Microsoft DirectX 8.0

IDVBTLocator インターフェイス

このインターフェイスは、DVBTLocator オブジェクトに実装され、チューナーが DVBT トランスポート ストリームを取得するために必要な情報を提供する。データ型は bdatypes.h に定義されている。(Microsoft® DirectX® 8 SDK に同梱されるバージョンの Broadcast Architecture では、DVB-T がサポートされない)

ILocator メソッド名説明
Cloneロケータのコピーを作成する。
get_CarrierFrequencyRF 信号の周波数を取得する。
get_InnerFEC使用する内部前方誤り訂正のタイプを取得する。
get_InnerFECRate内部 FEC レートを取得する。
get_Modulation変調タイプを取得する。
get_OuterFEC使用する外部前方誤り訂正のタイプを取得する。
get_OuterFECRate外部 FEC レートを設定する。
get_SymbolRateQPSK シンボル レートを取得する。
put_CarrierFrequencyRF 信号の周波数を設定する。
put_InnerFEC使用する内部前方誤り訂正のタイプを設定する。
put_InnerFECRate内部 FEC レートを設定する。
put_Modulation変調タイプを設定する。
put_OuterFEC使用する外部前方誤り訂正のタイプを設定する。
put_OuterFECRate外部 FEC レートを設定する。
put_SymbolRateQPSK シンボル レートを設定する。
IDVBTLocator メソッド名説明
get_Bandwidth周波数の帯域幅 (MHz) を取得する。通常は 7 または 8。
get_Guardガード間隔を取得する。
get_HAlpha階層状アルファを取得する。
get_LPInnerFEC優先度が低いストリームの内部 FEC タイプを取得する。
get_LPInnerFECRate優先度が低いストリームの内部 FEC レートを取得する。
get_Mode伝送モードを取得する。
get_OtherFrequencyInUseその周波数が別の DVB-T ブロードキャスタで使用されているかどうかを調べる。
put_Bandwidth周波数の帯域幅 (MHz) を設定する。通常は 7 または 8。
put_Guardガード間隔を設定する。
put_HAlpha階層状アルファを設定する。
put_LPInnerFEC優先度が低いストリームの内部 FEC タイプを設定する。
put_LPInnerFECRate優先度が低いストリームの内部 FEC レートを設定する。
put_Mode伝送モード設定する。
put_OtherFrequencyInUseその周波数が別の DVB-T ブロードキャスタで使用されているかどうかを指定する。

IDVBTLocator::get_Bandwidth

IDVBTLocator インターフェイス

周波数の帯域幅 (MHz) を取得する。通常は 7 または 8。

構文

HRESULT get_Bandwidth(
    long* BandWidthVal
    );

パラメータ

BandWidthVal
[out, retval] 帯域幅の値を受け取る Long 型変数へのポインタ。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::get_Guard

IDVBTLocator インターフェイス

ガード間隔を取得する。

構文

HRESULT get_Guard(
    GuardInterval* GI
    );

パラメータ

GI
[out, retval] 有効な GuardInterval 値を受け取るポインタ。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

注意

typedef enum GuardInterval {
    BDA_GUARD_NOT_SET = -1,
    BDA_GUARD_NOT_DEFINED = 0,
    BDA_GUARD_1_32 = 1, // ガード間隔は 1/32
    BDA_GUARD_1_16, // ガード間隔は 1/16
    BDA_GUARD_1_8, // ガード間隔は 1/8
    BDA_GUARD_1_4, // ガード間隔は 1/4
    BDA_GUARD_MAX,
} GuardInterval;

IDVBTLocator::get_HAlpha

IDVBTLocator インターフェイス

階層状アルファを取得する。

構文

HRESULT get_HAlpha(
    HierarchyAlpha* Alpha
    );

パラメータ

Alpha
[out, retval] HierarchyAlpha 列挙型に属する値。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

注意

typedef enum HierarchyAlpha {
BDA_HALPHA_NOT_SET = -1,
BDA_HALPHA_NOT_DEFINED = 0,
BDA_HALPHA_1 = 1, // 階層状アルファは 1。
BDA_HALPHA_2, // 階層状アルファは 2。
BDA_HALPHA_4, // 階層状アルファは 4。
BDA_HALPHA_MAX,
} HierarchyAlpha;

IDVBTLocator::get_LPInnerFEC

IDVBTLocator インターフェイス

優先度が低いストリームの内部 FEC タイプを取得する。

構文

HRESULT get_LPInnerFEC(
FECMethod* FEC
    );

パラメータ

FEC
[out, retval] FEC タイプを受け取る FECMethod 型変数へのポインタ。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::get_LPInnerFECRate

