私の家は回線状況が悪いらしく,アップデータやサービスパックなど,大きなファイルのダウンロードはまず失敗します。何かいい方法はありませんか?
ファイルのダウンロードの失敗に関しては,いろいろな原因が考えられます。
第一に,相手側サーバーへのアクセス集中です。最新のドライバやソフトのアップデータが発表されると,アクセスが集中し,過剰なトラフィックが発生します。ダウンロードのリクエストをブラウザがサーバーに送っても,サーバーがなかなか応答できず,ブラウザはサーバーが落ちていると認識して,転送を中断してしまいます。この場合は,明け方など比較的空いているときにダウンロードを試みてみましょう。
次に,回線自体の老朽化などにより,ノイズが乗ってしまうケース。通常のアクセスでも回線が切断したり,電話にノイズが乗ったりする場合は,NTTなどの回線を管理する電話会社に調査を依頼しましょう。回線ノイズは,自分の電気機器によることもありますので,注意が必要です。
物理的な原因が見つからない場合は,ダウンロード支援ソフトを利用するという手があります。ダウンロード支援ソフトにもいろいろありますが,ここでは筆者が利用している「ReGet Pro 1.4」(以下ReGet)を紹介しましょう。
ReGetは,同社のWebサイト(http://reget.com/jp/)からダウンロードできるダウンロードマネージャです。以前は,「ReGet Lite」というフリーソフト版もありましたが,現在ではシェアウェアの高機能版しかダウンロードできないようです。ReGetをインストールすると,ブラウザやFTPから確実に目的のファイルをダウンロードできるようになります。
特徴としては,レジューム機能が挙げられます。これは,ダウンロード途中でマシンがハングアップしたり,回線が切断したりしたときに,再接続の後,さきほどの続きからダウンロードを再開できるという点です。通常,ブラウザからのダウンロードでは,途中で中断された場合,ファイルを初めからダウンロードし直さなくてはならないため,レジューム機能は非常にありがたいものです。
また,ドライバなど,複数のファイルに分割されたものを同時にダウンロードすることもできます。このとき,それぞれのファイルに優先度を設定したり,バランスよくダウンロードできるように回線をシェアリングすることもできます。
利用手順は以下のとおりです。
●ReGetによるダウンロードの手順
@ブラウザを起動します。ここでは,DOS/V magazineのWebサイト(http://vmag.zdnet.co.jp/)内のプログラムライブラリから,ディスプレイ表示品質チェック用画像4点をダウンロードしてみます。
A目的のファイルのリンクまでジャンプして,リンク上で右クリックメニューを表示します(画面1)。
B[Download using ReGet]を選択します。すると,ReGetにダウンロードするファイル情報が送られ,プロパティが開きます。保存するフォルダなどを確認したら[OK]ボタンを押します(画面2)。
Cダウンロードが開始されます。ファイルサイズ,ダウンロード済みのファイルサイズ,パーセンテージ,経過時間などが表示されます(画面3)。
D同じ手順で次々とReGetに登録していけば,複数のファイルを同時にダウンロードすることも可能です。
(小西晃治)
画面1
画面2
画面3