マルチリード型CD-ROMドライブ

最近,マルチリード型のCD-ROMドライブが出てきていますが,これは普通のCD-ROMドライブとどこが違うのですか。


マルチリード型CD-ROMドライブとは,一般のCD-ROMに加えて,異なる反射率を持つメディアも読めるようにしたドライブのことを指します。
 CD-RWはCD-ROMやCD-Rに比べてメディアの反射率が低いため,そのままでは普通のCD-ROMドライブでは読み出せません。レーザーの出力を高めたり,より低い反射率でも読み取りが可能なピックアップを使うなどしてCD-RWに対応したものをまとめて「マルチリード型」と呼んでいるようです。CDメディアの互換性については下の表を参照してください。表立ってCD-RW対応をうたっていない製品でも,CD-RWを読めてしまったりするケースもあるようですが,現状でCD-RWを使いたいなら,正式に対応したドライブを選んでおいたほうがいいでしょう。
 また,DVD-ROMドライブでは,CD-Rが扱えない代わりにCD-RWの読み出しができるようになっています(最近ではピックアップを2セット搭載するなどしてCD-Rに対応したものも出てきています)。すでにそこそこ高速なCD-ROMドライブを搭載している場合は,DVD-ROMドライブを導入するというのも手かもしれません。
(アーカイブTech Lab.菊地 潤)


DVD-ROMドライブならば,CD-RWやCD-Rのメディアも読みだし可能


CD-RWのメディア。反射率が低いので普通のCD-ROMドライブでは読み取ることができない

従来型
CD-ROM
ドライブ
マルチリード型
CD-ROM
ドライブ
CD-R
 ドライブ
CD-R/RW
ドライブ
シングルピック
アップDVD-
ROMドライブ
ツインピック
アップDVD-
ROMドライブ
CD-ROM
ディスク
R
R
R
R
R
R
CD-R
ディスク
R
R
R,W
R,W
×
R
CD-RW
ディスク
×
R
×
R,W
R
R
DVD-ROM
ディスク
×
×
×
×
R
R
R……読み出し可能  W……書き込み可能 ×……読み出し/書き込みとも不可