SBLinkの役割

マザーボードに付いている,SBLinkというコネクタは何をするものなのでしょうか。


サウンドカードも主流がPCIバスに移行しつつあり,PCではデファクトスタンダートといわれたSoundBlasterシリーズも,PCIバス対応製品に主力が移ってきています。
 SoundBlasterはDOS時代にデファクトスタンダードになりましたが,当時のソフトウェア(とくにゲーム)にはSoundBlaster(8ビット)や,SoundBlaster 16など,ISAバスのハードウェアに,汎用のAPIなどを用いず直接アクセスするものが多くありました。ところが,PCIバスのカードは,ISAバスが利用するI/Oポートを使用できないことが多く,カード側から使用する割り込み(IRQ)も固定されません。そのため,PCIのサウンドカードは,通常の方法ではISAバス時代のSoundBlasterと互換性を維持できません。
 ご質問のSBLinkとは,PCIバスのSoundBlasterに,ISAバスのSoundBlasterとの互換性を持たせるために設けられたコネクタです。SoundBlaster(PCIバス)とSBLinkコネクタを接続すると,DOS時代のゲームソフトがPCIバス化されたSoundBlasterでもプレイできます。SBLinkコネクタのあるPCIサウンドカードを持っていない人や,SoundBlasterとの互換性を必要とするアプリケーションを使用しない人には無関係なコネクタですので,該当するユーザー以外は気にしなくてもいいでしょう。
(米田 聡)


マザーボード上のSBLinkコネクタ