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レイヤーとプロパティの指定(ProVersionのみ)


    スクリプト内でレイヤーを指定するには、タイムラインウィンドウに表示されるレイヤー名を入力します。レイヤー名にスペースが含まれる場合は、レイヤー名を引用符で囲みます。例えば、「Red Boat」というレイヤー名は、スクリプト内では“Red Boat”という形式で指定します。

    プロパティが必要な関数には、mask feather(マスクの境界線をぼかす)、anchor point(アンカーポイント)、position(位置)、scale(スケール)、rotation(回転)、opacity(不透明度)の初期設定プロパティの中から、いずれかを指定することができます。指定にはプロパティ名を使います。anchor point(アンカーポイント)など、2語からなるプロパティを指定する場合は、次の例に示すように、プロパティ名を引用符で囲みます。

    value (circle, "anchor point") = value (square, "anchor point") * 1.5;

    effect(エフェクト)プロパティを指定するには、pop_property関数かeffect_value関数を使います。pop_property関数は、指定されたプロパティメニューで現在選択されているプロパティの値を取得します。レイヤーを選択してモーション計算でスクリプトを読み込むと、両方のプロパティメニューに、選択されたレイヤーのすべてのエフェクトに対するすべてのプロパティの一覧が表示されます。pop_property関数の使用について詳しくは、レイヤーメニュー、プロパティメニュー、チャンネルメニューの使用(ProVersionのみ)を参照してください。

    effect_value関数は、エフェクトプロパティの値を取得するか、エフェクトプロパティのキーフレームを作成します。どちらの結果が得られるかは、代入文のどちら側にこの関数を使うかによって決まります。effect_value関数は、次のような形式です。

    effect_value (layer, effect index, property index)

    effect indexとproperty indexは、エフェクト制御ウィンドウでプロパティ指定に使われている番号です。effect_indexは0から始まり、property indexは1から始まります。エフェクト制御ウィンドウでプロパティを指定するには、effect indexとproperty indexを使って、ウィンドウ内でのプロパティの順番を決めます。次の例では、エフェクト制御ウィンドウには、レイヤーSolid1の3つのエフェクトが表示されます。

    例えば、ブラー(滑らか)エフェクトのブラープロパティを指定するには、effect_value関数で次のような値を指定します。

    effect_value (Solid1, 1, 0)

    ブラー(滑らか)エフェクトは、エフェクト制御ウィンドウの上から2番目に配置されており、ブラーは最初で唯一のプロパティとして配置されています。effect_indexは0から始まるので、2番目のエフェクトは1として認識される点に注意してください。

    effect_value関数を代入文の右辺で使うと、指定されたプロパティから値が取得されます。値を取得できるのは、数値を値として持つプロパティに限られます。

    effect_value関数を代入文の左辺で使うと、指定されたプロパティのキーフレームが作成されます。値を代入できるのは、ポイント制御、角度、エフェクト制御ウィンドウのスライダバーによって制御されるプロパティなどの数値プロパティに限られます。

    インデックスによってプロパティを指定する場合は、プロパティの値の種類や制御方法に関わらず、すべてのプロパティが処理されます。