KLARAは、Windowsが256色モードで動作している場合でも、表示を正常に行うことができます。
256色への減色表示設定は、環境設定の表示タブで指定できます。
しかしながら、256色モードではいくつかの注意点があります。
フルカラーの画像データを表示するような場合、フルカラーから256色へ減色処理を行って、その画像を表示します。
このとき減色方法は、環境設定の表示タブで、
「パレットを最適化する」「ディザ表示をする」の両方を行った場合、一番きれいな表示になります。
しかし、それぞれの処理を実行するためは、余分な時間が必要となりますので、各自のマシンパワーや忍耐力と相談して決めて下さい。
256色に減色した画像をセーブしたい場合には、画像ファイルメニューの
[操作]-[256色に減色する]コマンドを使用します。
画像を減色するときにパレットを最適化すると、その画像をより高品質で表示することができます。
しかしながら、多くの減色された画像を開いている場合、それぞれの画像の表示品質は、その時選択されているパレットによって変化してしまいます。
これに対して、パレットの最適化を行わなかった場合には、全体で「共通のパレット」が使用されるため、
減色表示されたウインドウ間では色の変化が無くなるというメリットがあります。
ただし、開かれる画像ファイルが元から256色以下で固有のパレットを持っている場合には、そのパレットが必ず使用されます。
アーカイブファイル内で、画像ファイルのサムネイルが表示されている場合、
それらを表示するときに使用されるパレットは「共通パレット」になります。
このため、画像ファイルがその画像固有のパレットを表示した場合、サムネイルの表示もそのパレットの範囲内に限定されます。
フルカラーの画像を256色で表示している場合、フルカラーモードで動作しているときよりも、より多くのメモリーやリソースを消費します。
フルカラーの画像を主に扱う場合で、特にメモリーが少ない環境では、フルカラーモードでの使用をお勧めします。
Windowsがモノクロや16色モードなどで動作している場合、KLARAはすべての多色画像を正常な色合いで表示することができません。
このようなモードでは使用しないようにして下さい。しかし、このような環境であっても、KLARAの起動を禁止してはいません。