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インテルの開発コード名と並んで話題になるのが,マイクロソフトのOSの開発コード名です。これらも同様に名前とその意味を解説しておきましょう。
マイクロソフトがOSの開発コード名は,以前は都市名がついていたことは有名な話です。それらの名前の付いていたOSや製品はもう市場に出ています。その例がChicago(シカゴ,Windows 95),Nashville(ナッシュビル,Internet Explorer 4.0 Addon),Memphis(メンフィス,Windows 98),Daytona(デイトナ,Windows NT 3.5),Cairo(カイロ,Windows NT4.0)です。
ところが,今後マイクロソフトから発表されるOSには,違う趣向の名前の付けられ方がされています。まず,Windows 98の後継として出てくる予定の「Consumer Windows in 2000」(仮称)は,コード名が「Neptune」(ネプチューン,ローマ神話の古代神,太陽系第9惑星の海王星)です。そして,Windows NTカーネルベースのWindows 2001 Consumerは「Millennium」(ミレニアム千年間,黄金時代)。Windows 2000の最初のサービスパックは「Asteroid」(アステロイド,小惑星),Proxy Server 3.0は「Comet」(コメット流星),SNA Server 5.0は「Babylon」(バビロン,旧約聖書の捕囚の地,流刑地),そして最後にWindows NT 6.0と呼ばれていたものは「Janus」(ヤヌス,ローマ神話の人を欺く二面性を持った古代神)となっています。このことから推測するに,今のWindowsの開発コード名のテーマは「宇宙=無限=永遠=神」ということなのでしょう。もしかしたらそれぞれのリリースされるOSとその名前には,ちゃんとした意味付けがあるのかもしれません。