Microsoft DirectX 8.0 |
MSWebDVD オブジェクトのメソッド、プロパティ、およびイベントを使用すると、アプリケーションから DVD ビデオのナビゲーションおよび再生を完全に制御し、ディスクから情報を取得することができる。MSWebDVD オブジェクトは、ナビゲーション処理自体は実行せずに、DVD ナビゲータ フィルタにコマンドを渡す。このフィルタは、DVD ビデオのディスクを読み取る Microsoft® DirectShow® コンポーネントである。
MSWebDVD のメソッドおよびプロパティは、DVD ナビゲータの現在の状態、ディスク上の情報、またはその両方に作用する。ペアレンタル ロック レベルおよびデフォルト言語のユーザー設定など、レジストリ内にあるアプリケーション固有の各種情報を格納および取得するには、MSDVDAdm オブジェクトのメソッドを使用する。このオブジェクトにアクセスするには、DVDAdm プロパティを使用する。
参照
MSWebDVD イベントメソッドおよびプロパティ (カテゴリ別)
再生 CanStep ローカル システムの MPEG-2 デコーダがコマ送りを実行できるかどうかを判断する。 Eject ドライブのディスクの取り出し/挿入を行う。 FramesPerSecond 現在の DVD タイトルのビデオ フレーム レートを取得する。 Pause 再生を現在位置でポーズする。 Play 現在の DVD タイトルを再生する。 PlayAtTime 現在のタイトルの指定された時間から再生を開始する。 PlayAtTimeInTitle 指定されたタイトルの指定された時間から再生を開始する。 PlayBackwards 指定された速度で現在位置から逆方向再生を開始する。 PlayChapter 現在のタイトルの指定されたチャプターから再生を開始する。 PlayChapterInTitle 指定されたタイトルの指定されたチャプターを再生する。 PlayChaptersAutoStop 指定されたタイトルの指定されたチャプターから指定されたチャプター数の再生を開始する。 PlayForwards 指定された速度で現在位置から順方向再生を開始する。 PlayNextChapter 現在のタイトルの次のチャプターから再生を開始する。 PlayPeriodInTitleAutoStop 指定されたタイトルの指定された時間から指定された終了タイムまでの再生を開始する。 PlayPrevChapter 現在のタイトルの直前のタイトルから再生を開始する。 PlayTitle 指定されたタイトルの最初から再生を開始する。 ReplayChapter 現在のチャプターの最初から再生を開始する。 Resume メニュー表示後に再生を再開する。 StillOff 再生を再開し、静止モードをキャンセルする。 Step DVD ビデオ ストリームを指定されたフレーム数だけ進める。 Stop 再生を停止する。 メニュー ActivateAtPosition メニュー ボタンを指定された位置でアクティブにする。 ActivateButton 選択されたメニュー ボタンをアクティブにする。 ButtonsAvailable 現在のメニューに含まれるボタンの総数を取得する。 CurrentButton 選択されたボタンの番号を取得する。 DefaultMenuLanguage ディスクからデフォルトのメニュー言語を取得する。 GetButtonAtPosition ボタンを選択またはアクティブにせずに、指定された座標にあるボタンの番号を取得する。 GetButtonRect 指定されたボタンの矩形をウィンドウ座標で取得する。 ReturnFromSubmenu 表示をサブメニューから親メニューに戻す。トップレベル メニューなら現在のタイトルに戻す。 SelectAndActivateButton 指定されたボタンを選択し、アクティブにする。 SelectAtPosition 指定された位置にあるメニュー ボタンを選択する。 SelectLeftButton 表示されたメニューから左方向ボタンを選択する。 SelectLowerButton 表示されたメニューから下方向ボタンを選択する。 SelectRightButton 表示されたメニューから右方向ボタンを選択する。 SelectUpperButton 表示されたメニューから上方向ボタンを選択する。 ShowMenu 指定されたメニューを画面上に表示する。 オーディオ ストリーム AudioStreamsAvailable 現在のタイトル内の利用可能なオーディオ ストリーム数を取得する。 Balance オーディオ ストリーム出力のスピーカ バランスを設定または取得する。 CurrentAudioStream 有効なオーディオ ストリームの数を設定または取得する。 DefaultAudioLanguage ディスクからデフォルトのオーディオ言語を取得する。 DefaultAudioLanguageExt ディスクからデフォルトのオーディオ言語エクステンションを取得する。 GetAudioLanguage 指定されたオーディオ ストリーム上の利用可能な言語を示す文字列を取得する。 IsAudioStreamEnabled 指定されたオーディオ ストリームが現在のタイトルで有効かどうかを示す値を取得する。 Mute オーディオ ストリーム出力のオン/オフを切り替える。 SelectDefaultAudioLanguage DVD ナビゲータ内の現在のデフォルト オーディオ言語を設定する。 Volume オーディオのボリュームを設定または取得する。 サブピクチャ ストリーム CurrentSubpictureStream 選択されたサブピクチャ ストリームを取得する。 DefaultSubpictureLanguage ディスクからデフォルトのサブピクチャ言語を取得する。 DefaultSubpictureLanguageExt ディスクからデフォルトのサブピクチャ言語エクステンションを取得する。 GetSubpictureLanguage 指定されたサブピクチャ ストリームの言語を取得する。 IsSubpictureStreamEnabled 指定されたサブピクチャ ストリームが現在のタイトルで有効かどうかを示す値を取得する。 PreferredSubpictureStream 現在の表示セッションに対応するユーザー設定のサブピクチャ ストリームを設定または取得する。 SelectDefaultSubpictureLanguage DVD ナビゲータ内の現在のデフォルト サブピクチャ言語を設定する。 SubpictureOn サブピクチャの現在の状態 (オン/オフ) を設定または取得する。 SubpictureStreamsAvailable 現在のタイトル内の利用可能なサブピクチャ ストリーム数を取得する。 ビデオ矩形 AspectRatio ディスクに明記された現在のビデオ ストリームのアスペクト比を取得する。 BackColor ネイティブ ビデオのアスペクト比がオブジェクトの表示領域のアスペクト比と異なっているときに、ビデオ矩形の縁の周りに表示されるバーの色を設定または取得する。 Capture MSWebDVD オブジェクトがウィンドウレス モードのときに、ビデオ フレームから静止画をキャプチャする。 FullScreenMode 表示がフルスクリーン モードかどうかを示す値を設定または取得する。 GetClipVideoRect ビデオ表示用に定義されたクリッピング矩形を取得する。 GetVideoSize ネイティブ ビデオのディメンジョンを取得する。 SetClipVideoRect ビデオ表示が占めるクリッピング矩形を設定する。 Zoom 所定のスクリーン座標を中心に、ビデオ表示をズームイン/ズームアウトする。 クローズド キャプション CCActive クローズド キャプションの現在の状態を設定または取得する。 ColorKey クローズド キャプションで使用するカラー キーを設定または取得する。 CurrentCCService 現在のクローズド キャプション サービスを設定または取得する。 アングル ブロック AnglesAvailable 利用可能なアングル数を取得する。 CurrentAngle アングル ブロック内の現在のアングルを設定または取得する。 カラオケ オーディオ GetKaraokeChannelAssignment カラオケ チャンネルの左右スピーカへの割り当てを示す値を取得する。 GetKaraokeChannelContent 指定されたストリームの指定されたカラオケ チャンネルのコンテンツの種類を示す値を取得する。 KaraokeAudioPresentationMode 外部カラオケ チャンネルの左右スピーカ ミキシング比を設定または取得する。 テキスト GetDVDTextLanguageLCID 指定されたテキスト文字列ブロックのロケール識別子 (LCID) を取得する。 GetDVDTextNumberOfLanguages 現在の DVD ディレクトリ内の利用可能なテキスト言語数を取得する。 GetDVDTextNumberOfStrings 指定された言語に利用可能なテキストの数を取得する。 GetDVDTextString 指定されたテキストをディスクから取得する。 GetDVDTextStringType 指定された DVD テキストに格納された情報の種類を示す値を取得する。 GetLangFromLangID 所定の主言語識別子 (ID) に対応する人が読むことができる文字列を取得する。 ペアレンタル ロック AcceptParentalLevelChange 新しい一時ペアレンタル ロック レベルを受け付けるかまたは拒否するように DVD ナビゲータに指示する。 GetPlayerParentalCountry DVD ナビゲータに設定された現在の国を取得する。 GetPlayerParentalLevel DVD ナビゲータに設定されたペアレンタル ロック レベルを取得する。 GetTitleParentalLevels 指定されたタイトルのペアレンタル ロック レベル数を取得する。 NotifyParentalLevelChange 一時ペアレンタル ロック レベル コマンドのイベント処理を有効または無効にする。 SelectParentalCountry 今後の再生に使用する国として、指定されたペアレンタル カントリを設定する。 SelectParentalLevel 今後の再生に使用するペアレンタル ロック レベルとして、指定されたペアレンタル ロック レベルを設定する。 ディスク情報 CurrentChapter 現在再生しているチャプターの番号を取得する。 CurrentDiscSide DVD の現在のサイドを取得する。 CurrentDomain DVD ナビゲータの現在の DVD ドメインを取得する。 CurrentTime 現在の再生時間を取得する。 CurrentTitle 現在再生しているタイトルの番号を取得する。 CurrentVolume 現在のルート ディレクトリのボリューム番号を取得する。 DVDDirectory 現在の DVD ボリュームのルート ディレクトリを取得または設定する。 DVDTimeCode2bstr ディスク上の現在時間を示す文字列を取得する。 DVDUniqueID 現在の DVD を一意に識別する、システムで生成された番号を取得する。 GetNumberOfChapters 指定されたタイトルに含まれるチャプターの数を取得する。 TitlesAvailable DVD 上の利用可能なタイトル数を取得する。 TotalTitleTime 現在のタイトルの総再生時間を取得する。 UOPValid 指定されたユーザー操作が現在有効かどうかを示す値を取得する。 VolumesAvailable ディスク セットのボリューム数を示す値を取得する。 オブジェクトの初期化および制御 DisableAutoMouseProcessing オブジェクトのマウス処理機能を有効または無効にする。 DVDAdm アプリケーションおよびユーザーの情報を保存するメソッドおよびプロパティが格納された MSDVDAdm オブジェクトへのアクセスを提供する。 EnableResetOnStop フィルタ グラフが停止状態から移行するときに再生をどのように再開するかを決定する値を、設定または取得する。 PlayState 現在の再生状態を取得する。 ReadyState MSWebDVD オブジェクトの ReadyState を取得する。 RegionChange DVD に関連付けられたリージョンをユーザーが変更するためのシステム ダイアログ ボックスを表示する。 Render DVD フィルタ グラフを初期化する。 WindowlessActivation ウィンドウ モードとウィンドウレス モードのいずれかに使用する MSWebDVD オブジェクトを設計時に初期化する。 ブックマーク DeleteBookmark 現在のブックマークを削除する。 RestoreBookmark 現在のブックマークが示す DVD 上の位置に DVD ナビゲータを移動し、オーディオ、ビデオ、およびサブピクチャの設定をすべて復元する。 SaveBookmark ユーザーが後で同じ場所に戻れるように、DVD ナビゲータの現在のディスク位置および状態をディスクに保存する。 カーソルおよびツールチップ CursorType 現在のカーソルの種類を設定または取得する。 GetDelayTime MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップに対応する遅延時間を取得する。 SetDelayTime MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップに対応する遅延時間を設定する。 ShowCursor DVD ナビゲータがフルスクリーン モードのときに、マウス ポインタを表示する。 ToolTip マウス ポインタが MSWebDVD ビデオ矩形に重なったときに表示されるツールチップのテキストを設定する。 ToolTipMaxWidth MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップの最大幅を設定または取得する。 GPRM および SPRM GetGPRM 指定された一般パラメータ レジスタを取得する。 GetSPRM 指定されたシステム パラメータ レジスタを取得する。 SetGPRM 指定された一般パラメータ レジスタに指定された値を設定する。
新しい一時ペアレンタル ロック レベルを受け付けるかまたは拒否するように DVD ナビゲータに指示する。
構文
MSWebDVD.AcceptParentalLevelChange(bAccept);
パラメータ
bAccept 新しいペアレンタル レベルを受け付けるか拒否するかを指示するブール値 (trueが容認)。
戻り値
No return value.
