サムネイルファイル
HEIDIウインドウやアーカイブウインドウでサムネイル表示
を行うときに使用されるファイルをサムネイルファイルといいます。
サムネイルファイルは、以前に作成したサムネイルデータを次回も作成し直さなくても良いように、
サムネイルデータをディスクにセーブしたものです。
- HEIDIウインドウでのサムネイルファイルは、その表示しているフォルダ上にフォルダ名に
".tnp"という拡張子が付加された名前でセーブされます。
- アーカイブウインドウでのサムネイルファイルは、その表示しているアーカイブがあるフォルダに、
アーカイブファイル名に".tnp"という拡張子が付加された名前でセーブされます。
- 使用するサムネイルの種類によって、付加される拡張子は変化します。
詳しくは「サムネイルサイズの切り替え」を参照してください。
この名前や場所は自動的に決定されます。
名前や場所を変更することは出来ません。
サムネイルファイルは、次回のサムネイル作成時に検出されると、自動的に読み込まれ使用されます。
サムネイルファイルをセーブ・ロードするためには、ファイルシステムがロングファイルネームをサポートしている必要があります。
システムでロングファイルネームの使用を禁止しないで下さい。
サムネイルのセーブ
サムネイルファイルのセーブを明示的に実行するためには、それぞれのクリックメニューで
「サムネイルをセーブ」コマンドを実行します。
サムネイルをファイルにセーブしておくと、次回からはサムネイルがファイルから読み込まれるようになります。
サムネイルファイルを作成しておくと、次回からサムネイル作成に要する時間が短縮できます。
同一フォルダ内に多くのサムネイルがあるときほど、より効果的となります。
サムネイルを保存するとき、サムネイルデータを圧縮して保存することができます。
圧縮したい場合には、環境設定「サムネイル」タブで「サムネイルを圧縮する」を有効にしてください。
この圧縮オプションはデフォルトでは有効になっていません。
- 圧縮を行うと、サムネイルファイルのサイズは小さくなりますが、そのセーブ・ロードに必要とする時間が多少長くなります。
- 圧縮を有効にしていると、以前作成されたサムネイルファイルも、フォルダ移動時に自動的に圧縮形式に変換されるようになります。
- 圧縮には、zlib を使用しています。
- KLARA ver0.97 以前では、圧縮形式のサムネイルファイルは無視され、サムネイルを新規作成します。
サムネイルの自動セーブ
サムネイルが作成されているときに、そのデータを自動的にセーブするかどうかはそのときの設定に依存します。
これら項目が「すべて自動」に設定されている場合には、サムネイルファイルのセーブは自動的に行われます。
逆に「一切使用しない」に設定されているときには、セーブを実行することはできません。
サムネイル表示を使用する場合には、「すべて自動」に設定しておくとよいでしょう。
「セーブはユーザー指定」は、勝手に変なファイルがセーブされるのがいやな場合や、ディスクの使用量を節約したいときなどに選択してください。
「一切使用しない」を選択すると、全てのサムネイルが毎回作成されるようになります。
サムネイルの作成が行われなくなるわけではありませんので、注意してください。
セーブが選択できない場合
以下の場合には、「サムネイルをセーブする」コマンドはグレー表示され実行できません。
- 以前セーブされたサムネイルデータが最新で更新の必要がない場合
- サムネイルを作成することの出来るファイルが1つもない場合
- HEIDIのファイルリストでのサムネイルの場合、環境設定「HEIDI」タブで
「サムネイルファイルの扱い」が「一切使用しない」に設定されているとき。
- アーカイブファイルのサムネイルの場合、環境設定「一般」タブ
「アーカイブのサムネイルファイル」で「一切使用しない」に設定されているとき。
サムネイルファイルのディスク使用量
サムネイルをディスクにセーブする場合、当然それに見合ったディスク容量が必要になります。
セーブされるサムネイルの数が少ないときには、必要とされるディスク容量が比較的小さいため特に問題にはなりません。
しかし、その数が1000を越えるような場合には、そのディスク使用量は無視できない大きさとなります。
個々のサムネイルデータは、単純なBMPデータで作成しています。
利便性を考慮して、ほとんど完全なBMPデータを書き込んでいます。
また、サムネイルを表示するためには、そのサムネイルファイルサイズと同じ容量のメモリを消費する点にも注意してください。
- 64x54 8bpp BMP = 3.6KB (概算値)
- 64x54 24bpp BMP = 11KB (概算値)
- 64x54 24bpp BMP x 1000 = 11MB (概算値)
サムネイルサイズを大きくしていると、さらに大きな容量を必要とします。
サムネイルファイルのサイズを小さくしたいときには、サムネイルを圧縮をするよう設定してください。
サムネイル用フォルダ
以下の場合に限り、サムネイルデータを「サムネイル専用フォルダ」にセーブすることが出来ます。
- 対象となるフォルダやアーカイブが、フロッピーディスクや
MOなどのリムーバブルメディアにある場合
- 同様に、CD-ROMやCD-Rなどの読み込み専用メディアにある場合
リムーバブルメディアの場合、サムネイルをセーブしようとすると「リムーバブルメディアにセーブしますか?」と質問されます。
リムーバブルメディアにセーブしたい場合には「はい」を、
専用フォルダにセーブしたい場合には「いいえ」を押して下さい。
CD-ROMの場合、サムネイルデータをCD-ROM上にセーブすることはできませんので、
自動的に「サムネイル専用フォルダ」にセーブされます。
「サムネイル専用フォルダ」は、KLARAのあるフォルダ内に自動的に "spNail" というフォルダ名で作成されています。
このフォルダの名前や場所を変更することはできません。
また、このフォルダを作成できない場合には、サムネイル専用フォルダにサムネイルをセーブすることはできません。
サムネイル専用フォルダには、次第に多くのサムネイルファイルが格納されるようになりますので、
十分なディスク容量を確保するようにしましょう。
ハードディスクにあるフォルダのみを開いている場合には、「サムネイル専用フォルダ」にサムネイルファイルが作成されることはありません。