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レイヤーモードの指定


    レイヤーに適用できるレイヤーモードは、以下のいずれか1つです。

    標準

    下のレイヤーの上にあるレイヤーを合成します。

    ディソルブ

    レイヤーの透明度に基づいて、レイヤーの色を下のレイヤーの色とランダムに置き換えます。

    ダイナミックディソルブ

    「ディソルブ」オプションと同じ機能を持ちます。ただし、ランダムな色の置き換えは、時間の経過に応じて変化します。

    加算

    レイヤーとその下のレイヤーのそれぞれのカラー値を組み合わせます。結果の色は、元の色より明るくなります。このオプションは、2つのレイヤーで重なり合う部分のないイメージ同士を合成する場合に適しています。レイヤーで完全な黒の部分は、下の色を変更しません。また、下の色で完全な白の部分は、変更されません。

    乗算

    レイヤー内の色の値を乗算し、その結果を、使っているモードに応じて最大ピクセル値の8ビットピクセルまたは16ビットピクセルで除算します。結果の色が元の色より明るくなることはありません。

    スクリーン

    すべてのレイヤーの反転輝度値を乗算します。結果の色が元の色より暗くなることはありません。「スクリーン」オプションを使う方法は、2枚のネガフィルムをスーパーインポーズして印刷する従来の技法と似ています。

    オーバーレイ

    レイヤー間で色を混合します。ハイライトやシャドウを保持して、レイヤーカラーの明るい部分と暗い部分を反映させます。

    ソフトライト

    レイヤーカラーによって、結果の色を暗くまたは明るくします。このオプションを適用すると、レイヤーに散漫なスポットライトを当てたようなエフェクトになります。下の色が50%グレーよりも明るい場合はレイヤーが明るくなり、下の色が50%グレーよりも暗い場合はレイヤーが暗くなります。完全な黒または白のレイヤーは、大幅に暗くまたは明るくなりますが、完全な黒または白になることはありません。

    ハードライト

    元のレイヤーの色に応じて、結果の色を掛け合わせるか排除します。このオプションを適用すると、レイヤーに強いスポットライトを当てたようなエフェクトになります。下の色が50%グレーよりも明るい場合は、色が排除されたようにレイヤーが明るくなり、下の色が50%グレーよりも暗い場合は、色が掛け合わされたようにレイヤーが暗くなります。このオプションは、レイヤーに影のような外観を作成するときに使うと便利です。

    覆い焼きカラー

    元のレイヤーカラーに基づいて、結果の色を明るくします。元のレイヤーカラーが明るいほど、結果の色も明るくなります。元のレイヤーで完全な黒の部分は、下の色が変わりません。元のレイヤーで完全な白の部分は、下の色が白に変わります。

    焼き込みカラー

    元のレイヤーカラーに基づいて、結果の色を暗くします。元のレイヤーカラーが暗いほど、結果の色も暗くなります。元のレイヤーで完全な白の部分は、下の色が変わりません。元のレイヤーで完全な黒の部分は、下の色が黒に変わります。

    暗く

    下の色とレイヤーカラーのチャンネル値を比較して、暗い方の色を表示します。このオプションを指定すると、色付きのレイヤーで色の転換が起こる場合があります。

    明るく

    下の色とレイヤーカラーのチャンネル値を比較して、明るい方の色を表示します。このオプションを指定すると、色付きのレイヤーで色の転換が起こる場合があります。

    レイヤーとその下にある色のチャンネル値の差を取り、結果の絶対値を表示します。

    除外

    差モードに似ているけれど、それよりもコントラストが低いエフェクトを作成します。白と合成すると、基本色の値が反転します。黒と合成しても変化はありません。

    色相

    下の色のルミナンスと彩度、およびレイヤーカラーの色相を使って、結果の色を作成します。

    彩度

    下の色のルミナンスと色相、およびレイヤーカラーの彩度を使って、結果の色を作成します。彩度なし(グレー)のレイヤーに対してこのオプションを使っても、変化はありません。

    カラー

    下の色のルミナンス、およびレイヤーカラーの色相と彩度を使って、結果の色を作成します。このオプションはイメージのグレーレベルをそのまま保持します。

    輝度

    下の色の色相と彩度、およびレイヤーカラーの輝度を使って、結果の色を作成します。このオプションの作用は、カラーオプションを反転した作用になります。

    アルファを追加

    レイヤーを通常どおりに合成しますが、補色のアルファチャンネルを加えて、シームレスな透明部分を作成します。互いに相対的に反転された2つのアルファチャンネル、またはアニメートされる接触している2つのレイヤーのアルファチャンネルエッジから、目に見えるエッジを取り除くのに役立ちます。

    ルミナンスプリマルチプライ

    カラー値をコンポジションに加算することによって、合成後にアルファチャンネル値を超えるカラー値がクリッピングされないようにします。合成されたアルファチャンネルを持つフッテージから、レンダリングされたレンズまたは照明のエフェクト(レンズフレアなど)を合成する場合に、このオプションを使うと便利です。他社製のマット処理ソフトウェアからフッテージを合成する場合も、結果が向上する可能性があります。このモードを適用するときは、After Effectsの合成アルファソースフッテージの変換を、ストレートアルファに変更すると、最も効率的に処理できる場合があります(ストレートおよび合成アルファチャンネルの違い参照)。

レイヤーモードを適用するには

  1. タイムラインウィンドウにモードポップアップメニューが表示されていない場合は、タイムラインウィンドウの一番下にある「スイッチ/モード」ボタンをクリックします。
  2. レイヤーのモードポップアップメニューでモードを選択します。