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モーションのスタビライズ(ProVersionのみ)


    小型カメラまたは航空機搭載のカメラで撮影したり、撮影中にカメラをがたがた揺らしたりしたときは、フッテージのスタビライズが必要な場合があります。スタビライザ制御は、がたがた揺れるモーションの指定範囲をトラックしてから、レイヤーのアンカーポイントまたは回転を調整します。再生時に、レイヤー自体が徐々に動き、不要なモーションをオフセットするので、モーションはスムーズに表示されます。

    スタビライズ中のフッテージ範囲で明るい静止オブジェクトをトラックし、不要なモーションのみをスタビライズしていることを確認します。モーションフッテージレイヤーのサイズが、コンポジションのサイズと同じか小さい場合は、レイヤーのエッジを隠すようにプリコンポーズして、レイヤーを組み立てます。モーションフッテージレイヤーのサイズが、コンポジションのサイズより大きい場合は、スタビライズ制御がレイヤーに対して作成するオフセットモーションが表示されます。

    トラックと同様、スタビライザでも位置、回転、または両方をトラックします。位置をトラックする場合、スタビライザ制御はトラックしたオブジェクトの位置をオフセットして、レイヤーのアンカーポイントのキーフレームを作成します。回転をトラックする場合、スタビライザ制御はトラックした回転をオフセットして、レイヤーの回転キーフレームを作成します。

モーションをスタビライズするには

  1. スタビライズするモーションフッテージレイヤーを選択し、レイヤーウィンドウに表示します。
  2. レイヤーウィンドウメニューで、「トラック」の「スタビライザ制御」を選択します。
  3. 「トラックとスタビライズ」セクションで、種類メニューの「スタビライズ」を選択します。
  4. 種類メニューの横で、スタビライズするモーションを選択します。
  5. 現在のタイムマーカーを動かし、インボタンおよびアウトボタンを使ってインポイントおよびアウトポイントを設定して、トラックするワークエリアを指定します。トラックする最初のフレームが安定していることを確認してください。後に続くフレームの位置と回転は、最初のフレームを基準にして調整されます。
  6. トラッキング領域の定義(ProVersionのみ)の手順に従って、機能領域、検索領域、およびトラックポイントを定義します。
  7. 動いている領域またはオブジェクトのトラッキング(ProVersionのみ)の手順に従って、「オプション」をクリックして、他のトラッキング設定を定義します。
  8. モーションスタビライザパネルで、「分析」をクリックします。トラッキングが正確かどうかを監視します。トラッキングが正確でない場合は、任意のキーを押してトラッキングを中止し、設定を調整して、再度トラッキングを開始します。「適用」をクリックしないと、キーフレームは作成されません。
  9. トラッキングに変更を加える必要がない場合は、「適用」をクリックして、レイヤーにキーフレームをコピーします。
  10. レイヤーで1つまたは複数の追加の時間範囲をスタビライズするには、動いている領域またはオブジェクトのトラッキング(ProVersionのみ)に記載されている複数エリアをトラッキングするための手順に従ってください。時間範囲は、必要なだけスタビライズすることができます。
  11. ヒントアイコンイメージが、動作表示範囲から入り込む場合は、スケールを大きくして範囲からはみ出るようにします。最も入り込みが激しいフレームを探し、テンキーで、Alt + +(プラス)キーおよびAlt + -(マイナス)キー(Windows)、またはOption + +(プラス)キーおよびOption + -(マイナス)キー(Macintosh)を押して、スケールを移動します。この方法を使うと、フッテージの継続時間のスケールを調整することができます。