<DVD-Video> の音声機能

●8つの音声ストリームとは

<DVD-Video> には8つの音声ストリームというものがあります。 これは、デジタル信号の道路のようなものであり、8チャンネルという意味ではありません。

たとえば、5.1チャンネルを8ストリーム全てに入れることも可能です。 1つ目に英語音声の5.1チャンネル、2つ目にフランス語音声の5.1チャンネル、3つ目には非圧縮のリニアPCMといった使い方が可能です。

ただし、その分データ量を必要としますので、映像の収録時間は少しずつ短くなって いきます。

逆に、映像を長く収録するためには、使用ストリーム数を少なくしたり、非圧縮のリニアPCM音声のかわりに、ドルビーデジタル(AC−3)による2チャンネルという選択肢も考えられます。

このように効率的に使いわけて、ディスク容量を有効活用する一方、8ストリームあることで、複数言語の吹き替えや、高音質再生、映像と同期した制作者による解説、サウンドトラックの収録など、様々な使い方が可能となります。

切り替えはリモコンのボタン一つで瞬時に行なえますので、制作者次第では、さまざ まな活用方法が考えられると思います。

そんな<DVD-Video> のサウンドは、ハリウッドが求めただけあって、映画館で聴くあの臨場感を想像していただくのが一番わかりやすいのかもしれません。 これからその機能をご説明しましょう。