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IAMTVTuner インターフェイスは、TV チューナー フィルタで実装される。このインターフェイスは、アプリケーションが TV チューナー デバイスを制御できるメソッドを IAMTuner から継承し、提供する。このインターフェイスは、アナログ放送テレビおよび AM/FM ラジオに対応している。
IAMTVTuner は、複数の入力ピンを持つチューナーに対応しており、複数のデバイスおよび複数の転送タイプを使用できる。
IAMTVTuner は、IAMTuner::put_Channel メソッドおよび IAMTVTuner::AutoTune メソッドを介して、TV チャンネルを特定の周波数にマップする。この 2 つのメソッドは、ハードウェア ドライバが正確な周波数を取得するようにこの変換の細部を取り扱う。TV チューナー フィルタは世界各地のチューニング範囲をサポートしている。
TV チャンネルの設定、そのチャンネルの周波数情報の取得または設定、および使用する TV チューナー カードが対応しているアナログ ビデオ規格を判別するには、アプリケーションからこのインターフェイスを使用する。
vtable 順のメソッド
IUnknown メソッド 説明 QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを取得する。 AddRef 参照カウントをインクリメントする。 Release 参照カウントをデクリメントする。 IAMTuner メソッド 説明 put_Channel TV チャンネルを設定する。 get_Channel 現在エンコーダに設定されている TV チャンネルを取得する。 ChannelMinMax 使用可能なチャンネルの最大値および最小値を取得する。 put_CountryCode 国コードを設定して、使用する周波数を確立する。 get_CountryCode 現在のチャンネルと周波数のマッピングを確立している国コードを取得する。 put_TuningSpace チャンネルと周波数の地域マッピングの格納インデックスを設定する。 get_TuningSpace 地域の最適チューニングの格納インデックスを取得する。 Logon ユーザーをシステムにログオンさせる。 Logout ユーザーをシステムからログオフさせる。 SignalPresent 指定されたチャンネルの信号の強度を取得する。 put_Mode 多機能チューナーの操作モードを設定する。 get_Mode 多機能チューナーの操作モードを取得する。 GetAvailableModes チューナーで使用可能なビデオ モードを判別する。 RegisterNotificationCallBack IAMTunerNotification インターフェイスを実装するオブジェクトが、チューナーの状態が変化したときにイベント通知を受け取ることができるようにする。 UnRegisterNotificationCallBack イベント通知対象のオブジェクトの登録を削除する。 IAMTVTuner メソッド 説明 get_AvailableTVFormats チューナーがサポートしているアナログ ビデオ TV 規格をすべて取得する。 get_TVFormat 現在使用されているアナログ ビデオ TV 規格を取得する。 AutoTune 目的のチャンネルの正確な周波数をスキャンする。 StoreAutoTune すべてのチャンネルの最適チューニング情報を保存する。 get_NumInputConnections チューナー フィルタに接続された TV ソースの番号を取得する。 put_InputType チューナーの入力タイプ (ケーブルまたはアンテナ) を設定する。 get_InputType 入力タイプを取得する。 put_ConnectInput ハードウェア チューナー入力接続を設定する。 get_ConnectInput ハードウェア チューナー入力接続を取得する。 get_VideoFrequency 現在のビデオ周波数を取得する。 get_AudioFrequency 現在のオーディオ周波数を取得する。
指定したチャンネルの周波数の正確な信号をスキャンする。
構文
HRESULT AutoTune( long lChannel, long *plFoundSignal );
パラメータ
- lChannel
- [in] TV チャンネルの番号
- plFoundSignal
- [out] 指定したチャンネルの周波数が検出されたかどうかを示す変数へのポインタ。0 以外は検出されたことを示し、0 は検出されなかったことを示す。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
通常、TV チャンネルは、地域ごとに一意の周波数にマップされる。複数の送信機で同じチャンネルが割り当てられ、その送信機が地理的に近接していると、混信が生じる場合がある。この混信を防ぐために、各送信機でわずかな周波数オフセットが行われる。米国でのオフセット範囲は最大 +/– 26.25 キロヘルツ (kHz) である。
このメソッドは、チャンネルと周波数の変換を処理し、最も正確な周波数をスキャンする。この値は IAMTVTuner::StoreAutoTune メソッドを呼び出して保存する。チャンネルの基本周波数については、付録の「国際アナログ TV チューニング」を参照すること。
現在チューニングされているオーディオ周波数を取得する。
