Microsoft DirectX 8.0 (C++)

デバッグ時の応答遅延の防止

Microsoft Windows® 2000 のもと、Microsoft® DirectInput® でキーボードまたはマウスを使用する場合、デバッグ セッション中にコードを実行すると短期間の遅延が発生する場合がある。この現象はデバック モードでのみ発生する。実際のアプリケーションでは発生しない。ただし、Emulation 値を次のレジストリ キーに追加することで、デバック モードでもこの遅延が発生しないようにすることができる。

HKEY_LOCAL_MACHINE
    SOFTWARE
        Microsoft
            DirectInput
名前 データ
Emulation DWORD 0x08 (マウス用)

0x10 (キーボード用)

0x18 (マウスおよびキーボード用)


これらの値を設定すると、DirectInput がデータを返す方法を変更することなく、遅延に影響されないエミュレーション モードを起動することができる。Microsoft Software Development Kit (SDK) には、Mouse and Keyboard Emulation On.reg および Mouse and Keyboard Emulation Off.reg の 2 つのレジストリ ファイルが付属していて、遅延に影響されないエミュレーション モードの起動と終了を指定することができる。これらのファイルは、(SDK ルート)\Samples\Multimedia\DirectInput\Bin に保存されている。

 :  Emulation 値は、デバイスがデバッグ モードの排他フォアグラウンド協調レベルで使用されている場合にのみサポートされる。