<DVD-Video> の映像機能

●テレビを選ばない
  マルチアスペクト機能

1枚のディスクで16:9のワイドテレビや4:3の通常のテレビの両方に対応しますので、ワイド・スクリーン版を買うか、トリミング版を買うか迷う必要はありません。

ビスタサイズの映画などのワイド映像は、横方向に縮めて、4:3で記録するスクィーズ方式を採用していますので、ワイドテレビで見る場合は横方向を元に戻すことになり、画質が劣化しません。

また4:3のテレビでは、上下を縮めるレターボックスか、一部分を4:3にするパン&スキャンのいずれかで楽しめます。

従来のワイドでは、4:3の画面の中で上下に黒い部分を作ったものが放送やパッケージ化されることが殆どでしたので、ワイドテレビでご覧になる場合には画面をズームし、上下の黒い部分を画面の外に追いやることでワイドを実現していました。

この場合、画面の外に追いやられた上下の部分の走査線の数がそのまま間引かれた映像になってしまい、525本ある垂直走査線の数が360本程度となり、画質の劣化をまねいていました。

しかしスクィーズ記録方式の採用により、ようやくワイドを本当の走査線数で楽しむ環境を実現することができます。

どのような方式を使うか、レターボックスやパン&スキャンを使えるように設定するかどうかは、制作サイドの選択に委ねられます。