構文
HRESULT get_AudioFrequency( long *lFreq );
パラメータ
- lFreq
- [out] オーディオ周波数へのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
これは、指定したチャンネルで使用されている正確な周波数を調査できる診断メソッドである。
チューナーがサポートしているアナログ ビデオ TV 規格をすべて取得する。
構文
HRESULT get_AvailableTVFormats( long *lAnalogVideoStandard );
パラメータ
- lAnalogVideoStandard
- [out] サポートされているアナログ ビデオ規格の組み合わせへのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
サポートされているフォーマットについては、「AnalogVideoStandard 列挙型」を参照すること。
ハードウェア チューナー入力接続を取得する。
構文
HRESULT get_ConnectInput ( long *plIndex );
パラメータ
- plIndex
- [out] 接続を取得する入力ピンへのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
put_InputType で設定されている入力タイプを取得する。
構文
HRESULT get_InputType ( long lIndex, TunerInputType *pInputType );
パラメータ
- lIndex
- [in] 設定対象の入力ピンを指定するインデックス値。
- pInputType
- [out] TunerInputType 接続列挙型へのポインタ。ケーブル (TunerInputCable) またはアンテナ (TunerInputAntenna)。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
チューナー フィルタに接続されている TV ソースの数を取得する。
構文
HRESULT get_NumInputConnections( long *plNumInputConnections );
パラメータ
- plNumInputConnections
- [out] チューナー フィルタに接続されている TV ソースの数へのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
現在使用されているアナログ ビデオ TV 規格を取得する。
構文
HRESULT get_TVFormat( long *plAnalogVideoStandard );
パラメータ
- plAnalogVideoStandard
- [out] 現在 TV チューナー フィルタで使用されているアナログ ビデオ規格へのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
サポートされているフォーマットについては、「AnalogVideoStandard列挙型」を参照すること。
IAMTVTuner::get_VideoFrequency
IAMTVTuner インターフェイス現在のビデオ周波数を取得する。
構文
HRESULT get_VideoFrequency( long *lFreq );パラメータ
- lFreq
- [out] ビデオ周波数へのポインタ。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
これは、指定したチャンネルで使用されている正確な周波数を調査できる診断メソッドである。
IAMTVTuner::put_ConnectInput
IAMTVTuner インターフェイスハードウェア チューナー入力接続を設定する。
構文
HRESULT put_ConnectInput( long lIndex );パラメータ
- lIndex
- [in] 接続を設定する入力ピンのインデックス値。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
IAMTVTuner::put_InputType
IAMTVTuner インターフェイスチューナーの入力タイプ (ケーブルまたはアンテナ) を設定する。
構文
HRESULT put_InputType( long lIndex, TunerInputType InputType );パラメータ
- lIndex
- [in] 設定対象の入力ピンを指定するインデックス値。
- InputType
- [in] TunerInputType 列挙型で指定される接続タイプを示す値。
戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
IAMTVTuner::StoreAutoTune
IAMTVTuner インターフェイスすべてのチャンネルの最適チューニング情報を保存する。
構文
HRESULT StoreAutoTune(void);戻り値
インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。
注意
このメソッドで保存したチャンネルと周波数の情報をオーバーライドするには、IAMTuner::put_CountryCode メソッドで新しい国コードを設定する。国コードの一覧については、「国際アナログ TV チューニング」を参照すること。