LinuxからNIFTY-Serveへ

LinuxでNIFTY-Serveに接続したいのですが,その方法を教えてください。

 


最も汎用性が高いのは,インターネットのプロバイダにPPPで接続し,Telnetを利用してNIFTY-Ser veにログインする方法でしょう。PPPでプロバイダに接続する方法は,http://jf.linux.or.jp/JF/にあるPPP関連の文書を参考にしてください。
 NIFTY-Serveは,インターネットゲートウェイを開いていますから,インターネットに接続した状態で
 $ telnet r2.niftyserve.or.jp
としてください。
 このとき,日本語表示ができるコンソール(konやkterm)を利用すれば,日本語表示も可能です。ただし,コンソールの表示コードをEUCに設定している場合は,それをシフトJISに変更するか,コネクションIDのプロンプトで次のように入力して,NIFTY-ServeにEUCでログインしてください。
 Enter Connection-ID --->SVC/EUC
 一般のTelnetでテキスト情報の交換は十分に行うことができますが,NIFTY-Serveとバイナリデータを交換することはできません。バイナリデータの交換を行う場合は,B-Plusプロトコルが利用できるtelnetxを利用するといいでしょう。telnetxは,ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/networks/telnetx/telnetx.src.940401.tar.gzから入手できます。
 以上のような方法が利用できないか,または利用できても,ほとんど実用にならない程度の速度しか得られない場合は,いわゆる通信ソフトを用いる必要があります。Linuxで動作する通信ソフトには,さまざまなものがありますが,最も簡単なのはkermitを使う方法でしょう。
 設定方法は,kermitのバージョンによって多少異なりますが,ホームディレクトリに.kermrcという設定ファイルを作成し,その中にモデムが接続されているデバイス名や速度などの情報を記入します。さらに,日本語を利用するために送受信とも8ビットスルーに設定するのを忘れないでください。
 なお,最近のLinuxディストリビューションには,kermitが収録されていない場合があります。そのさいはftp://ftp.iij.ad.jp/comm/以下にあるkermitのソースコードをgetするといいでしょう。ただし,このソースは手を加えないと,Linuxでコンパイルすることができません。
(米田 聡)