Microsoft DirectX 8.0 |
ビデオ編集プロジェクトのレンダリングとプレビューのためのコマンドライン ツール。このツールは、Microsoft® DirectShow® 編集サービス (DES) のプロジェクト ファイルをレンダリングする。
このアプリケーションで ASF サポートを有効にするには、プロジェクトを Microsoft® Windows Media Format (WMF) SDK 認証にリンクし、アプリケーションをコンパイルする際に USE_WMF_CERT を定義すること。認証の入手方法については、WMF SDK のドキュメントを参照すること。
注 このアプリケーションには Internet Explorer 4.0 以降が必要である。それがないと、アプリケーションは次のエラーメッセージを表示する : Unexpected error = Dshow not installed correctly 詳細については「IXml2Dex」を参照すること。
ソース : (SDK ルート)\Samples\Multimedia\DirectShow\Editing\Xtltest
このサンプル アプリケーションでは、ビデオ編集に関連する次のタスクが示される。
使用法
xtltest.exe [スイッチ] input.xtl
デフォルトでは、プロジェクトはプレビューされる。次のコマンドライン スイッチがサポートされている。
スイッチ | 説明 | |
---|---|---|
/C | クロックなし。オーディオとビデオを同期せずに、できる限り速くプロジェクトをレンダリングする。 | |
/D | ソース ファイルを動的に読み込む。詳細については、「IRenderEngine::SetDynamicReconnectLevel」を参照すること。 | |
/[double-double] | レンダリングの開始タイムと終了タイムを設定する。たとえば、/[3-4] と指定すると、プロジェクトの 3 秒目から開始して、タイムラインの 1 秒間がレンダリングされる。 | |
/G filename.grf | GraphEdit ファイルを .grf フォーマットで出力する。 | |
/N | レンダリングなし。このプロジェクトはプレビューまたはファイルへのレンダリングは行われない。このオプションは、入力ファイルを確認したり、/G スイッチを使うときに役立つ。 | |
/P [number] | ASF 圧縮プロファイルを選択する。アプリケーションが WMF SDK 証明書を使ってコンパイルされた場合にだけ利用できる。 | |
/P | 利用可能な ASF プロファイルを一覧にする。アプリケーションが WMF SDK 証明書を使ってコンパイルされた場合にだけ利用できる。 | |
/R | スマート再圧縮を有効にする。アプリケーションは、圧縮フォーマット用にタイムラインの最初のクリップを使用する。このオプションは、/W スイッチと共に使用する。詳細については、「レンダリング エンジンについて」を参照すること。 | |
/W filename | タイムラインをファイルにレンダリングする。このファイル タイプは、ファイルの拡張子によって決定される。アプリケーションは、AVI ファイルおよび WAV ファイルをサポートする。アプリケーションが WMF SDK 証明書を使ってコンパイルされる場合は、ASF ファイルもサポートする。このオプションでは、プレビューは抑止される。 | |
/X filename.xtl | プロジェクトを XML ファイルとして保存する。新しいファイルは、入力ファイルと機能的には同じになるが、XML タグが異なることがある。 |
このサンプルでは、XML プロジェクト ファイルの読み取りをはじめ、そのプレビューまたはファイルへの出力に必要なすべてのステップが示される。
スマート再圧縮では、アプリケーションはタイムラインでミュートされていない最初のソースのフォーマットを使用する。最初のソースがオーディオ ファイルであると失敗する。GetFirstSourceOnTimeline 関数は、ミュートされていない最初のソースを取得する。この関数は、タイムラインでオブジェクトを走査する方法を示す。GetSourceVideoType 関数は、ソースの最初のビデオ ソースのメディア タイプを取得する。アプリケーションは、IAMTimelineGroup::SetSmartRecompressFormat を呼び出して再圧縮フォーマットを設定する際に、このメディア タイプを使用する。詳細については、「プロジェクトのレンダリング」を参照すること。
エラー ログを処理するために、アプリケーションはカスタム クラス CErrorReporter を定義する。このクラスは、IAMErrorLog インターフェイスを公開する。しかし、参照カウントを正しく処理しないので、これは真の COM オブジェクトではない。そのため、アプリケーションは静的に COM オブジェクトを作成しなければならない。詳細については、「エラーのログ」を参照すること。
USE_WMF_CERT が定義された場合、アプリケーションは WMF ファイルの書き込みサポートを含める。CKeyProvider クラスは、IServiceProvider インターフェイスを実装する。このクラスは WMCreateCertificate 関数を呼び出して、WMF 証明書を作成する。ヘルパー関数 ListWMSDKProfiles は、WMK SDK で提供される標準プロファイルを一覧にする。詳細については、「Windows Media アプリケーション」および Windows Media Format SDK を参照すること。