戻り値
以下は、Microsoft® DirectInput® メソッドと機能によって返される HRESULT 値の一覧である。エラーは負の値によって示され、結合することができない。
それぞれのメソッドまたは機能はエラー値を返すことができるが、詳細についてはそれぞれの説明を参照すること。本文中のエラー コードの一覧は、必然的に不完全になっている。たとえば、どんな DirectInput メソッドも DIERR_OUTOFMEMORY を返すことができるが、本文中では、このエラー コードはそのメソッドの戻り値としては明示されていない。
- DI_BUFFEROVERFLOW
- デバイス バッファがオーバーフローし、一部の入力が失われた。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
- DI_DOWNLOADSKIPPED
- エフェクトのパラメータの更新は成功したが、このエフェクトに関連するデバイスが排他モードで取得されていないので、このエフェクトをダウンロードできない。
- DI_EFFECTRESTARTED
- エフェクトを停止し、そのパラメータの更新を行い、その後このエフェクトを再開した。
- DI_NOEFFECT
- この操作にエフェクトはない。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
- DI_NOTATTACHED
- デバイスは存在するが現在はアタッチ状態にない。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
- DI_OK
- 操作は、完全に終了した。この値は、標準の COM 戻り値である S_OK に等しい。
- DI_POLLEDDEVICE
- デバイスは、ポーリング対象デバイスである。その結果、デバイス バッファリングでは、データは一切収集されず、イベントは、IDirectInputDevice8::Poll メソッドが呼び出されるまで通知されない。
- DI_PROPNOEFFECT
- デバイス プロパティの変更は効果がなかった。この値は、標準の COM 戻り値である S_FALSE に等しい。
- DI_SETTINGSNOTSAVED
- アクション マップはデバイスに適用されたが、設定情報は保存されなかった。
- DI_TRUNCATED
- エフェクトのパラメータの更新は成功したが、パラメータのうちデバイスの能力を超えているものがあり、それらは直近のサポート値に丸められた。
- DI_TRUNCATEDANDRESTARTED
- DI_EFFECTRESTARTED | DI_TRUNCATED に等しい。
- DI_WRITEPROTECT
- 設定が変更できないことを示す成功コード。
- DIERR_ACQUIRED
- 操作は、デバイスが取得状態の間は実行できない。
- DIERR_ALREADYINITIALIZED
- このオブジェクトは初期化済みである。
- DIERR_BADDRIVERVER
- オブジェクトは、互換性のないドライバ バージョン、あるいは不適格または不完全なドライバ コンポーネントであるために作成できなかった。
- DIERR_BETADIRECTINPUTVERSION
- アプリケーションは、DirectInput のサポートされていないリリース前のバージョン用に作成されたものである。
- DIERR_DEVICEFULL
- デバイスはフルである。
- DIERR_DEVICENOTREG
- デバイスまたはデバイスインスタンスが DirectInput に登録されていない。この値は、標準の COM 戻り値である REGDB_E_CLASSNOTREG に等しい。
- DIERR_EFFECTPLAYING
- パラメータは、メモリ内では更新されたが、デバイスにはダウンロードされなかった。デバイスが再生中のエフェクトの更新をサポートしていないためである。
- DIERR_GENERIC
- DirectInput サブシステムで 原因不明のエラーが発生した。この値は、標準の COM 戻り値である E_FAIL に等しい。
- DIERR_HANDLEEXISTS
- デバイスは、既に、自身にイベント通知の関連付けをしている。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。
- DIERR_HASEFFECTS
- デバイスは、エフェクトがアタッチされているために再初期化できない。
- DIERR_INCOMPLETEEFFECT
- 必須情報がないので、エフェクトをダウンロードできなかった。たとえば、エフェクトに関連する軸がなかったり、タイプ固有情報が与えられていない場合。
- DIERR_INPUTLOST
- 入力デバイスのアクセス権を失った。再取得しなければならない。
- DIERR_INVALIDPARAM
- 無効なパラメータが戻ってくる関数に渡されたか、オブジェクトがその関数を呼び出せる状態になかった。この値は、標準の COM 戻り値である E_INVALIDARG に等しい。
- DIERR_MAPFILEFAIL
- ベンダーが提供するデバイスのアクション マッピング ファイルの読み込み中か、あるいはデバイスのユーザー構成マッピング ファイルの読み込みまたは書き込み中にエラーが発生したことを示す。
- DIERR_MOREDATA
- 要求情報の一部がバッファに納まらなかった。
- DIERR_NOAGGREGATION
- オブジェクトは、集合化をサポートしない。
- DIERR_NOINTERFACE
- オブジェクトは、指定されたインターフェイスをサポートしていない。この値は、標準の COM 戻り値である E_NOINTERFACE に等しい。
- DIERR_NOTACQUIRED
- 操作は、デバイスが取得されない限り実行できない。
- DIERR_NOTBUFFERED
- デバイスは、バッファリングされていない。バッファリングを有効にするには DIPROP_BUFFERSIZE プロパティを設定する。
- DIERR_NOTDOWNLOADED
- エフェクトがダウンロードされていない。
- DIERR_NOTEXCLUSIVEACQUIRED
- 操作は、デバイスが DISCL_EXCLUSIVE モードで取得されていなければ実行できない。
- DIERR_NOTFOUND
- 要求されたオブジェクトは存在しない。
- DIERR_NOTINITIALIZED
- このオブジェクトは、初期化されていなかった。
- DIERR_OBJECTNOTFOUND
- 要求されたオブジェクトは存在しない。
- DIERR_OLDDIRECTINPUTVERSION
- アプリケーションは、より新しいバージョンの DirectInput を必要とする。
- DIERR_OTHERAPPHASPRIO
- ほかのアプリケーションの優先レベルの方が高いので、この呼び出しの実行がうまくいかない。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。このエラーは、アプリケーションのデバイスに対するアクセス権が、フォアグラウンドアクセス権であるにもかかわらず、バックグラウンドにいるときに、デバイスを取得しようとした場合に返される。
- DIERR_OUTOFMEMORY
- DirectInput サブシステムが呼び出しを完了するのに十分なメモリを割り当てることができなかった。この値は、標準の COM 戻り値である E_OUTOFMEMORY に等しい。
- DIERR_READONLY
- 指定のプロパティは変更できない。この値は、標準の COM 戻り値である E_ACCESSDENIED に等しい。
- DIERR_REPORTFULL
- 送られる情報の方が、デバイスに送ることができる情報よりも多い。
- DIERR_UNPLUGGED
- この操作は、デバイスが接続されていない可能性を示す。
- DIERR_UNSUPPORTED
- この関数呼び出しは、この時点ではサポートされない。この値は、標準の COM 戻り値である E_NOTIMPL に等しい。
- E_HANDLE
- このパラメータは、このプロセスに関係する有効な最上位のウィンドウ ハンドルでなければならない。
- E_PENDING
- データは、まだ使用不可である。
- E_POINTER
- 無効なポインタ (通常は NULL) がパラメータとして渡された。