- そもそもDVDって何?
ごくごく簡単にいってしまえば、
DVDとはCDと同じサイズの光ディスクで、
より高密度・大容量のパッケージメディアだ。
データ容量では、CDの約7倍という能力をもっている。
数字でいえば4.7Gバイト。
これが実際にはどれくらいなのかというと直径12cmのディスク片面に、
LDを超える高画質の映画を133分
(平均転送レート3.5Mbps、5.1chサラウンド×3ヶ国語、
字幕×4ヶ国語の場合)収録することができる、という容量である。
(画像圧縮技術MPEG2を採用している)
さらにこのデータ容量を活用することにより、
吹き替え音声・最大8言語+字幕・最大32言語を収録したり、
並列するいくつものストーリー展開を選択しながら進んでいったり
(簡易インタラクティブ機能)、
最大9つのカメラアングルを自在に切り替えたり、
といった機能も可能になる(DVD−Videoの場合)。
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DVDはなんでもできる?
しかし、これでDVDを新世代のデジタル映像メディアなのだと結論づけるのはまだ早い。
デジタルデータはあくまでひとつの情報、0と1の数字の組み合わせ。
つまり映像情報でも音楽情報でもコンピュータのアプリケーションソフトでも、
まったく等価に扱うことが可能だからだ。
アナログのメディアはそうではなかった。
VHSのビデオカセットやオーディオカセットテープ、アナログレコードなどは、
基本的に限定された目的の情報を扱うメディアといっていい。
これがデジタルメディアのCDになると、
音楽だけではなくCD−ROMのような情報ものせることができるのである。
DVDはそれをさらに発展させ、あらゆるデジタルデータ、
つまりビジュアルもオーディオもコンピュータも、
ジャンルを超えて統合する一種のプラットフォームのような多目的メディアなのだ。
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DVD-Videoはオーディオもすごい!
いつまでもアナログ時代のメディア観に縛られていると、
時代から取り残されてしまうだろう。
音楽ファンやオーディオファンも頭を柔らかくして、
発想の転換を図ってほしい。
そして、このDVDという「大容量の情報の入れもの」が、
音楽やオーディオの楽しみをどんなふうに広げていくのか?
ということを考えてみよう。
…う〜ん、これは、かなりスゴいことになってしまいそうなのである。