SI Electronics Ltd.
これは、Be, Inc. 社のProduct Datasheet: The Be Operating System を翻訳したものです。誤訳など、不備の点がありましたら、訳者の エスアイエレクトロニクスまでご指摘いただければ幸いです。 | |
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power by design,
(新設計により強力となり、
プロダクト・データ・シート
高度の性能 マイクロプロセッサの能力は前進を続けていますが、デジタル・コンテンツの作成者と彼らが使うアプリケーションの要求は、最新のプロセッサが提供する速度さえも追い越しています。メディア指向のオペレーティング・システムは、その負荷を扱う上で単一のプロセッサに頼ることはできません。 BeOS は、今日の新世代高性能プロセッサを使うように設計され、現在出回ってきたメディアをベースとするマルチプロセッサ・システムを目標に最適化されています。2、4あるいはそれ以上のプロセッサの能力をフルに活かすことができ、BeOS は、対称型マルチプロセシングに基礎を置いて、オペレーションを高速化し、効率を上げ、高性能システムの基盤を提供します。 しかし BeOS は、その設計上すべての場所で普遍的マルチスレッディングを採用することでマルチプロセシングを更にワンステップ進めています。マルチスレッディングはアプリケーションのような大きなタスクを無数の小タスクに分割します。普遍的マルチスレッディングとはこのやり方がカーネル、グラフィックス、I/Oシステム、BeOS アプリケーションなどあらゆる場所で使われていることを意味します。普遍的マルチタスキングは、BeOS が何ダースから時には何百にも上る小タスクを敏速に切り替えることを許します。これらのタスクが、単一プロセッサ上に展開されたときは、円滑なマルチタスク環境を実現します。またマルチ・プロセッサ・システムの場合は、プロセッサがいくつあっても、それらを活用することができます。 普遍的マルチ・タスキングは、1980 年代初期にグラフィック・ユーザ・インターフェースの導入がもたらしたのと同じ位に根本的なソフトウェア設計の革新です。 BeOS のようにシステム全般にわたって普遍的マルチスレッディングを採用し、メディアに基礎を置くアプリケーションに最高の性能を提供しているOSは、現在他にありません。 メディアに最適化 BeOS は、対称型マルチプロセシングと普遍的マルチスレッディングだけに滞まっている訳ではありません。メディアに最適化されたシステムは、非常に大きなデータ・ファイルを扱い、高性能グラフィックスを提供し、高能率でモジュール化された I/O をサポートしなければなりません。これらの各々の分野で BeOS は課題を十分にこなしています。
BeOS は、完全にマルチスレッド型のグラフィック・システムとして、高速な 2D および 3D グラフィックスを提供します。グラフィックス・システム全般にわたり、アンチ・エリアシング・タイプ(ぎざぎざなしのタイプ)が標準になっています。3D の機能は高度に応答型の 3D キットとして提供され、また組み込まれている工業規格の OpenGL グラフィックス・ライブラリを使用することもできます。 BeOS のグラフィックス機能はモジュール化されていますので、ソフトウェア開発者が新しいハードウェアやソフトウェアの機能を追加することが可能です。 BeOS におけるグラフィックスのモジュール的手法は、また I/O システムにも反映されています。 BeOS は、モジュール型、動的、マルチスレッドな I/O システムを提供し、DVD ドライブのような新しいデバイスのためのドライバを動的にロードしたり、アンロードしたりすることを許します。これにより、システムが走っている状態での環境再構築が可能です。 最新の OS としての特色 以上に述べた機能は、今日主流となっているオペレーティング・システムに見出されるものを超えています。勿論、BeOS は、「最新の」オペレーティング・システムについての記事に出て来るようなすべての決まり文句に対応しています。BeOS は、マルチプロセシングとマルチスレッディングに必要な完全なプリエンプティブ・マルチタスキングを提供します。バーチャル・メモリ機能はシステムの標準的な部分であり、マルチタスキング機能と組み合わせてアプリケーションの円滑な切り替えを可能にします。またBeOS の設計は、最下層からアプリケーション層に至るまでオブジェクト指向のプログラミング概念を採用しています。
インターネットを取り込む BeOS は、インターネットを取り込んだシステムとして設計されました。その基礎として、BeOS は、TCP/IP ネットワーク・プロトコルを使用しますが、これはインターネットの基本的なプロトコルです。
グラフィックスや I/O 機能と同様に、BeOS ネットワーキング・システムも完全にモジュール構造を取っていますから、新しい高速ネットワーク機能や新しいネットワーク・プロトコルとサービスが開発されたらそれらを追加することができます。 あなたの現在のシステムを使っての作業 多くのオペレーティング・システムは、そのシステムに切り替えることを決心した時に、これまで使ってきた計算機システムとアプリケーションを捨て去ることを要求しますが、 BeOS はそうではありません。PowerComputing 社、Motorola 社、Apple Computer 社、その他のパワーマック・コンパチブルなシステムを含めて、数多くのPowerPC システムが BeOS を活用することができます。多くの新しい PowerPC システムには BeOS をバンドルして販売しているものさえあります。
BeOS は、さらに一歩を進め、システム間やあなたの同僚とデータをやり取りする機能を保持したまま、 BeOS 内部から MacOS のディスク・ドライブやファイルと作業することを許しています。インターネットを通じて、MacOS や, ウィンドウズ、UNIX ベースのシステム上の他のユーザと情報を交換することもできます。イーサネット・ネットワーク上にアップルトーク・ベースのレーザー・プリンタがあれば、それを使ってプリントすることも可能です。 BeOS: 最初の真のメディアOS ここに書いたことは BeOS 上で見出す特長のほんの上辺を撫でただけです。あなたはTracker を見出すでしょう。これは BeOS の中心的なユーザ・インターフェースで、Be ファイル・システムにアクセスするとともに、MacOS ディスクにもアクセスすることを可能にします。国際指向のアプリケーションのためにユニコードがサポートされています。またレプリケータ(複製)技術が用意されており、これを使ってアプリケーションが自分の一部をドキュメントや他のアプリケーションと合体させることを可能にしています。技術指向のユーザは、Unix/Posix 機能がサポートされており、完全に動く bash シェルなどなどを見出すでしょう。 BeOS は、最初の真のメディアOSとして設計されました。しかし、メディアOSはゴールであり、哲学であります。そのシステムの定義は、ソフトウェア、ハードウェア設計の知識が増すにつれて、時間が経てば進展して行くことでしょう。世の中には常に新しいアプリケーションが生まれ、性能の新しいレベルが登場します。 BeOS は、生来、モジュール的で、動的なやり方でオペレーティング・システムを進歩させて行く能力を備えています。それはインターネット経由で行うことさえ可能です。そこでデジタル・コンテンツ設計の要求が変わり進展して行けば、 BeOS もそれとともに変わって行くことでしょう。 もし BeOS と真のメディアOSの現実についてもっと知りたいと思われるならば、 Be 社のウェブ・サイト http://www.be.com/products/ で BeOS の詳細を眺めて下さい。 すべての仕様は予告なく変更することがあります。 | |
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