FastTrak100のラインナップを知りたい

PromiseのFastTrak100には,Pro,TX2,LPなどの種類がありますが,どのように違うのでしょうか?


PromiseのFastTrak100は,Ultra ATA/100対応のIDE RAIDカードとして人気の製品です。これに,ホットスワップが可能なHDDのリムーバブルケース2個をセットにして販売しているのが「FastTrak100 Pro」です。
 一方「FastTrak100 TX2」(写真1)ですが,これは66MHzのPCIバスに対応した製品です。66MHzのPCIバスを持つマザーボードと組み合わせてRAID 0を構築した場合,200MB/secのスピードで転送できるとされています。なお「FastTrak100 TX4」という製品もありますが,これはRAIDコントローラチップを2個搭載し,4個のIDEコネクタを持つ製品です。それぞれのコネクタに接続されたHDDはすべてマスター接続となるので,高いパフォーマンスを発揮します。このFastTrak100 TX2/TX4とリムーバブルケースをセットにした「FastTrak100 TX2/TX4 Pro」も存在します(写真2)。
 最後に「FastTrak100 LP」(写真3)ですが,FastTrak100 TX2をベースにしたロープロファイルPCI版で,こちらもTX2と同様,66MHzのPCIバスにも対応します。
 注意が必要なのは,66MHzのPCIバスに対応しているからといって,オーバークロック時のマージンとはなり得ない点です。例えば440BXマザーで133MHz FSBで駆動するとPCIバスは44MHz動作となりますが,別にこれに耐えられるという話ではありません。というのは,33MHzと66MHzではPCIの動作モードが異なりますので,あらかじめカードにそのことを教えてやらなければなりません。しかし,440BXは66MHzモードのことなど知りませんので,33MHz動作だよとカードに伝えながら実際には44MHzで駆動することになってしまいます。結果としてオーバークロック動作を強いられることになりますので,動作する保証はありません。あくまで33MHz動作のPCIバスと,66MHz動作のPCIバスでしか動作しないと考えたほうがいいでしょう。
 なお,同社のUltra ATA/100インタフェースカード「Ultra100」にも「Ultra100 TX2」という製品がありますが,こちらも66MHzのPCIバスに対応した製品です。
(大原雄介)



写真1 66MHzのPCIバスに対応した「FastTrak100 TX2」。実勢価格:約1万5000円 お問い合わせ シネックス info-promise@un.synnex.co.jp




写真2 2個のRAIDコントローラチップを搭載し高いパフォーマンスを誇る「FastTrak100 TX4」と,ホットスワップ可能なリムーバブルケース4個をセットにした「FastTrak100 TX4 Pro」。実勢価格:約5万円 お問い合わせ シネックス info-promise@un.synnex.co.jp




写真3 ロープロファイルPCI版の「FastTrak100 LP」。実勢価格:約1万7000円 お問い合わせ シネックス info-promise@un.synnex.co.jp