ウィグラーを使うと、時間の経過に応じて、すべてのプロパティにランダム度を追加することができます(ウィグル式を使って実現することもできます。詳しくは、プロパティの属性とメソッドを参照してください)。ウィグラーは、指定されたプロパティおよびオプションに基づいてキーフレームを追加し、既存のキーフレームに入る補間または出る補間をランダム化することによって、プロパティに特定の数の偏差を追加します。ウィグラーを使うには、2つ以上のキーフレームが必要です。 ウィグラーを使うと、指定の制限内で緻密で自然な動きをシミュレートすることができます。例えば、アニメートされた蝶にランダム度を追加すると、蝶がひらひら飛ぶような動きを生成できます。明度や不透明度にランダム度を追加すると、古いプロジェクタのちらつきをシミュレートすることができます。
プロパティにランダム度を追加するには - プロパティのキーフレームの範囲を選択します。
- ウィンドウ/ウィグラーを選択します。
- 「適用先」で、ウィグラーを使って変更する曲線の種類を選択します。空間的に変化するプロパティのキーフレームを選択した場合は、「空間パス」を選択してモーションに偏差を追加するか、「時間グラフ」を選択して速度に偏差を追加します。空間的に変化しないプロパティのキーフレームを選択した場合、選択できるのは「時間グラフ」のみです。
- 「ノイズの種類」オプションを選択して、ランダムに配置されたピクセル値(ノイズ)が原因になっている偏差の種類を指定します。
- 「ノイズ(滑らか)」は、急激に変化しない、徐々に発生する偏差を生成します。
- 「ノイズ(ギザギサ)」は、急激な変化を生成します。
- 対象となるプロパティの次元を選択します。
- 「一次元」は、選択したプロパティの一次元のみに偏差を追加します。メニューから次元を選択します。
- 「独自に全次元」は、各次元に一連の異なる偏差を追加します。
- 「同じに全次元」は、すべての次元に一連の同じ偏差を追加します。
- 「周波数」を設定して、After Effectsが1秒あたりに選択されたキーフレームに追加する偏差(キーフレーム)数を指定します。低い値は不定期の偏差のみを生成し、高い値は不規則なエフェクトを生成します。0〜1の値は、1秒あたり1未満の間隔で、キーフレームを作成します。例えば、値が0.5の場合、2秒ごとに1つのキーフレームが作成されます。
- 「重要性」を設定して、最大の偏差サイズを指定します。指定した重要性は、選択したプロパティ単位に設定されるので、あるプロパティと別のプロパティの結果が大きく異なることがあります。
- 「適用」をクリックして、結果をプレビューします。
- 必要に応じて、編集/ウィグラーを取り消しを選択してキーフレームをリセットし、「周波数」および「重要性」の値を調整してから、ウィグラーを再度適用します。
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