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フィルタ グラフ マネージャは、メディア タイプ、ピン方向などのピン情報へのアクセスに使用できる IPinInfo オブジェクトを公開する。このオブジェクトを使って、接続、切断、レンダリングなどのピンの制御を行うこともできる。
プロパティ
ConnectedTo フィルタが接続されているピンの IPinInfo オブジェクトを取得する。 ConnectionMediaType この接続のメディア タイプを取得する。 Direction ピン方向を取得する。 FilterInfo このピンが属するフィルタの IFilterInfo オブジェクトを取得する。 MediaTypes 優先メディア タイプの IAMCollection オブジェクトを取得する。 Name このピンの名前を取得する。 Pin この IPinInfo オブジェクトに関連付けられているピンを取得する。 PinID ピン識別子を取得する。
メソッド
Connect 次に続くピンに接続する。 ConnectDirect 指定されたピンに直接接続する。 ConnectWithType 指定されたメディア タイプのみを使用して指定されたピンに直接接続する。 Disconnect このピンと接続相手のピンとの相互接続を切断する。 Render このピンのダウンストリームのフィルタ グラフを作成する。つまり、このピンからレンダラ フィルタの間でグラフを生成するために必要とされるすべてのフィルタと接続を生成する。
必要に応じて変換フィルタを使用して、2 つのピンを接続する。
構文
objPinInfo.Connect objPin
指定項目
変換フィルタを使用せずに、2 つのピンを直接接続する。
構文
objPinInfo.ConnectDirect objPin
指定項目
フィルタが接続されているピンの IPinInfo オブジェクトを取得する。
構文
Set objConnectedPinInfo = objPinInfo.ConnectedTo
指定項目
この接続の IMediaTypeInfo オブジェクトを取得する。
構文
Set objMediaTypeInfo = objPinInfo.ConnectionMediaType
指定項目
- objMediaTypeInfo
- 新しいメディア タイプが格納される IMediaTypeInfo オブジェクト。
- objPinInfo
- ソース ピンを指定する IPinInfo オブジェクト。objMediaTypeInfo オブジェクトは、このピンのメディア タイプをコピーする。
注意
IMediaTypeInfo オブジェクトには、このピンがサポートしているメジャー タイプとサブタイプに関する情報が格納されている。
指定されたメディア タイプを使用して指定されたピンに直接接続する。
構文
objPinInfo.ConnectWithType objPin, objMediaType
指定項目
注意
Connect メソッドと ConnectDirect メソッドを使用してピンを接続することもできる。
ピン方向を取得する。
構文
objPinInfo.Direction
指定項目
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
注意
値 0 は入力を示し、値 1 は出力を示す。
このピンと接続相手のピンとの相互の接続を切断する。
構文
objPinInfo.Disconnect
指定項目
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
注意
各ピンは、それぞれが対応するピンとの接続を持っている。このメソッドは、両方のピンの接続を切断する。
現在のピンが含まれているフィルタの IFilterInfo オブジェクトを取得する。
構文
Set objFilterInfo = objPinInfo.FilterInfo
指定項目
- objFilterInfo
- 評価結果が IFilterInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
注意
詳細については、「IFilterInfo」の参照項目を参照すること。
現在のピンの優先メディア タイプを指定する IAMCollection オブジェクトを取得する。
構文
Set objCollection = objPinInfo.MediaTypes
指定項目
- objCollection
- 返される IAMCollection オブジェクト。
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
このピンの名前を取得する。
構文
objPinInfo.Name
指定項目
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
IPin オブジェクトを返す。
構文
Set objPin = objPinInfo.Pin
指定項目
注意
Visual Basic® プログラマが利用できる IPin のプログラミング可能なオブジェクト インターフェイスは提供されていない。このプロパティは、IPin パラメータをとる DLL で使用するため、および、IPinInfo オブジェクトの Connect メソッド、ConnectDirectメソッド、と ConnectWithType メソッドへの呼び出しのパラメータとして使用するために用意されている。
ピン識別子を取得する。
構文
objPinInfo.PinID
指定項目
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
注意
PinID を IFilterInfo オブジェクトの FindPin メソッドにパラメータとして渡すことができる。
すべての変換フィルタおよびレンダリング フィルタを追加し、必要とされるすべての接続を確立して、このソース フィルタの出力ピンに属するメディア タイプをレンダリングできるフィルタ グラフを作成する。
構文
objPinInfo.Render
指定項目
- objPinInfo
- 評価結果が IPinInfo オブジェクトになるオブジェクト式。
注意
このメソッドは、指定されたピンのダウンストリームで、つまりレンダリング フィルタに向かう方向で必要とされる接続のみを確立する。このメソッドは、すべてのピン用の完全なフィルタ グラフを確立する RenderFile メソッドとは異なる。