Microsoft DirectX 8.0 |
このインターフェイスは、ビデオ レンダラからパフォーマンス情報を取得するメソッドを提供する。インターフェイスを通じて返される値は、フィルタを停止するたびにリセットされる。ビデオ レンダリング フィルタおよびフルスクリーン レンダリング フィルタは、このインターフェイスを公開する。
アプリケーションでは、このインターフェイスを使用してビデオのパフォーマンス情報を取得できる。
vtable 順のメソッド
IUnknown メソッド 説明 QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを返す。 AddRef 参照カウントをインクリメントする。 Release 参照カウントをデクリメントする。 IQualProp メソッド 説明 get_AvgFrameRate 達成された平均フレーム レートを取得する。 get_AvgSyncOffset フレームの目標レンダリング時間とレンダリングが実際に開始した時間の平均時間差を取得する (ミリ秒単位の値で返される)。 get_DevSyncOffset フレームの目標レンダリング時間とレンダリングが実際に開始した時間の平均時間差を取得する (標準偏差で返される)。 get_FramesDrawn ストリーム開始後に描画されたフレーム数を取得する。 get_FramesDroppedInRenderer レンダラでドロップされたフレーム数を取得する。 get_Jitter ビデオ レンダラに渡される連続フレーム間の平均時間を表現する。
ストリーム開始後の平均フレーム レートを取得する。
構文
HRESULT get_AvgFrameRate( int *piAvgFrameRate ) PURE;
パラメータ
- piAvgFrameRate
- ストリーム開始後の 1 秒あたりのフレーム数 (fps) へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。
ビデオ フレームの目標表示時間と実際に表示された時間との平均時間差を取得する。
構文
HRESULT get_AvgSyncOffset( int *piAvg );
パラメータ
- piAvg
- 時間差 (ミリ秒単位) へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。
ビデオ フレームの目標表示時間と実際に表示された時間との平均時間差を取得する。このメソッドは、値が単なる平均ではなく標準偏差で返される点を除き、IQualProp::get_AvgSyncOffset メソッドと同じである。
構文
HRESULT get_DevSyncOffset( int *piDev );
パラメータ
- piDev
- 表示されるビデオ フレームの精度を表す値へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。
注意
ネットワークからのビデオを再生するとき、ネットワークの状態が悪い場合には表示が中断することがある。このため、ビデオ フレームの精度を単なる平均値で表現することは適切でない。標準偏差を調べると、全体の精度をより正しく把握できる。
ストリーム開始後に描画されたフレーム数を取得する。
構文
HRESULT get_FramesDrawn( int *pcFramesDrawn );
パラメータ
- pcFramesDrawn
- ストリーム開始後に描画されたフレーム数へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。
レンダラでドロップされたフレーム数を取得する。
構文
HRESULT get_FramesDroppedInRenderer( int *pcFrames );
パラメータ
- pcFrames
- レンダラでドロップされたフレーム数へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。
注意
プロパティ ページでは、このメソッドを使用してレンダラからデータが取得される。
ビデオ レンダラに渡される連続フレーム間の平均時間を表現する。
構文
HRESULT get_Jitter( int *piJitter );
パラメータ
- piJitter
- フレーム間時間 (ミリ秒単位) の標準偏差へのポインタ。
戻り値
HRESULT 値を返す。