Microsoft DirectX 8.0 (C++)

ロビー クライアント

ロビー クライアントとは、ロビー サーバーのベンダーが実装し、各プレーヤーのコンピュータにインストールされるアプリケーションである。ロビー クライアントは、プレーヤーおよびゲーム アプリケーションと、ロビー サーバーの間の通信を処理する。ロビー クライアントをインストールするには、通常、サインアップ手順の一部で、ユーザーにロビー サーバーの Web サイトからロビー クライアントをダウンロードさせる。

一般的なシナリオは次のようになる。

  1. 新しいプレーヤーが Web サイトにアクセスし、サインアップする。
  2. サインアップ手順の一部で、ロビー クライアントがクライアントのコンピュータにダウンロードされる。
  3. プレーヤーが、プレーするゲームを選び、セッションへの参加を要求する。
  4. Web サイトが、プレーヤーのコンピュータにあるロビー クライアントを起動する。通常の起動メカニズムは、ロビー クライアントの実行ファイルを指す URL である。
  5. ロビー クライアントが、手順を踏んでセッションを準備してから、ユーザーのゲーム アプリケーションを起動する。
  6. そのゲームがロビー可能アプリケーションなら、ロビー クライアントは、ゲーム アプリケーションがロビー サーバーと通信できるようにする。この接続により、ロビー サーバーは、プレーヤーがゲームに加わったりゲームから抜けたりする、ホストが移行する、といったイベントを把握できる。

ロビー クライアントは、リモート サーバーにリンクされていなくてもよい。ユーザーがロビー クライアントを直接起動する、という別のシナリオもある。この場合、ロビー クライアントが、(たとえばユーザーの LAN サブネットに接続されている) 利用可能なゲームとセッションを表示する。ユーザーがゲームとセッションを選ぶと、ロビー クライアントがゲームを起動する。

ここでは、ロビー クライアントが持ついくつかの一般的な機能について説明する。ロビー クライアントとそれに関連するロビー サーバーとの通信の詳細については、「ロビー可能ゲームとの通信」を参照すること。

実装の詳細については、「ロビー クライアントの実装」または SDK 付属のサンプル アプリケーション LobbyClient を参照すること。