Microsoft DirectX 8.0

IBasicAudio オブジェクト

IBasicAudio オブジェクトは、フィルタ グラフのオーディオ コンポーネントをサポートする。このオブジェクトを利用して、ボリューム機能とバランス機能にアクセスできる。

Volume プロパティは、線形的な段階の集合を表す –10,000 から 0 の間の値である。識別可能な 10,000 段階をサポートしないデバイスもある。

Balance プロパティは、–10,000 から 10,000 の間の値である。値 –10,000 は、右スピーカが無効になっていて、左スピーカだけにオーディオ信号が入力されていることを示す。値 0 は、両方のスピーカに同じボリュームのオーディオ信号が入力されていることを示す。値 10,000 は、左スピーカが無効になっていて、右スピーカだけにオーディオ信号が入力されていることを示す。

プロパティ

Balance オーディオ信号のバランスを設定する、または返す。
Volume オーディオ信号のボリューム (大きさ) を設定する、または返す。

Balance プロパティ (IBasicAudio オブジェクト)

IBasicAudio オブジェクト

オーディオ チャンネルのバランスを設定する、または返す。

構文

objAudio.Balance [= lValue ]

指定項目

objAudio
評価結果が IBasicAudio オブジェクトになるオブジェクト式。
lValue
Balance プロパティの新しい値。

注意

Balance プロパティは、–10,000 から 10,000 の間の値である。値 –10,000 は、右スピーカが無効になっていて、左スピーカだけにオーディオ信号が入力されていることを示す。値 0 は、両方のスピーカに同じボリュームのオーディオ信号が入力されていることを示す。値 10,000 は、左スピーカが無効になっていて、右スピーカだけにオーディオ信号が入力されていることを示す。

識別可能な 10,000 段階をサポートしないデバイスもある点に注意すること。

Balance プロパティをこの範囲外の値に設定しようとすると、IBasicAudio オブジェクトは実行時エラー 5 を生成する。

Volume プロパティ (IBasicAudio オブジェクト)

IBasicAudio オブジェクト

オーディオ チャンネルのボリュームを設定する、または返す。

構文

objAudio.Volume [= lValue]

指定項目

objAudio
評価結果が IBasicAudio オブジェクトになるオブジェクト式。
lValue
Volume プロパティの新しい値。

注意

–10,000 から 0 の間の値を入力できる。

フル ボリュームは 0 であり、–10,000 は無音である。目盛りは線形である。この範囲外の値を指定すると、実行時エラー 5 が返される。

識別可能な 10,000 段階をサポートしないデバイスもある点に注意すること。