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レイヤープロパティ関数(ProVersionのみ)


    レイヤープロパティ関数を使って、代入文中でのプロパティやキーフレームの使い方に応じて、指定プロパティの値を取得したり、キーフレームを作成したりできます。レイヤープロパティ関数は、次のような形式です。

    function ()

    関数が括弧内の変数を処理し、値を返します。例えば、value(layer, property)という関数は、現在サンプルされているフレームにおける指定レイヤー内の指定プロパティ値を取得します。

    モーション計算では、3種類のレイヤープロパティ関数を使用できます。

    値のみを取得する関数

    time ()やcomp_audio_amplitude ()などの関数は、必ず代入文の右辺に置きます。次の例では、変数T1には現在時間が代入されます。

    T1 = time ();

    値を取得する関数またはキーフレームを作成する関数

    代入文のどちら側に置くかによって、値を取得したり、キーフレームを作成したりします。この関数には3つの種類があります。

    value()

    velocity()

    effect_value()

    代入文の右辺で使うと、指定レイヤー内の指定プロパティおよびチャンネルの値が返されます。次の例では、レイヤー内のsquare1という位置プロパティの現在値に1.5を乗算して、その結果を変数V1に代入しています。

    V1 = value (square1, position) * 1.5;

    代入文の左辺で使うと、キーフレームが作成または変更されます。次の例では、arrow1というレイヤーに60という値を持つ回転キーフレームが作成されます。

    value (arrow1, rotation) = 60;

    メニューの値を取得する関数

    次に示す3種類の関数は、レイヤー、プロパティ、チャンネルの各メニューの値を取得します。

    pop_layer()

    pop_property()

    pop_channel()

    これらの関数は、代入文のどちら側でも使用できます。次の例では、2番目のレイヤーメニューで選択されたレイヤー名を変数L2に代入しています。

    L2 = pop_layer (2);

    メニュー関数を代入文の左辺で使用できるのは、他の関数内に限られます。つまり、メニュー関数に直接値を代入することはできません。次の例では、pop_layer関数によって指定されたレイヤー内のスケールプロパティに、10という値を代入しています。

    value (pop_layer (1), scale) = 10;

    これらのメニュー関数を使って、メニューからレイヤー、プロパティ、チャンネルを選択することで、他のユーザが簡単にスクリプトを実行できるようになります。これらの関数について詳しくは、レイヤーメニュー、プロパティメニュー、チャンネルメニューの使用(ProVersionのみ)を参照してください。