BDA COM インターフェイス
以下の Microsoft® Broadcast Driver Architecture (BDA) COM インターフェイスは、C/C++ アプリケーションからアクセスできる。
チューニング空間インターフェイス
チューニング要求インターフェイス
チューニング要求をアプリケーションから直接作成することはない。チューニング要求は、チューニング空間オブジェクトの ITuningSpace::CreateTuneRequest を呼び出して作成する。アプリケーションでは、返されたオブジェクトへのポインタを受け取った後、そのオブジェクトの QueryInterface を呼び出して、チューニング要求の修正に使用するネットワーク固有のインターフェイスを照会する。
ITuneRequest | チューニング要求オブジェクトで公開される。チューニング要求オブジェクトを作成するのは、チューニング空間オブジェクトである。アプリケーションでは、チューニング要求を修正してチューナーに発行できる。 |
IChannelTuneRequest | アナログ TV ネットワーク固有のチューニング要求オブジェクトに実装される。 |
IATSCChannelTuneRequest | ATSC TV ネットワーク固有のチューニング要求オブジェクトに実装される。 |
ストリーム コンポーネント インターフェイス
このコンテキストでは、ブロードキャスト内のサブストリームを "コンポーネント" と言う。アプリケーションでは、チューニング空間に関連付ける一連のデフォルト優先コンポーネント タイプを指定することのみを目的に、Component オブジェクトを作成する。ブロードキャスト ストリームの実際のコンポーネントは、受信開始後でなければわからない。その時点で、ネットワーク プロバイダが Component オブジェクト情報を設定すると、アプリケーションからこの情報を取得し、この情報を使って、たとえばオーディオ ストリームを変更したり、現在利用可能なオーディオ ストリームを判断したりできるようになる。
ロケータ インターフェイス
ロケータ オブジェクトは、グラフに含まれるネットワーク プロバイダおよびその他のフィルタが、ある種の場合に、チューニング要求に応えるため、チューニングの方法と対象の判断に使用する。デバッグを目的とする場合を除き、アプリケーションでこれらのインターフェイスを使用することはない。
ILocator | ネットワーク タイプ固有のチューニング空間ロケータのための基底クラス。 |
IATSCLocator | ネットワーク プロバイダから呼び出され、ATSC ネットワーク内でのチューニングに関する情報を取得する。アプリケーションでは使用しない。 |
ネットワーク プロバイダ インターフェイス
これらのインターフェイスは、ネットワーク プロバイダ フィルタで公開される。フィルタでは、アプリケーションから発行されたチューニング要求およびその他のコマンドを、これらのインターフェイスを使って処理する。
ITuner | アプリケーションからチューニング要求およびその他のデータを受け取るための基底クラス インターフェイス。フィルタ グラフ内のネットワーク プロバイダ フィルタでサポートされる。 |
IScanningTuner | フィルタ グラフ内のネットワーク プロバイダ フィルタでサポートされる。ITuner を継承する。デフォルトのネットワーク プロバイダ フィルタを使用しているアプリケーションでは、QueryInterface を使って ITuner ではなく IScanningTuner を照会しなければならない。 |