Microsoft DirectX 8.0

IResourceConsumer インターフェイス

IResourceManager インターフェイスを使用するオブジェクトに、コールバック メカニズムを提供する。

IResourceManager インターフェイスを使用してフィルタ グラフ マネージャからのリソースを要求するオブジェクトでは、IResourceConsumer を実装する必要がある。リソースが利用可能になったとき、または取得したリソースを解放しなければならないときには、フィルタ グラフ マネージャが IResourceConsumer のメソッドを呼び出してそのオブジェクトに通知する。

通常、アプリケーションでこのインターフェイスを使用または実装することはない。

vtable 順のメソッド

IUnknown メソッド説明
QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを返す。
AddRef 参照カウントをインクリメントする。
Release 参照カウントをデクリメントする。
IResourceManager メソッド説明
AcquireResource リソースの使用者にリソースが取得可能なことを通知する。
ReleaseResource 指定されたリソースを解放するようにリソースの使用者に要求する。

IResourceConsumer::AcquireResource

IResourceConsumer インターフェイス

リソースが取得可能なことをリソースの使用者に通知する。

構文

HRESULT AcquireResource(
  LONG idResource
  );

パラメータ

idResource
[in] 取得するリソースのリソース識別子。

戻り値

次のいずれかの値を返す。
S_OK リソースの使用者がリソースの取得に成功した。
S_FALSE リソースの使用者がリソースを取得せず、取得したときに IResourceManager::NotifyAcquire を使用する。
VFW_S_RESOURCE_NOT_NEEDED リソースの使用者がリソースを使い終わった。
エラー値 リソースの使用者がリソースを取得しようとしたが、失敗した。

IResourceConsumer::ReleaseResource

IResourceConsumer インターフェイス

指定されたリソースを解放するようにリソースの使用者に要求する。

構文

HRESULT ReleaseResource(
  LONG idResource
  );

パラメータ

idResource
[in] 解放するリソースの識別子。

戻り値

リソース解放後に、利用可能になった同じリソースをリソースの使用者がもう一度要求した場合は、S_OK を返す。リソースの使用者がリソースを解放せず、解放したときに IResourceManager::NotifyRelease を使用する場合には、S_FALSE を返す。