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IAMCrossbar インターフェイスは DirectShow® アナログ ビデオ クロスバー フィルタである。このフィルタは WDM ストリーミング デバイス上のクロスバーのラッパー フィルタであり、それゆえいつもラッピングしているデバイスのフレンドリ名を前提としている。ラッパー フィルタと WDM ストリーミング デバイスの詳細については、「ハードウェア デバイスがフィルタ グラフに参加する方法」を参照すること。
アナログ ビデオ クロスバーはアナログからの信号とビデオ キャプチャ フィルタからのデジタル オーディオあるいはビデオ ソースをルーティングする。このフィルタは n 入力と m 出力の一般的なスイッチング マトリクス以降に設計されている。すべての入力信号は 1 つあるいはそれ以上の出力にルーティングされる。1 つのクロスバーはビデオとオーディオ両方をルーティングできる。ビデオピンを使って合成信号のオーディオ部分だけをルーティングする事も可能である。
注 : このインターフェイスの多くのメソッドでは、ピン インデックスをパラメータに指定する。ピン インデックスは、IEnumPins 列挙型を使用して計算する。入力ピンと出力ピンのインデックス値は、両方とも 0 から始まる。get_PinCounts メソッドを呼び出すことで、入力ピンと出力ピンの個数を取得できる。
vtable 順のメソッド
IUnknown メソッド 説明 QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを取得する。 AddRef 参照カウントをインクリメントする。 Release 参照カウントをデクリメントする。 IAMCrossbar メソッド 説明 get_PinCounts 入力ピンと出力ピンの個数を取得する。 CanRoute クロスバー フィルタがアナログ信号またはデジタル信号をルーティングできるかどうかを判別する。 Route 入力ピンを出力ピンへルーティングする。 get_IsRoutedTo 指定の出力ピンに接続している入力ピンを取得する。 get_CrossbarPinInfo 指定のピンに関連するオーディオ データまたはビデオ データを持つピンを取得する。
ルーティングが可能かどうかを判別する。
構文
HRESULT CanRoute (
long OutputPinIndex,
long InputPinIndex
);
パラメータ
- OutputPinIndex
- [in] 出力ピン。
- InputPinIndex
- [in] 入力ピン。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
指定のピンに関連するオーディオ データまたはビデオ データを持つピンを取得する。
構文
HRESULT get_CrossbarPinInfo (
BOOL IsInputPin,
long PinIndex,
long *PinIndexRelated,
long *PhysicalType
);
パラメータ
- IsInputPin
- [in] 入力ピンの場合は TRUE を指定し、出力ピンの場合は FALSE を指定する。
- PinIndex
- [in] 関連ピンを検索する基準となるピン。
- PinIndexRelated
- [out] 関連ピンのインデックス値へのポインタ。
- PhysicalType
- [out] ピンの物理的な種類 (オーディオまたはビデオ) へのポインタ。PhysicalConnectorType 列挙型のメンバを返す。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
たとえばこのメソッドは、指定のビデオ ピンに関連するオーディオ ピンを取得する。
指定の出力ピンに接続している入力ピンを取得する。
構文
HRESULT get_IsRoutedTo (
long OutputPinIndex,
long *InputPinIndex
);
パラメータ
- OutputPinIndex
- [in] 出力ピン。
- InputPinIndex
- [out] 接続している入力ピンへのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
入力ピンと出力ピンの個数を取得する。
構文
HRESULT get_PinCounts(
long *OutputPinCount,
long *InputPinCount
);
パラメータ
- OutputPinCount
- [out] 出力ピンの個数へのポインタ。
- InputPinCount
- [out] 入力ピンの個数へのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
入力ピンを出力ピンにルーティングする。
構文
HRESULT Route (
long OutputPinIndex,
long InputPinIndex
);
パラメータ
- OutputPinIndex
- [in] 出力ピン。
- InputPinIndex
- [in] 入力ピン。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
ピンのインデックスは 0 から始まる。