Q: BeOS for Power Macintosh DR8.2は期間限定版であるといううわさを聞きましたが、いつ動かなくなるのですか? またなぜそうしたのですか?
A:
まず、BeBoxオーナーには期限切れはないのでこの問題はご心配におよびません。
BeOS for Power Macintosh DR8.2は1997年4月1日に期限が切れます。
このCDは MacTech magazineの一月号に付属され、われわれのデベロッパーズカンファレンスで配布され、またCodeWarrior for BeOSの製品に附いていた無料のものです。
CodeWarriorバンドルを買った人々には次期リリースのBeOS for PowerMacは自動的に送付されます。(登録カードの送付をお忘れなく!)期限が切れる前に、次期リリースを受け取れるでしょう。
Be社としては、このCDの配布コストを抑えるために期限限定版としました。フォントなど様々なアイテムに対するロイヤリティーの支払いはCDのコストを引き上げてしまいます。よって期限限定無しによる無料配布は不可能でした。
もしこのことが混乱や問題の原因となっているなら、BeOS を評価、あるいはアプリケーションを開発していた人達に対して我々は申し訳なく思います。しかし、どうかこれが開発者向けリリースでありそして CD が無料であったことを覚えておいてください・・・。
Q: Mac アプリケーションを BeOS でうごかすことが可能でしょうか?
BeOS は Macintosh ソフトウェアを利用することができますか?
A: BeOS はゼロからマルチプロセッサとOSテクノロジの新しい能力を長所とするよう書かれた新しいOSです。
新しいOSであるBeOS にはBeOS用に作られた新しいアプリケーションが必要です。
Macintosh 用のアプリケーションはBeOS 上では使えません。
しかしながら、 Macworld Expo in San Francisco, January 1997 において 弊社とfredlabs が"VirtualMac" と呼ばれる BeOS上でMacintoshアプリケーションを動作させるソフトウェアのデモを行いました。 まだ完全とはいきませんが、 Microsoft Word 6.0 と Excel 5.0 の動作を披露しました。
このテクノロジがどのような形で製品になるのかについては、現時点では具体的に申し上げられません。
確実なことは、この製品はMacintoshのROMとAppleのシステムソフトウェアのライセンスが必要となるため、PowerMac上のBeOSのみで動作するということです。
VirtualMac は BeBox 上では動作しません。
fredlabsのWeb サイトにおいて VirtualMac についてのより詳しい情報が記載されています。
Q: 私は、BeBoxでは無く、MPタイプのPower Macintoshを持っています。BeOSはこれらすべてのプロセッサを活用するのでしょうか?
A:
そうですとも!さもなければそれは BeOS ではないでしょう。
BeOS の現在のDR 8.2リリースはマルチプロセッサMacをサポートしていませんが (マルチプロセッサの BeBoxのみをサポート)、我々はすでに計画をたてており、マルチプロセッサMacのサポートのデモも行いました。
1997年の第一四半期後半あたりに出荷されるDR 9 は PowerComputing、 DayStar、 Apple や他のメーカ含めたマルチプロセッサMacをサポートする予定です。
BeOS のマルチプロセッサMac に関するサポートについての詳細はプレスリリースでご覧ください。弊社のWeb サイトにて BeOSのシステムサポート状況の最新の情報がご覧いただけます。
Q: 私はBeOSを試すことについて非常に興奮しています。
CDを注文しましたが(またはMachTechマガジンを手に入れようとしている)、インストールするまでに用意しなければならいことを教えてください。
A: 我々はあなたがいかに興奮されているか感じられます。また我々自身も、我々の製品に対して興奮しています。
最初に、MacOS上で使用していたすべてのデータのバックアップをとることをお勧めします。 これには時間がかかるかもしれません。もしあなたが2番目のMac OS ハードドライブパーティション上にインストールする予定なら、特にそちらを勧めます。
第二に、あなたが使用しているハードウェアがBeOSに対応しているか確認してください。現在サポートされている PowerMac と PowerMac互換機の対応機種がこのWebサイトで確認できます。
第三に、2つ目のハードディスクを用意するか、あるいは既存のハードディスク上にパーティション(150MB以上)を作成してください。
Q: BeOS用に別のハードディスクを用意する必要がありますか?インストールマニュアルには別のパーティションを使用できるとありますが、これはどういう意味ですか?
