●マスターデータ作成に関して
レマスター作成

CDプレス用に入稿するマスターをプレマスターといいます。 この作業をしっかり行わないと、マスターを作れません。またファイルもれや、曲順を間違えれば、出来上がった CDは修正できません。その辺を考慮しながら進みましょう。
■データ(ISO9660)編

まず、マスター用データを用意します。適当なフォルダを作成して、その中にマスターに必要なデータを入れCD-Rに書き込む準備をしてください(図1)
いらないファイル、フォルダの構成など、間違いがないか確認するとよいでしょう。(後で,CD-Rに書き込んだものを最終確認にするとなお良いでしょう。) 確認が終了したら、
・ CD-Rライティングソフトを起動
してください。(図2)の赤丸内のアイコンをクリックし、データCDの作成モードに移行してください。
マスターデータ入ったフォルダのウインドウ
に移り、全選択して(マウスで左ボタンを押したまま全てを選択するか、CTRL+Aを押してからCTRL+Aを押す。)、ライティングソフトのデータ画面へコピーしてください。(マウスの場合は、先ほど左ボタンを押したまま、移動してデータ画面へドロップ。CTRL+Cキーでコピーした場合は、データ画面に移って、CTRL+Vを押す。) するとコピーされると思います。  
・書き込み方式等を設定する項目画面(図3)
に移り(ここではジョブオプション)、書き込み方式は〔ディスクアットワンス〕、モードを選択(モード1、モード2XAなど)、ファイルシステム(ISOレベル1〜3、Jolietなど)他、書き込み設定を入れてください。特にこだわりが無い場合は、デフォルト設定で問題ないと思います。
・ 最後にヴォリュームラベル
(CDの識別名称
)を設定します。特にUNIXなどで厳密なISO9660の規格である必要がなければ(WindowsやMacintoshで読めればOK程度)、どんな名前でも構わないでしょう。
ライティングボタンを押しましょう。
と、その前に、最近のCD-Rには、CD-Rを焼くときに書き込みが追いつかなくなったときにエラーで失敗になるのを防止するための機能が付いているものがあります。しかし、CDプレス用のマスターにするには、少々疑問なところがあるため、できるだけマスター作成時は、この機能をOFFにすることをお勧めいたします。  それではライティングボタンを押してください。しばらくして、エラー無く書き込みが終了すれば、これで、焼き完了です。読み込めるか、間違いは無いかを確認が出来ればマスターの完成!!(図4)
・ データ部とオーディオ部の入ったミックスモードCDやCD-EXTRAを作る場合
は、CDライティングソフトによって、専用の項目がある場合、出来ない場合、データ部と音楽部と併用して作成する場合とありますのでご注意ください。  特にCD-EXTRA(エンハンスドCD=CD-DA先でデータ部が後)仕様の場合は、基本的にマルチセッション仕様のCDの為、ディスクアットワンスで作成することは難しいと思います。音楽部をトラックアットワンスかセッションアットワンス(曲間の2秒無音を入れたくない場合は,これで)で書き込んだ後に、必ずモード2XAでデータ部をTAOで追記不可に設定して書き込んでください。(モード1でも書き込めてしまいますが、プレス用の金型マスターを作成するときに規格外としてエラーになり金型マスターが作れません。)CD-EXTRAマスターは、書き込みソフトによっても、できない場合(実際には読めてしまうため、うまくいっているようにみえる)があり、結構バラツキがあるため、自信が無い場合は、ダミーを作成し、プレス依頼する会社に事前確認するようお勧めいたします。


図1

図2
←↓図3



図4
AudioCD(音楽マスターをCD-Rで作成)編

音楽のマスターとなる音源のデータを用意します。ここでは、WindowsのWAVEファイル(44.1kHz・16ビット・ステレオ仕様)データを使用します。
各トラックに入れるデータを用意
します。曲の順番を間違えない為にも、ファイル名と順番をふったファイル名にすると良いでしょう。出来ればソートした時に順番に並ぶような名前の付け方がお勧めです。
CD-Rライティングソフトを起動
してください。(図5)の赤丸内のアイコンをクリックし、音楽CDの作成モードに移行します。そして、音楽データの入ったフォルダのウインドウを全選択して(マウスで左ボタンを押したまま全てを選択するか、CTRL+Aを押してからCTRL+Cを押す。)、ライティングソフトの音楽データ画面へコピー(図6)してください。(マウスの場合は、先ほど左ボタンを押したまま、移動してデータ画面へドロップ。CTRL+Cキーでコピーした場合は、データ画面に移って、CTRL+Vを押す。)すると、(図7)のようにコピーされると思います。表示された順番が間違いないかどうかを確認し、もし違うようでしたら、順番を並べ替えてください。データCDと違って視覚的に確認が難しいので、重要なポイントです。
・書き込みモード等を設定する項目画面
に移り(ここではオーディオジョブオプション)、書き込み方式を、曲と曲の間に2秒間の無音部分作りたい場合は、〔トラックアットワンス[追記不可モード]〕、すべて曲間の継ぎ目を無しにしたい場合は〔ディスクアットワンス〕を設定してください。また最近のCDはCD-TEXT(オーディオプレイヤーによっては、曲名やアーティスト名など登録された情報を表示するために記録された情報)対応のCD-Rドライブが多いですが、プレスの場合プレス工程で対応していない場合が多く、プレスされたCDには記録されませんので、事前にプレス会社に相談することをお勧めします。以上、この設定で問題ないと思います。
・ライティングボタンを押しましょう
CD-Rを焼くときに書き込みが追いつかなくなったときにエラーで失敗になるのを防止するための機能をOFFにすることをお勧めいたします。また、音楽CDに関しては、データCDと違い読み込みエラー時の補正がかなり甘いため、しっかりと書き込みが必要です。高速書き込みでやるよりは、低速書き込みで、できるだけエラー率が下がるようにすることをお勧めいたします。
・ ライティングボタンを押してください。
しばらくして、エラー無く書き込みが終了すれば、これで、焼き完了です。ただし、音楽CDは先程のエラー補正が弱いため、一度音飛びが無いか、間違いなく再生できるかを確認してください。OKならばマスター完成!! ・終わりに  

図5

図6

図7
以上、基本となるデータCDと音楽CDの作成方法を紹介いたしました。これでプレマスターの完成 です。ジャケットやインレイ、盤面など付属のCD-ROMに入っているテンプレートを利用して 完成度の高いCDをめざしてください!