Microsoft DirectX 8.0

IAMVideoProcAmp インターフェイス

IAMVideoProcAmp インターフェイスは、WDM ビデオ キャプチャ フィルタで実装される。このインターフェイスによって、アプリケーションは輝度、コントラスト、色相彩度、ガンマ、鮮明度など、受信するビデオ信号の品質を調整できる。アナログ ドメインとデジタル ドメインのどちらで調整したかに関係なく、これらの設定に対して同一の範囲が定義される。

vtable 順のメソッド

IUnknown メソッド説明
QueryInterface サポートされているインターフェイスへのポインタを取得する。
AddRef 参照カウントをインクリメントする。
Release 参照カウントをデクリメントする。
IAMVideoProcAmp methods説明
GetRange 設定プロパティの最小値、最大値、およびデフォルト値を取得する。
Set 指定されたプロパティのビデオ品質を設定する。
Get 指定されたプロパティのビデオ品質を取得する。

IAMVideoProcAmp::Get

IAMVideoProcAmp インターフェイス

指定されたプロパティのビデオ品質を取得する。

構文

HRESULT Get(

  long Property,
  long *lValue,
  long *Flags );

パラメータ

Property
[in] 設定の取得対象となる特定のプロパティ。VideoProcAmpProperty 列挙型のメンバを指定する。
lValue
[out] プロパティの現在の値へのポインタ。
Flags
[out] VideoProcAmpFlags 列挙型のメンバへのポインタ。

戻り値

インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。HRESULT は、次の標準的な定数の 1 つか、または一覧に示されていないその他の値となる。
E_FAIL失敗。
E_POINTERNull ポインタ引数。
E_INVALIDARG無効な引数。
E_NOTIMPLメソッドがサポートされていない。
NOERRORエラーなし。

IAMVideoProcAmp::GetRange

IAMVideoProcAmp インターフェイス

設定プロパティの最小値、最大値、およびデフォルト値を取得する。

構文

HRESULT GetRange(

  long Property,
  long *pMin,
  long *pMax,
  long *pSteppingDelta,
  long *pDefault,
  long *pCapsFlags );

パラメータ

Property
[in] 範囲の確認対象となる特定のプロパティ。VideoProcAmpProperty 列挙型のメンバを指定する。
pMin
[out] 設定範囲の最小値へのポインタ。
pMax
[out] 設定範囲の最大値へのポインタ。
pSteppingDelta
[out] ステップ サイズへのポインタ。
pDefault
[out] デフォルト値へのポインタ。
pCapsFlags
[out] VideoProcAmpFlags 列挙型のメンバへのポインタ。

戻り値

インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。HRESULT は、次の標準的な定数の 1 つか、または一覧に示されていないその他の値となる。
E_FAIL失敗。
E_POINTERNull ポインタ引数。
E_INVALIDARG無効な引数。
E_NOTIMPLメソッドがサポートされていない。
NOERRORエラーなし。

IAMVideoProcAmp::Set

IAMVideoProcAmp インターフェイス

指定されたプロパティのビデオ品質を設定する。

構文

HRESULT Set(
  long Property,
  long lValue,
  long Flags );

パラメータ

Property
[in] 設定対象となる特定のプロパティ。VideoProcAmpProperty 列挙型のメンバを指定する。
lValue
[in] プロパティの設定を示す値。
Flags
[in] VideoProcAmpFlags 列挙型のメンバ。

戻り値

インターフェイスの実装に応じた HRESULT 値を返す。HRESULT は、次の標準的な定数の 1 つか、または一覧に示されていないその他の値となる。
E_FAIL失敗。
E_INVALIDARG無効な引数。
E_NOTIMPLメソッドがサポートされていない。
NOERRORエラーなし。