ファイルを1つの場所に集める「ファイルを収集」コマンドでは、1つのプロジェクトまたはコンポジションのすべてのファイルのコピーを1つの場所に集めて、レンダリングまたはアーカイブを行います。このコマンドを使うと、新しいフォルダが作成され、その中にプロジェクトの新しいコピー、指定フッテージファイルのコピー、指定どおりのプロキシーファイル、およびプロジェクトのレンダリングに必要なファイル、エフェクト、フォントを記述したレポートが保存されます。 ファイルを集めた後で、続けてプロジェクトの変更はできますが、これらの変更は元のプロジェクトに格納され、新しく集められたバージョンには格納されません。 ファイルを集める場合のオプションには、以下のものがあります。 プロキシー設定に従う プロキシーを含むコンポジションでこのオプションを使い、現在のプロキシー設定をコピーするかどうかを指定します。このオプションが選択されている場合、コンポジションで使用されているファイルのみがコピーされます。このオプションが選択されていない場合、コピーにはプロキシーとソースファイルの両方が含まれるので、集められたバージョンで後からプロキシー設定を変更することができます。 注意:「ソースファイルを収集」で「キューで待機中のコンポジション用」を選択すると、プロキシーの設定は、レンダリングの設定から読み込まれ、コンポジションからは読み込まれません。 レポートのみを作成 このオプションを選択すると、ファイルとプロキシーをコピーせずにレポートが作成されます。 レンダリング出力先を 出力モジュール先を変更し、収集されたファイルフォルダ内の指定されたフォルダにファイルをレンダリングします。このオプションを使うと、他のシステムからそのプロジェクトをレンダリングするときに、レンダリング済みのファイルに確実にアクセスできます。出力モジュールがこのフォルダにファイルをレンダリングするには、レンダリングのステータスが有効(キュー、キューしない、または継続)になっている必要があります。 「フォルダの監視」レンダリングの有効化(ProVersionのみ) 「ファイルを収集」コマンドを使って、指定された監視フォルダにプロジェクトを保存して、監視フォルダによるネットワーク上のレンダリングを開始します。After Effectsには、プロジェクト名_RCF.txtというレンダリング制御ファイルも含まれています。このファイルは、プロジェクトをレンダリング用に使用できることを監視システムに通知します。これで、After Effectsとインストール済みレンダリングエンジンは、ネットワーク上で一緒にプロジェクトのレンダリングを行うことができます。「フォルダを監視」コマンドについて詳しくは、監視フォルダを使ったレンダリング(ProVersionのみ)を参照してください。 マシンの最大数(ProVersionのみ) このオプションを使って、集めたプロジェクトをレンダリングするために割り当てるレンダリングエンジンまたはAfter Effectsのライセンスされたコピー数を指定します。このオプションの下に、複数のマシンを使ってレンダリングするプロジェクトのアイテム数が表示されます。 注意:レンダリングに時間がかかりすぎる場合は、「マシンの最大数」で台数を多く設定しすぎている可能性があります。その場合、すべてのマシンでのレンダリングの進行状態を追跡するのに必要なネットワークのオーバーヘッドが、実際にフレームをレンダリングするのにかかる時間に対して大きすぎます。ネットワーク構成に関する多数の変数とネットワーク上のマシンによって、最適な数は異なります。ネットワークで実際に試してから数を決定してください。 レンダリングまたはアーカイブのためにファイルを集めるには
ファイルの収集を開始すると、フォルダが作成され、そこに指定されたファイルがコピーされます。フォルダ階層は、プロジェクトのフォルダとフッテージの階層と同じになります。新規フォルダには(フッテージ)フォルダが含まれ、出力フォルダが含まれる場合もあります(「レンダリング出力先を」を選択した場合)。 使用中のレンダリングエンジンがプロジェクトでこれらのフォルダを検索しないことを示すために、これらのフォルダ名は括弧でくくられています(ProVersionのみ)。 |