Windows 2000でほかのユーザーとして実行する

Windows 2000で一時的にほかのユーザー権限でプログラムを実行する方法はないですか?


個人的にWindows 2000 Professionalを利用している人は普通,Administratorでログインしているか,ユーザーにAdministrator権を与えて(Administratorグループに所属して)使っていることが多いと思います。それでかまわないといえばかまわないのですが,セキュリティ上はあまり好ましいとはいえません。
 というのは,Administratorで利用していると,システムファイルを誤って書き換えてしまうという事故が起こり得ます。一方,一般ユーザーならシステムファイルを書き換える権限がないため,未然に事故が防げます。そのほか,一般ユーザーならウイルスからも,ある程度は身を守ることができるでしょう(権限が限定されているだけに,ウイルスが暴れる余地が減るためです)。Windows 2000 Serverを利用しているユーザーにしてみれば,当然なのかもしれません。
 とはいえ,非Administratorで利用していると不便なのも確かです。アプリケーションのインストールすら自由にならないことがあるからです。UNIX系OSには一時的にユーザーを変更するsuコマンドがあり,時と場合に応じてroot(WindowsでいうAdministrator)とユーザーを使い分けられますが,Windows 2000にも,実はそういう機能が備わっています。
 [Shift]キーを押しながら,実行ファイルを右クリックしてください。コンテキストメニューに[別のユーザーとして実行]という項目があります。
 メニューを選択すると画面のようなダイアログが現れます。ここで,ユーザー名とパスワードを入れ[OK]を押せば,そのユーザーとして実行できます。
(米田 聡)




実行ファイルを[shift]キーを押しながら右クリックすると[別のユーザーとして実行]という項目がある




ユーザー名とパスワードを入れると,そのユーザーとして実行ファイルを実行できる