Microsoft DirectX 8.0 (C++) |
マイクロフォンの設定は、IDirectPlayVoiceTest インターフェイスによってサポートされる。このインターフェイスには、IDirectPlayVoiceTest::CheckAudioSetup というメソッドが 1 つある。このメソッドを使用すると、テスト ウィザードを実行できる。このウィザードは、システムで全二重処理が正しくサポートされていることと、マイクロフォンと再生が適切に設定されていることを確認する。ウィザードは、選択した再生およびキャプチャ デバイスの組み合わせそれぞれにつき、1 回だけ実行する必要がある。アプリケーションでは、開始時に構成を毎回テストしなければならない。これには、dwFlags パラメータを DVFLAGS_QUERYONLY に設定して IDirectPlayVoiceTest::CheckAudioSetup を呼び出す。こうすると、直前のテスト後にデバイス構成が変化したかどうかを簡単に調べられる。デバイスがテストされていなければ、IDirectPlayVoiceTest::CheckAudioSetup をもう一度実行してウィザードを起動する。そうしないと、IDirectPlayVoiceClient::Connect が DVERR_RUNSETUP を返し、DirectPlay Voice を初期化できない。
ユーザーのサウンド カードに全二重能力がないと、音声通信を聞くことしかできない。音声通信を送信できないのは、通常、ゲームではオーディオ カードが再生モードになっているためである。問題を避けるため、DirectX 8.0 では再生とキャプチャを動的に切り替えられないようになっている。DirectX のオーディオ設定ウィザードを使用すると、システムの全二重能力に関するフィードバックが得られる。
現在でも、実際に使用されているシステムに全ニ重のサウンド カードが装備されていない場合は少なくないので、注意が必要である。全ニ重サウンド カードは 1998 年に普及したが、当時のオーディオ カード ドライバで全ニ重処理が有効なものは少ない。1999 年に新しいシステムを購入した場合や、1999 年にドライバをアップグレードした場合には、全二重能力がある可能性が高い。