Toshiba DVD Vitt Studio 片岡秀夫
私はToshiba DVD Vitt StudioでDVDソフト制作のコンサルティングから実際の制作まで、ソフト普及にかかわる部分を担当しています。スタジオでは、撮影が必要なものは撮影から、その演出、コピー、音楽をDVD-Videoのインタラクティビティを前提に作成し、映像、音声のエンコーディング、映画字幕などの変換、オーサリング、プレスの手配、ジャケット制作、納品まで、全ての行程を受注制作しており、市販タイトルから、業務用タイトルまで、幅広く制作をさせていただいております。
(受注はエンコードだけとか、オーサリングだけというようにフレキシブルに対応)
特にメインに担当しているのはダイキン工業さんのDVDオーサリングシステムである「シナリスト2」によるオーサリングの部分です。工程としては、実現したい内容を"DVD-Video"化するにあたって最も適した構造(Structure)を設計し、これに基づいて条件分岐などのコマンドやユーザの選択/クリックするボタンの埋め込みなどのプログラム作成、できたデータをマルチプレクスして"DVD-Video"形式のデータを生成し、これを再生テスト、最後にプレス用のDLTテープ作成をします。
今までに私が担当した主なディスクは、株式会社SSの「JR東日本・小海線の旅」「同・只見線の旅」の車窓マルチアングルシリーズ、「DVD from Toshiba」の日本語版、英語版、Vision Connect版などです。機会があったらご覧下さい。いずれもDVDの可能性を理解していただけるような仕様になるよう制作してます。(編集部注:「DVD from Toshiba」はこのCD-ROMの中にバンドルされています)
今回の記事では、東芝DVD Home Page ではまだ紹介されていないオーサリングの実際や、DVD-ROMの部分を中心に書く予定になっており、この連載を通じて少しでも正しい情報をお伝えして、DVDソフトの普及に貢献できればと思っております。