A: 基本的には、別のハードディスク上に BeOS をインストールすることをお勧めします。これはインストール作業がたいへん簡単であることと、Macで使用している他のドライブのデータに危険をあたえないためです。
しかし、あなたが何を行うかを理解しているならば、MacOSと同じドライブにBeOSのインストールが可能です。
そのためには、複数のHFSパーティションでフォーマットを行う必要があります。
これらの方法がハードディスクのフォーマッターのマニュアルに記述されています。
これらのパーティション(別のハードディスクにインストールする かわりに)にBeOSをインストールを行うと、Be Installerは パーティションをBeOS形式にフォーマットし直し、パーティション上のデータは総て失われます。
ハードディスクの再パーティション化を行うと、総てのデータを失うことになります。
ドライブフォーマッターは、既存のパーティションのリサイズを行うものより、パーティションを削除し再構築する、つまりディスク上の総てを消してしまうものが一般的です。
マニュアルをよく確認してください。
Q: BeOS を インストール して、Mac を再起動しました、しかしMac のスタートアップ画面のままです。 なぜBeOS で起動することができないのでしょうか?
A: PowerMacにおいてBeOS をブートする標準的なプロセスは まずMac OSをブートする必要があります。起動する間に、Mac OSは「 OS Chooser 」を含むすべての使用可能なコントロールパネルと機能拡張をロードします。
「OS Chooser」 機能拡張をロードすることによりOSを選択することが可能になります。「OS Chooser」で Be OS を選択した場合、 Mac OS ロードプロセスは止まり、 Be OSをロードし始めます。
StartupManager あるいは Conflict Catcherのような、機能拡張管理ユーティリティ を使用している場合、新しく追加された機能拡張をロードしない可能性があります。
機能拡張管理ユーティリティを確認して、「OS Chooser」機能拡張が オンになっているのを確認して再起動をおこなってください。
起動の間、画面の中を確認しておいてください。「OS Chooser」はダイアログボックスを表示しますが、数秒間の間にどちらかを選択しないと、デフォルトのOSを選択してしまいます。インストール直後はMacOSがデフォルトになっています。
Q: BeOS for PowerMac 8.2 release 対応の機種で、完璧にインストールを行いました。しかしBeOS ブート時のBeロゴの表示の後で画面表示がおかしくなります。 何が原因ですか?
A:
種々のビデオの問題がBeOS for PowerMac 8.2をインストールした人々に影響を与えています。
同様にこれらの問題が多くのPowerMac 7600と 8500等のモデルにおなじように影響を与えていると思われます。
解決策を試みる前に、すべてのビデオ関連のQ&Aを読むことおすすめします。
最初の解決策について触れます(特に 7600と 8500等に当てはまります)。見た所、いくつかの PowerMacシリーズの内蔵ビデオポートに使用されているAppleの ASICはBeOS video ドライバーが動作するためには、ビデオRAMが特定のBANKにあることを要求するというバグがあります。(MacOSではまったく問題無いが、Mklinuxでは同様の問題が発生する)
VRAMを現在のBANKからあいている方のBANKに移動させてみてください。一般的には bank 2からbank 1にしてみてください。
注意:この作業は、ご自分でハードウェアを変更することに抵抗が無い場合のみ行ってください。もし不安であれば誰かに頼むなり、もう一方のソリューションを試みてください。
Q: 私のモニターはマルチシンクモニタではありません。問題があるでしょうか?
A: 重要なことです。
BeOS は 現在アップル社のビデオケーブルの終端においてモニターを識別する「cable sense」方式をサポートしていません。最初の起動時に、640 x 480 @ 60Hz でモニターを動かそうとします。
非 multisyncing のモニター(例えば、 Apple's 13" と 16" RGB monitors )は普通このレゾリューションをサポートしないのでスクリーン上に映りません。
Be社では、この4半期後にリリース予定の、 DR9 で cable sense方式をサポートすることを計画しています。その間、恐らく現在のモニターをマルチシンクモニタと取り替える必要があるでしょう。
あるいは、一時的にマルチシンクモニタを借り、BeOS上で、お持ちのモニタの解像度の設定を行ってください。
- マルチシンクモニタをMacintoshに繋いでください。
- BeOSをインストールし、起動してください。
- 初期設定フォルダの中の ScreenPreferences applicationでビデオ解像度をお持ちの固定解像度モニタと同じ解像度に設定してください。
- 終了してください。
- 古いモニタを接続しBeOSのインストールされているMacintoshをブートしてください。
いくつかのアプリケーションはスクリーン解像度を他のモードに強制的に変えようとします。この場合モニタはシンクを失います。もし、その状態になったら、解像度をリセットするために上記と同じステップを行う必要があります。
使用方法とインターフェース
Q: どうすればMacintoshのMacOS上のファイルを、Macintosh上で動かしているBeOSへ移すことができるのですか?
