Microsoft DirectX 8.0 (C++)

戻り値

以下は、Microsoft® DirectInput® メソッドと機能によって返される HRESULT 値の一覧である。エラーは負の値によって示され、結合することができない。

それぞれのメソッドまたは機能はエラー値を返すことができるが、詳細についてはそれぞれの説明を参照すること。本文中のエラー コードの一覧は、必然的に不完全になっている。たとえば、どんな DirectInput メソッドも DIERR_OUTOFMEMORY を返すことができるが、本文中では、このエラー コードはそのメソッドの戻り値としては明示されていない。

DI_BUFFEROVERFLOW
デバイス バッファがオーバーフローし、一部の入力が失われた。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
DI_DOWNLOADSKIPPED
エフェクトのパラメータの更新は成功したが、このエフェクトに関連するデバイスが排他モードで取得されていないので、このエフェクトをダウンロードできない。
DI_EFFECTRESTARTED
エフェクトを停止し、そのパラメータの更新を行い、その後このエフェクトを再開した。
DI_NOEFFECT
この操作にエフェクトはない。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
DI_NOTATTACHED
デバイスは存在するが現在はアタッチ状態にない。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
DI_OK
操作は、完全に終了した。この値は、標準の COM 戻り値である S_OK に等しい。
DI_POLLEDDEVICE
デバイスは、ポーリング対象デバイスである。その結果、デバイス バッファリングでは、データは一切収集されず、イベントは、IDirectInputDevice8::Poll メソッドが呼び出されるまで通知されない。
DI_PROPNOEFFECT
デバイス プロパティの変更は効果がなかった。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
DI_SETTINGSNOTSAVED
アクション マップはデバイスに適用されたが、設定情報は保存されなかった。
DI_TRUNCATED
エフェクトのパラメータの更新は成功したが、パラメータのうちデバイスの能力を超えているものがあり、それらは直近のサポート値に丸められた。
DI_TRUNCATEDANDRESTARTED
DI_EFFECTRESTARTED | DI_TRUNCATED に等しい。
DI_WRITEPROTECT
設定が変更できないことを示す成功コード。
DIERR_ACQUIRED
操作は、デバイスが取得状態の間は実行できない。
DIERR_ALREADYINITIALIZED
このオブジェクトは初期化済みである。
DIERR_BADDRIVERVER
オブジェクトは、互換性のないドライバ バージョン、あるいは不適格または不完全なドライバ コンポーネントであるために作成できなかった。
DIERR_BETADIRECTINPUTVERSION
アプリケーションは、DirectInput のサポートされていないリリース前のバージョン用に作成されたものである。
DIERR_DEVICEFULL
デバイスはフルである。
DIERR_DEVICENOTREG
デバイスまたはデバイスインスタンスが DirectInput に登録されていない。この値は、標準の COM 戻り値である REGDB_E_CLASSNOTREG に等しい。
DIERR_EFFECTPLAYING
パラメータは、メモリ内では更新されたが、デバイスにはダウンロードされなかった。デバイスが再生中のエフェクトの更新をサポートしていないためである。
DIERR_GENERIC
DirectInput サブシステムで 原因不明のエラーが発生した。この値は、標準の COM 戻り値である E_FAIL に等しい。
DIERR_HANDLEEXISTS
デバイスは、既に、自身にイベント通知の関連付けをしている。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。
DIERR_HASEFFECTS
デバイスは、エフェクトがアタッチされているために再初期化できない。
DIERR_INCOMPLETEEFFECT
必須情報がないので、エフェクトをダウンロードできなかった。たとえば、エフェクトに関連する軸がなかったり、タイプ固有情報が与えられていない場合。
DIERR_INPUTLOST
入力デバイスのアクセス権を失った。再取得しなければならない。
DIERR_INVALIDPARAM
無効なパラメータが戻ってくる関数に渡されたか、オブジェクトがその関数を呼び出せる状態になかった。この値は、標準の COM 戻り値である E_INVALIDARG に等しい。
DIERR_MAPFILEFAIL
ベンダーが提供するデバイスのアクション マッピング ファイルの読み込み中か、あるいはデバイスのユーザー構成マッピング ファイルの読み込みまたは書き込み中にエラーが発生したことを示す。
DIERR_MOREDATA
要求情報の一部がバッファに納まらなかった。
DIERR_NOAGGREGATION
オブジェクトは、集合化をサポートしない。
DIERR_NOINTERFACE
オブジェクトは、指定されたインターフェイスをサポートしていない。この値は、標準の COM 戻り値である E_NOINTERFACE に等しい。
DIERR_NOTACQUIRED
操作は、デバイスが取得されない限り実行できない。
DIERR_NOTBUFFERED
デバイスは、バッファリングされていない。バッファリングを有効にするには DIPROP_BUFFERSIZE プロパティを設定する。
DIERR_NOTDOWNLOADED
エフェクトがダウンロードされていない。
DIERR_NOTEXCLUSIVEACQUIRED
操作は、デバイスが DISCL_EXCLUSIVE モードで取得されていなければ実行できない。
DIERR_NOTFOUND
要求されたオブジェクトは存在しない。
DIERR_NOTINITIALIZED
このオブジェクトは、初期化されていなかった。
DIERR_OBJECTNOTFOUND
要求されたオブジェクトは存在しない。
DIERR_OLDDIRECTINPUTVERSION
アプリケーションは、より新しいバージョンの DirectInput を必要とする。
DIERR_OTHERAPPHASPRIO
ほかのアプリケーションの優先レベルの方が高いので、この呼び出しの実行がうまくいかない。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。このエラーは、アプリケーションのデバイスに対するアクセス権が、フォアグラウンドアクセス権であるにもかかわらず、バックグラウンドにいるときに、デバイスを取得しようとした場合に返される。
DIERR_OUTOFMEMORY
DirectInput サブシステムが呼び出しを完了するのに十分なメモリを割り当てることができなかった。この値は、標準の COM 戻り値である E_OUTOFMEMORY に等しい。
DIERR_READONLY
指定のプロパティは変更できない。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。
DIERR_REPORTFULL
送られる情報の方が、デバイスに送ることができる情報よりも多い。
DIERR_UNPLUGGED
この操作は、デバイスが接続されていない可能性を示す。
DIERR_UNSUPPORTED
この関数呼び出しは、この時点ではサポートされない。この値は、標準の COM 戻り値である E_NOTIMPL に等しい。
E_HANDLE
このパラメータは、このプロセスに関係する有効な最上位のウィンドウ ハンドルでなければならない。
E_PENDING
データは、まだ使用不可である。
E_POINTER
無効なポインタ (通常は NULL) がパラメータとして渡された。