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マップするフレームの指定(ProVersionのみ)


    マルチフレームレイヤーとは、ムービーやコンポジションなどの、ソースが時間の経過に応じて変化するレイヤーのことです。マルチフレームレイヤーから新規パーティクルをマップするときは、時間オフセットを使って、レイヤーのフレームの使用方法を指定します。これにより、1つのパーティクルアニメーションで使用できるソースフッテージの範囲が非常に柔軟になります。

    例えば、変化しないイメージをパーティクルにマップするには、「絶対」時間オフセットを使い、アニメートするフレームのシーケンスをパーティクルにマップするには、「相対」時間オフセットを使用します。「相対」時間オフセットと「絶対」時間オフセットは、いずれもパーティクル間で不規則にできます。

    次のキャプションを含む画像:A. フレームごとに異なる不連続のオブジェクトを格納しているムービーソースのレイヤー B. 「絶対ランダム」時間オフセットを使うと、そのレイヤーからパーティクルを作成できます。
    A. フレームごとに異なる不連続のオブジェクトを格納しているムービーソースのレイヤー B. 「絶対ランダム」時間オフセットを使うと、そのレイヤーからパーティクルを作成できます。

    時間オフセットを使用すると、パーティクルの作成に使うソースレイヤーから連続フレームの再生を開始するフレームを選択することができます。これにより、より現実味のあるパーティクルエフェクトを作成できます。例えば、「相対」時間オフセットをゼロにして、羽根を羽ばたかせる鳥のソースレイヤーを使うと、鳥のすべてのインスタンスで羽根の羽ばたきが同期化されます。これは、音楽隊の場合は現実味がありますが、鳥の群れではそうではありません。ソースレイヤーの異なるフレームから1羽1羽の鳥に羽根の羽ばたきを開始させるには、「レイヤーマップ」の各オプションを設定するときに「相対ランダム」時間オフセットを指定します。

    「レイヤーマップ」では、以下の種類の時間オフセットを設定できます。

    相対

    プレイグランドレイヤーの現在の時間を基準に指定した時間オフセットに基づくフレームで、ソースレイヤー(レイヤーマッププロパティのレイヤーを使用メニューで選択したレイヤー)の再生を開始します。このオプションを使うと、個々のパーティクルとして表示されるソースレイヤーフレームは、プレイグラウンドレイヤーの現在の時間に従って進みます。

    「相対」を選択し、時間オフセットにゼロを指定すると、すべてのパーティクルが、プレイグラウンドレイヤーの現在の時間に一致するソースレイヤーのフレームを表示します。ただし、「相対」を選択し、時間オフセットに0.1を指定して、さらにコンポジションが30ftpに設定されている場合は、新規パーティクルはそれぞれが直前のパーティクルのフレームから0.1秒後または3フレームごとのソースレイヤーフレームの表示を開始します。つまり、プレイグラウンドレイヤーが再生されると、最初のパーティクルは、プレイグランドレイヤーの現在の時間に一致するソースレイヤーのフレームを表示し、2番目のパーティクルは、現在の時間から0.1秒後のソースレイヤーのフレームを表示し、3番目のパーティクルは、現在の時間から0.2秒後のソースレイヤーのフレームを表示する、というようになります。

    指定した時間オフセットとは無関係に、最初のパーティクルは、常にプレイグラウンドレイヤーの現在の時間に一致するソースレイヤーのフレームを表示します。

    絶対

    現在の時間とは無関係に、指定した時間オフセットに基づくソースレイヤーからフレームを表示します。このオプションは、プレイグラウンドレイヤーが時間に応じて進むにつれて異なるフレームを順に表示するのではなく、パーティクルにマルチフレームソースレイヤーの同一のフレームを終始表示させる場合に使います。

    例えば、「絶対」を選択し、時間オフセットにゼロを指定すると、各パーティクルは、ソースレイヤーの最初のフレームを一貫して表示します。最初のフレーム以外のフレームを表示する場合は、表示するフレームがプレイグラウンドレイヤーのインポイントに一致するまで、ソースレイヤーを前送りします。時間オフセットに0.1を指定した場合、新規パーティクルはそれぞれが直前のパーティクルのフレームから0.1秒後(または30ftpアニメーションの3フレームごと)のフレームを表示します。

    相対ランダム

    プレイグラウンドレイヤーの現在の時間から指定した「最大ランダム時間」までの範囲内でランダムに選択されたフレームから、ソースレイヤーの再生を開始します(ランダムな時間オフセットタイプを使うと、「時間オフセット」オプションは「最大ランダム時間」オプションに切り替わります)。例えば、「相対ランダム」を選択し、「最大ランダム時間」に1を指定すると、各パーティクルは、現在の時間から1秒間の間にランダムに選択されたソースレイヤーフレームから再生を開始します。また、「相対ランダム」を選択し、負の「最大ランダム時間」を指定した場合は、「最大ランダム時間」が現在の時間よりも前になり、結果的に新規パーティクルが再生を開始する範囲は、現在の時間に応じて進みますが、常に現在の時間から1秒前までの間になります。

    絶対ランダム

    ゼロから指定した「最大ランダム時間」まで、ソースレイヤーからフレームをランダムに取り出します。このオプションは、マルチフレームソースレイヤーの異なるフレームを各パーティクルに1つずつ表示させる場合に使います。例えば、「絶対ランダム」を選択し、「最大ランダム時間」に1を指定すると、各パーティクルは、0〜1秒までのランダム時間からソースレイヤーの継続時間までソースレイヤーフレームを表示します。