日本オフィスシステムのNP-10Nを使っていますが,HDDを換装してノーマルWindows 95をインストールしたところ,デバイスマネージャでPCIバスに警告が出るようになってしまいました。どうすれば警告が消えるでしょうか。
最初に個人向けとして市販されたチャンドラであるNP-10Nは,内蔵HDDの容量が500MBだったため,HDDをより大容量のものに換装する人が少なからずいた模様です。また,それ以外でもインストールされているWindows 95(OSR2)を嫌って,別のOSに乗り換えたり,ノーマルWindows 95をインストールするユーザーも多かったようです。
ノーマルWindows 95を再インストールすると,質問にあったようにデバイスマネージャでPCIバスに警告アイコンが表示されます。この警告が出ていても,マシンは動いてしまうのですが,ベストスペックではないようで,一定の周期で(筆者のマシンの場合は2時間おき程度)いきなりHDDにアクセスしたまま数分間ほかの処理ができない現象が出ました。
このマシンのトラブルシューティングの情報はライオスシステムのWebサイトにテキストでまとめられています。その情報によれば,PCIバスの警告マークをなくすためには,BIOSから「拡張セットアップメニュー」を呼び出して,その中の「2nd IDEリソースを予約」という項目のチェックリストを「しない」に設定するように指示されています。
実際筆者もこの方法でPCIバスを正常に認識させることができ,さきほど述べたHDDの長時間アクセスという現象も起こらなくりました。
しかし,拡張セットアップメニューを見たこともないユーザーも多いかもしれません。なぜなら,このメニューは通常のBIOS設定画面では表示されないからです。
このメニューを表示するには通常のBIOSメニュー画面で[Ctrl]+[A]キーを押し,次いで[Esc]キーを2回押すと現れます。この画面に「2nd IDEリリースを予約」という項目があります。デフォルトでは「する」が選択されています。
ちなみにライオスシステムのWebサイトにはチャンドラに関する技術情報や各種ドライバ,そしてBIOSのアップデータが公開されています。
このマシンにはサウンドチップ用ドライバなどはHDDにしか収録されていないので,これをバックアップし忘れてHDDをフォーマットしてしまうと,ユーザーの手元からこれらのドライバがなくなってしまい,再インストールしてもチャンドラから音が出なくなってしまいます。
そんなときでも,ライオスシステムのWebサイトに行けばサウンドドライバを入手することができるようになっているのです。また,ここではそのほかにもBIOSのアップデータにビデオドライバ(フルカラー表示が可能になる),PCカードサポートソフトウェア(CardWorks)などが入手できるので,チャンドラ・ユーザーは必ずチェックしておいてください。
(編集部)
ライオスシステムのチャンドラ関連ドライバのダウンロードWebサイト
(http://www.rios-systems.co.jp/pc/download.html)
チャンドラで表示したデバイスマネージャ。ハイライトのPCIバスに警告マークがつく