●DVDは、 デジタルビデオディスクではありません DVDはデジタルビデオディスクの俗称として一般的ですが、次世代高密度光ディスクの統一規格としての<DVD>は、デジタルビデオディスクという意味では使用されていません。 統一規格の名称として採用されたものです。 <DVD>が誤解されやすいのは、現在のVHSビデオデッキのように、 12cm光ディスク上でのデジタル録画・再生できるのではないかということです。 今秋、商品化が予定されている<DVD-Video> プレーヤーはRead-Only ディスク用、つまり再生専用ですので、記録はできませんが、数年後には記録用も実現できる見込みです。 記録できるディスクとしては DVD-R (Write-Once)や DVD-RAM (Rewritable) が予定されております。 これらは当面、コンピュータ用として使用されます。 これらがVTRに代わる家庭用の映像記録、録画機器として普及価格になるためには時間がかかります。 なぜなら、<DVD-Video> がMPEG2の圧縮によって、 業務用のデジタルビデオ並の高画質と長時間の収録を実現していることを思いだしてください。 圧縮をしないと1分だけでも1.44MBのフロッピーディスク約600枚が必要です。 <DVD-Video> で収録可能な133分の収録にはなんと約8万枚のフロッピーが必要となります。 この圧縮をするMPEG2エンコーダ・システムの現在の価格は数千万円クラスです。 これが再生用のMPEG2デコーダのように家庭用に低価格でチップ化されるには数年はかかるのです。 しかし、MPEG2エンコーダを内蔵していなくても録画できる可能性はあります。 これは<DVD-Video> 方式でのMPEG2放送が実現された場合です。 これのクリアには、放送システムの変更など、インフラの構築に時間がかかるのです。 |