Windows XPにはCD-R機能が付くそうですが,どういった操作で使うことができるのでしょうか?
Windows XPにはCD-Rライティング機能が付く予定です。Easy CD CreatorでおなじみロキシオのCD-Rライティングエンジンが搭載され,ファイル,フォルダに関する一般的な操作(コピー,追記,削除)が可能になります。また,ドライブ側に搭載されている機能(BURN-Proof,JustLink,Seamless Link)などについては,デフォルトではデバイス側でオンになっているので有効になります。ただ,CD-ROMのオンザフライのドライブコピー,イメージファイルの作成,AudioCDの作成,CD-Rの書き込み設定の変更(ISO9660 Extensionのモード変更),ブートCDの作成といった操作はできません。ちなみにWindows XPの日本語版β2で作成されるCDは,CD-ROM XA Mode 2のISO9660 Joliet Extensionで作成されます。なお,ボリュームラベルは作成できますが,システム識別子は「CD-RTOS CD-BRIDGE」となり,データ編集者識別子は「WINDOWS IMAPI ISO-9660 FORMATTER ^2001 ADAPTEC & MICROSOFT」という文字列になっています。
操作はいたって簡単で,ドラッグ&ドロップでファイル(もしくはフォルダ)をマイコンピュータ内のCD-Rドライブの空き容量の表示されているCD-ROMアイコンにドラッグすると「CDに追加するファイル」というステージング領域に追加されます。そこで,タスクペインから[CDに書き込む]を選択すると,「CD焼き付けウィザード」が開始されます。そこでCD-ROMの名前を付けると,先ほどドラッグ&ドロップしたものがCD-Rに書き込まれます。
また,追記のさいには,CD-Rドライブでマウントしているウィンドウに,「現在CDにあるファイル」のほかに「CDに追加するファイル」という項目が追加され,あとは同様にタスクペインの[CDに書き込む]を選択すると追記できます。
Windows XPでは,搭載されるMedia Player 8によってAudioCDも作成できるので,(CDからリッピングするときはWin
dows Media Audio方式に固定されるので)音質は多少変わりますが,自分で買った個人用のAudioCDのバックアップといった用途にも使えるでしょう。
こういったWindows XPのCD-Rへの対応により,オンザフライでドライブコピーといった用途やブータブルCD,ハイブリッドCD-ROM,VideoCD,PhotoCDなどの作成用途以外ではCD-Rライティングソフトは必要なくなってしまうかもしれません。ただ,CD-RライティングソフトにはDVD-Rへの対応という急務がありますから,必ずしも,Windows XPのせいで,その存在自体が脅かされることにはならないようです。
(編集部)
CD-Rに記録したいファイルをCD-ROMにドラッグ&ドロップする
ファイルが「CDに追加するファイル」というステージング領域に追加される
「CD焼き付けウィザード」が開始され,ここでCD名を記入する
CDを書き込み中。バッファアンダーランエラーを搭載していないマシンで検証したが,動作中にメーラーのやり取り程度は問題なく行えた(PentiumIII/850MHz,ASUSTeK COMPUTER CUBX,メモリ128MB,CD-RドライブはビクターのXR-RW4424)
書き込み終了。同じCD-Rを作成することも可能だ。書き込み終了と同時にCD-Rが排出されるのはほかのCD-Rライティングソフトと変わらない
CD-Rドライブのプロパティでは[書き込み]タブが追加されており,書き込み速度の設定を行うことができる