Microsoft DirectX 8.0 (C++)

DirectX Audio プロジェクトの作成

プロジェクトには、DirectMusic のパフォーマンス レイヤの宣言を含む Dmusici.h ヘッダー ファイルをインクルードする必要がある。このファイルをインクルードすると、3 つの重要なヘッダーもインクルードされる。

Dmusicf.h にはファイル構造および定義が含まれる。このヘッダー ファイルは、ファイルを直接操作したり、DirectMusic に組み込まれているローダーにまったく依存しない、ミュージック オーサリング ツールなどのアプリケーションに対してのみ必要となる。

Dmksctrl.h には、ポート プロパティの設定で使用される IKsControl インターフェイスの宣言が含まれている。Ksproxy.h および Ks.h ファイルがある場合、このファイルは必要ない。

Dmplugin.h には、IDirectMusicTool8 および IDirectMusicTrack8 インターフェイスの宣言が含まれる。これらのインターフェイスは、特殊なメッセージ処理ツールやトラック タイプを必要とする高度なアプリケーション用のアドオンで実装される。ほとんどのアプリケーションは、DirectMusic API のこの部分を使用しない。

DirectSound API を直接使用し、DirectSoundCreate8 などのヘルパー関数を使用する場合は、Dsound.lib にリンクし、ライブラリ検索パスに適切なフォルダを含める必要がある。

また、アプリケーションが DirectX Audio で使用される GUID にアクセスできるように注意する。詳細については、「DirectX のサンプルおよびその他の DirectX アプリケーションのコンパイル」を参照すること。

DirectX Audio は、Windows 32 ビット オペレーティング システムのマルチスレッド機能を使用する。マルチスレッドを利用することによって、アプリケーションが別のタスクを実行している間に、DirectX はバックグラウンドで音楽の生成、処理、および合成を行うことができる。マルチスレッドを念頭に置いて、プロジェクトを開発する必要がある。少なくとも、マルチスレッド ライブラリとリンクすること。