ノーマルIDEで514MBを超えるHDDを使う

私は古いノートPCを使っています。CPUを換装し,メモリを最大容量搭載して処理速度はそこそこ我慢できるのですが,ノーマルIDEなので,最近出てきた2GBを超えるようなHDDを使うことができません。DiskManagerというツールを使えば大容量のHDDを使えるようですが,マシンによって相性があるらしく不安です。ノーマルIDEで1GBクラスHDDをできるだけノーマルなやり方で使う方法はないでしょうか。


2,3年前にノートPCのHDD換装がはやりだした当初は,ノーマルIDEを搭載したマシンが多かったのでこのような疑問を持ったユーザーがあちこちにいました。このころよく使われた解決法が,質問にもあったDiskManagerというソフトを使う方法です。しかし,マシンによっては(とくに東芝系のマシン)相性の問題から使えない場合もあったので,ツールを使わないやり方で514MBを超える領域をノーマルIDEで使う方法を編み出す必要があったのです。そして,試行錯誤の結果,やや変則ながらも,複数のOS起動ディスクを使うことによって,次のようなやり方でそれが実現しました。

1. まずOS/2の起動ディスクに入っているFDISKでパーティションを確保します。このとき先頭のパーティションの容量は必ず514MB以下にします。それ以降パーティションの容量には制限がありません
2. LinuxのFDISKですべてのパーティションを「DOS16bit-bit>=32」に指定します(このためにはまずLinuxのインストールディスクを作る必要がある)
3. Windows 95で各パーティションをフォーマットします


 OS/2,Linux,Windows 95が入り乱れての作業となってしまいますが,とりあえずこれでFATシステムで514MBを超える領域を使うことができるようになります。
 このとき注意が必要なのは,最初のパーティションを514MB以内にしてここにOSのシステム関連モジュールをすべて入れるようにすることです(スワップファイルは別のドライブでもかまわない)。「SystemCommander」のような起動OSユーティリティのためのパーティションにしてもいけません。先頭パーティションは必ずOSのためのパーティションにするといいでしょう。容量も使うOSが必要とする容量だけにしておき,あとはアプリケーションとデータのためにまとめて大きく確保するようにすると使いやすくなります。
(編集部)