HEIDIウインドウ

HEIDIウインドウは、エクスプローラとほぼ同等の機能を持つフォルダブラウザです。

目次
HEIDIは、フォルダツリーウインドウと、ファイルアイテムを表示しているファイルリストで構成されています。


基本操作

HEIDIウインドウ上で、「ESCキー」を押すと、KLARAウインドウに移動することが出来ます。

HEIDIウインドウは、Windows 標準のエクスプローラとほぼ同じように動作します。
エクスプローラーとの最大の違いは、表示モードに、サムネイル表示が選択できることです。
また、HEIDI上でファイルアイテムをダブルクリックすると、関連付けがなくても優先的にプラグインで開くことが出来ます。

表示方法の自動選択

HEIDIを開いたときに最初に選択される表示方法は、環境設定「表示」タブ「HEIDI表示モード」で決定されています。

この表示モードの自動切り替えは、表示フォルダを移動するたびに実行されます。

詳しくは環境設定「表示」タブ「HEIDI表示モード」の項を参照してください。

フォルダ履歴

[履歴]メニューにフォルダパスを登録しておくと、次回から素早く目的のフォルダに移動することができます。
また、「SHIFTキー」を押していると、表示パスの移動ではなく、 そのパスを新しいHEIDIウインドウで開くことができます。

履歴へフォルダを登録するには、目的のフォルダに移動したあとに、メニューから[履歴]-[フォルダパスを登録]を実行して下さい。
履歴に表示されるフォルダの数は、環境設定「HEIDI」タブ「フォルダパスの履歴数」で設定します。

HEIDIを新しく開く方法

HEIDIは必要に応じていくつでも開くことができます。

新しくHEIDIを開くには次のような方法があります。

ドライブバー

HEIDIウインドウには、各ドライブを表示するドライブバーが装備されています。
ドライブバー上のドライブをクリックすると、表示がそのドライブに移動します。
ドライブをダブルクリックすると、そのドライブを表示するため新しくHEIDIウインドウが開かれます。

ドライブバーを使用するためには Comctl32.dll ver4.71 以上が必要です。

フォルダツリーウインドウ

HEIDIウインドウには、フォルダツリーウインドウが装備されています。
詳しくはフォルダツリーウインドウを参照して下さい。

ファイルリストとフォルダツリー間は「TABキー」で移動することができます。

デスクトップから表示する

フォルダツリーウインドウには、マイコンピュータ以下のフォルダが表示されています。
このフォルダ表示をデスクトップから始まるようにしたいときは、環境設定「一般」タブで設定を変更してください。

現在のバージョンでは、ツリーウインドウに表示されるデスクトップ以下のフォルダは 「マイコンピュータ」のみです。
デスクトップにあるほかのフォルダにアクセスするときは、実際のデスクトップから行うか、 フォルダツリーでデスクトップを選択すると表示されるファイルアイテムから行ってください。

壁紙にする方法

フォルダ内の画像ファイルを壁紙にすることが出来ます。
詳しくは、画像ファイルを壁紙にする方法を参照して下さい。

キーボードコマンド

HEIDIウインドウでは、以下のキーボードコマンドをサポートしています。

詳しくはHEIDIウインドウのキーボードコマンドを参照してください。

名前の一括変換

選択されているファイルアイテムの名前を、一括して変換することができます。
選択されているアイテムが、ファイルであってもフォルダであっても変換は実行されますので、注意してください。

一括変換機能には次のものがあります

*.c をすべて *.cpp に変更する例
  1. キーボードで "E" を押します。(キーボードコマンド "E" を起動)
  2. コマンド入力で "*.c" を指定。(これで *.c がすべて選択されます)
  3. ファイルメニューから 名前の一括変更 -> 拡張子の変更 を選択
  4. コマンド入力で "cpp" を入力します。
  5. これで、選択されたアイテムの拡張子はすべて ".cpp" に変わりました。

画像形式の一括変換

選択されている画像ファイルを、一括して別の画像形式に変換することができます。
変換はバックグラウンドで実行されますので、変換中もHEIDIの操作が妨げられることはありません。
変換中の進行状況メッセージウインドウに表示されています。

タイムスタンプの一括変更

選択されているファイルやフォルダのタイムスタンプ(日付)を一括して変更することができます。
フォルダの中のファイルの日付を一括して変更することはできません。

環境設定「HEIDI」タブ「システムファイルの操作を許可」が有効になっていないと、 システムファイル属性を持ったファイルの日付を変更することはできません。

ファイル属性の一括変更

属性は、ファイルアイテムのプロパティの中からも一括変換できます。
通常はプロパティで属性を変更することをおすすめします。
ファイルメニューからも選択されているファイルやフォルダのファイル属性を一括して変更することができます。

このコマンドでは、プロパティからは変更できないシステム属性を設定できます。
しかしながら、属性の変更は通常はあまり必要がありません。
属性を変更するときは十分に注意してください。

