Microsoft DirectX 8.0 (C++)

Dinstall サンプル

説明

Dinstall は、Microsoft® DirectSetup® 関数を使って Microsoft DirectX® サブシステムをインストールするサンプルである。ここでは、コールバック関数を使って、カスタム インターフェイス (この場合はシンプルなモードレス ダイアログ ボックス) 経由でメッセージの表示とユーザー入力の取得を行う例を示している。

パス

ソース ファイル :(SDK ルート)\Samples\Multimedia\Misc\DXInstall

ユーザーズ ガイド

  1. DirectX SDK CD の \Redist\DirectX8 フォルダの内容をすべて Dinstall.exe と同じフォルダにコピーする。
  2. 開発環境の作業ディレクトリもこのフォルダに設定する。 (Microsoft Visual C++® では、[Project Settings] ダイアログ ボックスの [Debug] ページにこの設定がある)。
  3. プログラムを実行し、[File] メニューの [Start Install] をクリックする。DirectSetup は、DirectX の模擬インストールを実行し (「プログラミング上の注意」を参照)、モードレス ダイアログ ボックスに進捗状況を表示する。[Options] メニューでは、表示するメッセージ レベルを変更できる。ただし、模擬インストールのみを行う場合は、問題発生メッセージやアップデート メッセージは表示されない。
  4. [File] メニューの [Get Version] をクリックする。システムに現在インストールされている DirectX のバージョン番号およびリビジョン番号が表示される。

プログラミング上の注意

デフォルトでは、プログラムは DirectXSetup 関数に DSETUP_TESTINSTALL を渡す。これは、実際にファイルはコピーされず、レジストリの変更も行われないことを示す。実際にインストールを行うには、このフラグを関数呼び出しから削除する。

Dinstall では、インストール進捗状況の監視やメッセージのインターセプトにコールバック関数を使用している。ユーザーが指定した警告レベル (g_fStatus で追跡) に応じて、メッセージを無視したり、モードレス ダイアログ ボックスにメッセージを表示したりできる。ユーザー入力が必要な場合は適切なボタンが表示され、いずれかのボタンが押されるまで GetReply 関数がメッセージ キューを監視する。