デュアルブートを元に戻す方法

Windows 2000 ProfessionalとLinuxをデュアルブートにしていましたが,そろそろ元のWindowsだけ起動する状態に戻したいと思っています。どうやって戻せばよいのでしょうか。


LinuxとほかのOSが共存している場合,多くのユーザーはブートマネージャにLILOを使用していると思います。LILOはマスターブートレコード(MBR)を書き換えてしまっていますから,Linuxのインストールしたパーティションを削除し,MBRをWindows 2000用のものに戻せばWindows 2000 Professionalだけが起動するようになります。
 Windows 2000にはインストール機能の一部としてシステム修復機能があり,この機能でMBRをWindows 2000のものに戻すこともできます。その手順は以下のとおりです。

@BIOS SetupでCD-ROMブートを設定して,Windows 2000のCD-ROMから起動する(なければ,Windows 2000のCD-ROMのルートにあるBO
OTDISKフォルダのMKBOOT32.EX
Eを実行して起動ディスクを作成する)
A「セットアップへようこそ」の画面から「R」キーで修復セットアップに入る
B「システム修復処理」を選ぶ
Cキーボードの選択をする
D手動修復か高速修復を選ぶ(この場合は高速修復を選ぶとよい)
Eシステム修復ディスクがない場合は,そこで[L]ボタンを押し,高速修復を起動させる


 OEM版のWindows 2000 Professionalの場合でCD-ROMブートができないときは,ちょっと面倒です。OEM版の場合,CD-ROMブートを原則にしており,起動フロッピーを作成することができません。起動フロッピーはマイクロソフトから実費で入手することができますから,これを入手して同様の作業を行うことになります。
 複数のOSを1台のPCにインストールする場合,今回のようにとりあえずインストールして試用してみたいということが多いなら,市販のブートマネージャの利用をお勧めします。LinuxなどのPC UNIXにも対応した製品が多いですから,今回のよう悩む必要もなくなりますし,インストールも楽になります。もちろん無償ではないですから,価値があるかどうかは自分で決めることになります。
(坪山博貴)