Microsoft DirectX 8.0

ビデオ カラー ソース

単色の連続したビデオ イメージを作成する。

クラス ID (CLSID) : 1c621200-67b2-11d2-9eeb-006008039e37

CLSID 変数 : CLSID_ColorSource

プロパティ

プロパティ デフォルト 説明
Color DWORD 0 生成する色。この属性の値は 0xAARRGGBB フォーマットの 16 進数値であり、AA はアルファ値、RR は赤の値、GG は緑の値、BB は青の値を示す。アルファ値は 0x00 (透明) 〜 0xFF (不透明) の範囲である。このプロパティは静的であり、時間ゼロに適用されなければならない。

注意

ビデオ カラー ソースは、ソース オブジェクトと共に使われる。最初に、新しいソース オブジェクトを作成する。次に、IAMTimelineObj::SetSubobjectGUID メソッドを呼び出して、ソース オブジェクトのサブオブジェクト GUID に CLSID_ColorSource を設定する。

色を設定するには、プロパティ セッター オブジェクトを作成し、時間ゼロに Color プロパティを適用する。ビデオ カラー ソースは、このプロパティへの動的な変更をサポートしていない。この値は、時間と共に変更することはできない。

次のサンプル コードは、このオブジェクトの使い方を示している。IPropertySetter の使用の詳細については、「エフェクトおよびトランジションのプロパティの設定」を参照すること。

DWORD           dwYellow = 0xFFFF00;
IAMTimelineObj  *pSource = NULL;
IPropertySetter *pProp = NULL;

pTimeline->CreateEmptyNode(&pSourceObj, TIMELINE_MAJOR_TYPE_SOURCE);
pSource->SetStartStop(0, 50000000);
pSource->SetSubObjectGUID(CLSID_ColorSource);

// プロパティ セッターを作成する。
CoCreateInstance(CLSID_PropertySetter, NULL, CLSCTX_INPROC_SERVER, 
    IID_IPropertySetter, (void**) &pProp);

// 色を設定する。
DEXTER_PARAM param;
DEXTER_VALUE val;

param.Name = SysAllocString(L"Color");
param.dispID = 0;
param.nValues = 1;

val.v.vt = VT_I4;
val.v.lVal = dwYellow;
val.rt = 0;  // 時間はゼロでなければならない。
val.dwInterp = DEXTERF_JUMP;

pProp->AddProp(param, &val);
pSource->SetPropertySetter(pProp);

// クリーン アップする。
SysFreeString(param.Name);
VariantClear(&val.v));
pProp->Release();

次のサンプル コードは、前の例で作成したオブジェクトの XML 表現を示している。この場合、PARAM タグは、AT タグおよび LINEAR タグをサポートしていない。これは、オブジェクトが動的なプロパティをサポートしていないためである。

<clip start="0" stop="5" clsid="{0CFDD070-581A-11D2-9EE6-006008039E37}">
<param name="Color" value="16776960"/>
</clip>