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トラッキング設定の定義(ProVersionのみ)


    トラック/スタビライザ制御で使用可能なオプションダイアログボックスを使って、2番目のレイヤーまたはエフェクトを指定して、他のトラッキング設定を定義します。制御には、以下の設定があります。

    レイヤーメニュー

    トラックされたレイヤーに追加するレイヤーを指定します。

    エフェクトポイント制御メニュー

    トラックポイントに追加するエフェクトを指定します。追加するエフェクトは、位置プロパティのあるエフェクトのみです。

    フレーム/秒

    トラッキングのフレームレートを指定します。通常、トラッキングのフレームレートは、コンポジションのフレームレートと一致するフッテージのフレームレートと一致する必要があります。

    ヒントアイコントラックされたエリアにモーショングラフィックを追加する場合は、必ず2つのレイヤーのフレームレートと一致させるようにしてください。

    トラックフィールド

    インタレースビデオの両方のビデオフィールドでモーションをトラックします。「トラックフィールド」オプションは、フレームレートを2倍にして、両方のビデオフィールドが確実にトラックされるようにします。

    逆方向にトラック

    時間を戻してトラックします。例えば、オフスクリーンから入ってくるオブジェクトをトラックする場合、クリップの最後でトラッキング領域を定義し、時間を戻してトラックすることができます。

    使用

    以降のフレームでオブジェクトをトラックするときに使う比較方法の種類を指定します。RGBでは、3つすべてのカラーチャンネルに基づいてトラックします。ルミナンスは、トラッキング領域での輝度の値のコントラストを比較します。彩度は、トラッキング領域にある色の量を調べます。

    一致前の処理

    イメージにブラーまたはシャープを適用して、検索機能を拡張します。一致を処理する前に、「ブラー」を選択して、トラック/スタビライザがブラーするピクセル数を指定します。一時的なブラーを使うとフッテージのノイズを減らすことができ、より適切なトラックを作成できます。

    ブラーは、トラッキングの目的のみに適用されます。フッテージは、トラッキング後、元の鮮明度に復元されます。通常、2〜3ピクセルの値は、より適切なトラックを作成することができ、特に粒子が粗いまたはノイズの多いフッテージで効果的です。「拡張」は、トラックしやすくするために、イメージのエッジを誇張して表示します。

    トラックの適用度

    一致に使う元のフレームとそれに続くフレームの量を制御します。値が100%の場合、トラック/スタビライザは、機能領域の位置に基づいて、1つのフレームの機能情報を次のフレームへ更新します。値が0%の場合、トラック/スタビライザは、後に続く各フレームに一致させるときに、元のイメージの機能情報のみを使います。トラックされたフレームで、シェープ、カラー、または輝度が変更される場合は、大きな値を使います。トラックされたフレーム全体で機能が変化しない場合、またはサブピクセルのドリフティングが困難な場合は、小さな値を使います。

    精度が次の値以下の場合にモーションを推測する

    トラック/スタビライザが非表示オブジェクトのモーションを推測するタイミングを決定する許容量レベルを指定します。精度のパーセントが、指定された許容量を下回る場合、トラック/スタビライザは、別のオブジェクトに隠れている機能領域の位置を推測します。例えば、人の後ろを歩く犬をトラックする場合、トラック/スタビライザは、犬が隠れているフレームで犬の位置を推測することができます。

    サブピクセルの一致

    機能領域の各ピクセルを小さな部分に分割します。トラック/スタビライザは、1つのフレームのピクセルおよびピクセルの断片を次のフレームに一致させて、選択された機能領域をトラックします。断片が小さいほど、トラック/スタビライザは、選択された領域をより正確にトラックすることができます。ただし、機能領域のサイズによっては、小さく分割されたピクセルの断片を選択することによって、トラッキング時間を大幅に増加させることができます。

    「保存」ボタン

    現在選択されているオプション、機能領域、検索領域、およびトラックポイントの位置、およびレイヤーのトラックされたエリアが含まれるデータファイルを保存します。

    「読み込み」ボタン

    保存されたトラッキングのデータファイルを読み込みます。