注意
EC_DVD_PARENTAL_LEVEL_CHANGE イベント通知に対応してこのメソッドを呼び出し、新しいペアレンタル レベルでコンテンツを再生するべきかどうかを指定するか、あるいは新しいレベルが拒否されるならディスクの指定した所へ飛ぶ。
参照
ペアレンタル ロック レベルの使用、GetPlayerParentalCountry、GetPlayerParentalLevel、GetTitleParentalLevels、NotifyParentalLevelChange、SelectParentalCountry、SelectParentalLevel
マウス ポインタが現在重なっているメニュー ボタンをアクティブにする。
構文
MSWebDVD.ActivateAtPosition(xPos, yPos);
パラメータ
xPos マウス ポインタの x 座標を指定する整数値。 xPos マウス ポインタの y 座標を指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
参照
ButtonsAvailable、CurrentButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition
選択されたメニュー ボタンをアクティブにする。
構文
MSWebDVD.ActivateButton();
戻り値
戻り値なし。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
このメソッドは、SelectLeftButton メソッド、SelectLowerButton メソッド、SelectUpperButton メソッド、または SelectRightButton メソッドで選択したボタンをアクティブにするために使用する。
現在利用可能なアングル数を取得する。
構文
[ iAngles = ] MSWebDVD.AnglesAvailable
可能な値
iAngles 現在利用可能なアングル数を表す 1 〜 9 の整数値。iAngles = 1 の場合、現在位置にはアングル ブロックがない。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
"アングル ブロック" とは、複数のアングルから撮影したビデオ セグメントである。アングル ブロックには、アングルが最大 9 つ含まれ、それらに 1 〜 9 の番号が付いている。DVD ナビゲータは、最初にアングル ブロックに入ると、アングル番号を lParam1 に設定して、アプリケーションに EC_DVD_ANGLES_AVAILABLE イベント通知を送る。アングル ブロックに入ったときに利用可能なアングルのメニューを自動的に表示するディスクを作成することもできるが、通常は、アプリケーションで、利用可能なアングル数を判断し、そのうち 1 つを選択する手段をユーザーに提供する必要がある。
参照
ディスクに明記された現在のビデオ ストリームのアスペクト比を取得する。
構文
[ nAspectRatio = ] MSWebDVD.AspectRatio
可能な値
nAspectRatio ディスクに明記された現在のビデオ ストリームのアスペクト比を表す数値 (アスペクト比 4:3 の場合は 1.33、アスペクト比 16:9 の場合は 1.78)。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
現在のタイトル内の利用可能なオーディオ ストリーム数を取得する。
構文
[ iStreams = ] MSWebDVD.AudioStreamsAvailable
可能な値
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
iStreams 現在のタイトル内の利用可能なオーディオ ストリーム数を表す 1 〜 8 の整数値。
注意
複数のオーディオ ストリームを使用する主な目的は、ムービーのサウンドトラックを複数の言語で提供することにある。通常、ディスクには一部のオーディオ ストリームのみが有効なタイトルが含まれている。たとえば、本編には 3 か国語のサウンドトラックがあるが、予告編には英語のサウンドトラックしかないかもしれない。ユーザーがストリームを選択するためには、現在のタイトル内の利用可能なストリームを、アプリケーションで判断する必要がある。個々のストリームは 0 〜 7 のインデックスで識別されるので注意すること。
通常、ディスクには利用可能なサウンドトラックを表示するメニューがあり、有効にするオーディオ ストリームをユーザーが選択できるようになっている。
参照
ネイティブ ビデオのアスペクト比がオブジェクトの表示領域のアスペクト比と異なっているときに、ビデオ矩形の縁の周りに表示されるバーの色を設定または取得する。
構文
[ iBackColor = ] MSWebDVD.BackColor
可能な値
iBackColor 背景色の RGB 値を表す整数値。 このプロパティは、デフォルト値が off-black (0x100010) の読み書き可能なプロパティである。
オーディオ ストリーム出力のスピーカ バランスを設定または取得する。
構文
[ iBalance = ] MSWebDVD.Balance
可能な値
iBalance バランス レベルを表す整数値。入力の許容範囲は -10,000 〜 10,000 である。値 0 では均等なバランスが設定される。つまり、左右のスピーカに同じ振幅のオーディオ信号が供給される。 このプロパティは、両方のスピーカに同等のオーディオ信号が供給される 0 をデフォルト値に持つ、読み書き可能なプロパティである。Volume プロパティ同様に、単位は .01 デシベルに相当する (iBalance の値が正の場合は 1 倍される)。たとえば値 1000 では、右チャンネルが 10 dB、左チャンネルが 90 dB になる。
現在のメニューに含まれるボタンの総数を取得する。
構文
[ iButtons = ] MSWebDVD.ButtonsAvailable
可能な値
iButtons ボタンの数を表す整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
このメソッドを呼び出して、有効なボタン数の範囲の上限を取得する。
参照
CurrentButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition
ローカル システムの MPEG-2 デコーダがコマ送りを実行できるかどうかを判断する。
構文
[ bCanStep = ] MSWebDVD.CanStep(bBackwards);
パラメータ
bBackwards 逆方向コマ送りを問い合わせるのかどうかを指定するブール値。デフォルトは、順方向コマ送りを意味する false。
戻り値
デコーダが指定された方向にコマ送り可能かどうかを示すブール値を返す。TRUE は可能であることを意味する。
注意
ハードウェア MPEG-2 デコーダすべてが、DirectShow® 8.0 の新しいコマ送り能力をサポートするとは限らない。このメソッドは、デコーダが持つコマ送り能力を照会する。デコーダがコマ送りを実行できる場合には、アプリケーションから Step メソッドを使用してフレームを進めることができる。ソフトウェア デコーダを使用している場合、このメソッドは常に TRUE を返す。
MSWebDVD オブジェクトがウィンドウレス モードのときに、ビデオ フレームから静止画をキャプチャする。
構文
MSWebDVD.Capture();
注意
このメソッドは、DVD ビデオ イメージから現在のフレームをキャプチャし、ユーザーがイメージを保存または編集できるウィンドウにそれを描画する。このメソッドが成功するには、MSWebDVD オブジェクトがウィンドウレス モードである必要がある。
クローズド キャプションの現在の状態を設定または取得する。
構文
[ bCCActive = ] MSWebDVD.CCActive
可能な値
bCCActive クローズド キャプションがオンかどうかを示すブール値。 このプロパティは、デフォルト値が false の読み書き可能なプロパティである。
参照
クローズド キャプションで使用するカラー キーを設定または取得する。
構文
[ iColorKey = ] MSWebDVD.ColorKey
可能な値
iColorKey クローズド キャプション テキストの透過型バックグラウンドとして使用する色を表す整数値。デフォルト値は、256 色ではマゼンタ、それ以外の色深度ではオフブラックとなる。 このプロパティは、読み書き可能なプロパティである。
注意
このプロパティは、クローズド キャプションにのみ適用され (存在する場合)、サブピクチャ ストリームには適用されない。
アングル ブロック内の現在のアングルを設定または取得する。
構文
[ iCurAngle = ] MSWebDVD.CurrentAngle
可能な値
iCurAngle アングルを表す 1 〜 9 の整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。
参照
有効なオーディオ ストリームの数を設定または取得する。
構文
[ iStream = ] MSWebDVD.CurrentAudioStream
可能な値
iStream 現在のオーディオ ストリームを示す 0 〜 7 の整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。
注意
新しいオーディオ ストリームを設定する場合は、その前に IsAudioStreamEnabled を呼び出してそのストリームが利用可能かどうか検査する。
参照
選択されたメニュー ボタンの番号を取得する。
構文
[ iButton = ] MSWebDVD.CurrentButton
可能な値
iButton ボタンを表す整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
参照
ActivateButton、ButtonsAvailable、CurrentButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition
現在のクローズド キャプション サービスを設定または取得する。
構文
[ iService = ] MSWebDVD.CurrentCCService
可能な値
iService 有効なクローズド キャプション サービスの種類を示す整数値。 このプロパティは、デフォルト値が 0x0 の読み書き可能なプロパティである。
次の一覧は、iService として可能な値である。
CC サービスの種類 値 現在のサービスはない。 0x0 トゥルー キャプション (フィールド 1)。デフォルトのサービス。 0x1 副言語のキャプション (フィールド 2)。通常は使用しない。 0x2
参照
現在再生しているチャプターの番号を取得する。
構文
[ iCurChapter = ] MSWebDVD.CurrentChapter
可能な値
iCurChapter 現在のタイトルの現在のチャプターを表す整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
ディスクの現在のサイドを取得する。
構文
[ iCurSide = ] MSWebDVD.CurrentDiscSide
可能な値
iCurSide 現在のサイドを表す整数値。サイド A は 1、サイド B は 2。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
MSWebDVD オブジェクトの現在の DVD ドメインを取得する。
構文
[ iDomain = ] MSWebDVD.CurrentDomain
可能な値
iDomain 現在のドメインを表す 1 〜 5 の整数値。 iDomain として可能な値は次のとおりである。
First Play 1 Video Manager Menu 2 Video Title Set Menu 3 Title 4 Stop 5 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
