親レイヤーについてあるレイヤーのトランスフォームを別のレイヤーのトランスフォームに割り当てるには、親子関係を設定します。親子関係の設定は、不透明度を除くすべてのトランスフォームプロパティに影響します。親レイヤーをタイムラインウィンドウの親列で割り当てます。レイヤーに割り当てることのできる親は1つだけですが、同じコンポジション内の2Dまたは3Dレイヤーであれば、同じレイヤーはいくつものレイヤーの親になることができます。親の指名を割り当てたり削除したりする動作をアニメートすることはできません。レイヤーの親子関係の設定は、操り人形の動きをリンクしたり、太陽系惑星の軌道を描写する場合など、複雑なアニメーションを作成する場合に便利です。 ![]() ピックウイップをドラッグして、カー(Car)レイヤーをクラウド(Cloud)レイヤーの親にします。 レイヤーが別のレイヤーの親になると、他のレイヤーは子レイヤーと呼ばれます。レイヤー間に親子関係が設定されると、対応する子レイヤーのトランスフォーム値と、親レイヤーの変更内容が同期されます。例えば、親レイヤーが開始位置から右へ5ピクセル移動すると、子レイヤーも5ピクセル移動します。子レイヤーは、親レイヤーとは関係なくアニメートすることができます。また、隠れたレイヤーであるヌルオブジェクトを使って、親子関係を設定することもできます。ヌルオブジェクトについて詳しくは、ヌルオブジェクトの使用を参照してください。 親を割り当てると、子レイヤーのプロパティはコンポジションに代わって親レイヤーを基準とします。初期設定では、After Effectsが子レイヤーのキーフレーム値を調整するので、子レイヤーのプロパティはコンポジションを基準にするように見えます。このため、レイヤーの外観は変わりません。ただし、子レイヤーをジャンプさせるか、親レイヤーを基準として子レイヤーのプロパティの外観を変更させることができます。例えば、コンポジションに、レイヤーの位置を正しく変更したレイヤーと、変更していないレイヤーがあるとします。変更していないレイヤーを変更したレイヤーの子として割り当て、ジャンプのオプションを選択しないと、子レイヤーは移動しません。ジャンプのオプションを選択すると、子レイヤーは親レイヤーを基準とした位置に移動します。 これに対して、子レイヤーから親レイヤーを削除すると、子レイヤーをジャンプさせて、コンポジションを基準にしたレイヤーのトランスフォームプロパティを表示することができます。 レイヤーのジャンプは、特定のレイヤーまたはレイヤーアニメーションの焦点の変更を描写する場合に便利です。例えば、親レイヤーの周りを回転するように子レイヤーをアニメートした後、最初の親レイヤーから遠く離れた別のレイヤーに子レイヤーをジャンプさせることができます。子レイヤーは、新しい親を基準とした位置で新しい親の周りを回転することができます。 親列を表示または隠すには タイムラインウィンドウ/パネル/親を選択します。 レイヤーの親子関係を設定するには
レイヤーから親を削除するには 親列で、親を削除するレイヤーのメニューをクリックして、 「なし」を選択します。 親を割り当てたり削除するときに子レイヤーをジャンプさせるには Altキー(Windows)またはOptionキー(Macintosh)を押して、親を割り当てたり削除したりします。 関連項目: |