●DVDのRewritable=相変化記録 Rewritable(DVD-RAM) MOは光磁気記録という方式ですが、 DVD-RAM(Rewritable) が、相変化記録方式という方式を採用している理由の1つは、 読み取り方法がCDやDVDと同じで、CDやDVDのRead Only(CD-ROMやDVD-ROM) との互換性を得やすいからです。 1個のピックアップだけで記録と再生が可能ですので、両面ディスクが実現しやすいという利点もあります。 また、データの消去と書き込みを同時にできるため、従来のMOと違ってデータの書き換え時にも、ディスク1回転ですみ、高速化できます。 しかも、記録密度もデータ転送速度もMOの約3倍です。 さらに、大幅な容量、スピードの拡張が将来可能となります。 相変化記録方式では、結晶/非結晶という物質の状態、すなわち相を変化させてデータを読み書きします。 初めは結晶状態にある化合物の記録面に強いレーザーを当て、高温度に加熱することでその部分を非結晶状態にし、記録していくのです。 一方、MOなどに採用されている光磁気記録方式は、磁力の特性を利用しています。 データをディスク内の磁性体の磁極(S極とN極)に置き換えて記録しています。 ただし現行の規格では、データの消去と書き込みのためにディスクを、 最低でも2回転させなければならず、書き込み速度に限界があります。 さらにその機構上の制約で、両面ディスクにも対応しにくいのです。 *比較の数字は1996年4月現在のものです。
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