これから呼び出すメソッドに DVD ナビゲータのドメインが有効かどうか確認するには、このメソッドを呼び出す。たとえば、PlayTitle を呼び出す前には、CurrentDomain プロパティを確認して、DVD ナビゲータのドメインが Stop または First Play でないことを確認する。
現在のサブピクチャ ストリームを設定または取得する。
構文
[ iSPStream = ] MSWebDVD.CurrentSubpictureStream
可能な値
iSPStream サブピクチャ ストリームを表す 0 〜 31 の整数値。63 も可能 (ミュートされたビットレートの低いストリームを示す)。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。
注意
新しいサブピクチャ ストリームを設定する場合は、その前に IsSubpictureStreamEnabled を呼び出してそのストリームが利用可能かどうか検査する。
参照
現在の再生時間を取得する。
構文
[ sCurTime = ] MSWebDVD.CurrentTime
可能な値
sCurTime 現在の再生時間を表す 11 文字の文字列。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
参照
現在再生しているタイトルの番号を取得する。
構文
[ iCurTitle = ] MSWebDVD.CurrentTitle
可能な値
iCurTitle 現在のディスク タイトルを表す 1 〜 99 の整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
参照
現在のルート ディレクトリのボリューム番号を取得する。
構文
[ iCurVolume = ] DVD.CurrentVolume
可能な値
iCurVolume 現在の DVD ボリュームを表す整数値。複数ボリュームのセットに含まれるディスクでは、iCurVolume が 0 より大きくなければならない。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
参照
現在のカーソルの種類を設定または取得する。
構文
[ iCursorType = ] MSWebDVD.CursorType
可能な値
iCursorType カーソルの種類を表す整数値。 このプロパティとして可能な値は次のとおりである。
矢印 (Arrow) 0 拡大 (Zoom In) 1 縮小 (Zoom Out) 2 手のひら (Hand) 3 なし (None) -1 このプロパティは、デフォルト値が 0 の読み書き可能なプロパティである。
注意
画像がズームインされているときに CursorType を手のひら (Hand) (0x3) に設定すると、アプリケーションがドラッグ モードに切り替わり、ユーザーがビデオ表示領域内でイメージを移動できるようになる。
デフォルトのオーディオ言語を取得する。
構文
[ iLang = ] MSWebDVD.DefaultAudioLanguage
可能な値
iLang デフォルト オーディオ言語に対応する主言語 ID が格納された LCID 値。主な値の一覧、および LCID からの主言語 ID の抽出方法を示すサンプル コードについては、「LCID の操作」を参照すること。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
参照
SelectDefaultAudioLanguage
デフォルトの DVD オーディオ言語エクステンションを取得する。
構文
[ iLangExt = ] MSWebDVD.DefaultAudioLanguageExt
可能な値
iLangExt デフォルトのオーディオ言語エクステンションを示す整数値。可能な値については、「注意」を参照すること。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。次の一覧は、DVD オーディオ言語エクステンションとして可能な値である。
エクステンション 値 指定なし (NotSpecified) 0 キャプション (Captions) 1 視覚障害者向け (VisuallyImpaired) 2 ディレクター コメント 1 (DirectorComments1) 3 ディレクター コメント 2 (DirectorComments2) 4
参照
SelectDefaultAudioLanguage
デフォルトのメニュー言語を取得する。
構文
[ iLang = ] MSWebDVD.DefaultMenuLanguage
可能な値
iLang デフォルト オーディオ言語に対応する主言語 ID が格納された LCID 値。主な値の一覧、および LCID からの主言語 ID の抽出方法を示すサンプル コードについては、「LCID の操作」を参照すること。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。
デフォルトのサブピクチャ言語を取得する。
構文
[ iLang = ] MSWebDVD.DefaultSubpictureLanguage
可能な値
iLang デフォルト オーディオ言語に対応する主言語 ID が格納された LCID 値。主な値の一覧、および LCID からの主言語 ID の抽出方法を示すサンプル コードについては、「LCID の操作」を参照すること。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
参照
SelectDefaultSubpictureLanguage
デフォルトの DVD サブピクチャ言語エクステンションを取得する。
構文
[ iLangExt = ] MSWebDVD.DefaultSubpictureLanguageExt
可能な値
iLangExt デフォルトの DVD サブピクチャ言語エクステンションを示す整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。次の表は、可能な値である。
エクステンション 値 指定なし 0 キャプション (ノーマル) 1 キャプション (大) 2 キャプション (子供向け) 3 クローズド キャプション (ノーマル) 5 クローズド キャプション (大) 6 クローズド キャプション (子供向け) 7 強制 9 ディレクター コメント (ノーマル) 13 ディレクター コメント (大) 14 ディレクター コメント (子供向け) 15
参照
SelectDefaultSubpictureLanguage
保存したブックマークを削除する。
構文
MSWebDVD.DeleteBookmark();
戻り値
戻り値なし。
注意
同時に設定できるブックマークは 1 つだけである。
MSWebDVD オブジェクトのマウス処理機能を有効または無効にする。
構文
[ bMouseProcessing = ] MSWebDVD.DisableAutoMouseProcessing
可能な値
bMouseProcessing デフォルトのマウス処理を無効にするかどうかを示すブール値。
注意
このプロパティは、デフォルト値が FALSE の読み書き可能なプロパティである。
MSWebDVD オブジェクトは、デフォルトで、DVD のスクリーン上のメニューにおけるマウス操作を自動的に処理する。アプリケーションで特別なプログラミングをしないでも、ユーザーがメニュー ボタンを強調表示し、アクティブにすることができる。このデフォルトのマウス処理機能をオフにするには、このプロパティを TRUE に設定する。自動のマウス処理をオフにする場合には、アプリケーションで、ボタン関連の各種メソッドおよびプロパティを使用して、スクリーン上のメニューにおけるマウスの移動およびクリックを処理する必要がある。また、DisableAutoMouseProcessing が FALSE に設定されていても、ボタン関連のメソッドを使用して自動のマウス処理をオーバーライドすることができる。
アプリケーションおよびユーザーの情報を保存するメソッドおよびプロパティが格納された MSDVDAdm オブジェクトへのアクセスを提供する。
構文
MSWebDVD.DVDAdm
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。MSDVDAdm オブジェクトの参照を独自に作成する必要はない。オブジェクトのメソッドおよびプロパティにアクセスするには、次のように DVDAdm プロパティを使用する。
DVD.DVDAdm.DisableScreenSaver = true;
現在の DVD ボリュームの現在のディレクトリを設定または取得する。
構文
[ sDirPath = ] MSWebDVD.DVDDirectory
可能な値
sDirPath DVD のルート ディレクトリのパスを示す文字列値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。システムに DVD ドライブが複数あるときに、ルート パスを設定するには、このメソッドを使用する。システムにあるドライブが 1 台のみで、そのドライブ文字が C より大きい場合には、MSWebDVD オブジェクトがルート パスを自動的に検索する。標準の DVD ビデオ ディスクでは、たとえば次のように、ルート パスに video_ts ディレクトリが含まれていなければならない。
MSWebDVD.DVDDirectory = "e:\\video_ts";一部の DVD ボリュームでは、ビデオが video_ts 以外のディレクトリに格納されていることがある。たとえば、ディスクのサブディレクトリに追加の "DVD ボリューム" (通常は VIDEO_TS ディレクトリに格納される .IFO、VOB および .BUP ファイルのセット) が配置されている場合などが考えられる。このディレクトリを指すようにルートを変更すると、MSWebDVD がその独立した DVD ボリューム上で動作するようになる。VIDEO_TS ルートにあるタイトルとは別の、新しいメニューやタイトルなどのセットが利用可能になり、VIDEO_TS ルートはアクセスできない。このようなディレクトリは、"隠しディレクトリ" と呼ばれる。次の例は、隠しディレクトリをルートとして設定する方法を示す。"hidden" は、ディスクの作者がディレクトリに付けた任意の名前を示すプレースホルダである。
MSWebDVD.DVDDirectory = "d:\\webdvd\\hidden";
ディスク上の現在時間を示す文字列を取得する。
構文
[ sTimeCode = ] MSWebDVD.DVDTimeCode2bstr(nTimeCode);
パラメータ
nTimeCode EC_DVD_CURRENT_HMSF_TIME イベントを通じて取得される、タイトルの開始タイムに対するディスク上の現在時間を表す数。
戻り値
現在の再生時間を定義する 11 文字の文字列を返す。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。
注意
このプロパティは、読み取り専用プロパティである。
参照
現在のディスクを一意に識別する、システムで生成された番号を取得する。
構文
[ iDiscID = ] MSWebDVD.DVDUniqueID
可能な値
iDiscID 現在のディスクを一意に識別する整数値。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
この識別子 (ID) は、完全に一意ではないが、実用上は一意なものと見なすことができる。ID は、ディスクの複製すべてに適用される。つまり、1 つのムービーのコピーはすべて同じ ID を持つ。また、ID は、BCA 値ではなくファイル サイズ、日付、およびその他の情報に基づいて決定される。
ドライブの DVD の取り出し/挿入を行う。
構文
MSWebDVD.Eject();
戻り値
戻り値なし。
注意
DVD ドライブによっては、このメソッドがトグル動作をし、呼び出すたびに取り出しと挿入の動作が切り替わる。この動作はハードウェアに依存する。
