Microsoft DirectX 8.0 (C++)

マルチチャンネル ウェーブ フォーマット

WDM ドライバでは、DirectSound バッファは、5.1 などのスピーカ構成用に複数の出力チャンネルを持つウェーブ フォーマットをサポートしている。5.1 スピーカ構成では、前方左、前方中央、前方右、後方左、後方右のスピーカと、低周波数ウーファーを使用する。

WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体は、マルチチャンネル ウェーブ フォーマットを記述する。この構造体は、WAVEFORMATEXcbSize メンバでサポートされている追加バイトを構成する、WAVEFORMATEX の拡張機能である。WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体は、DSBUFFERDESC 構造体など、WAVEFORMATEX が使用される場所で WAVEFROMATEX としてキャストすることができる。

マルチチャンネル ウェーブ ファイルで指定されたチャンネルよりも物理的なスピーカが少ない場合は、オーディオ データは適切にミキシングされ、既存のスピーカに出力される。

DirectSound は、マルチチャンネル フォーマットでのバッファのエフェクトや 3D 処理をサポートしていない。DSBCAPS_CTRL3D または DSBCAPS_CTRLFX フラグを指定してバッファを作成しようとすると、マルチチャンネル ウェーブ フォーマットは失敗する。

マルチチャンネル ウェーブ フォーマットの詳細については、http://www.microsoft.com/hwdev/audio/multichaud.htm から入手可能な『Enhanced Audio Formats for Multi-Channel Configurations and High-Bit Resolution』を参照すること。