Microsoft DirectX 8.0 |
トランジション、エフェクト、またはほかのサブオブジェクトのプロパティ値を指定する。
例
<PARAM NAME="progress" VALUE="1.0" />
属性
名前 説明 型 NAME 設定するプロパティの名前。 String VALUE トランジションまたはエフェクトの開始タイムに対する時間 0 において、プロパティが持つ値。0 より後の時間の値を指定するには、AT または LINEAR 要素を使用する。PARAM 要素には AT または LINEAR 要素は含まれず、この属性で指定された値はエフェクトまたはトランジション全体において一定である。 プロパティによって異なる。
親/子 情報
親 CLIP、EFFECT、TRANSITION 子 AT、LINEAR
注意
多数のエフェクトとトランジションで、その動作のさまざまな側面を制御するプロパティがサポートされている。
ほとんどのトランジションは標準の Progress プロパティをサポートしている。このプロパティは、0 から 1.0 の範囲で、出力に反映されるトランジションの割合を指定する。Progress = 0.0 の時点では、トランジションはそのシーケンスの始まり (全体が最初のビデオ イメージ) にある。Progress = 0.5 の時点では、トランジションは半分完了している (たとえばワイプでは、Progress = 0.5 の時点で、トランジション境界はイメージの中央にある)。Progress = 1.0 の時点で、トランジションは完了している (全体が 2 番目のイメージ)。デフォルトでは、トランジションは開始時の Progress = 0.0 から始まり、終了時の Progress = 1.0 に向かって進行する。
他のプロパティは、通常は 1 つの特定のトランジションまたはエフェクトに固有のものである。たとえばワイプ トランジションは、トランジション領域の幅を制御する GradientSize プロパティをサポートしている。プロパティの詳細については、Microsoft® DirectX® 変換のドキュメントで「変換プロパティ」を参照すること。
PARAM 要素を含めることにより、トランジションまたはエフェクトのプロパティを設定できる。VALUE 属性は、時間 0 (トランジションまたはエフェクトの開始タイム相対) でのプロパティの値を指定する。PARAM 要素に子が含まれていない場合、指定された値はトランジションまたはエフェクトの時間幅の中一定である。時間の経過に伴って値を変化させるには、PARAM 要素内で AT または LINEAR 要素をネストする。AT 要素は、指定された時間にプロパティを古い値から新しい値に即座に切り替える。LINEAR 要素は、新しい値へのスムースなトランジションを作成する。その場合、DES は中間の値を補間する。
次の例では、Progress プロパティは 0.0 で始まり、時間 2 で 1.0 に直接切り替わり、時間 2 から 6 の間にスムースに 0.5 に戻る。
<TRANSITION CLSID="{AF279B30-86EB-11D1-81BF-0000F87557DB}" START="0" STOP="6"> <PARAM NAME="Progress" VALUE="0.0"> <AT TIME="2" VALUE="1.0" /> <LINEAR TIME="6" VALUE="0.5" /> </PARAM> </TRANSITION>トランジションを逆方向へ実行するには、Progress プロパティのデフォルトの動作を逆にする。
<TRANSITION CLSID="{AF279B30-86EB-11D1-81BF-0000F87557DB}" START="0" STOP="6"> <PARAM NAME="Progress" VALUE="1.0"> <LINEAR TIME="6" VALUE="0.0" /> </PARAM> </TRANSITION>