Microsoft DirectX 8.0 (C++)

スタイル

スタイルは、ダイナミック スコアの作成に使用される音楽パターンのコレクションである。また、拍子記号やテンポを含み、1 つまたは複数のバンドを含むこともできる。

パターンは、1 小節以上の長さの音型で、各音色の基本的な一連のノート、つまりパートで構成される。これらのノートは固定されていないが、最終的には、現在のキー、コード、および演奏モードに応じて、特定のピッチに割り当てられる。パターンには、バリエーションも含まれる。

モチーフは、基本スコア上でダイナミックに演奏されるようにデザインされた、特殊なパターンである。通常、モチーフはインタラクティブ アプリケーションでイベントをマークするために使われる。

DirectMusic Producer では、オーサーはピアノ ロールに似たグリッドを使ってパターンを作成する。各パートは (パフォーマンス チャンネルに対応する) 独自の行を持ち、ノートはバーの長さ (持続時間)、太さ (ベロシティ)、縦軸方向の位置 (ピッチ)、および横軸方向の位置 (時間) で表される。

オーサーは、各パターンに対して多くのバリエーションを作成することができる。通常は、パターンをコピーして一部をわずかに変更することにより、バリエーションを作成できる。スタイルの再生メカニズムによって、実行時にバリエーションが選択される。ただし、オーサーは任意のコードに対してバリエーションを無効にすることもできる。つまり、特定のコードが演奏されているときは、あるバリエーションを決して選択しないよう指定できる。

オーサーは、パターンにグルーブ範囲を割り当てて、パターンを演奏できるグルーブ レベルを指定することもできる。

パターンは、装飾として指定することもできる。装飾には、イントロ、フィル、ブレーク、エンド、およびカスタムの 5 種類があり、これらの 1 つまたは複数のカテゴリに、パターンを割り当てることができる。音楽の演奏中に特定の装飾が呼び出されると、その種類のパターンのみが再生の候補となる。