現在Socket8のPentium Proを使っています。アップグレードを考えているのですが,Pentium ProのODPにすべきか,あるいはマザーボードごと交換するか迷っています。能力,価格でどちらが得なのでしょうか。
まずは,ベンチマーク結果をご覧ください。Pentium Pro ODPはクロック333MHzにしてはかなり良好なパフォーマンスです。さすが512KBものL2キャッシュがCPUクロックと同じスピードで動いているだけのことはあります。ちなみにPentium Pro ODPのL1キャッシュは32KBです。
しかし,Celeronでさえ400MHz版が出ている現在では,333MHzというのはもはやそれほど高いクロックとはいえません。Celeron/400MHz(PPGA)は実売価格が2万円以下であるにもかかわらず,CPU Mark32が701,FPU WinMarkが2140となり,マザーボードを含めても4万円程度で済みます。これに対しODPの価格は単体でも8万円前後とかなり高価です。
さらに,例えば現在1万円以下で販売されているCeleron/300A MHzをベースクロック100MHzの450MHzでオーバークロック動作させた場合,CPU Mark32が908,FPU WinMarkが2390といった値を叩き出します。ただし,オーバークロックは成功した場合の話であり,メーカー保証でないことはいうまでもありません。
いずれにしろ,Pentium Pro ODPの実売価格を考えると,マザーボードごと交換したほうがメリットが大きいといえます。もちろん,マザーボード交換となると,OSやアプリケーションの再インストールが必須となり,各種ドライバ類も入れ替える必要が出てきます。またPentium Proはサーバー用途で使われることが多く,そう簡単に入れ替えられないという人も多いことでしょう。ODPなら文字どおりCPUを入れ替えるだけでこういう手間はかかりませんので,これらメリット,デメリットを勘案されるとよいでしょう。
(編集部)
■ベンチマークの結果
(333MHz) |
/200MHz |
|
CPU Mark32 |
827
|
478
|
FPU WinMark |
1720
|
1050
|