電源ユニットの動作確認を行う方法

自作PCを組み立てる前に電源ユニットの通電チェックを行いたいと思っているのですが,マザーボードに接続する通常の方法以外に,何か簡単にチェックできる方法はないでしょうか。



電源ユニットの通電チェックは,PCを組む前にマザーボートとメモリ,CPU,それに操作するためのキーボードを接続して行います。通常,ATX電源ユニットはマザーボードと接続し,マザーボード上の電源スイッチをショートさせ,通電させます。PCを組み立てた後に電源が入らないという問題を手早く解決するためには必要な手順です。しかし絶縁に気を遣いながら,いちいちパーツを取り付けるのは面倒なものです。このような方法をとらなくても,特定のピンをショートさせることでATX電源だけで通電をチェックする方法もあります。
 まず,ショートさせるための電線と,それをつかむためのペンチなどを用意し,電源にACコードをつなげます。電源本体にスイッチがあればオンにして準備します。そして,電源から伸びているATXコネクタの14番のPS-ONと15番のCOMピンを電線でショートして通電させ,電源を起動させるのです。このときショートさせる電線がほかのピンに触れないように注意してください。これで電源が起動すれば,通電チェックができたことになります。くれぐれも不明な点があるようでしたら,無理をせずやめておいたほうが無難です。また,感電する恐れがあるため,絶縁する手袋などを着け,十分注意しましょう。(吉村剛彦)





ATX電源のピンアサイン図。14番ピンはPS_ON,15番ピンはCOM(グランド)






14番と15番ピンをショートさせることで通電チェックができる。
ショートさせるときにはほかのピンに電線が触れないように注意すること