フィルタ グラフが停止状態から移行するときに再生をどのように再開するかを決定する値を、設定または取得する。
構文
[ bEnableReset = ] MSWebDVD.EnableResetOnStop
可能な値
bEnableReset フィルタ グラフの停止後に MSWebDVD オブジェクトが再生を再開する位置を示すブール値。TRUE は、DVD ナビゲータがリセット後にディスクの最初から再生を開始することを意味する。FALSE は、これまでに再生された最後の位置から再開することを意味する。
注意
このプロパティは、デフォルト値が TRUE の読み書き可能なプロパティである。
現在の DVD タイトルのビデオ フレーム レートを取得する。
構文
[ iFramesPerSec = ] MSWebDVD.FramesPerSecond
可能な値
iFramesPerSec ビデオのフレーム レートを表す整数値。25 または 30 フレーム/秒。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。NTSC ビデオ信号は 30 フレーム/秒で表示される。PAL は 25 フレーム/秒で表示される。ディスクは、NTSC と PAL のどちらかで再生するようにエンコードされ、両方で再生することはできない。
表示がフルスクリーン モードかどうかを示す値を設定または取得する。
構文
[ bFullScreen = ] MSWebDVD.FullScreenMode
可能な値
bFullScreen フルスクリーン再生を有効にするか無効にするかを示すブール値。TRUE は、フルスクリーン モードを有効にすることを意味する。
注意
このプロパティは、デフォルト値が false の読み書き可能なプロパティである。
指定されたオーディオ ストリーム上の利用可能な言語を示す文字列を取得する。
構文
[ slang = ] MSWebDVD.GetAudioLanguage(iStream);
パラメータ
iStream 現在のタイトル内のオーディオ ストリーム番号を指定する整数値。
戻り値
現在のタイトル内のオーディオ ストリームの言語を識別する、人が読むことができる文字列を返す。
ボタンを選択またはアクティブにせずに、指定された座標にあるボタンの番号を取得する。
構文
[ iButton = ] MSWebDVD.GetButtonAtPosition(xPos, yPos);
パラメータ
xPos マウス ポインタの x 座標を指定する整数値。 yPos マウス ポインタの y 座標を指定する整数値。
戻り値
指定された位置にあるボタンを示す整数値を返す (ある場合)。
注意
指定された座標にボタンがない場合、このメソッドは 0 を返す。DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
参照
ActivateButton、ButtonsAvailable、CurrentButton、GetButtonRect、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition
指定されたボタンの矩形をウィンドウ座標で取得する。
構文
[ oButton = ] MSWebDVD.GetButtonRect(iButton);
パラメータ
iButton ボタン番号を指定する整数値。
戻り値
矩形を定義する DVDRect オブジェクトを返す。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
参照
ButtonsAvailable、CurrentButton、ActivateButton、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition
ビデオ表示用に現在定義されているクリッピング矩形を取得する。
構文
[ oClipRect = ] MSWebDVD.GetClipVideoRect();
戻り値
矩形を定義する DVDRect オブジェクトを返す。
参照
MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップに対応する遅延時間を取得する。
構文
[ iDelay = ] MSWebDVD.GetDelayTime();
戻り値
ツールチップの遅延時間 (ミリ秒単位) を示す整数値を返す。
参照
指定されたテキスト ブロックのロケール識別子 (LCID) を取得する。
構文
[ iLCID = ] MSWebDVD.GetDVDTextLanguageLCID(iLangIndex);
パラメータ
iLangIndex ディスク上のテキスト言語ブロックを識別する整数値。
戻り値
テキストに使用される言語を示す情報が格納された LCID 値を返す。LCID からの主言語コードの抽出については、「LCID の操作」を参照すること。
注意
補足のテキストは、ディスク上の連続ブロックに格納されている。それぞれの言語が 1 つのテキスト ブロックを持つ。アプリケーションでは、これらのブロックをインデックスで指定する。インデックスは、GetDVDTextNumberOfLanguages で返される値より小さくなければならない。
参照
ディスク上の利用可能なテキスト言語数を取得する。
構文
[ iLanguages = ] MSWebDVD.GetDVDTextNumberOfLanguages();
戻り値
利用可能なテキスト言語の数を示す整数値を返す。
参照
DVD テキスト文字列の操作
指定された言語に利用可能なテキストの数を取得する。
構文
[ iStrings = ] MSWebDVD.GetDVDTextNumberOfStrings(iLangIndex);
パラメータ
iLangIndex 言語を識別する整数値。有効な範囲は、0 から、GetDVDTextNumberOfLanguages で返される値から 1 引いた値まで。
戻り値
指定された言語で格納された文字列の数を示す整数値を返す。
参照
DVD テキスト文字列の操作
指定されたテキストを取得する。
構文
[ sText = ] MSWebDVD.GetDVDTextString(iLangIndex, iStringIndex);
パラメータ
iLangIndex 言語のインデックスを指定する整数値。 iStringIndex テキストのインデックス番号を指定する整数値。
戻り値
iStringIndex で指定された文字列を返す。
参照
指定された DVD テキストに格納された情報の種類を示す値を取得する。
構文
[ iStringType = ] MSWebDVD.GetDVDTextStringType(iLangIndex, iStringIndex);
パラメータ
iLangIndex テキストの言語を指定する整数値。 iStringIndex テキストのインデックス番号を指定する整数値。
戻り値
文字列に格納された情報の種類を示す整数値を返す。
注意
テキストの種類とその意味の一覧については、「DVD テキスト文字列の操作」を参照すること。
指定された一般パラメータ レジスタを取得する。
構文
[ iGPRM = ] MSWebDVD.GetGPRM(iIndex);
パラメータ
iIndex 取得レジスタを示す 0 〜 15 の整数値。
戻り値
指定されたレジスタに対応する整数値を返す。
注意
このメソッドには、MSWebDVD オブジェクトを使用した DVD のナビゲーション機能または再生機能は必要ない。このメソッドは、DVD の仕様を十分に理解したユーザーが高度な機能を実装するために提供される。GPRM を使用して、任意の値を格納し、自由に読み書きすることができる。ただし、GPRM はディスク コマンドの格納にも使用されるので、SetGPRM を使用して内容を変更した場合、それによって引き起こされる動作は予測不可能である。
参照
カラオケ チャンネルのスピーカへの割り当てを示す値を取得する。
構文
[ iAssignment = ] MSWebDVD.GetKaraokeChannelAssignment(iStream , iChannel);
パラメータ
iStream オーディオ ストリームを指定する整数値。 iChannel チャンネルを指定する整数値。
戻り値
指定されたチャンネルへのスピーカの割り当てを示す整数を返す。iAssignment として可能な値は次のとおりである。
2 チャンネルが左および右のスピーカに割り当てられている。 3 チャンネルが左、右、および中央のスピーカに割り当てられている。 4 チャンネルが左、右、およびオーディオ 1 のスピーカに割り当てられている。 5 チャンネルが左、右、中央、およびオーディオ 1 のスピーカに割り当てられている。 6 チャンネルが左、右、およびオーディオ 2 のスピーカに割り当てられている。 7 チャンネルが左、右、中央、およびオーディオ 2 のスピーカに割り当てられている。
参照
指定されたストリームの指定されたカラオケ チャンネルのコンテンツの種類を示す値を取得する。
構文
[ iContent = ] MSWebDVD.GetKaraokeChannelContent(iStream, iChannel);
パラメータ
iStream オーディオ ストリームを指定する 0 〜 7 の整数値。 iChannel iStream 内のカラオケ チャンネルを指定する整数値。 各チャzンネルに指定可能な値は次のとおりである。
ガイド音声 (Guide Vocal) 1 0x0001 ガイド音声 (Guide Vocal) 2 0x0002 ガイド メロディ (Guide Melody) 1 0x0004 ガイド メロディ (Guide Melody) 2 0x0008 ガイド メロディ (Guide Melody) A 0x0010 ガイド メロディ (Guide Melody) B 0x0020 サウンド エフェクト (Sound Effect) A 0x0040 サウンド エフェクト (Sound Effect) B 0x0080
戻り値
カラオケ チャンネルのコンテンツを各ビットが示す整数値を返す。
注意
DVD オーディオ チャンネルの番号は 0 から始まり、チャンネル 2、3、および 4 は外部カラオケ チャンネルとなっている。メソッドから戻った後、iContent のビットごとの AND 演算を実行して、各チャンネルのコンテンツを判断する。1 つのチャンネルに記録されているコンテンツの種類は 1 つとは限らないため、一致するものが見つかっても、その他の可能な値をすべてテストしなければならない。
次のサンプル コードは、すべての iContent を可能な値それぞれについてテストする方法を示している。
if(iContent & 0x0001) { // チェック ボックスまたはその他の UI コントロールをオンにして、 // このチャンネルにガイド音声 1 があることを示す。 } if(iContent & 0x0002) { // チェック ボックスまたはその他の UI コントロールをオンにして、 // このチャンネルにガイド音声 2 があることを示す。 } if(iContent & 0x0004) { // チェック ボックスまたはその他の UI コントロールをオンにして、 // このチャンネルにガイド メロディ 1 があることを示す。 } // 各チャンネルの可能な値それぞれについて繰り返す。ユーザーは、各チャンネルのコンテンツを知ったうえで、必要に応じてボリュームを調整したり個々のチャンネルのオン/オフを切り替えたりできなければならない。アプリケーションにこの機能を実装するには、KaraokeAudioPresentationMode プロパティを使用する。
注 : カラオケ ディスクを再生するには、ユーザーのシステムのオーディオ デコーダが、DirectShow 8 のカラオケ実装と互換でなければならない。
所定の主言語 ID に対応する人が読むことができる文字列を取得する。
構文
[ sLanguage = ] MSWebDVD.GetLangFromLangID(iPrimaryLangID)
パラメータ
iPrimaryLangID 主言語 ID を指定する整数。可能な値の主な一覧については、「LCID の操作」を参照すること。
戻り値
