DirectXSetupCallbackFunction
オプションでセットアップ プログラムに設定するコールバック関数のプレースホルダ名である。設定されたコールバック関数は、セットアップ プロセスの各ステップごとに一度ずつ呼び出される。
DWORD DirectXSetupCallbackFunction(
DWORD Reason,
DWORD MsgType,
char *szMessage,
char *szName,
void *pInfo
);
パラメータ
- Reason
- コールバックの理由。次のいずれかの値を取る。
- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL
- DirectXSetup が Microsoft® DirectX® コンポーネントとデバイス ドライバのインストールを始めようとしている。
- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL_DRIVERS
- DirectXSetup がデバイス ドライバのインストールを始めようとしている。
- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL_RUNTIME
- DirectXSetup が DirectX コンポーネントのインストールを始めようとしている。
- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_RESTORE_DRIVERS
- DirectXSetup が以前のドライバの復元を始めようとしている。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_BETA
- Microsoft Windows® 95 オペレーティング システムのベータ バージョンが検出された。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバをインストールできない。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_NOTWIN32
- Windows 32 ビット以外のオペレーティング システムが検出された。DirectX は Windows3.x と互換性はない。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_NT
- DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバは、バージョン 4.0 より前の Microsoft Windows NT® オペレーティング システムにはインストールできない。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_UNKNOWNOS
- オペレーティング システムが既知のものではない。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバをインストールできない。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_WRONGLANGUAGE
- DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバを、Windows で使用されている言語にローカライズすることができない。
- DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_WRONGPLATFORM
- DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバが別の種類のコンピュータ用のものである。
- DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE
- ドライバのアップグレードが必要と考えられる。ユーザー側の確認を推奨する。
- DSETUP_CB_MSG_FILECOPYERROR
- DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバ ファイルのセットアップがコピー プロセス中に失敗した。
- DSETUP_CB_MSG_INTERNAL_ERROR
- 内部エラーが発生した。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバのセットアップが失敗した。
- DSETUP_CB_MSG_NOMESSAGE
- 表示するメッセージがない。コールバック関数は戻らなければならない。
- DSETUP_CB_MSG_NOTPREINSTALLEDONNT
- 使用している Microsoft Windows NT または Microsoft Windows 2000 のバージョンに DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバがインストールできない。
- DSETUP_CB_MSG_OUTOFDISKSPACE
- DirectX コンポーネントのセットアップがディスク領域不足のために失敗した。
- DSETUP_CB_MSG_PREINSTALL_NT
- 使用している Windows NT または Windows 2000 のバージョンに既に DirectX がインストールされている。
- DSETUP_CB_MSG_SETUP_INIT_FAILED
- DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバのセットアップが失敗した。
- MsgType
- メッセージ ボックスの表示を制御するフラグ。これらのフラグは、MessageBox 関数に渡すことができる。MsgType が 0 のときは例外で、セットアップ プログラムはステータス情報を表示することはできるが、ユーザーからの入力待ちをしてはいけない。
- szMessage
- エラー メッセージまたはステータス情報を含むローカライズ文字列へのポインタ。これらの文字列は、MessageBox 関数で作成されるダイアログ ボックスに表示できる。
- szName
- Reason パラメータが DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE でない限り NULL である。この場合、szName にはアップグレードするドライバの名前へのポインタが入る。
- pInfo
- アップグレード情報を含む構造体のアドレスへのポインタ。Reason が DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE の場合は、セットアップ プログラムがドライバのアップグレード中で、ユーザーにアップグレードを行うべきかどうかを問い合わせている。この場合、pInfo は、アップグレードに関する情報を格納する DSETUP_CB_UPGRADEINFO 構造体を示す。
戻り値
1 つの例外を除いて、戻り値は MessageBox 関数から返される戻り値と同じでなければならない。この関数が 0 を返した場合、DirectXSetup 関数は デフォルトの動作で DirectX コンポーネントまたはドライバのアップグレードを実行する。
注意
DirectXSetupCallbackFunction の名前はセットアップ プログラムから与えられる。DirectXSetupSetCallback 関数は、DirectSetup にコールバック関数のアドレスを渡す際に使用される。
MsgType が 0 の場合、セットアップ プログラムでステータス情報を表示できるが、ユーザーからの入力待ちをしてはいけない。この場合、関数は IDOK を返す。
Windows NT/2000 : Windows 2000 以降に対する再配布可能ファイルとして提供。
Windows 95/98 : Windows 95 以降に対する再配布可能ファイルとして提供。
ヘッダー : dsetup.h で宣言。
インポート ライブラリ : ユーザー定義。
参照
MessageBox、DirectXSetupSetCallback、セットアップのカスタマイズ