環境設定「HEIDI」タブ「システムファイルの操作を許可」が有効になっていないと、 システムファイル属性を持ったファイルの属性を変更することはできません。

「システムファイル」と「隠しファイル」の両方を同時に設定すると、そのファイルは完全に不可視になります。
これを元に戻すには、コマンドプロンプトから attrib -H -S filename を実行する必要があります。
このような変更を行うときは十分注意してください。

フォルダ内からファイルを探す

ファイル名を指定して、フォルダ内から特定のファイルを探すことができます。
ファイル名の指定には、ワイルドカード(*?) が使用できます。

ワイルドカードを使うと、F3(次を検索)Shift+F3(前を検索) を使って、 次々と特定のファイルを見つけることができます
詳しくは、キーボードコマンド F(検索)を参照してください。

フォルダ内のファイルを選択する

ファイル名を指定して、フォルダ内の特定のファイルを選択することができます。
ファイル名の指定には、ワイルドカード(*?) が使用できます。

ワイルドカードを使えば、特定のファイルを一度に選択することができます。
また、選択されたファイルにさらに A(追加選択)R(選択除去) をすることができます。
詳しくは、キーボードコマンド E(新規選択)を参照してください。

ツールヘルプの表示

ファイルアイテム上でマウスを止めていると、ツールヘルプが表示されます。
ツールヘルプを表示したくない場合には、環境設定「一般」タブで、 「ファイルリストでツールヘルプを表示する」をオフに設定してください。

ファイルアイテムが画像として認識された場合には、画像サイズ等の情報も表示されますが、 そのフォルダ上で「サムネイル表示」を実行していないと、画像情報は表示されません。

ファイルアイテムがルートドライブの場合、「一覧表示」や「サムネイル表示」を実行していないと、一切の情報が表示されません。

サムネイル表示

「サムネイル表示」を選択していて、その画像ファイル形式に対応したプラグインがあると、 そのファイルのサムネイルが表示されるようになります。

「サムネイル表示」を選択するには、クリックメニュー「サムネイル表示」を選択して下さい。 あるいはキーボードで「Ctrl+I」を押して下さい

サムネイルの作成は、サムネイル作成ウインドウによって自動的にバックグラウンドで処理されますので、 サムネイル作成中でもHEIDIの操作を妨げられることはありません。

詳細は「HEIDIウインドウでのサムネイル表示」「サムネイルサイズのカスタマイズ」を参照して下さい。

環境設定のHEIDIタブで、「サムネイル表示を使用する」オプションを有効にしていない場合、サムネイル表示を選択することはできません。

フォルダ移動にかかる時間

現在表示しているフォルダから新しいフォルダに移動したときに、そのフォルダ移動にかかる時間は、 新しいフォルダに含まれるファイルの数によって変化します。

ファイル数が1000を越えるように非常に多いと、かなり待たされる場合があります。
表示を高速化するための最適化をすでに行っているため、これ以上高速にすることは困難です。

サムネイルの再作成

サムネイル作成を再実行させたい場合には、[F5キー](表示を最新に更新)を押して下さい。 すると、最新のフォルダ内容を再検索し、必要ならばサムネイルを再作成します。

そのフォルダに新たにファイルをコピーしたりして、サムネイル表示が現在の状態と一致しなくなった場合などに使用してください。

スライドショーの起動

現在表示しているフォルダ内の画像を順番に表示していくスライドショーを起動することができます。

スライドショーを起動するには、メニューから[スライド]-[フォルダスライドショーの実行]を選択して下さい。
HEIDIの[スライド]メニューに表示されている履歴から、直接フォルダを指定してスライドショーを実行することもできます。

スライドショーについての詳細は、スライドショーウインドウを参照して下さい。

ダブルクリック

ファイルアイテムをダブルクリックすると以下のアクションが実行されます。

  1. 対象アイテムがフォルダの場合、そのフォルダ内に移動します。

対象アイテムがフォルダではない場合には、

  1. エクスプローラの関連付けに従って、適切なアプリケーションでそのファイルを開こうとします。
  2. 対応プラグインがある場合、KLARAがそのファイルを開きます。
  3. 上記がどれも成功しない場合には、何も実行されません。
環境設定「HEIDI」タブ「通常の関連付けよりもプラグインの使用を優先する」を選択すると、 「1の動作」よりも「2の動作」が優先されるようになります。

各種動作設定

ファイルリスト内の動作は、メニューの[ファイル]-[環境設定]「HEIDI」タブで、細かく設定することが出来ます。
このタブの中にある「サムネイル表示を使用可能にする」が、有効になっていない場合には、「サムネイル表示」はグレー表示され、選択することが出来なくなります。

コンテキストメニュー

HEIDIウインドウではコンテキストメニューに対応しています。
キーボードコンテキストメニューを開くには、「Alt+→」を押してください。

クリックメニュー

クリックメニュー内には、以下のコマンドがあります。

参照