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エクスプレッションの使用


    エクスプレッションを使って、2つのプロパティの関係を作成することができます。例えば、レイヤーが回転し、ドロップシャドウエフェクトが適用されている場合、回転プロパティにエクスプレッションを追加して回転の値とドロップシャドウの方向の値をリンクし、レイヤーの回転に合わせてドロップシャドウが変化するようにできます。詳しくは、ピックウイップを使ったエクスプレッションの作成を参照してください。

    注意:After Effects ProVersionでは、モーション計算スクリプトも利用できます(モーション計算の使用(ProVersionのみ)参照)。場合によっては、エクスプレッションよりもスクリプトのほうが簡単に使用できることがあります。例えば、コンポジション内のすべてのオーディオレイヤーを同期化するエフェクトを作成するには、cmpaud.mmスクリプトを使います。また、コンポジション内のすべてのレイヤーをスケールおよび再配置するには、scaleall.mmスクリプトを使います。

    エクスプレッションは標準のJavaScript言語に基づいていますが、エクスプレッションの使用に際してはJavaScriptの知識は必要ありません。エクスプレッションは、ピックウイップを使うか、簡単なサンプルを必要に応じて変更するか、エクスプレッション言語ガイドを参照し、オブジェクトとメソッドを連結して作成できます(After Effectsエクスプレッション言語ガイド参照)。JavaScriptの基礎知識がある場合は、レイヤープロパティ間の複雑な関係を作成するエクスプレッションを入力できます。

    JaveScriptの機能については『JavaScript 第3版』(David Flanagan著 オライリー ・ジャパン発行 ISBN:4873110270)などを参照して下さい。なお、「Expression」はJavaScriptの関連書籍では一般的に「式」と翻訳されていますが、映像制作業界においては「エクスプレッション」が一般用語として用いられているた め、After Effectsでは、「エクスプレッション」を採用しています。

    注意:After Effectsでは、標準のJavaScript言語のコア機能のみが使われます。Webブラウザ固有の拡張機能は使われません。Webブラウザ用の拡張機能の代わりに、After Effectsには、Layer(レイヤー)、Comp(コンポジション)、Footage(フッテージ)、Camera(カメラ)などの独自の拡張オブジェクトが用意されています。これらのオブジェクトを使って、After Effectsプロジェクト内のほとんどの値にアクセスできます。