レジストリのバックアップ

Windows 98のレジストリのバックアップはどのように取ればいいのですか。



Windows 98には少なくとも3種類のレジストリバックアップの手段があります。「レジストリ」といっているものが「SYSTEM.DAT」と「USER.DAT」という前提で,それぞれの概要を述べます。

@レジストリチェッカー
 レジストリチェッカー本来の機能は,レジストリとそれに関連したファイル群を検査して修復するというものです。ついでに,バックアップを作成する機能もあるのです。
 実行直後に示される[レジストリ スキャンの結果]メッセージで,「もう一度バックアップを作成しますか?」との問いに「はい」と応答すると,最新バックアップが作られます。MS-DOSコマンドプロンプトで「SCANREG/BACKUP」としても同じです。
 バックアップされたファイル群は「C:\WINDOWS\SYSBCKUP」内の「RB???.CAB」中にあります。内容は,「SYSTEM.DAT」「SYSTEM.INI」「USER.DAT」「WIN.INI」です。

Aユーザーの責任でバックアップ
 Windows 95の時代から知られている方法で,すべて手作業,ユーザーの責任で実施する方法です。
 まず,カレントディレクトリを「C:\WINDOWS」に移動し,「SYSTEM.DAT」と「USER.DAT」の不可視属性と読み取り専用属性を解除します。Windows内では,あらかじめ拡張子が見える状態にし,登録されたファイルも表示するようにしておいて,これらのプロパティを操作します。あるいは,MS-DOSプロンプトで,「ATTRIB -R -H -S SYSTEM.DAT」というように,コマンドを投入しても同じです。
 以上の操作で「見える」状態になったファイル群を適当なデバイスにコピーすればよいわけです。

Bバックアップ
 アクセサリの一つ「バックアップ」の[ツール]→[基本設定]を実行し,[基本設定]ダイアログボックスを呼び出すと,そこには「Windowsディレクトリをバックアップまたは復元するとき,レジストリもバックアップまたは復元する(推奨)」チェックボックスがあって,規定値では確かにチェックが入っています。
 また,「バックアップ」ウィンドウの[バックアップ]タブと[復元]タブ,いずれでも,その下側にある[オプション]ボタンをクリックして,[バックアップジョブのオプション]ダイアログボックスで[詳細設定]タブに切り替えます。
[バックアップ]タブには「Windowsレジストリもバックアップする」,[復元]タブには「Windowsレジストリの復元」というチェックボックスがあるはずです。これらは規定値ではチェックがオフになっています。これらもまた「バックアップ」というわけです。
 自己責任によるレジストリの改変を前提としているのなら,Aを使い,レジストリ改変後のブートでWindowsにトラブルが起こったときには,Bを応用したバックアップの「リストア」を行うというのがよいでしょう。
(松田安正)