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合成ペイントのオプションの選択(ProVersionのみ)


    さまざまなオプションを使って、ベクトルペイントでレイヤー上の線が合成される方法を制御します。エフェクトコントロールウィンドウのベクトルペイントの下の合成ペイントメニューで、レイヤーに必要なオプションを選択します。これらのオプションによって、2つの事項が制御されます。1つは、作業時にコンポジションウィンドウに表示される内容、もう1つは、線によって影響を受けるレイヤーの要素です。これには、コンポジションをプレビューおよびレンダリングするときに行われる処理も含まれます。

    ペイントや消しゴムを使うときは、フッテージイメージを表示または非表示にできます。マットオプションとアルファチャンネルオプションを使ってペイントするときも、同様の表示オプションがあります。

    作業時に、ペイントや消しゴムによって、フッテージファイルや平面など、元のイメージのピクセルをブロックできます。そのイメージの上または下にある仮想レイヤーにペイントすることもできます(ただし、タイムラインウィンドウでは別のレイヤーとして表示されません)。ペイントや消しゴムを使って、元のイメージのマットやアルファチャンネルを調整できます。ベクトルペイントの線を、元のアルファチャンネルの内側または外側の領域に制限することもできます。

    合成ペイントの各オプションでは、作業ビュー、レイヤーの種類(イメージ、マット、アルファチャンネル)、および元のイメージから相対的な線の配置の3要素の独自の組み合わせを指定します。ペイントした後で線を選択して合成ペイントのオプションを変更することもできますが、各オプションによって生成される結果を理解してからペイントを開始することをお勧めします。

    以下の図では、読み込んだ元のイメージはすべて同じです。直線のペイントの線が適用され、その後に曲線の消しゴムの線が適用されています。元のイメージは、円の形の塗り領域だけが現れた、質感のある塗りとマスクです。これらの例では、チェッカーボード背景が選択されています(このメニューを開くには、コンポジションウィンドウメニューで、垂直スクロールバーの上にある右矢印をクリックします)。

    ベクトルペイントエフェクトを適用して読み込んだイメージの例

    A. オリジナル内(初期設定)、ペイントする前

    読み込まれたイメージが表示されます。

    B. オリジナル内、ペイントの線の適用後

    ペイントの線が元のイメージの上に表示されます。

    C. オリジナル内、ペイントの線と消しゴムの線の適用後

    消しゴムの線を適用すると、ペイントの線と元のイメージで、消しゴムの線の下の部分が削除されます。

    D. のみ

    レイヤー上の元のイメージが作業ビューに表示されません。ペイントの線のみが表示されます。消しゴムを適用すると、元のイメージではなく、ペイントのみが削除されます。

    E. オリジナル上

    「オリジナル内」オプションと同様に、元のイメージが作業ビューに表示されます。ペイントと消しゴムは、「のみ」オプションの場合と同様に機能します。消しゴムを適用すると、その下のペイントの線からはピクセルが削除されますが、元のイメージは変更されません。

    F. オリジナル下

    レイヤーイメージが作業ビューに表示されます。ペイントしたとき、元のイメージは変更されません。元のイメージの外側にあるレイヤーの領域のみが影響を受けます。消しゴムを適用すると、元のイメージではなく、ペイントのピクセルのみが削除されます。

    G. オリジナルマットのトラック

    元のイメージは作業ビューに表示されません。ペイントの線は表示されます。ペイントは元のイメージのアルファチャンネル内の領域のみに影響します(つまり、元の円領域内に適用されたペイント)。消しゴムを適用すると、既存のペイントのピクセルのみが削除されます。

    H. オリジナルマットのトラックを表示

    元のイメージが作業ビューに表示されます。これ以外、ベクトルペイントの線は「オリジナルマットのトラック」の場合と同様に機能するので、消しゴムは、元のイメージに影響しません。

    I. マットとして

    ペイントする前は、作業ビューには何も表示されません。ペイントの線はマットのみに影響し、下にある元のイメージが現れます。消しゴムを適用すると、不透明度領域が戻り、下のイメージが再び消されるように見えます。どちらの種類の線も、元のアルファチャンネルの領域に制限されます。

    J. 反転マットとして

    ペイントする前に、元のイメージが作業ビューに表示されます。ペイントは元のイメージのアルファチャンネル内の領域のみに影響します。ペイントの線は元のイメージをブロックするので、元のイメージが消されるように見えます。消しゴムを適用すると、ペイントの線のみが削除されます(つまり、アルファチャンネル内の下のイメージが再び現れます)。

    K. オリジナル内アルファのみ

    作業ビューで、元のイメージがそのアルファチャンネル内に表示されます。線はアルファチャンネル自体に影響します。ペイントを適用すると、不透明度の領域が追加されます。消しゴムを適用すると、透明度の領域が追加されます。

    注意:アルファチャンネルでペイントするときは、グレーを使ってペイントする場合でも、色を切り替える必要はありません。ペイントした領域の不透明度に対する変更は、ペイントの色ではなく、エフェクトコントロールウィンドウのブラシ設定の下の「不透明度」と「ぼかし」の値によって決まります。

    L. オリジナル下アルファのみ

    作業ビューで、元のイメージがそのアルファチャンネル内に表示されます。線は元のイメージのアルファチャンネルに影響せず、アルファチャンネルの外側の領域のみに影響します。ペイントを適用すると、不透明度の領域が追加されます。消しゴムを適用すると、ペイントされた領域のみの透明度が復元されます。

    注意:「オリジナル下」と「オリジナル下アルファのみ」の違いは、後者の場合、線はアルファチャンネルのみに影響し、RGBは変更されないことです。