Microsoft DirectX 8.0

IFilterInfo オブジェクト

IFilterInfo は、フィルタに関する情報を管理するオブジェクトで、これを利用して、フィルタ オブジェクトおよび IPinInfo オブジェクトにアクセスできる。

プロパティ

Filename ソース フィルタに関連付けられたファイル名を取得または設定する。
Filter 実際のフィルタ オブジェクトを取得する。
IsFileSource フィルタがファイル ソース フィルタであるかどうかを示す。
Name フィルタ名を取得する。
Pins このフィルタの IPinInfo オブジェクトが含まれている IAMCollection オブジェクトを取得する。
VendorInfo 指定されたフィルタに関してベンダが提供しているオプションの情報が格納された文字列を取得する。

メソッド

FindPin 指定された識別子に基づいてピンを検索し、IPinInfo をサポートするオブジェクトを返す。

Filename プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

フィルタが格納されているファイルの名前を取得または設定する。

構文

objFilterInfo.Filename [= string]

指定項目

objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
string
新しいファイル名を指定する文字列式。

Filter プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

フィルタ オブジェクトを取得する。

構文

Set objFilter = objFilterInfo.Filter

指定項目

objFilter
評価結果が IBaseFilter オブジェクトになるオブジェクト式。
objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。

注意

IBaseFilter インターフェイスに対してプログラミング可能なオブジェクト インターフェイスは提供されていない。ただし、Visual Basic® プログラマは、返されたオブジェクトを、IBaseFilter インターフェイス ポインタをパラメータとしてとる関数に対する呼び出しでパラメータとして使用できる。

FindPin メソッド (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

指定された識別子に基づいてピンを検索し、IPinInfo オブジェクトを返す。

構文

objFilterInfo.FindPin string, objPin

指定項目

objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
string
検索するピンの名前が格納された文字列。
objPin
ピンが見つかった場合に、指定されたピンが格納される IPinInfo オブジェクト。

注意

IPin インターフェイスに対してプログラミング可能なオブジェクト インターフェイスは提供されていない。ただし、Visual Basic プログラマは、返されたオブジェクトを、IPin インターフェイス ポインタをパラメータとしてとる関数に対する呼び出しでパラメータとして使用できる。

IsFileSource プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

ファイルにソース ビデオが格納されているかどうかを判別する。

構文

objFilterInfo.IsFileSource

指定項目

objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。

戻り値

TRUE はファイルにソース ビデオが格納されていることを示し、FALSE はファイルにソース ビデオが格納されていないことを示す。

Name プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

フィルタ名を取得する。

構文

objFilterInfo.Name

指定項目

objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。

注意

ベンダがフィルタ名を指定する。

Pins プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

このフィルタの IPinInfo オブジェクトが含まれている IAMCollection オブジェクトを取得する。

構文

Set objPinCollection = objFilterInfo.Pins

指定項目

objPinCollection
特定のフィルタのピンが格納される IAMCollection オブジェクト。
objFilterInfo
ピンを取得するフィルタを指定する IFilterInfo オブジェクト。

注意

Count プロパティと Item メソッドを使って、コレクション内のそれぞれのピン オブジェクトについて繰り返し処理を行うことができる。

VendorInfo プロパティ (IFilterInfo オブジェクト)

IFilterInfo オブジェクト

指定されたフィルタに関してベンダが提供しているオプションの情報が格納された文字列を取得する。

構文

objFilterInfo.VendorInfo

指定項目

objFilterInfo
評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。

注意

このプロパティには、ベンダが提供する情報が格納される。通常、その情報は、フィルタに関する説明である。