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ProVersionにあらかじめ用意されているモーション計算スクリプト(ProVersionのみ)


    After Effects CDには、サンプルムービー付きのスクリプトがあらかじめいくつか用意されています。それぞれのスクリプトは、使用するモーションまたはエフェクトに応じて、2つのレイヤーのうちの1つに指定されているプロパティとチャンネルを持つキーフレームを作成します。あらかじめ用意されているスクリプトのほとんどでは自動的に新しいキーフレームが作成されますが、一部のスクリプトは既存キーフレームの値を変更するために使用できます。スクリプトのスケール率か変数値を変更することにより、必要なエフェクトを得ることができます。あらかじめ用意されているスクリプトを試しながらモーション計算スクリプト言語についての理解を深めることによって、新しくスクリプトを作成して保存することができるようになります。スクリプト名には.mmという拡張子が付けられます。

    After Effects CDには、以下に示すスクリプトとムービーがあらかじめ用意されています。

    Apply from Effect Point(frmeffct.mmおよびfrmeffct.mov)

    1つのレイヤーからエフェクトポイントの値をコピーしてスケール値を乗算し、この新しい値を使ってもう1つのレイヤーに位置キーフレームを作成します。

    Apply to Effect Point(toeffect.mmおよびtoeffect.mov)

    1つのレイヤーの水平方向または垂直方向(またはその両方)の位置の値をコピーしてスケール値を乗算し、この新しい値を使って、もう1つのレイヤーに指定エフェクトキーフレームを作成します。

    Blink(blink.mmおよびblink.mov)

    cosine関数を使って指定されたパーセンテージの範囲で順番に不透明度を変化させ、指定されたレイヤー透明度のキーフレームを作成します。

    Comp Audio(cmpaud.mmおよびcmpaud.mov)

    コンポジションに含まれるすべてのレイヤーに結合されたオーディオの振幅値をコピーして、指定されたスケール値を乗算し、この新しい値を使って指定されたプロパティのキーフレームを作成します。

    Copy Relative Values(parallax.mmおよびparallax.mov)

    1つのレイヤーのプロパティの相対値にスケール値を乗算し、その値をもう1つのレイヤーにコピーします。

    Copy Values(copyvalu.mmおよびcopuvalu.mov)

    1つのレイヤーから、指定されたプロパティの値をコピーしてスケール値を乗算し、この新しい値をもう1つのレイヤーに適用します。初期設定では、初めてモーション計算ウィンドウを開くと、このスクリプトが表示されます。

    Double Spring(dbspring.mmおよびdbspring.mov)

    スプリングの端に取り付けられた2つの物体の動きをシミュレートし、両方のレイヤーに位置キーフレームを作成します。ワークエリアを開始する前にそれぞれのレイヤーの位置キーフレームを作成した場合は、ワークエリア開始時の各レイヤー速度は、レイヤーのモーションに含まれます。

    Gravity(gravity.mmおよびgravity.mov)

    指定レイヤーに対し、重力および摩擦力の両方を適用します。

    Layer Audio(layeraud.mmおよびlayeraud.mov)

    1つのレイヤーのオーディオの振幅値をコピーして、指定されたスケール値を乗算し、この新しい値を使って指定されたプロパティのキーフレームを作成します。

    Point At(pointat.mmおよびpointat.mov)

    1つのレイヤーに回転キーフレームを作成します。キーフレームのy軸先端は、もう1つのレイヤーのアンカーポイントを指すように配置されます。レイヤーは両方とも移動できます。

    Relative Corner to Absolute Corner(cornpin.mmおよびcornpin.mov)

    レイヤーのモーションパスを、アンカーポイントではなく、コーナーピンキーフレームの位置に基づいて決めます。つまり、このスクリプトを使うと、コーナーピンのモーションパスがコンポジションを基準にするようになります。

    Scale All Layers(scaleall.mmおよびscaleall.mov)

    選択されたすべてのレイヤーのサイズと位置をスケールします。コンポジション内のすべてのレイヤーのサイズを同じ率で変更する場合は、このスクリプトを使います。

    Scale Layers by Comp Size(scaleby.mmおよびscaleby.mov)

    新しいコンポジションの大きさに基づいて、コンポジション内のレイヤーを、新しいサイズと位置にスケールします。コンポジションの大きさを変更した後に、その比率に合わせてレイヤーのサイズを変更する場合は、このスクリプトを使います。

    Span(span.mmおよびspan.mov)

    3番目のレイヤーの両端を、動いている2つのレイヤーのアンカーポイントに接続します。必要に応じて、3番目のレイヤーの位置キーフレーム、回転キーフレーム、およびスケールキーフレームが作成されます。

    Spring(spring.mmおよびspring.mov)

    スプリングでつながれた別のオブジェクトをドラッグするオブジェクトのモーションをシミュレートします。このスクリプトは、2つのレイヤーのうち1つにしか位置キーフレームを作成しません。