Microsoft DirectX 8.0 (C++)

IDirectSoundBuffer8::SetPan

左右のチャンネルの相対ボリュームを設定する。

HRESULT SetPan(
  LONG lPan 
);

パラメータ

lPan
左右のチャンネルの相対ボリューム。

戻り値

成功した場合は DS_OK を返す。

失敗した場合は、次のいずれかのエラー値を返す。

DSERR_CONTROLUNAVAIL
DSERR_GENERIC
DSERR_INVALIDPARAM
DSERR_PRIOLEVELNEEDED

注意

LPan の値は DSBPAN_LEFT から DSBPAN_RIGHT の範囲で、100 分の 1 デシベル (dB) 単位で測定される。現在これらの値は、Dsound.h 内でそれぞれ -10,000、10,000 と定義されている。値 DSBPAN_LEFT は右チャンネルが 100 dB 減衰していることを意味する。値 DSBPAN_RIGHT は左チャンネルが 100 dB 減衰していることを意味する。中立値は DSBPAN_CENTER であり、0 と定義されている。plPan パラメータが 0 であるときは、両方のチャンネルが最大ボリュームであることを意味する (どちらも 0 dB の減衰である)。DSBPAN_CENTER 以外の値はどれも、一方が最大ボリュームでもう一方が減衰していることを意味する。

パンの値が -2,173 のとき、左チャンネルは最大ボリュームで、右チャンネルは 21.73 dB 減衰していることを意味する。同様にパンの値が 870 のとき、左チャンネルは 8.7 dB 減衰しており、右チャンネルは最大ボリュームであることを意味する。DSBPAN_LEFT のパンは、右チャンネルが無音で、サウンドが左からのみ発生していることを意味する。一方、DSBPAN_RIGHT のパンは、左チャンネルが無音で、サウンドが右からのみ発生していることを意味する。

パン コントロールの効果は、ボリューム コントロールに累積される。

動作環境

  ヘッダー : dsound.h で宣言。

参照

IDirectSoundBuffer8::GetPanIDirectSoundBuffer8::GetVolumeIDirectSoundBuffer8::SetVolume