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イメージキャッシュの環境設定


    コンポジションで作業する場合、After Effectsは、レンダリングしたコンポジションとソースイメージを一時的にRAMに保存するため、プレビューと編集の速度が速くなります。例えば、特定フレームをコンポジションに表示すると、メモリ容量がなくなるか、コンポジションを編集してそのフレームに何らかの影響が出るまで、そのフレームはRAMに保存されます。RAMにAfter Effectsがイメージを格納する方法は、イメージキャッシュの環境設定を変更して制御します。MacintoshとWindowsでは、制御方法が異なります。

イメージキャッシュを指定するには(Windows)

  1. 編集/環境設定/キャッシュを選択します。
  2. 「イメージキャッシュサイズ」に値を入力し、インストールしたフレームキャッシュ用のRAMの最大容量を設定します。初期設定値は60%です。90%を超える値はお勧めできません。
  3. 「最大メモリ使用量」に値を入力して、あらゆる目的で使用されるメモリの最大容量を設定します。仮想メモリはハードディスクのスペースを使用するので、100%以上の値を指定できます(その場合、100%は、インストールした物理RAMの容量を指します)。ただし、200%を超える値はお勧めしません。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. 注意:「イメージキャッシュサイズ」の設定は、RAMプレビューで再生できるフレーム数に直接影響します。再生するフレーム数を増やすには、この値を大きくします。再生中のRAMプレビューの動作がぎこちなく停止する場合はこの値を小さくします。このように再生がぎこちなくなるのは、仮想メモリのページング動作のためです。他のアプリケーションを実行していて、そのアプリケーションがメモリを使用している場合もその影響を受けます。

イメージキャッシュを指定するには(Macintosh)

  1. 編集/環境設定/キャッシュを選択します。
  2. (前述の「イメージキャッシュを指定するには(Windows)」で説明した手順3に従って)「イメージキャッシュサイズ」に値を入力します。
  3. モードでは、以下のいずれかを選択して、「OK」をクリックします。
    • 「推奨メモリ」を選択すると、作業中に、After Effectsはイメージキャッシュを整理して、イメージをさらにコンパクトにし、最もメモリ効率のよいレンダリングができるようにします。このオプションは、速度よりメモリを優先するため、After Effectsの動作は確実に遅くなります。
    • 「推奨速度」を選択すると、メモリ容量が不足しそうな場合だけAfter Effectsがイメージキャッシュを整理します。このオプションは、編集とレンダリングプロセスの速度を大幅に速めますが、メモリ容量の減る速度が速くなります。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. 選択している設定に関係なく、「Adobe After Effectsについて」を選択した場合、RAMプレビューを実行した場合、またはレンダキューのレンダリングの間、イメージキャッシュはコンパクトになります。