iPrimaryLangID が有効な場合は、アプリケーションのユーザー インターフェイスに表示できる言語を文字列で返す。iPrimaryLangID が無効な場合は、エラー コードを返す。
注意
このメソッドの名前は GetLangFromLangID だが、呼び出し元から実際に渡すパラメータは、主言語 ID であり、言語 ID ではない。
参照
指定されたタイトルに含まれるチャプターの数を取得する。
構文
iChapters = MSWebDVD.GetNumberOfChapters(iTitle);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。
戻り値
チャプター数を示す 1 〜 999 の整数値を返す。
MSWebDVD オブジェクトに設定された現在の国を取得する。
構文
iCountryCode = MSWebDVD.GetPlayerParentalCountry();
戻り値
国別コードを表す整数値を返す。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、GetPlayerParentalLevel、GetTitleParentalLevels、SelectParentalCountry、SelectParentalLevel
MSWebDVD オブジェクトに設定されたペアレンタル ロック レベルを取得する。
構文
[ iLevel = ] MSWebDVD.GetPlayerParentalLevel();
戻り値
DVD ナビゲータに設定された現在のペアレンタル ロック レベルを示す整数値を返す、あるいはペアレンタル ロックが使用不可なら -1 。
注意
プレーヤー アプリケーションには、ペアレンタル ロックを使用する義務がある。プレーヤーのペアレンタル ロック レベルは、アプリケーションから設定し、現在のユーザーが見ることができる最も高いペアレンタル ロック レベルを指定するために使用する。DVD ナビゲータは、新しいペアレンタル ロック レベルが見つかったとき、新しいペアレンタル ロック レベルが SelectParentalLevel を通じてアプリケーションから設定されたペアレンタル ロック レベルより高いかどうかを、このメソッドを使用して判断する。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、GetTitleParentalLevels、GetPlayerParentalCountry、SelectParentalCountry、SelectParentalLevel
指定されたシステム パラメータ レジスタを取得する。
構文
[ iSPRM = ] MSWebDVD.GetSPRM(iIndex);
パラメータ
iIndex 値を取得するレジスタを指定する 0 〜 23 の整数値。
戻り値
指定されたレジスタの内容を表す整数値を返す。
注意
ディスクはシステム パラメータ レジスタ (SPRM) を制御する。プレーヤー アプリケーションでは、標準的なナビゲーション機能のために、これらのレジスタにアクセスする必要はない。SPRM は、プレーヤーの状態を表す。それぞれの意味は、ユーザー設定、ディスク コマンド、およびアプリケーションからは直接制御できないその他の場面で設定される。SPRM は、アプリケーションから読み取れるが、書き込むことができない。SPRM を効率よく使用するには、DVD ナビゲーション コマンドについてこのドキュメントより詳しい情報が必要になる場合がある。次の一覧は各レジスタの内容である。レジスタ内容の詳細については、「IDVDInfo2::GetAllSPRMs」を参照すること。
レジスタ 内容 レジスタ 内容 レジスタ 内容 0 メニュー言語コード 1 オーディオ ストリーム番号 2 サブピクチャ ストリーム番号 3 現在のアングル番号 4 現在のタイトル番号 5 タイトル番号 6 PGC 番号 7 現在のチャプター番号 (PTT) 8 強調表示されているボタンの番号 9 ナビゲーション タイマ 10 ナビゲーション タイマに対応する PGC ジャンプ 11 カラオケ オーディオのプレゼンテーション モード 12 PML の国別コード 13 PML 14 ビデオ設定 15 オーディオ能力 16 オーディオ言語 17 オーディオ言語エクステンション 18 サブピクチャ言語 19 サブピクチャ言語エクステンション 20 プレーヤーの地域コード 21 予約済み 22 予約済み 23 予約済み
参照
指定されたサブピクチャ ストリームの言語を取得する。
構文
[ sLang = ] MSWebDVD.GetSubpictureLanguage(iStream);
パラメータ
iStream テキスト言語を取得するサブピクチャ ストリームの番号を指定する整数値。
戻り値
現在のタイトル内のオーディオ ストリームの言語を識別する、人が読むことができる文字列を返す。
指定されたタイトルのペアレンタル ロック レベル数を取得する。
構文
[ iLevels = ] MSWebDVD.GetTitleParentalLevels(iTitle);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。
戻り値
指定されたタイトルに設定されたペアレンタル ロック レベル (PML) を各ビットが示す整数値を返す。
注意
次のサンプル コードは、タイトル 1 の PML をテストする方法を示す。この情報の 1 つの目的は、タイトルに定義された最も高い PML と現在のユーザーに割り当てられた PML とを比較し、指定されたタイトルを再生すべきかどうか判断することにある。タイトル全体と異なる PML を持つチャプター (またはチャプターより短いセグメント) が、タイトル内に含まれていることがある。このメソッドを使用して、特定のタイトルを再生するときに現れるすべての PML を判断する。返される整数は、下の一覧に定義されているビット フラグを組み合わせたものである。iLevels と可能な値それぞれのビットごとの AND 演算を実行する。演算の結果が TRUE になる場合、このタイトルのどこかにその PML が現れることを意味する。
可能なレベル 16 進値 DVD ペアレンタル ロック レベル 1 0x100 DVD ペアレンタル ロック レベル 2 0x200 DVD ペアレンタル ロック レベル 3 0x400 DVD ペアレンタル ロック レベル 4 0x800 DVD ペアレンタル ロック レベル 5 0x1000 DVD ペアレンタル ロック レベル 6 0x2000 DVD ペアレンタル ロック レベル 7 0x4000 DVD ペアレンタル ロック レベル 8 0x8000
iLevels = oDVD.GetTitleParentalLevels(1); if(iLevels & 0x100) // このタイトルには PML 1 が定義されている。 if(iLvels & 0x200) // このタイトルには PML 2 が定義されている。 if(iLevels & 0x400) // このタイトルには PML 3 が定義されている。 ... // レベル 8 まで繰り返す。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、SelectParentalLevel、GetPlayerParentalCountry、GetPlayerParentalLevel、SelectParentalCountry
指定されたオーディオ ストリームが現在のタイトルで有効かどうかを示す値を取得する。
構文
[ bEnabled = ] MSWebDVD.IsAudioStreamEnabled(iStream)
パラメータ
iStream オーディオ ストリームを指定する 0 〜 7 の整数値。
戻り値
指定されたオーディオ ストリームが現在のタイトルに利用可能かどうかを示すブール値を返す。TRUE は利用可能なことを意味する。
注意
ディスクには、独立した 8 つまでのオーディオ ストリームがあるが、個々のストリームが必ずしもすべてのタイトルに利用可能とは限らない。たとえば、本編には英語、スペイン語、日本語の 3 つのオーディオ ストリームがあるが、"予告編" には英語のオーディオ ストリームしかない可能性がある。CurrentAudioStream プロパティを設定するときには、その前にタイトルにそのストリームが利用可能かどうかを必ず検査する。
指定されたサブピクチャ ストリームが現在のタイトルで有効かどうかを示す値を取得する。
構文
[ bEnabled = ] MSWebDVD.IsSubpictureStreamEnabled(iStream)
パラメータ
iStream サブピクチャ ストリームを指定する 0 〜 31 の整数値 (またはミュートされたビットレートの低いストリームを表す 63)。
戻り値
指定されたオーディオ ストリームか現在のタイトルで利用可能かどうかを示すブール値を返す。TRUE は利用可能なことを意味する。
注意
ディスクには 32 までのサブピクチャ ストリームが入るが、個々のストリームが必ずしもすべてのタイトルに利用可能とは限らない。CurrentSubpictureStream プロパティを設定するときには、その前にタイトルにそのストリームが利用可能かどうかを必ず検査する。
ネイティブ ビデオのディメンジョンを取得する。
構文
[ oSizeRect = ] MSWebDVD.GetVideoSize();
戻り値
(左上の) x、(左上の) y、Width、Height の 4 つの読み書き可能なプロパティが格納された DVDRect オブジェクトを返す。x プロパティおよび y プロパティには 0 が設定され、ほかの 2 つのプロパティにはディスクに明記されたビデオ矩形の幅および高さが反映される。
外部カラオケ チャンネルの左右スピーカ ミキシング比を設定または取得する。
構文
[iMode ] = MSWebDVD.KaraokeAudioPresentationMode
可能な値
iMode 外部カラオケ チャンネルの左右スピーカへのダウンミックスを指定するビット フラグの組み合わせが格納された整数値。「注意」を参照すること。
注意
このプロパティは、デフォルト値が 0 の読み書き可能なプロパティである。
オーディオ チャンネルの番号は 0 から始まる。したがって、チャンネル 0 および 1 は、通常、左右のスピーカ チャンネルを表し、チャンネル 2 〜 4 は 3 つの外部カラオケ チャンネルである。MSWebDVD オブジェクトは、カラオケ モードに切り替わると、チャンネル 2 以降を自動的にミュートする。外部チャンネルを、左、右、または左右両方 (両方のビットをオンにする) のスピーカに送る場合や、どちらのスピーカにも送らない (両方のビットをオフにする) 場合、それぞれに適したビットを設定するには、ビットごとの OR 演算を実行する。DVD ナビゲータがカラオケ モードに切り替わると、デフォルトでは、これらのビットがすべてオフになる。次の一覧は、ビットの値とその値に対応する操作を示す。
操作 値 チャンネル 2 を左のスピーカにダウンミックスする 0x0004 チャンネル 3 を左のスピーカにダウンミックスする 0x0008 チャンネル 4 を左のスピーカにダウンミックスする 0x0010 チャンネル 2 を右のスピーカにダウンミックスする 0x0400 チャンネル 3 を右のスピーカにダウンミックスする 0x0800 チャンネル 4 を右のスピーカにダウンミックスする 0x1000 次のサンプル コードは、ビットごとの OR 演算を使用して、チャンネル 2 を左のスピーカに、チャンネル 3 および 4 を右のチャンネルに送る方法を示す。
var iMode = 0; iMode = 0x0004 | 0x0800 | 0x1000 ; DVD.KaraokeAudioPresentationMode = iMode;KaraokeAudioPresentationMode の値を取得するには、次のように、可能な値とのビットごとの AND 演算を実行する。
