Microsoft DirectX 8.0

IAMClockAdjust インターフェイス

IAMClockAdjust インターフェイスは、外部ソースからフィルタ グラフにタイミング情報を提供する。マルチメディア ストリームの状況で、アプリケーションがフィルタ グラフ外のオーディオ ストリームとビデオ ストリームを両方使用している場合は、このインターフェイスを使用することで、フィルタ グラフにクロック情報を伝えることができる。これを使用して、異なるストリームの同期をとることができる。

Microsoft® DirectShow® のシステム基準クロック オブジェクトは、このインターフェイスを実装している。詳細については、「IReferenceClock」を参照すること。

このインターフェイスを使用すると、DirectShow 内のデフォルトのクロック オブジェクトを調整できる。

vtable 順のメソッド

IUnknown メソッド説明
QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを取得する。
AddRef 参照カウントをインクリメントする。
Release 参照カウントをデクリメントする。
IAMClockAdjust メソッド説明
SetClockDelta 時間の増分値を設定する。これによって、フィルタ グラフは、自身のクロックを外部ソースから更新できる。

IAMClockAdjust::SetClockDelta

IAMClockAdjust インターフェイス

フィルタ グラフに基準タイムを渡すことによってクロックを調整する。システム基準クロック オブジェクトに時間の増分値が追加される。

構文

HRESULT SetClockDelta(
    REFERENCE_TIME rtDelta
);

パラメータ

rtDelta
[in] 時間の差を表す値 (ミリ秒単位)。

戻り値

成功の場合は S_OK を返し、rtDelta が無効な場合は E_POINTER を返す。