IDEのCable Select

IDEドライブのジャンパ設定に「Master」「Slave」「Cable Select」(写真2)がありますが,この「Cable Select」という設定はどのようなときに使うものなのでしょうか。


IDEでは1系統につき2台までのデバイスを扱うことができます。デバイスは認識の優先順位の高い順にマスター,スレーブというふうに設定します。この場合に接続に用いられるケーブルは完全なストレート(1台め,2台めのデバイスとも完全に並列信号線で接続)です。このケーブル側の1台め,2台めの信号線を違うものにすることでデバイスを区別させる場合に用いられるのが「Cable Select」という設定です。PCではFDDがこの方式を採用しています。もっともこの「Cable Select」は一般的ではなく,まずこの設定を使用することはありません。筆者は5年以上PCを扱っていますが,この設定を利用したことはまだ一度もありません。
(坪山博貴)


IDEのジャンパ設定には3種類あるが,「Cable Select」は使われないのが普通だ