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D1、DV、およびさまざまなピクセル縦横比フッテージについて


    ピクセル縦横比は、イメージ内の1つのピクセルの幅に対する高さの割合を示します。フレーム縦横比は、イメージのフレームサイズの幅に対する高さの割合を示します。例えば、D1 NTSCのピクセル縦横比は0.9(幅0.9に対して高さ1.0)です。また、フレーム縦横比は4:3(幅4.0に対して高さ3.0)です。

    4:3フレーム縦横比(左)と幅の広い16:9フレーム縦横比(右)
    4:3フレーム縦横比(左)と幅の広い16:9フレーム縦横比(右)

    ビデオの形式によっては、出力のフレーム縦横比は同じでも、異なるピクセル縦横比を使う場合があります。例えば、あるNTSCデジタイザは、正方形ピクセル(1.0ピクセル縦横比)を使う4:3のフレーム縦横比で、解像度640 x 480で出力します。D1 NTSCは、同じ4:3のフレーム縦横比で出力しますが、長方形ピクセル(0.9ピクセル縦横比)を使い、解像度は720 x 486となります。D1のピクセルは常に長方形で、NTSCビデオを出力するシステムでは垂直方向、PALビデオを出力するシステムでは水平方向で使われます。

    長方形ピクセルを変更せずに正方形ピクセルモニタで表示すると、円が楕円になるなど、イメージやモーションが歪みます。ただし、放送用モニタでは、イメージは正しく表示されます。

    次のキャプションを含む画像:A. 正方形ピクセルと4:3フレーム縦横比 B. 非正方形ピクセルと4:3フレーム縦横比 C. 正方形ピクセルモニタに表示された非正方形ピクセル
    A. 正方形ピクセルと4:3フレーム縦横比 B. 正方形でないピクセルと4:3フレーム縦横比 C. 正方形ピクセルモニタに表示された正方形でないピクセル

    D1 NTSCまたはDVのソースフッテージをAfter Effectsに読み込むと、D1システムやDVシステムで表示するときより、イメージが少し幅広に見えます(D1 PALフッテージは、少し幅が狭く見えます)。D1/DV NTSCワイドスクリーンやD1/DV PALワイドスクリーンを使って、アナモルフィックフッテージを読み込むと、反対の結果になります。ワイドスクリーンビデオ形式のフレーム縦横比は、16:9です。

    ファイルで長方形ピクセルを使う場合、After Effectsでは、ピクセル縦横比をプロジェクトウィンドウのファイルイメージのサムネールの横に表示します。フッテージを変換ダイアログボックスで、個別のファイルに対するピクセル縦横比を変更できます。すべてのフッテージファイルが正しく変換されるようにすることで、異なる比率のフッテージを同じプロジェクトやコンポジション内で組み合わせ、正しく再生される出力を生成することができます。

    720 x 486の D1解像度または720 x 480のDV解像度のいずれかを持つフッテージを読み込むと、ファイルのピクセル縦横比は、自動的にD1 NTSCまたはDV NTSCに設定されます。また、720 x 576のD1解像度またはDV解像度を持つフッテージを読み込むと、ファイルのピクセル縦横比は、自動的にD1 PALまたはDV PALに設定されます。ただし、プロジェクトウィンドウ、またはフッテージを変換ダイアログボックスを参照して、すべてのファイルが正しく変換されていることを確認することをお勧めします。変換規則を使って読み込み処理を自動化する方法については、変換規則の指定を参照してください。

    注意:解像度が720 x 480のAdobe Photoshopイメージなど、D1やDV解像度を持つ正方形ピクセルファイルを読み込むときは、ピクセル縦横比を正方形ピクセルに必ず再設定してください。