Microsoft DirectX 8.0 (C++)

コンパイルの準備

この SDK に含まれている各サンプルには、サンプル用のソース ファイル、プロジェクト リソース、リンカなどの設定情報を記述した Microsoft® Visual C++® のプロジェクト ファイル (DSP ファイル) が用意されている。しかし、サンプルを確実にコンパイルし、リンクするには、サンプルをコンパイルする開発者が若干設定作業を行わなければならない場合もある。また、新しいプロジェクトを作成するため、そのプロジェクト用の設定情報を開発者が自分で用意しなければならない場合もある。ここでは、Microsoft DirectX® のサンプルにも、開発者が独自に開発する DirectX アプリケーションにも該当する内容を説明する。

Visual C++ でプロジェクト ファイルを開いた後、アプリケーションをコンパイルする前にいくつかの設定値をチェックしなければならない。以降の説明は、Microsoft Visual C++ 5 および 6 に有効である。

注  以降の説明ではデフォルトのインストール パス (C:\Mssdk\Include および C:\Mssdk\Lib) を使い、ファイルの場所を記述する。インストール パスは異なる場合もある。

インクルード ファイルの検索パス

ヘッダー ファイルのパスが正しいこと、および DirectX のヘッダー ファイルのディレクトリがコンパイラに最初に検索されるパスになっていることを確認すること。インクルード パスを確認するには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[ディレクトリ] タブをクリックする。これにより、次のようなダイアログ ボックスが表示される。

ここでリストの先頭に表示されているパスが、最新の DirectX のヘッダー ファイルを置いているフォルダになっていなければならない。このデフォルト パスは、C:\Mssdk\Include である。このパスが表示されていない場合は、それをリストに追加し、[ディレクトリ] タブ内のツールバー コントロールを使ってそのパスをリストの先頭へ移動すること。

リンカの検索パス

リンカがリンク ライブラリを検索する際に使用する検索パスと、その検索順を確認すること。リンクの検索パスのリストも、[ディレクトリ] タブで確認できる。これを行うには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[ディレクトリ] タブをクリックする。ダイアログ ボックスが表示されたら、[表示するディレクトリ] ドロップダウン リスト ボックスの [ライブラリ ファイル] をクリックする。これにより表示されたリストの先頭のパスが、最新の DirectX のリンク ライブラリを置いているフォルダになっていなければならない。このデフォルト パスは、C:\Mssdk\Lib である。

プロジェクトのリンク ライブラリ

サンプルと一緒に提供されたプロジェクト ファイルを使用する場合は、この設定を確認する必要はない。この設定値はプロジェクト ファイル内で指定されている。新しいアプリケーションをコンパイルする場合は、[プロジェクト] メニューの [設定] をクリックする。これにより、次のようなダイアログ ボックスが表示される。

アプリケーションが適切な標準 DirectX リンク ライブラリにリンクされることも確認しなければならない。