![]() |
||||
とTM |
インテルの商標でPentiumは
なのに,CeleronやXeonはTMとなっています。どこが違うのでしょうか。
は「Registered Trade Mark」のことで,「登録商標」を表します。TMは「Trade Mark」のことで,単に「商標」を意味します。簡単にいえば,商品名を保護してもらえるように国に登録したか,「この名前はウチが取ったからね」というのを自分で主張しているかの違いです。ですから,TMだった商標も国に登録されると
になります。
日本には商標法という法律があります。これは,商品や役務に一定の名称をつけることについて「この法律は,商標を保護することにより,商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り,もつて産業の発達に寄与し,あわせて需要者の利益を保護する」(商標法1条)という趣旨で作られています。
ここまでは日本の話ですが,インテルは米国企業です。国家間の取り決めは,現在も「工業所有権の保護に関する’83年3月20日のパリ条約」が効力を持っています。これは,特許などの知的財産権が国という単位だけで保護されると,「ある国では特許なのが別の国に行くとフリーになる」という事態を避けるための条約です。もちろん,世界的な企業は,市場になる国すべてで商標を出願したり登録したりしています。
(岩井五郎)
インテルのホームページの一部を拡大したもの。とTMが使い分けられている