if (DVD.KaraokeAudioPresentationMode & 0x0004) { // チャンネル 2 は左のスピーカに送られている。 } if (DVD.KaraokeAudioPresentationMode & 0x0008) { // チャンネル 3 は左のスピーカに送られている。 } // 可能な値すべてについて繰り返す。
オーディオ ストリーム出力のオン/オフを切り替える。
構文
[ bMute = ] MSWebDVD.Mute
可能な値
bMute オーディオ ストリームをミュートすべきかどうかを示すブール値。
注意
このプロパティは、デフォルト値が false の読み書き可能なプロパティである。
一時ペアレンタル ロック レベル コマンドのイベント処理を有効または無効にする。
構文
MSWebDVD.NotifyParentalLevelChange(bNotify);
パラメータ
bNotify ディスク全体のレーティングより高いレーティングが指定されたビデオ セグメントが見つかったときに、MSWebDVD オブジェクトがアプリケーションに通知するかどうかを指定するブール値。
戻り値
戻り値なし。
注意
ペアレンタル ロック通知は、デフォルトでは無効になっている。これは、ディスクからの一時ペアレンタル ロック レベル コマンドは、可能ではあるが無視され、ディスクが途切れずに再生されることを意味する。ディスクからの一時ペアレンタル ロック レベル コマンドを処理するには、アプリケーションの初期化中にこのメソッドを呼び出す。有効にしたペアレンタル ロックを無効にするには、引数に FALSE を指定してこのメソッドを呼び出す。ペアレンタル ロックの詳細については、「AcceptParentalLevelChange」を参照すること。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、SelectParentalLevel、GetTitleParentalLevels、GetPlayerParentalCountry、GetPlayerParentalLevel、SelectParentalCountry
再生を現在位置でポーズする。
構文
MSWebDVD.Pause();
戻り値
戻り値なし。
注意
既に再生がポーズしている場合、このメソッドは何も実行しない。
現在の DVD タイトルを再生する。
構文
MSWebDVD.Play();
戻り値
戻り値なし。
注意
再生がポーズまたは停止していて EnableResetOnStop が TRUE の場合、Play を呼び出すと、通常の速度で現在位置から再生が再開する。再生が停止していて EnableResetOnStop が FALSE の場合、Play を呼び出すと、最初のタイトルの始めからディスクが再生される。
参照
現在のタイトルの指定された時間から再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayAtTime(sTime);
パラメータ
sTime 再生を開始する時間を指定する文字列値。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。
戻り値
戻り値なし。
参照
指定されたタイトルの指定された時間から再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayAtTimeInTitle(sTime, iTitle);
パラメータ
sTime 再生を開始する時間を指定する文字列値。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。 iTitle タイトルのインデックスを指定する整数。
戻り値
戻り値なし。
参照
指定された速度で現在位置から逆方向再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayBackwards(nSpeed);
パラメータ
nSpeed 再生の速度を指定する数値。この値は乗数であり、たとえば、1.0 は通常の再生速度、2.0 は倍の速度、0.5 は半分の速度を意味する。nSpeed が 1.0 以外の場合には、オーディオがミュートされ、サブピクチャがオフになる。
戻り値
戻り値なし。
参照
現在のタイトル内の指定されたチャプターから再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayChapter(iChapter);
パラメータ
iChapter 現在のタイトル内でのチャプター インデックスを指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
指定されたチャプターの最後に達すると、その後にまだチャプターがあれば、このメソッドは引き続きそれらのチャプターを再生する。指定したチャプターだけを再生するには、PlayChaptersAutoStop を使用する。
参照
指定されたタイトルの指定されたチャプターから指定されたチャプター数の再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayChaptersAutoStop(iTitle, iChapter, iChapterCount);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。 iChapter 開始チャプターを指定する整数値。 iChapterCount 再生するチャプター数を指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
最後のチャプターの再生が済むと、このメソッドは、アプリケーションに EC_DVD_CHAPTER_AUTOSTOP イベント通知が送られるようにする。
指定されたタイトルの指定されたチャプターを再生する。
構文
MSWebDVD.PlayChapterInTitle(iTitle, iChapter);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。 iChapter チャプターを指定する整数値。
注意
このメソッドは、指定されたチャプターから再生を開始し、いつまでも再生を続ける。特定のチャプターだけを再生するには、PlayChaptersAutoStop を使用する。
戻り値
戻り値なし。
指定された速度で現在位置から順方向再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayForwards(nSpeed);
パラメータ
nSpeed 再生の速度を指定する数値。この値は乗数であり、たとえば、1.0 は通常の再生速度、2.0 は倍の速度、0.5 は半分の速度を意味する。nSpeed が 1.0 以外の場合には、オーディオがミュートされ、サブピクチャがオフになる。
戻り値
戻り値なし。
参照
現在のタイトルの次のチャプターから再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayNextChapter();
戻り値
戻り値なし。
参照
指定されたタイトルの指定された時間から指定された終了タイムまでの再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayPeriodInTitleAutoStop(iTitle, sStartTime, sEndTime);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。 sStartTime 開始タイムを指定する文字列。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。 sEndTime 終了タイムを指定する文字列。フォーマットは "hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム)。
戻り値
戻り値なし。
参照
現在のタイトルの直前のタイトルから再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayPrevChapter();
戻り値
戻り値なし。
参照
MSWebDVD オブジェクトの現在の状態を取得する。
構文
[ iState = ] MSWebDVD.PlayState
可能な値
iState DVD ナビゲータの現在の状態を表す整数値。-2 (未定義)、-1 (初期化されていない)、0 (停止)、1 (ポーズ)、2 (実行中) のいずれか。 このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
注意
MSWebDVD オブジェクトは DirectShow DVD ナビゲータ フィルタを制御し、DVD ナビゲーションの実際の処理はこのフィルタが行う。このプロパティが参照するのは、実際には DVD ナビゲータの状態である。DVD ナビゲータには、上のようにいくつかの状態がある。PlayState プロパティは診断ツールとして利用できるが、通常、スクリプト アプリケーションから DVD ナビゲータの状態を監視する理由はない。
指定されたタイトルの最初から再生を開始する。
構文
MSWebDVD.PlayTitle(iTitle);
パラメータ
iTitle タイトルを指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
参照
現在表示しているセッションの優先サブピクチャ ストリームを設定または取得する。
構文
[ iStream = ] MSWebDVD.PreferredSubpictureStream
可能な値
iStream MSWebDVD オブジェクト内の現在の優先サブピクチャ ストリームを表す整数値。この値は、Microsoft® Windows® レジストリ内にある現在のデフォルトの優先サブピクチャ ストリームと異なる場合がある。デフォルトの優先サブピクチャ ストリームは、DVDAdm.DefaultSubpictureLCID で設定する。
MSWebDVD オブジェクトの ReadyState を取得する。
構文
[ iReadyState = ] MSWebDVD.ReadyState
可能な値
iReadyState コントロールの ReadyState を表す整数値。可能な値は、READYSTATE_UNINITIALIZED = 0、READYSTATE_LOADING = 1、READYSTATE_LOADED = 2、READYSTATE_INTERACTIVE = 3、READYSTATE_COMPLETE = 4 のいずれか。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
ReadyState プロパティは、Web ページに埋め込まれるオブジェクトで公開される。この値には次の意味がある。
READYSTATE_UNINITIALIZED デフォルトの初期化状態。 READYSTATE_LOADING オブジェクトはプロパティをロード中。 READYSTATE_LOADED オブジェクトは初期化された。 READYSTATE_INTERACTIVE オブジェクトは応答可能だが、利用できないデータがある。 READYSTATE_COMPLETE オブジェクトはデータをすべて受け取った。
DVD フィルタ グラフを初期化する。
構文
MSWebDVD. Render(iRender = 0);
パラメータ
iRender フィルタ グラフを破棄および再構築するかどうかを指定する整数値。指定しなかった場合、値は 0 と見なされる。0 は、フィルタ グラフが既に存在する場合に破棄および再構築しないことを意味する。グラフを破棄および再構築するには、1 を指定する。
戻り値
戻り値なし。
注意
Render メソッドを使用すると、MSWebDVD オブジェクトから、その基盤となる DirectShow フィルタ グラフを起動時に完全に初期化できる。初期化しておくと、ユーザーがディスクを再生またはメニューを表示するために最初にコマンドを発行したとき発生する若干の遅延をなくすことができる。ほかのメソッドを呼び出す前に、Render を呼び出す必要はない。たとえば、フィルタ グラフの初期化前にアプリケーションから PlayTitle を呼び出すと、MSWebDVD オブジェクトは、ディスク再生前に自動的に Render を呼び出す。