IDVBTLocator インターフェイス

優先度が低いストリームの内部 FEC レートを取得する。

構文

HRESULT get_LPInnerFECRate(
BinaryConvolutionCodeRate* FEC
    );

パラメータ

FEC
[out, retval] 内部 FEC レートを受け取る BinaryConvolutionCodeRate 値へのポインタ。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

注意

BinaryConvolutionCodeRate は bdatypes.h に次のように定義されている。

typedef enum {
BDA_BCC_RATE_NOT_SET = -1,
BDA_BCC_RATE_NOT_DEFINED = 0,
BDA_BCC_RATE_1_2 = 1,
BDA_BCC_RATE_2_3 = 2,
BDA_BCC_RATE_3_4 = 3,
BDA_BCC_RATE_3_5 = 4,
BDA_BCC_RATE_4_5 = 5,
BDA_BCC_RATE_5_6 = 6,
BDA_BCC_RATE_5_11 = 7,
BDA_BCC_RATE_7_8 = 8,
BDA_BCC_RATE_MAX = 9
} BinaryConvolutionCodeRate;

IDVBTLocator::get_Mode

IDVBTLocator インターフェイス

伝送モードを取得する。

構文

HRESULT get_Mode(
    TransmissionMode* mode
    );

パラメータ

mode
[out, retval] TransmissionMode 列挙型に属する値。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

注意

typedef enum TransmissionMode {
    BDA_XMIT_MODE_NOT_SET = -1,
    BDA_XMIT_MODE_NOT_DEFINED = 0,
    BDA_XMIT_MODE_2K = 1, // 伝送に 1705 キャリアを使用する (2K FFT を使用)
    BDA_XMIT_MODE_8K, // 伝送に 6817 キャリアを使用する (8K FFT を使用)
    BDA_XMIT_MODE_MAX,
} TransmissionMode;

IDVBTLocator::get_OtherFrequencyInUse

IDVBTLocator インターフェイス

その周波数が別の DVB-T ブロードキャスタで使用されているかどうかを調べる。

構文

HRESULT get_OtherFrequencyInUse(
    VARIANT_BOOL* OtherFrequencyInUseVal
    );

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_Bandwidth

IDVBTLocator インターフェイス

周波数の帯域幅 (MHz) を設定する。通常は 7 または 8。

構文

HRESULT put_Bandwidth(
    long BandwidthVal
    );

パラメータ

BandwidthVal
[in] 帯域幅を指定する Long 型変数。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_Guard

IDVBTLocator インターフェイス

ガード間隔を設定する。

構文

HRESULT put_Guard(
    GuardInterval GI
    );

パラメータ

GI
[in] ガード間隔を指定する GuardInterval 型変数。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_HAlpha

IDVBTLocator インターフェイス

階層状アルファを設定する。

構文

HRESULT put_HAlpha(
    HierarchyAlpha Alpha
    );

パラメータ

Alpha
[in] 階層状アルファを指定する HierarchyAlpha 型変数。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

注意

typedef enum HierarchyAlpha {
BDA_HALPHA_NOT_SET = -1,
BDA_HALPHA_NOT_DEFINED = 0,
BDA_HALPHA_1 = 1, // 階層状アルファは 1。
BDA_HALPHA_2, // 階層状アルファは 2。
BDA_HALPHA_4, // 階層状アルファは 4。
BDA_HALPHA_MAX,
} HierarchyAlpha;

IDVBTLocator::put_LPInnerFEC

IDVBTLocator インターフェイス

優先度が低いストリームの内部 FEC タイプを設定する。

構文

HRESULT put_LPInnerFEC(
FECMethod FEC
    );

パラメータ

FEC
[in] FEC タイプを指定する FECMethod 型変数。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_LPInnerFECRate

IDVBTLocator インターフェイス

優先度が低いストリームの内部 FEC レートを設定する。

構文

HRESULT put_LPInnerFECRate(
BinaryConvolutionCodeRate FEC
    );

パラメータ

FEC
[in] レートを指定する BinaryConvolutionCodeRate 型変数。

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_Mode

IDVBTLocator インターフェイス

伝送モード設定する。

構文

HRESULT put_Mode(
    TransmissionMode mode
    );

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。

IDVBTLocator::put_OtherFrequencyInUse

IDVBTLocator インターフェイス

その周波数が別の DVB-T ブロードキャスタで使用されているかどうかを指定する。

構文

HRESULT put_OtherFrequencyInUse(
    VARIANT_BOOL OtherFrequencyInUseVal
    );

戻り値

成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。