Microsoft DirectX 8.0 |
特定タイトルの 1 つのオーディオ ストリームに含まれるチャンネルのサラウンド サウンドのミキシング情報を記述する。
構文
typedef struct tagDVD_MUA_MixingInfo { BOOL fMixTo0; BOOL fMixTo1; BOOL fMix0InPhase; BOOL fMix1InPhase; DWORD dwSpeakerPosition; } DVD_MUA_MixingInfo;
メンバ
- fMixTo0
- ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 0 にミキシングされることを意味する。
- fMixTo1
- ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 1 にミキシングされることを意味する。
- fMix0InPhase
- ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 0 に同期してミキシングされることを意味する。
- fMix1InPhase
- ブール型の変数。TRUE はチャンネルがチャンネル 1 に同期してミキシングされることを意味する。
- dwSpeakerPosition
- このチャンネルの出力先スピーカを示す DWORD 型の変数。「注意」を参照すること。
注意
フィルタ グラフに手動で挿入されたカスタムなオーディオ デコーダと通信する手段を持っていない限り、この構造体に格納された情報をアプリケーションから使用してミキシングを変更することはできない。デフォルトのオーディオ デコーダは、ミキシング情報を使用して、デジタル ビデオ ディスク (DVD) の LPCM (Linear Pulse Code Modulated) オーディオを処理するが、アプリケーションにはデコーダにミキシング値の変更を指示する手段がない。これは、現在の DVD 再生アプリケーションでは、マルチチャンネル関連データの構造体にアクセスしないでよいことを意味する。
DVD_MultichannelAudioAttributes 構造体には、特定タイトルの 1 つのオーディオ ストリームに関する情報が格納される。以下の条件が満たされる場合は、この構造体に含まれる 8 つ以内の DVD_MUA_MixingInfo 構造体から成る配列に、値が設定される。
- DVD_AudioAttributes.AppMode = DVD_AudioMode_Surround
- DVD_AudioAttributes.AudioFormat = DVD_AudioFormat_LPCM
- DVD_AudioAttributes.fHasMultichannelInfo = 1
dwSpeakerPosition として可能な値は、Ksmedia.h に次のように定義されている。
KSAUDIO_SPEAKER_LEFT 0x1 KSAUDIO_SPEAKER_RIGHT 0x2 KSAUDIO_SPEAKER_CENTER 0x4 KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_LEFT 0x8 KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_RIGHT 0x10 KSAUDIO_SPEAKER_SUBWOOFER 0x20 KSAUDIO_SPEAKER_LEFT_OF_CENTER 0x40 KSAUDIO_SPEAKER_RIGHT_OF_CENTER 0x80 KSAUDIO_SPEAKER_SURROUND_MONO 0x100 KSAUDIO_SPEAKER_SIDE_LEFT 0x200 KSAUDIO_SPEAKER_SIDE_RIGHT 0x400 KSAUDIO_SPEAKER_TOP 0x800
参照