現在のチャプターの最初から再生を開始する。
構文
MSWebDVD.ReplayChapter();
戻り値
戻り値なし。
参照
DVD に関連付けられたリージョンをユーザーが変更するためのシステム ダイアログ ボックスを表示する。
構文
MSWebDVD.RegionChange();
注意
DVD ドライブのリージョンは、5 回しか変更できない。
戻り値
戻り値なし。
現在のブックマークが示すディスク上の位置に MSWebDVD オブジェクトを移動し、オーディオ、ビデオ、およびサブピクチャの設定をすべて復元する。
構文
MSWebDVD.RestoreBookmark();
戻り値
戻り値なし。
メニュー表示後に再生を再開する。
構文
MSWebDVD.Resume();
戻り値
戻り値なし。
表示をサブメニューから親メニューに戻す。トップレベル メニューなら現在のタイトルに戻す。
構文
MSWebDVD.ReturnFromSubmenu();
戻り値
戻り値なし。
ユーザーが後で同じ場所に戻れるように、MSWebDVD オブジェクトの現在のディスク位置および状態を保存する。
構文
MSWebDVD.SaveBookmark();
戻り値
戻り値なし。
注意
ブックマークは、DVD ナビゲータの現在状態のスナップショットである。ここには、再生中のディスク位置や、選択しているオーディオ ストリームおよびサブピクチャ ストリームなどの情報が含まれる。ブックマークを保存すると、アプリケーションを終了し、コンピュータをシャットダウンしても、後から前とまったく同じ設定でディスクの続きを見ることができれる。ブックマークは同時に 1 つしか保存できない。SaveBookmark を呼び出すと、古いブックマークにオーバーライドされる。
参照
指定されたボタンを選択し、アクティブにする。
構文
MSWebDVD.SelectAndActivateButton(iButton);
パラメータ
iButton ボタンを指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
このメソッドは、指定されたボタンを強調表示し、自動的にアクティブにする。
参照
ButtonsAvailable、CurrentButton、ActivateButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAtPosition
指定された (マウス ポインタの) 座標にあるメニュー ボタンを選択する。
構文
MSWebDVD.SelectAtPosition(xPos, yPos);
パラメータ
xPos x 座標を指定する整数値。 yPos y 座標を指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
DisableAutoMouseProcessing を TRUE に設定した後、カスタム マウス ハンドリングを実装する場合は、このメソッドを使用する。
ボタンを選択すると、そのボタンがただ強調表示される。選択したボタンに関連付けられたコマンドを送るには、ActivateButton を呼び出す。
参照
ButtonsAvailable、CurrentButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAndActivateButton
MSWebDVD オブジェクト内の現在のデフォルト オーディオ言語を設定する。
構文
MSWebDVD.SelectDefaultAudioLanguage(iLang, iExt);
パラメータ
iLang 言語を指定する整数の LCID 値。可能な値については、「LCID の操作」の一覧を参照すること。 iExt DVD オーディオ言語エクステンションを指定する整数値。可能な値については、「注意」を参照すること。
注意
エクステンション 値 指定なし (NotSpecified) 0 キャプション (Captions) 1 視覚障害者向け (VisuallyImpaired) 2 ディレクター コメント 1 (DirectorComments1) 3 ディレクター コメント 2 (DirectorComments2) 4
戻り値
戻り値なし。
MSWebDVD オブジェクト内の現在のデフォルト サブピクチャ言語を設定する。
構文
MSWebDVD.SelectDefaultSubpictureLanguage(iLang,iExt);
パラメータ
iLang 言語を指定する整数値。 iExt サブピクチャ言語エクステンションを指定する整数値。可能な値については、「注意」を参照すること。
戻り値
戻り値なし。
注意
サブピクチャ言語エクステンションは、サブピクチャに関する詳細情報を提供する。可能な戻り値は次のとおりである。
エクステンション 値 指定なし 0 キャプション (ノーマル) 1 キャプション (大) 2 キャプション (子供向け) 3 クローズド キャプション (ノーマル) 5 クローズド キャプション (大) 6 クローズド キャプション (子供向け) 7 強制 9 ディレクター コメント (ノーマル) 13 ディレクター コメント (大) 14 ディレクター コメント (子供向け) 15
表示されたメニューから左方向ボタンを選択する。
構文
MSWebDVD.SelectLeftButton();
戻り値
戻り値なし。
参照
ActivateButton、SelectLowerButton、SelectRightButton、SelectUpperButton
表示されたメニューから下方向ボタンを選択する。
構文
MSWebDVD.SelectLowerButton();
戻り値
戻り値なし。
参照
ActivateButton、SelectLeftButton、SelectRightButton、SelectUpperButton
今後の再生に使用する国として、指定されたペアレンタル カントリを設定する。
構文
MSWebDVD.SelectParentalCountry(iCountry, sUserName, sPassword);
パラメータ
iCountry 国を指定する整数値。 sUserName 現在のログオン ユーザーを指定する文字列値 (現在は無視される)。 sPassword アプリケーションのパスワードを指定する文字列値。
戻り値
戻り値なし。
注意
ペアレンタル カントリはペアレンタル ロック レベルの解釈を決定する。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、SelectParentalLevel、NotifyParentalLevelChange、GetTitleParentalLevels、GetPlayerParentalCountry、GetPlayerParentalLevel、AcceptParentalLevelChange
今後の再生に使用するペアレンタル ロック レベルとして、指定されたペアレンタル ロック レベルを設定する。
構文
MSWebDVD.SelectParentalLevel(iLevel, sUserName, sPassword);
パラメータ
iLevel ペアレンタル ロック レベルを指定する整数値 (1 〜 8)。ペアレンタル ロックを無効にするには、iLevel に -1 を設定する。 sUserName 現在のユーザーを指定する文字列値 (現在は無視される)。 sPassword レジストリに現在格納されているパスワードを指定する文字列値。
戻り値
戻り値なし。
注意
このメソッドは、MSWebDVD オブジェクト内のペアレンタル ロック レベルを設定する。ユーザーが再生できるコンテンツはこのペアレンタル ロック レベルで決まる。高いレベルではレベルの低いコンテンツを再生できるが、低いレベルではレベルの高いコンテンツを再生できない。DVD の 8 つのペアレンタル ロック レベルが持つ正確な意味は国によって異なる。米国およびカナダの場合、レベルは MPAA (Motion Picture Association of America) のレーティング カテゴリに対応する。デフォルトでは、DVD ナビゲータのペアレンタル ロックは無効になっている。
参照
ペアレンタル ロック レベルの適用、SelectParentalCountry、NotifyParentalLevelChange、GetTitleParentalLevels、GetPlayerParentalCountry、GetPlayerParentalLevel、AcceptParentalLevelChange
表示されたメニューから右方向ボタンを選択する。
構文
MSWebDVD.SelectRightButton();
戻り値
戻り値なし。
参照
ActivateButton、SelectLeftButton、SelectLowerButton、SelectUpperButton
表示されたメニューから上方向ボタンを選択する。
構文
MSWebDVD.SelectUpperButton();
戻り値
戻り値なし。
参照
ButtonsAvailable、CurrentButton、ActivateButton、GetButtonAtPosition、GetButtonRect、SelectAndActivateButton、SelectAtPosition、SelectLeftButton、SelectLowerButton、SelectRightButton
指定されたサブ矩形に合わせてビデオ表示をズームする。
構文
DVD.SetClipVideoRect(oRect);
パラメータ
oRect クリッピング矩形を指定する DVDRect オブジェクト。
戻り値
戻り値なし。
注意
新しいクリッピング矩形を設定すると、オブジェクトがアプリケーションの表示ディメンジョン全体に合わせてその領域を拡大する。こうすると、画面の特定領域にズーム インするエフェクトが生成される。矩形を指定するには、新しい DVDRect オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定する。
ビデオ表示には一般的に 720 x 540 の矩形を使用する。
参照
MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップに対応する遅延時間を設定する。
構文
MSWebDVD.SetDelayTime(iDelayType, iNewVal)
パラメータ
iDelayType 遅延の種類を指定する整数値。「注意」を参照すること。 iNewVal 遅延時間を指定する整数値 (ミリ秒単位)。
戻り値
戻り値なし。
注意
次の一覧は、iDelayType として可能な値である。
TTDT_AUTOPOP = 0 ポインタがツールの境界矩形内に一定時間留まると、[ツールチップ] ウィンドウが消去される。この時間の長さ (自動ポップアップの遅延時間) を設定する。デフォルト値に戻すには、iNewVal に -1 を設定する。 TTDT_INITIAL = 1 ポインタがツールの境界矩形内に一定時間静止すると、[ツールチップ] ウィンドウが表示される。この時間の長さ (立ち上がりの遅延時間) を設定する。デフォルト値に戻すには、iNewVal に -1 を設定する。 TTDT_RESHOW = 2 ポインタが別のツールに移動すると、一定時間後に次の [ツールチップ] ウィンドウが表示される。この時間の長さ (再表示の遅延時間) を設定する。デフォルト値に戻すには、iNewVal に -1 を設定する。 TTDT_AUTOMATIC = 3 3 つの遅延時間の割合をデフォルトに戻す。自動ポップアップ時間は初期時間の 10 倍、再表示時間は初期時間 1/5 である。このフラグを設定する場合、iNewVal に正の値を使用して初期遅延時間 (ミリ秒単位) を指定する。3 つの遅延時間すべてをそれぞれのデフォルト値に戻すには、iNewVal に負の値を設定する。
指定された一般パラメータ レジスタに指定された値を設定する。
構文
MSWebDVD.SetGPRM(iIndex, nValue)
パラメータ
