この前,知人のデスクトップを見たら普通のWindowsとはまったく違う見栄えでした。ウィンドウには柄があり,右上にならんだ派手なボタンを操作してアプリケーションを立ち上げています。でもWindows用のソフトを立ち上げていたので,ほかのOSではなさそうです。そんなデスクトップを実現するソフトウェアを知りませんか?
最近,Windowsのシェルやウィンドウを好みのものにすることを可能にするオンラインソフトがたくさん出てきています。そのなかにはスキンと呼ばれるテクスチャを画面に貼り付けることで,まるでほかのOSのようなデスクトップ環境を作ることができるものがあります。代表的なソフトを紹介しましょう。
●Windows Blinds
米国のStar Dock(http://www.stardock.com/)が開発,販売しているシェアウェアの「Windows Blinds」は,エクスプローラのデザインを変えるツールです。外枠の部分はもちろんのこと,メニューなどにもスキンが適用されます。なお現在のバージョンは0.97です。
●LITESTEP
「LITESTEP」(http://www.litestep.com/)はNeXTSTEPを意識したフリーのシェルソフトで,Windowsのエクスプローラの代わりにシェルとして起動します。エクスプローラを使用しないため,Windowsだということを忘れさせてくれるソフトです。
このソフトをダウンロードしてきたら,SETUP.EXEを起動し,インストールします。そして,Windowsを再起動するとシェルがエクスプローラからLITESTEPに切り替わり,デスクトップに「Wharfバー」というスタートメニューやタスクバーの役目を果たすものが現れます。また,UNIXなどではおなじみのバーチャルスクリーン機能も最初からインストールされます。
なお,このソフトのコンテクストメニューの機能を日本語版のWindows 98で使用するには設定ファイルを書き換えなくてはなりません。Wharfバーの一番上のボタンを押して出てくるポップアップメニューの左から2番めの「STEP.RC」というボタンを押すと,その設定ファイルがメモ帳で開かれます。そうしたら,「PopupFontFace」という単語を検索し,そのあとに半角スペースを空けて「"MS ゴシック"」のように日本語フォント名を入力してください。次に「Start Menu」という文字を「スタート メニュー」(半角,カタカナ)にすべて書き直せば日本語のWindowsでも,Linuxのようにコンテクストメニューでスタートメニューの作業がすべて使えるようになります。まだ,バージョンが低いため,若干不安定なところがありますが,自由度がとても高いのが特徴です。スキンを入れ替えることで,ボタンやコンテクストメニューのデザインを変更可能です。スキンはLiteStep.com(http://www.litestep.com,http://www.litestep.org/),LITESTEP.ORG(http://www.litestep.org),Litestep Central(http://central.litestep.com)などで配布されています。
このソフトはエクスプローラをシェルで使わなくなるという特殊なことをするため,知識がないと元に戻せなくなりかねませんのでご注意ください。なお,現在のバージョンは0.24.4です。
(小野田 晋)
Windows BlendsとLITESTEPを使って作ったオリジナルデスクトップ。ほかのOSを使っているみたい