品種から造られています。味わいもボジョレーに近いと感じると思います。
- 透明感のあるピンクの混じった薄いルビー色。甘い果実、クランベリーの様な香り、ボジョレーにも似ています。味わいは中程度のマイルドな酸、タンニンは少なく軽いボディのカジュアルタイプのワインです。フレッシュ&フル−ティな若飲みタイプですので、少し冷やして(12°C〜14°C)いただくと良いでしょう。
Mercurey 1er cru 1992
- Red France Cote Chalonnaise
- コ−ト・シャロネ−ズはブルゴ−ニュ地方で最も良いwineを産すると言われるコ−ト・ド−ル地域のすぐ南に位置します。メルキュレはコ−ト・シャロネ−ズの中央付近にあり隣はジブリという村です。ぶどうはピノ・ノワ−ルというブルゴ−ニュきっての高級品種を使っています。wineのタイプはコ−ト・ド−ルと同じような力強いこくのあるものに仕上がります。プルミエ・クリュ(1er Cru)というのは1級畑という意味で、この村では最も優れたwineを産する畑の一つです。
- 鮮やかで奥行きを感じさせる美しいルビ−色。香りのボリュ−ムは豊かで、熟したフランボア−ズ、赤いチェリ−の香り、少しスモ−キ−な香りも。味わいは、豊かでまろやかな酸、タンニンは中よりやや少ない。アルコ−ルの高さ、ボディの厚みを感じさせるしっかりしたwine。フル−ティさもあり、酸とタンニンのバランスも優れており、中堅クラスの良いwineです。子牛などのロ−ストあるいはグリル料理に合うでしょう。室温(18°C)で飲んでください。
Chablis Grand Cru (シャブリグランクリュ ヴォーデジール)
- White France Chablis
- シャブリは日本ではとても人気のある銘柄の一つで、ブルゴーニュの一番北のシャブリ地域で生産されています。シャブリには4つのランクがあり、上からグランクリュ(特級畑)、プルミエクリュ(1級畑)、シャブリ、プティシャブリです。ご紹介しているものは特級畑のひとつでヴォーデジールという畑から生産されたものです。ぶどう品種はシャルドネ種を使っています。生カキにシャブリという話は有名ですが、生カキにはこのグランクリュのような力強いものではなく、ややライトな3番目のランクのシャブリ位が良いでしょう。
- 色は輝きのある黄金色、強い粘着性を感じます。香りのボリュームがとても大きく、ナッツ、クッキー、バター、はちみつなどの香りと樽熟成によるバニラ香があります。味は爽やかで豊かな酸があり、またアルコールが高いためこれによる甘味が加わります。なめらかで濃厚、ボディのある腰の強いワインです。やはり魚介類のソース料理と相性が良さそうです。
(ムーラン・ナヴァン)
- Red France ボジョレー
- ボジョレーの村名ワインの一つです。村名付きのボジョレーは良く知られているボジョレーヌーボーと違って熟成向きでこくのあるしっかりしたものとなります。ガメイという種類のぶどうから普通のワイン醸造法で造られています。これに対しボジョレーヌーボは原料のぶどうは同じですが、マセラシオン・カルボニック法(炭酸ガス浸潤法)という特別な方法で渋みや酸の少ないライトでフレッシュ&フルーティなタイプに仕上げています。ですから熟成などを必要とせず若いうちに飲めるのです。これに対し村名ボジョレーワインは酸やタンニンのしっかりしたタイプになります。ムーラン・ナヴァンはその村名ボジョレーの中でも最も大きく最も魅力的なものと言われています。
- 少しピンクの混じった少し濃い赤色、野草、フランボワーズのジャム、スミレの花などの香りがします。味はマイルドな酸と、少し甘味が感じられます。色からは多くのタンニンが想像されるのですが、味わってみるとそこまで多くはありません。バランスも良く仕上がっています。ブラウンソースの肉料理などに合わせると良いでしょう。
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