iIndex 設定する一般パラメータ レジスタを指定する 0 〜 15 の整数値。 iValue レジスタに設定する新しい値を指定する整数。
注意
一般パラメータ レジスタ (GPRM) は、各ディスクが一時データの格納に自由に使用できる 16 ビット レジスタである。プレーヤー アプリケーションでは、MSWebDVD オブジェクトを使用して再生またはナビゲーションの標準的な制御のために、これらのレジスタにアクセスする必要はない。このメソッドは、進んだ機能を実装するプレーヤー アプリケーションのために提供される。DVD の仕様と、GPRM を使用してそのディスクがどのように再生されるかを完全に理解していない限り、GPRM を直接変更しないこと。GPRM の値を変更した場合、それによって引き起こされる動作は予測不可能である。
MSWebDVD オブジェクトがフルスクリーン モードのときにカーソルを表示する。
構文
MSWebDVD.ShowCursor(bShow);
パラメータ
bShow カーソルを表示するかどうかを指定するブール値。
戻り値
戻り値なし。
注意
DVD の表示がフルスクリーン モードに切り替わると、3 〜 5 秒でカーソルが消える。フルスクリーン モードでアプリケーションのコントロール ボタンが表示される場合、カーソルをもう一度表示するには、このメソッドを使用する。
指定されたメニューを画面上に表示する。
構文
MSWebDVD.ShowMenu(iMenuID);
パラメータ
iMenuID メニューを指定する整数値。可能な値については、「注意」を参照すること。
戻り値
戻り値なし。
注意
iMenuID として可能な値は次のとおりである。
メニューの種類 値 タイトル (トップ) 2 ルート 3 サブピクチャ 4 オーディオ 5 アングル 6 チャプター 7 DVD のメニュー名は若干複雑である。[タイトル(title)] メニューは、ディスク全体のメイン メニューである Video Manager Menu の別名であり、通常、ここにディスク内の利用可能なビデオ タイトル セットがすべて表示される。[ルート(root)] メニューは、1 つのビデオ タイトル セットに対応するメニューである。ビデオ タイトル セットには、1 つ以上のタイトルが入っている。タイトル セット内の全タイトルは、同じ [サブピクチャ(Subpicture)] メニュー、[オーディオ(Audio)] メニュー、および [アングル(Angle)] メニューを共有する。
DVD ビデオ ストリームを指定されたフレーム数だけ進める。
構文
MSWebDVD.Step(iFrames)
パラメータ
iFrames コマ送りするフレーム数を指定する整数値。
戻り値
戻り値なし。
注意
このメソッドを呼び出す前に、CanStep を呼び出してデコーダがコマ送りをサポートしているかどうかを判断する。
DVD ビデオを反転モードで再生しているときにこのメソッドを呼び出すと、デコーダが反転のコマ送りをサポートしていれば、コマ送りも反転で行われる。
再生を再開し、静止モードをキャンセルする。
構文
MSWebDVD.StillOff();
戻り値
戻り値なし。
注意
ディスク上に明記された静止フレームが見つかると、DVD ナビゲータは、静止モードに切り替わり、EC_DVD_STILL_ON イベントを送ってアプリケーションに通知する。DVD ナビゲータの静止モードは、ユーザー操作の点でポーズ状態と異なる。StillOff を呼び出すと、静止モードからは再生に戻るが、ポーズ状態の DVD ナビゲータは再開しない。
再生を停止する。
構文
MSWebDVD.Stop();
戻り値
戻り値なし。
注意
EnableResetOnStop が TRUE に設定されている場合は、Stop を呼び出すと、DVD ナビゲータがフィルタ グラフの残り部分と共に停止状態に切り替わる。これは、ユーザーが次に [再生] ボタンを押すと、 ディスクの最初から再生が始まることを意味する。EnableResetOnStop が TRUE に設定されている場合は、ユーザーが次の Play コマンドを発行すると、最後に再生された位置から再生が再開する。
サブピクチャの現在の状態 (オン/オフ) を設定または取得する。
構文
[ bState = ] MSWebDVD.SubpictureOn
可能な値
bState サブピクチャが表示されるかどうかを示すブール値。
注意
このプロパティは、クローズド キャプションの表示には影響しない。クローズド キャプションはビデオ ストリーム内に埋め込まれているが、DVD のサブピクチャは独立したストリームでトランスポートされる。
このプロパティは、デフォルト値が false の読み書き可能なプロパティである。
現在のタイトル内の利用可能なサブピクチャ ストリーム数を取得する。
構文
[ iStreams = ] MSWebDVD.SubpictureStreamsAvailable
可能な値
iStreams 利用可能なオーディオ ストリーム数を表す整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。個々のストリームにその言語属性を照会するには、まずこのメソッドを呼び出して上限を取得する。ストリームの番号は 0 から始まる。
ディスク上の利用可能なタイトル数を取得する。
構文
[ iTitles = ] MSWebDVD.TitlesAvailable
可能な値
iTitles 利用可能なタイトル数を表す 1 〜 99 の整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。
マウス ポインタが MSWebDVD ビデオ矩形に重なったときに表示されるツールチップのテキストを設定する。
構文
[ sToolTip = ] MSWebDVD.ToolTip
可能な値
sToolTip ツールチップのテキストを指定する文字列値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み書き可能なプロパティである。文字列が空の場合、ツールチップは表示されない。
MSWebDVD オブジェクトに関連付けられたツールチップの最大幅を設定または取得する。
構文
[ iMaxWidth = ] MSWebDVD.ToolTipMaxWidth
可能な値
iMaxWidth アプリケーションのツールチップの最大幅を表す整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値が 200 ピクセルの読み書き可能なプロパティである。
現在のタイトルの総再生時間を取得する。
構文
[ sTotalTime = ] MSWebDVD.TotalTitleTime
可能な値
sTotalTime 現在のタイトルの総再生時間を表す文字列値。フォーマットは "hh:mm:ss:ff"。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。"hh:mm:ss:ff" (時、分、秒、フレーム) というフォーマットの 11 文字の文字列が返される。
参照
指定されたユーザー操作 (UOP) が現在有効かどうかを示す値を取得する。
構文
[ bIsValid = ] MSWebDVD.UOPValid(iUOP);
パラメータ
iUOP UOP を指定する整数値。可能な値については、「注意」を参照すること。
戻り値
指定された操作が UOP コントロールに許されるかどうかを示すブール値を返す。
注意
iUOP として可能な値は次のように定義されている。
値 ユーザー関数 0x0 PlayTitle、PlayAtTime、PlayAtTimeInTitle 0x1 PlayChapter 0x2 PlayTitle 0x4 Stop 0x8 ReturnFromSubmenu 0x10 PlayChapter 0x20 PlayPrevChapter、ReplayChapter 0x40 PlayNextChapter 0x80 PlayForwards 0x100 PlayBackwards 0x200 ShowMenu の引数に 2 (DVD_MENU_Title) を指定 0x400 ShowMenu の引数に 3 (DVD_MENU_Root) を指定 0x800 ShowMenu の引数に 4 (DVD_MENU_Subpicture) を指定 0x1000 ShowMenu の引数に 5 (DVD_MENU_Audio) を指定 0x2000 ShowMenu の引数に 6 (DVD_MENU_Angle) を指定 0x4000 ShowMenu の引数に 7 (DVD_MENU_Chapter) を指定 0x8000 Resume 0x10000 SelectLeftButton、SelectRightButton、SelectUpperButton、SelectLowerButton 0x20000 StillOff 0x40000 Pause 0x80000 CurrentAudioStream 0x100000 CurrentSubpictureStream 0x200000 CurrentAngle、SelectParentalLevel 0x400000 KaraokeAudioPresentationMode
オーディオ ストリーム出力のスピーカ ボリュームを設定または取得する。
構文
[ iVolume = ] MSWebDVD.Volume
可能な値
iVolume ボリュームを減衰 (デシベル) で表現した整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値が 0 の読み書き可能なプロパティである。 最大ボリュームは 0、無音は 10,000。スケールは対数である。目的のデシベル値を 100 倍する (たとえば、10,000 = 100 dB)。
複数ボリュームのセットに含まれるボリューム数を取得する。
構文
[ iVolumes = ] MSWebDVD.VolumesAvailable
可能な値
iVolumes セットに含まれるボリュームの数を表す整数値。
注意
このプロパティは、デフォルト値を持たない読み取り専用プロパティである。DVD タイトルは、複数のディスク セットやシリーズでリリースされることがある。現在のディスクのボリューム番号を判断するには、このメソッドを使用する。
ウィンドウ モードとウィンドウレス モードのいずれかに使用する MSWebDVD オブジェクトを設計時に初期化する。
構文
[ bWindowless = ] MSWebDVD.WindowlessActivation
可能な値
bWindowless オブジェクトがウィンドウ モードかどうかを示すブール値。
注意
このプロパティは、デフォルト値が TRUE の読み書き可能なプロパティである。 したがって、このプロパティを設定しなければならないのは、MSWebDVD オブジェクトをウィンドウ付きコンテナ内で実行している場合だけである。Microsoft® Internet Explorer の Web ページ内では、MSWebDVD が常にウィンドウレス モードになるため、このプロパティを設定する必要はない。
所定のスクリーン座標を中心に、ビデオ表示をズームイン/ズームアウトする。
構文
MSWebDVD.Zoom(iXPos, iYPos, iZoomRatio);
パラメータ
iXPos ズームする矩形の中央の x 座標を指定する整数値。 iYPos ズームする矩形の中央の y 座標を指定する整数値。 iZoomRatio 現在のズーム値に適用する倍率を指定する数値。ズーム後の最大サイズは、ハードウェア オーバーレイのサポートによって異なるが、通常は元のサイズの 32 〜 64 倍である。
戻り値
戻り値なし。
注意
新しいズーム率は、元のサイズに戻すか、または再度変更するまで有効である。つまり、iZoomRatio に 2 を指定してこのメソッドを 2 回呼び出すと、ズーム率がビデオ本来のサイズの 4 倍になる。ユーザーがハードウェアの能力を超えてズームしようとした場合、このメソッドは成功するが、何も実行されない。
ズームインには SetClipVideoRect メソッドを使用してもよい。2 つの方法の唯一の違いは、ズーム矩形の指定方法にある。