Excel 2000にはイースターエッグが隠されていると聞きました。それはどういう意味ですか?
卵をかたどったお菓子を家の庭に隠し,子供たちがそれを探すというドイツの復活祭の習俗をもじって,ソフトウェアの世界では,開発者がユーザーに見つからないように隠した仕掛けを「イースターエッグ」と呼びます。Excel 2000(以下Excel)など,マイクロソフトのOfficeシリーズにもさまざまなイースターエッグが仕掛けられています。
Excelの有名なイースターエッグの一つにスタッフロールがあります。以下の手順で見つけることができます。
@ [オプション]→[全般]タブの「R1C1参照形式を使用する」のチェックを外す
AExcelのX列2000行からL列2000行まで範囲選択
B範囲選択をそのままに,テキスト編集の有効なセルを[Tab]キーで,M列まで持ってゆき,[Ctrl]+[Shift]を押したまま[グラフウィザード]ボタンをクリックする
このイースターエッグは以前のExcel 97と同様の表示方法であり,前作が3Dを利用したカッコいいものだっただけに淡白に感じてしまう人も少なくないでしょう。そこで,あまり知られていないDirectXを利用したカッコいいExcel 2000 Web Compo
nentsのイースターエッグを紹介しましょう。そのイースターエッグは以下の手順で表示できます。実際の画面は紹介しませんので,ぜひ自分の手で試してみてください。
@Excelを起動
ABook1が空のまま[ファイル]→[名前を付けて保存]を選択する
Bそこで保存するファイルの種類を「Webページ」に選択
Cすると出てくる,上書き保存のコーナーで「選択範囲:シート」を選択し,「対話機能を追加する」にチェックを付ける。するとファイル名が「Page.htm」になるので,適当な場所に保存する
DExcelを閉じ,Internet ExplorerでさきほどのPage.htmを開く
E [↓]を長押しして,2000行まで選択範囲を持ってくる
F [→]を長押しして,WC列の見えるところまで移動する
Gここで,2000行をタブから行選択する。そのまま[Tab]キーでテキスト編集の有効なセルをWC列まで動かす
Hそして[Ctrl]+[Alt]+[Shift]キーを押しながら,左上のOfficeマークをクリックする
イースターエッグは各アプリケーションにたくさん仕掛けられています。今回紹介したExcelのイースターエッグも「X(エク)L(セル)2000」とか「X(エクセル)2000 WC(Web Components)」といったシャレが効いており,開発者の遊び心を感じさせます。自分が使っているアプリケーションでも探してみると意外なところから,何かが見つかるかもしれません。ぜひ,いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
(編集部)
Excel 2000 Web Componentsのイースターエッグ表示の直前画面。ここで[Ctrl]+[Alt]+[Shift]キーを押しながら,左上のOfficeマークをクリックする