Microsoft DirectX 8.0 (C++) |
ライトとマテリアルによって、シーンは一層リアルになるが、最もリアルさが増すのはサーフェスにテクスチャを追加したときである。テクスチャは、サーフェスに縮小ラップされた壁紙であると考えることができる。たとえば、木のテクスチャを立方体に貼り付けることによって、その立方体が木でできているように見せることができる。Texture サンプル プロジェクトでは、「チュートリアル 4 : ライトの作成および使い方」で作成した円柱にバナナの皮のテクスチャを追加する。このチュートリアルでは、テクスチャのロード、頂点の設定、およびテクスチャを使ったオブジェクトの表示方法を説明する。
このチュートリアルでは、次のステップでテクスチャを実装する。
注 Texture サンプル プロジェクトのパスは次のとおりである。
(SDK ルート)\Samples\Multimedia\Direct3D\Tutorials\Tut05_Textures
Texture プロジェクトのサンプル コードは、Lights プロジェクトのサンプル コードとほぼ同じである。ただし、Texture サンプル プロジェクトではマテリアルやライトを作成しない点が異なる。このチュートリアルでは、テクスチャに固有のコードのみに注目し、Microsoft® Direct3D® の初期化、Microsoft Windows® メッセージの処理、レンダリング、またはシャット ダウンについては説明しない。これらのタスクについては、「チュートリアル 1 : デバイスの作成」を参照すること。
このチュートリアルでは、カスタム頂点および頂点バッファを使用してジオメトリを表示する。カスタム頂点タイプの選択および頂点バッファの実装の詳細については、「チュートリアル 2 : 頂点のレンダリング」を参照すること。
このチュートリアルでは、行列を使用してジオメトリをトランスフォームする。行列およびトランスフォームの詳細については、「チュートリアル 3 : 行列の使い方」を参照すること。