A: 現在の BeOS for PowerMac( DR 8.2)ではHFS ボリュームあるいはパーティションをサポートしていません。
しかし、BeOS のプレビューリリース(DR 9)は、Macintoshのファイルシステム(HFS)のサポートを大きな特徴としています。
MacOSのパーティション上からBeOSにファイルを送ることを可能にする簡単で優秀なサードパーティ製のGUIユーティリティがあり、ダウンロードできます。
特に X-FilesとXplodeをお勧めします。これらの2つのユーティリティーについては、別のFAQ項目に記載されています。
はじめに BeOS システムでこれらのユーティリティーをインストールし使用していく場合は努力を必要とします。よってファイルを Mac 側から BeOS 側に移動する最初の時には、操作に手惑うかもしれません。
最も容易な方法は Mac上から Ethernet 接続 によりFTPやWebサーバーにファイルをアップロードし、次にBeOS上に、Ethernet経由でFTPによりファイルをダウンロードすることです。
Q: 私の使用している MacintoshはネットワークにEthernet接続されていません(そしてサーバもありません)。BeOS側へMacOS上のファイルを移動する他の方法はありますか?「BeOS File System Tool 」ユーティリティを使用するのですか?
A: 残念ながら、 BeOS DR8.2 Browser には MacOSのハードディスク(あるいはパーティション)から BeOSのハードディスク(あるいはパーティション)に移動したファイルに影響を与えるバグがあります。
MacOSパーティションから BeOSパーティションへファイルをコピーすることにより、 それをBeOS file system 上の新規ファイルとすることはできません。
もし実行してしまった場合でも、BeOS上でファイルを見ることは不可能です。
つまりファイルは移動しているが、不可視でアクセスすることができず、結局利用できません。
しかし、既存のファイルに上書きするという方法でファイルをBeOSシステム上で見えるようにできます。先にBeOS上でダミーのファイルを作っておき、それに上書きさせると、そのファイルはBeOS上で見えるようになります。
以下に、「よく尋ねられる質問 トップ10」 (FAQ) に紹介されているX-Files ユーティリティを使ってファイルを移動する操作方法を記します。
- BeOSを起動します。
- BeOS側でEditを起動し、新規ファイルを作成します。ファイル名を"X-FilesV2.1.tgz" で保存し、BeOSのハードディスクの第1階層に移動します。
- MacOSを再び起動します。
- Mac側で、BeOS for PowerMac CD-ROMにある"For the Brave" という名前のフォルダの中の "BeOS File System Tool" を探してください。圧縮されたX-Files (ファイル名が「X-FilesV2.1.tgz 」、もしそうでなければファイル名をそのように変更してください)を BeOS File System Toolと同じフォルダーの中に移動してください。
- BeOS File System Toolを起動してください。
- 以下のコマンドを使用して、Mac側からBeOS側に転送コピーしてください。
copy :X-FilesV2.1.tgz X-FilesV2.1.tgz
- BeOSを再起動します。
- ハードディスクの第1階層に、圧縮されたX-Files (「X-FilesV2.1.tgz 」というファイル名)を見つけてください。
Q: インターネットからBeOSのファイ ル(拡張子が「.tgz」、「.tar」、「.gz」)をダウンロードしました。それらのファイルはダブルクリックしても何も起こりません。
このファイルはどのように利用するのですか?
A: インターネットからダウンロード可能な BeOS ファイルとアプリケーションは、圧縮されたアーカイブとして掲載しています。
多くの点でMacintoshの StuffIt アーカイブに似ています。
具体的にいうと、ファイルは普通「tar」アーカイブの中に集められ、次に「gzip」ファイルに圧縮されます。「.tgz」(tar-ed、集められ圧縮されたファイル)、「.tar」(tar-only ファイル)、あるいは「.gz 」( gzip-圧縮ファイル)などの拡張子をよく見かけるでしょう。
現在 BeOS 用にStuffIt Expander の同等の物はありません。(かわりに、次の FAQ項目で Xplode が紹介されています)
「X-FilesV2.1.tgz 」のような「.tgz」ファイルを解凍するために、Unix で使用されているいくつかのユーティリティー使う必要があります 。
- (アプリケーションフォルダから)「Terminal」アプリケーションを起動してください。
-
圧縮されたファイル を含んでいるディレクトリまで、
cd
コマンドを使ってディレクトリを移動してください。 -
『
gunzip
X-FilesV2.1.tgz
』と入力して、リターンキーを押します。
この操作は、指定されたファイル「X - FilesV2.1.tar 」を作成し、ファイルを解凍します。 -
次に『
tar -xvf X-FilesV2.1.tar
』と入力し、リターンキーを押してください。
アーカイブにエンコードされていたファイルを含むフォルダが出来ています。
注意:gunzip
と tar
コマンドは、どちらも ".gz"あるいは ".tar" 拡張子を持っているファイル を解読するために使用することがあります。