Microsoft DirectX 8.0 (C++)

Conv3ds.exe のオプション引数の指定

.3ds ファイルにキー フレーム データが含まれている場合は、-A オプションを使用すると、アニメーション セットを含む .x ファイルが作成される。コマンドの例を次に示す。

conv3ds -A File.3ds

File.3ds パラメータは、変換するファイルの名前である。

-m オプションを使用すると、.3ds ファイル内のすべてのオブジェクトから作成された 1 つのメッシュを含む x. ファイルが作成される。

conv3ds -m File.3ds

-T オプションを使用すると、すべてのオブジェクトとフレーム階層が 1 つの最上位フレーム内にラップされる。このオプションを使用することで、.3ds ファイル内のすべてのフレームとオブジェクトを 1 つの呼び出しでロードできる。.x ファイル内の、最初の最上位フレーム階層がロードされる。ほかのすべてのフレームとメッシュを含むフレームは、.3ds 拡張子なしで「x3ds_filename」と呼ばれる。-T オプションは、-m オプションと一緒に使った場合は効力がない。

-s オプションを使うと、.3ds ファイル内で変換されるすべてのオブジェクトのスケーリング係数を指定できる。たとえば、次のコマンドを実行すると、すべてのオブジェクトが 10 倍の大きさになる。

conv3ds -s10 File.3ds

次のコマンドを実行すると、すべてのオブジェクトが 10 分の 1 の大きさになる。

conv3ds -s0.1 File.3ds

-r オプションを使用すると、.3ds ファイルが変換されるときの面のワインディング順序が逆になる。.3ds ファイルを変換して Microsoft® Direct3D® で表示したときにオブジェクトが裏返しに表示される場合は、-r オプションを使って変換し直さなければならない。.3ds ファイルとしてエクスポートされた Lightwave モデルはすべてこのオプションを使って変換する必要がある。詳細については、「Lightwave オブジェクトからの 3DS ファイルの作成」を参照すること。

-v オプションを使用すると、冗長出力モードがオンになる。このオプションには整数を指定する。次の表は、現在サポートされている整数を示している。

オプション 動作
-v0 デフォルト。冗長モード オフ。
-v1 不正オブジェクトに関する警告を印刷し、コンバータの動作の一般的な情報も印刷する。
-v2 基本的なキー フレーム情報、変換処理に含まれるオブジェクト、および保存されるオブジェクトに関する情報を印刷する。
-v3 非常に冗長なモード。デバッグ情報を利用する際に最も有用。

-e オプションを使用すると、次の例に示すように、テクスチャ マップ ファイルの拡張子を変更できる。

conv3ds -e"ppm" File.3ds

File.3ds にテクスチャ マップ ファイル Brick.gif を参照するオブジェクトが含まれている場合、.x ファイルはテクスチャ マップ ファイル Brick.ppm を参照する。コンバータはテクスチャ マップ ファイルを変換しない。変換後の .x ファイルがロードされる際、テクスチャ マップ ファイルは D3DPATH に存在していなければならない。D3DPath は、デフォルトの検索パスを設定する環境変数である。

-x オプションを使用すると、バイナリ .x ファイルでなくテキスト .x ファイルが作成される。テキスト ファイルの方がサイズが大きくなるが、手作業で簡単に編集できる。

-X オプションを使用すると、ファイル内に .x ファイル テンプレートが強制的に含まれる。デフォルトでは、テンプレートは含まれない。

-t オプションを使用すると、変換後の .x ファイルにテクスチャ情報が含まれない。

-N オプションを使用すると、変換後の .x ファイルに法線ベクトル情報が含まれない。いずれかのロードの呼び出しを行うと、.x ファイル内に法線ベクトルを持たないオブジェクトの法線ベクトルが生成される。

-c オプションを使用すると、変換後の .x ファイルにテクスチャ座標が含まれない。.3ds オブジェクトがテクスチャ座標を持たない場合、デフォルトでは、-m オプションを使用すると、出力されるメッシュには (0,0) uv テクスチャ座標が含まれる。

-f オプションを使用すると、変換後の .x ファイルにフレーム トランスフォーム行列が含まれない。

-z および -Z オプションを使用すると、.x ファイル内のオブジェクトによって参照されているすべてのマテリアルのアルファ面カラー値を調整することができる。たとえば次のコマンドを実行すると、0.2 未満のすべてのアルファ値に 0.1 が加算される。

conv3ds -z0.1 -Z0.2 File.3ds

次のコマンドを実行すると、すべてのアルファについて、アルファ値から 0.2 が減算される。

conv3ds-z"-0.2" -z1 File.3ds

-o オプションを使用すると、変換後の .x ファイルの名前を指定できる。

-h オプションを使用すると、通常キー フレーマーによって作成される、.3ds ファイル内のいずれの階層情報も解決されない。その代わり、-m オプションが使用されない場合は、すべてのオブジェクトが最上位レベルのフレーム内に出力される。