新商品探検隊
MANIAX編Vol.1
〜98が速いワケ〜
「おや、なにをやってるんですか?」
「なにって、パソコンのカバーはずして中見てるんだよ。」
「パソコンの中なんか見てなにが楽しいんだ?」
「だから、PCIチップはなにかとか、ウィンドウアクセラレータはなに使ってるのかとか見てるんだよ。」
「ほぉ〜」
「ほぉ〜って、だから、そんなの見てなにが楽しいんだって聞いてるんだよ!!」
「‥‥あれぇ? 何やってんのぉ? あ!パソコンがバラバラになってる! あっ!! ナニこのゲジゲジしてるの!!」


「‥‥‥‥‥」
「(気を取り直して)じゃあ聞くけど、みんなはパソコンを選ぶときなにを基準に選んでる?」
「うーん、ディスプレイとかモデムとかがついてるってことかなあ?セットになってると楽だしぃ。」
「拡張性でしょうか? あとはCD-ROMドライブの性能ですねっ!」
「Qハチ君が出てくるやつ〜」


「‥‥‥‥‥」
「あー、みんなわかっちゃいないなー。ディスプレイとかモデムがついてるのは確かにいい。拡張性も確かに重要だ。Qハチ君は‥‥確かにみんなに愛されている。しかし、そうじゃない! パソコンの基本は速さなんだ。」
「速さ?」
「速さって、Pentium積んでるんだから速いに決まってるじゃん。」
「ペ、ペン‥‥?」
「たしかにPentiumってだけでも十分速いんだけど、そのPentiumの力をより引き出すシステムっていうのがあるんだよ。そのうちのひとつがPCIチップセットなんだ。」


「PCIチップセット?」
「そう。このPCIチップセットがなにかってのでもパソコンの速さが変わってくるのさ。98にもインテルのTriton(トライトン)とかVLSIっていう会社のWildcat(ワイルドキャット)が使われてるんだ。」
「トラ? キャット??」
「ってゆーと‥‥‥?」
「CPUとメモリとスロットの3つを効率よくつなぐためのものさ。だから、CPUが進化するのにあわせて、チップセットも進化させていく必要があるんだ。」
「メモリとスロットは進化しないんですか?」
「もちろん進化してるさ。スロットは98MATEにはPCIスロットがついてるし、メモリだって、どんどん進化してる。みんなだって聞いたことあるだろ、セカンドキャッシュメモリって?」
「それってお金なの?」


「‥‥‥‥‥」
「ハードディスクなどから読み出したデータなどを一時的に格納するメモリですよね。」
「そのとおり。んで、今まではこのメモリにSRAMっていうのが使われてたんだけど、新しい98ではパイプラインバーストSRAMっていうのが使われてるんだ。このパイプラインバーストSRAMを使うと、今まで以上に、動画とかのマルチメディアデータがスムーズになるんだ。」
「ほぉ〜。それはいいことを聞きました。私はCPUとウィンドウアクセラレータだけしか見てませんでしたからな。」
「ウィンドウアクセラレータっていうと、あれだろ? Windowsの描画速度を速くするってヤツだろ?」
「そうです。いまだと、マトロックス社のMilleniumとかトライデント社のTGUI9680というのが速いですね。」
「へー、詳しいじゃん。」
「だてに年をとってる訳じゃありませんから。それに、やはりマルチメディアとウィンドウアクセラレータは切り離せませんからねえ。」
「マルチメディアっていやぁ、98は転送速度もメッチャ速くなってるんだよな。」
「なにそれ?」
「え?知らないのか?いまや98のシリアルポートの転送速度は115,200bpsまでサポートしてるんだよ。」

「じゅ、じゅういちまん?」
「そ、じゅういちまん。」
「それってどんな意味があるの〜?」
「パソコンとモデムの間を1秒間に最高115,200ビットのデータが行き来するってことです。」
「??だから??」
「だから、インターネットのWWWなんかもサクサク見れるのサ!!」
「そりゃいい!」
「う〜ん。良いことを知りました。」
「N子、わかった?」
「‥‥う〜ん‥‥。あ!!ねえ、見て見て! テレビにトオル君が出てる!!」


「(‥‥ふぅ〜!)」
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