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IScanningTuner は、ITuner を継承し、有効なプログラミングのサーチをサポートするチューナーを直接制御する。クライアントは、このインターフェイスに含まれるメソッドのいずれかを呼び出す前に、有効なチューニング空間を提供する必要がある (ITuner::put_TuningSpace または ITuner::put_TuneRequest を使用)。このインターフェイスは、出力用の ITunerEvents インターフェイスと共に使用するようになっている。
メソッド名 説明 ITuner メソッド get_TuningSpace チューナー用の現在有効なチューニング空間を取得する。 put_TuningSpace チューナー用の現在有効なチューニング空間を設定する。 EnumTuningSpaces この実装で優先されるチューニング空間を列挙する列挙子を作成する。 get_TuneRequest チューナー用の現在有効なチューニング要求を取得する。 put_TuneRequest チューナー用の現在有効なチューニング要求を設定する。 Validate チューニング要求を実行できるかどうかを示す値を返す。 get_PreferredComponentTypes デフォルト コンポーネントの選択に使用する ComponentType オブジェクトのコレクションを取得する。 put_PreferredComponentTypes デフォルト コンポーネントの選択に使用する ComponentType オブジェクトのコレクションを設定する。 get_SignalStrength チューナー固有の信号強度メトリックを取得する。 TriggerSignalEvents ISignalEvents::OnSignal が繰り返し呼び出されるモードにチューナーを切り替える。 IScanningTuner メソッド SeekUp 有効なプログラミングを持つ 1 つ上のチャンネルに切り替える。 SeekDown 有効なプログラミングを持つ 1 つ下のチャンネルに切り替える。 ScanUp 有効なプログラミングを持つ 1 つ上のチャンネルに切り替え、指定された時間 (ミリ秒) ポーズする処理を、取り消されるまで繰り返す。 ScanDown 有効なプログラミングを持つ 1 つ下のチャンネルに切り替え、指定された時間 (ミリ秒) ポーズする処理を、取り消されるまで繰り返す。 AutoProgram 有効なプログラミングを持つチャンネルをすべてスキャンする。
有効なプログラミングを持つ 1 つ上のチャンネルに切り替える。
構文
HRESULT SeekUp();
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。
注意
即座に呼び出し元へ制御が戻り、バックグラウンドでシークが続行される。ほかの任意のチューニング処理を呼び出すと、シークを取り消すことができる。
有効なプログラミングを持つ 1 つ下のチャンネルに切り替える。
構文
HRESULT SeekDown();
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。
注意
即座に呼び出し元へ制御が戻り、バックグラウンドでシークが続行される。ほかの任意のチューニング処理を呼び出すと、シークを取り消すことができる。
有効なプログラミングを持つ 1 つ上のチャンネルに切り替え、指定された時間 (ミリ秒) ポーズする処理を、取り消されるまで繰り返す。
構文
HRESULT ScanUp( long MillisecondsPause );
パラメータ
- MillisecondsPause
- [in] ポーズする時間 (ミリ秒) を指定する Long 型変数。
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。
注意
即座に呼び出し元へ制御が戻り、バックグラウンドでスキャンが続行される。ほかの任意のチューニング処理を呼び出すと、スキャンを取り消すことができる。
有効なプログラミングを持つ 1 つ下のチャンネルに切り替え、指定された時間 (ミリ秒) ポーズする処理を、取り消されるまで繰り返す。
構文
HRESULT ScanDown( long MillisecondsPause );
パラメータ
- MillisecondsPause
- [in] ポーズする時間 (ミリ秒) を指定する Long 型変数。
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。
注意
即座に呼び出し元へ制御が戻り、バックグラウンドでスキャンが続行される。ほかの任意のチューニング処理を呼び出すと、スキャンを取り消すことができる。
有効なプログラミングを持つチャンネルをすべてスキャンする。
構文
HRESULT AutoProgram();
戻り値
成功した場合は、S_OK を返す。失敗した場合は、標準の IErrorInfo インターフェイスを使ってエラー情報を取得できる。
注意
このメソッドでは、即座に呼び出し元へ制御が戻り、バックグラウンドでスキャンが続行される。デバイスにその能力があれば、ほかの任意のチューニング処理を呼び出すと、スキャンを取り消すことができる。それ以外の場合、スキャンは全チャンネルを一通り通過するまで続く。大半の内部デバイスでは、この機能のソフトウェア実装があり、スキャンから得られる最適チューニング情報が収集される。また、外部デバイスでは、この機能が実装されているため、このメソッドが処理を開始する手段に過ぎない場合が多い。