Microsoft DirectX 8.0 (C++)

環境マッピングとは

環境マッピングとは、反射性の高いサーフェスをレイ トレーシングを使用せずにシミュレートする方法である。実際、環境マッピングでは、オブジェクトの周囲の景色を含む特殊なテクスチャ マップがそのオブジェクト自体に適用される。その結果、反射性を持つサーフェスには、十分に人の目をごまかせる程度に周囲の景色が映り込む。レイ トレーシングを実行した場合に生じる計算負荷も発生しない。

次の画像は、SphereMap サンプルのものである。名前からわかるように、このサンプルでは球状環境マッピングと呼ばれる環境マッピングを使用している。詳細については、「球状環境マッピング」を参照すること。

このティーポットは周囲の景色を反射しているように見えるが、実際にはテクスチャが適用されている。環境マッピングは、テクスチャ (特殊な計算で求めたテクスチャ座標を組み合わせたもの) を使用するため瞬時に実行される。