Microsoft DirectX 8.0

IEnumPIDMap インターフェイス

このインターフェイスはパケット ID (PID) マップの 標準 COM コレクションで実装されている、PID マップは MPEG-2 デマルチプレクサの出力ピンの IMPEG2PIDMap::MapPID メソッドを呼び出すことにより作成される。このインターフェイスのポインタを取得するには、IMPEG2PIDMap::EnumPIDMap メソッドを使用する。通常、オーディオとビデオ ストリームの出力ピンは与えられた時間にマップされた PID を 1 つしか持たない。このコレクションはそれが作成されたときにマップされた PID のスナップショットを表す。このコレクションは自動的にはアップデートされない。

メソッド名説明
Clone新しいコレクションとそのサブ オブジェクトすべての新しいコピーを作成する。
Nextコレクションの次の n 要素を取得する。
Resetイタレータをコレクションの先頭に移動する。
Skipコレクション内の指定した要素をスキップする。

IEnumPIDMap::Clone

IEnumPIDMap インターフェイス

コレクションをコピーする。

構文

HRESULT Clone(
    IEnumPIDMap** ppIEnumPIDMap
    );

パラメータ

ppIEnumPIDMap
[out] 返されるコレクション オブジェクトにセットされる IEnumPIDMap インターフェイス ポインタのアドレス。

戻り値

成功なら S_OK を返す。メソッドが失敗すると、標準 COM IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報が取得できる。

IEnumPIDMap::Next

IEnumPIDMap インターフェイス

コレクションの次の n 要素を取得する。

構文

HRESULT Next(
    ULONG cRequest,
    PID_MAP* pPIDMap,
    ULONG* pcReceived
    );

パラメータ

cRequest
[in] 取得する要素の数。
pPIDMap
[in, out, size_is (cRequest)] 呼び出し元が割り当てた配列のアドレス、取得される PID_MAP 構造体を受け取る cRequest 要素が入る。
pcReceived
[out] 実際に取得された要素の数が入る ULONG 型の変数のポインタ。

戻り値

成功なら S_OK を返す。メソッドが失敗すると、標準 COM IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報が取得できる。

注意

cRequest = 0 かつ pcReceived が NULL なら、コレクションに残っている PID マップの数が入った pcReceived が返る。

IEnumPIDMap::Reset

IEnumPIDMap インターフェイス

イタレータをコレクションの先頭に移動する。

構文

HRESULT Reset();

戻り値

成功なら S_OK を返す。メソッドが失敗すると、標準 COM IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報が取得できる。

IEnumPIDMap::Skip

IEnumPIDMap インターフェイス

コレクション内の指定した要素をスキップする。

構文

HRESULT Skip(
    ULONG cRecords
    );

パラメータ

cRecords
[in] スキップする要素のインデックス。

戻り値

成功なら S_OK を返す。メソッドが失敗すると、標準 COM IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報が取得できる。