チップセットのノースブリッジとサウスブリッジ

チップセットにはノースブリッジとサウスブリッジという部分があるそうですが,これはそれぞれどういったものなのでしょうか。


「ノースブリッジ」「サウスブリッジ」は,PC用のコアチップセット(インテルでは「PCIセット」「AGPセット」と呼びます)が2チップに集約された430HXあたりから頻繁に使われるようになった言葉です。
 ノースブリッジはCPUバス,メモリバス,PCIバス,AGPバスとのブリッジ機能を持ち,サウスブリッジはPCIバス,ISAバス,USBのブリッジに加えIDEインタフェースなどの機能を持つのが一般的です。ノースブリッジは主に高速な内部でのI/O,サウスブリッジは外部とのI/Oを受け持つと考えればいいでしょう。数年前まではこの二つのチップの機能はもっと多くのチップに分散されていたので,こういった呼ばれ方はしなかったようです。
 なぜノース(北),サウス(南)なのかといえば,PCの内部動作を図などにする場合ノースブリッジの部分を上に表記するのが一般的なので,地図に見立てて上がノース,下がサウスということになったのでしょう。ただし実際のマザーボード上でのレイアウトは必ずしもノースブリッジが上でサウスブリッジが下になるとは限りません。
(坪山博貴)