HDDの記事などを見ていると,「INT13H」という割り込みについて記述されていることがありますが,これは何ですか。
INT13HはマザーボードのBIOSを介してHDDにアクセスするためのファンクションです。PCでは起動時にこのINT13Hを利用してHDDの起動部分を読み出すので,ドライバを使用しなくてもHDDへのアクセスが可能です。
現在のINT13HはIDEインタフェースに接続されたHDD用のものですが,SCSIではインタフェース上のBIOSでINT13Hへの命令を横取りして,SCSI HDDへの命令に変換しています。そのため,SCSIに接続したHDDから起動したり,INT13Hを利用したアクセスが可能になっています。これは拡張カード形式のIDEインタフェースでも同様です。
最近のOSでは,大半(DOSは除く)がOS起動後はインタフェースごとの専用ドライバでHDDへアクセスします。したがって現在INT13Hは,ほとんどのOSで起動時にしか使われていません。
(坪山博貴)