Microsoft DirectX 8.0 |
Microsoft® DirectShow® 編集サービス (DES) は、ビデオ編集に含まれるタスクを大幅に簡略化するアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) である。DES は、コア DirectShow アーキテクチャの最上部に構築されている。DES は、DirectShow の多くを抽象化し、ビデオ編集プロジェクトの操作専用に設計されたインターフェイスのセットを提供する。アプリケーション開発者は、ビデオ編集アプリケーションの作成に最適なフレームワークの中で DirectShow の利点を活用できる。
DirectShow 自体は、ストリーム メディアを処理するための強力なアーキテクチャである。DirectShow によって、開発者がファイル圧縮などの面倒な問題を考慮しなくても、アプリケーションで多様なフォーマットのマルチメディア コンテンツを再生することができる。しかし、DES がなければ、DirectShow は非線型編集に必要な柔軟性を備えていなかった。
たとえば、あるビデオ シーケンスを作成するのに、ソース A から 4 秒、次にソース B から 10 秒、最後にソース C から 5 秒を繋ぎたいとする。これは、DirectShow API だけを使って、かなり容易に行うことができる。
しかし、ソース C を ソース B の後ではなく前に持ってきたい場合や、ソース A から 4 秒ではなく 8 秒使いたい場合、またプロダクション全体でバックグラウンドに別のオーディオ トラック再生が必要になった場合には、どうであろうか。このような小さな変更を実装することが難しいことがある。しかし、このような作業は DES ではごく簡単な編集プロジェクトであり、メソッドをいくつか呼び出すだけで行うことができる。
DES が DirectShow にもたらす主な機能を以下に示す。
DES の実際の動作を見る最も早い方法は、サンプル アプリケーションの XTLTest サンプルを実行することである。このユーティリティは、XML で記述された DES プロジェクト ファイルを解析し、画面にレンダリングする。サンプル プロジェクト ファイルを手動で編集してレンダリングし、その変化を見ることにより、XtlTest を試すことができる。