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複数のビューの使用


    コンポジションで作業するときに、複数のビューで同時に表示すると、1つのビューでの変更がその他のビューにどのように影響するかを知ることができ便利です。これは、3Dでの作業中に特に便利です。複数のビューを使用できることによって、より正確なイメージの配置、およびイメージがどのようにアニメートされるかを包括的に見通すことができます。

    After Effects 5.5では、複数のコンポジションビューを作成することができます。各ビューに対して1つのウィンドウが表示されます。どのコンポジションに対しても追加のビューを作成でき、新しく組み込まれた複数のビューのワークスペースを使用することもできます。3Dレイヤーで作業している場合は、コンポジション名および3Dビューポップアップメニューで選択された3Dビュー名に従って、各コンポジションウィンドウビューにラベルが付けられます。2Dで作業しているときにも複数のビューを作成することができます。各2Dビューでは、異なる目標範囲と、異なる拡大率のビューを作成することができます。

    コンポジションのビューは、必要な数だけ作成することができます。また、現在表示されている複数のビューを、保存したワークスペースでの配置に戻したり、現在のビューの配置をカスタムワークスペースとして保存することもできます。ビューの配置を、保存したワークスペースでの配置に戻す方法について詳しくは、以下の手順を参照してください。ワークスペースの保存と使用について詳しくは、ワークスペースのカスタマイズを参照してください。各コンポジションに対して作成されたビューの総数とカスタムワークスペースは After Effects に保存されます。

    初期設定ではビューの閉じるボタンをクリックするとひとつのビューだけが閉じられます。閉じるボタンをクリックしたときに、すべてのウィンドウが閉じるようにする場合は、環境設定を変更する必要があります。環境設定を変更するには、以下の手順を参照してください。

コンポジションに複数のビューを作成するには

    以下のいずれかの処理を行います。

    • ウィンドウ/ワークスペース/2つのコンポジションビュー、または4つのコンポジションビューを選択します(最初に作成するビューの数によりどちらかを選択します)。
    • コンポジションウィンドウをマウスで右クリック(Windows)、またはControlキーを押しながらマウスでクリック(Macintosh)し、表示されたメニューで上記の手順を実行します。

    注意:どのビューに対しても、いつでも上記の変更を行うことができます。

複数のビューレイアウトに1つのビューを追加するには

  1. コンポジションビューのどれか1つをアクティブにします。
  2. 以下のいずれかの処理を行います。
    • ビュー/新規ビューを選択します。
    • Shift + Alt + Nキー(Windows)またはShift + Option + Nキー(Macintosh)を押します。
  3. 以下のいずれかの処理を行います。
    • 3Dで作業している場合は、3Dビューメニューで新しい3Dビューを選択します。
    • 2Dで作業している場合は、ビューの拡大率を変更または、目標範囲を定義します。
  4. 以下のいずれかの処理を行います。
    • 新しいビューウィンドウを新しい場所にドラッグして移動し、必要に応じて、ウィンドウのサイズを変更します。
    • 新しいビューをグループ化するには、新しいビューのタブを別のコンポジションビューにドラッグします。

    注意:コンポジション中に以前作成されたビューウィンドウがあり、閉じられている状態の場合は、新しいビューの代わりにそのビューウィンドウが開きます。

単一コンポジションビューに戻すには

    ウィンドウ/ワークスペース/1つのコンポジションビューを選択します。

プロジェクトのすべてのコンポジションを、保存したワークスペースでの配置に戻すには

    ウィンドウ/ワークスペースを選択し、保存したワークスペース名を選択します。

    注意:ビューを、保存したワークスペースでの配置に戻すときに、すべての3Dビューは、保存されているコンポジションで使用可能なビューに変換されます。現在のビューに、ワークスペースには存在しないビューがあれば、そのビューの名前は「アクティブカメラ」に変更されます。例えば、現在のワークスペースに、「カメラ2」、「トップビュー」、および「レフトビュー」というコンポジションビューがあり、保存されているワークスペースに「カメラ2」がない場合、新しいビューは「アクティブカメラ」、「トップビュー」、および「レフトビュー」として設定されます。コンポジションに3D要素がない場合は、標準の 2D ビューに変換されます。

ワークスペースの選択時にコンポジションビュー以外のアプリケーションウィンドウの配置を戻すには

    コンポジションウィンドウを選択し、ウィンドウ/ワークスペース/すべてのウィンドウの配置を戻すを選択します。このオプションが選択されていると、ウィンドウ/ワークスペースを選択し、ワークスペースを選択したときに、すべてのウィンドウの配置が戻されます。ワークスペースについて詳しくは、ワークスペースのカスタマイズを参照してください。

ワークスペースの選択時にコンポジションビュー以外のアプリケーションウィンドウの配置を戻さなくするには

    以下のいずれかの処理を行います。

    • コンポジションウィンドウを選択し、ウィンドウ/ワークスペースを選択します。「すべてのウィンドウの配置を戻す」が選択されていないことを確認します。このオプションが選択されていないと、ウィンドウ/ワークスペースを選択してワークスペースを選択したときに、コンポジションビューのみの配置が戻されます。ワークスペースについて詳しくは、ワークスペースのカスタマイズを参照してください。
    • コンポジションウィンドウをマウスで右クリック(Windows)、またはControlキーを押しながらマウスでクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューで、ウィンドウ/ワークスペースを選択し、ワークスペースを選択します。このメニューでワークスペースを選択すると、「すべてのウィンドウの配置を戻す」が選択されているかどうかに関わらず、コンポジションビューの配置のみが戻されます。

コンポジションで開いているすべてのビューのプロパティを一括で変更するには

  1. ビューウィンドウのいずれかをアクティブにします。
  2. 以下のいずれかの処理を行います。
    • 拡大率の変更、RGB やアルファチャンネル表示への切り替え、表示範囲(テレビ画面の表示領域)の表示や非表示、またはレイヤーワイヤーフレームモードへの変更を行う場合は、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら、コンポジションウィンドウの該当するボタンまたはメニューをクリックします。
    • グリッドを表示するには、Shift + Ctrlキー(Windows)またはShift + Commandキー(Macintosh)を押しながらタイトル-動作範囲ボタンをクリックします。
    • すべてのビューの背景をチェッカーボードに切り替えるには、Ctrlキー(Windows)またはCommandキー(Macintosh)を押しながらコンポジションウィンドウのメニューでチェッカーボード背景を選択します。

コンポジションの1つのビューのプロパティを変更するには

    以下のいずれかの処理を行います。

    • 拡大率の変更、RGB やアルファチャンネル表示への切り替え、表示範囲(テレビ画面の表示領域)の表示や非表示、またはレイヤーワイヤーフレームモードへの変更を行う場合は、コンポジションウィンドウの該当するボタンまたはメニューをクリックします。
    • グリッドを表示するには、Shiftキーを押しながらタイトル-動作範囲ボタンをクリックします。

コンポジションのすべてのビューを閉じるには

  1. 編集/環境設定/一般設定を選択します。
  2. 「複数のビューを同時に閉じる」が選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。
  3. 注意:この環境設定が選択されている場合は、Altキー(Windows)またはOptionキー(Macintosh)を押しながらコンポジションビューを閉じると、1つだけコンポジションビューが閉じます。これに対して、この環境設定が選択されていない場合、AltキーまたはOptionキーを押しながら1つのビューを閉じると、すべてのコンポジションビューが閉じます。