Microsoft DirectX 8.0 (C++) |
リスナーの向きは、リスナーの頭の中心を原点とする 2 つのベクトル、上方ベクトルと前方ベクトルの関係によって定義される。上方ベクトルは頭頂部を通る上向きの直線で、前方ベクトルは上方ベクトルと直角をなしてリスナーの顔を通る直線である。次の図はこれらの関係を示している。
アプリケーションは IDirectSound3DListener8::SetOrientation と IDirectSound3DListener8::GetOrientation の各メソッドを使って、リスナーの向きを設定および取得できる。
デフォルトでは、前方ベクトルが (0.0, 0.0, 1.0)、上方ベクトルが (0.0, 1.0, 0.0) である。これら 2 つのベクトルは、常に互いに対して直角でなければならない。必要に応じて、DirectSound は前方ベクトルに調整を加え、上方ベクトルに対して直角の関係を保つ。