Microsoft DirectX 8.0 (C++) |
IDirectMusicPerformance8::SetGlobalParam および IDirectMusicPerformance8::GetGlobalParam メソッドを使うと、1 つのトラックだけでなく、パフォーマンス全体に影響するパラメータを設定および取得することができる。
設定または取得するパラメータは、メソッドの rguidType パラメータにある GUID で識別される。各パラメータは特定のデータ型に関連付けられる。データ型のサイズは、dwSize パラメータで与えられる。次の表は、定義済みの GUID とそのデータ型を示している。
パラメータ タイプの GUID (rguidType) とデータ (*pParam) |
説明 |
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GUID_PerfAutoDownload BOOL |
このパラメータは、セグメントを演奏するときに音色を自動的にダウンロードするかどうかを制御する。デフォルトではオフである。「バンドのダウンロードとアンロード」を参照すること。 |
GUID_PerfMasterGrooveLevel char |
マスタ グルーブ レベルは、コマンド トラックで設定されるグルーブ レベルに常に加算される値である。返される値は 1 〜 100 の範囲に収まるように必要に応じて調整される。 |
GUID_PerfMasterTempo float |
マスタ テンポは、最終出力ツールによってテンポに適用されるスケーリング係数である。デフォルトの値は 1 である。0.5 でテンポは 2 分の 1 になり、2.0 で 2 倍のテンポになる。この値は、DMUS_MASTERTEMPO_MIN から DMUS_MASTERTEMPO_MAX の範囲で設定できる。 |
GUID_PerfMasterVolume long |
マスタ ボリュームは、増幅または減衰の係数で、1 デシベルの 100 分の 1 の単位で表される。そのパフォーマンス全体のデフォルトのボリュームと、同じシンセサイザを使用しているほかのすべてのパフォーマンスに適用される。設定できる値の範囲はポートによって決まる。デフォルトのソフトウェア シンセサイザの場合、許容範囲は +20db 〜 -200dB であるが、実用範囲は +10db 〜 -100db である。ハードウェア MIDI ポートでは、マスタ ボリュームの変更はサポートされていない。 |
アプリケーションは、独自のタイプのグローバル パラメータを使うこともできる。新しいタイプを作成するには、GUID とそのデータ型を確定する。
パラメータを設定するときに、パフォーマンスは、GUID で識別されるリンクされた項目のリストのデータにメモリを割り当てる。データは、IDirectMusicPerformance8::GetGlobalParam を呼び出して取得できる。
注 定義済みのパラメータも、取得する前に設定しなければならない。パラメータに対して SetGlobalParam が呼び出されていない場合、GetGlobalParam は失敗する。