メーカー製のワークステーションと呼ばれているものと,PCとの違いを教えてください。
メーカー製ワークステーションと店頭にあるPCとの最も大きな違いは,特定の利用方法のために作り込まれているという点です。コンピュータというと汎用性のあるものと思われがちですが,例えばインターネットサーバーや銀行のオンラインシステムなどは専用機器で,特定の用途にハードウェアまで作り込まれています。それよりはもう少し用途が広いのがワークステーションです。
具体的にいえば,IBMのIntellistation MProには「AVID Express DV on IntelliStation MPro」というバージョンがあります。これはビデオ編集をするためだけにチューンされています。つまり,ビデオカードやHDD,DVカード,アプリケーションソフトにいたるまで,すべて専用ドライバの調整などして動作検証および動作保証をしています。そうした過程を経て完全に動く状態で販売されているのです。
ちなみに日本IBMのワークステーション製品では,登録ユーザーに3年間24時間体制の無償サポートが保証され,そのサポートには出張料金や交換部品の料金も含まれています。
(わたなべけんいち)