再生速度の設定(ProVersionのみ)エフェクトコントロールウィンドウの「再生速度」の値によって、プレビューや、レンダリングするコンポジションに、ペイントした線が表示されるタイミングを変更することができます。「再生速度」は、再生モードを「線をペースト」、「線を維持」、または「線をアニメート」に設定したときだけ、ベクトルペイントの線に影響します。 レイヤー上に線を作成するとき、その線は、描画を開始するときのタイムラインでのタイムマーカーの位置に関連付けられます。ベクトルペイントでは、線の描画にかかった時間も記録されます。例えば、タイムマーカーが0:00に設定されているときに線のペイントを開始し、描画に1.5秒かかったとします。次に、タイムマーカーを2:00に移動し、2本目の線を描画するとします(最初の線の完成から2本目の線の開始までは0.5秒の間隔があるとします)。この場合、2本目の線を描画するのに1.0秒かかったとします。すると、全体の作業時間はタイムラインで3.0秒になります。 再生速度を変更することによって、プレビューや、レンダリングするコンポジションで線を表示するタイミングを変更できます。変更によって生成される結果は、エフェクトコントロールウィンドウで選択する再生モードの設定によって異なります。 線をアニメート 「再生速度」が1.0の場合、各線は、線を作成したときと同じ時間をかけて、見えない手によって描かれるように表示されます。「再生速度」の値を大きくすると、各線の描画にかかる時間は短縮されます。線と線の間隔も短くなります。「再生速度」の値を小さくすると、線の描画にかかる時間と、線と線の間隔が長くなります。 このトピックの上述の例を使うと、「再生速度」の値を2.0(2倍の速度)に上げた場合、最初の線は0.75秒で描かれ、2本の線の間隔は0.25秒に短縮され、2本目の線は0.5秒で描かれます。全体のアニメーションは1.5秒の再生で完了します。 線をペースト 「再生速度」の値が1.0の場合、各線は、描画を開始したフレームに完全な形で表示され、レイヤー再生時間の最後まで表示されます。「再生速度」の値を大きくすると、各線は早い時間ポイントで挿入されます。「再生速度」の値を小さくすると、線は遅い時間ポイントで挿入されます。 線を維持 「再生速度」モードと同様に、各線は、描かれたフレームに完全な形で表示されます。このモードは、「線をペースト」モードと違って、次の線が表示されると前の線が消えてしまいます(最初の線が消えてから次の線が表示されるまでに時間のずれはありません)。このことを除けば、「再生速度」の値の変更による影響は「線をペースト」モードの場合と似ています。 「再生速度」を調整するには
値自体または値の下のスライダをドラッグして、再生速度を変更することもできます。左にドラッグすると速度が下がり、右にドラッグすると速度が上がります。
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