DirectMusic を使用する理由
DirectMusic API は、Windows プラットフォームで音楽を演奏するために、次の基礎的な要件を処理する。
- 再生を一貫性のある方法で再現。ダウンローダブル サウンドを使うことにより、アプリケーションはあらゆるコンピュータで同じ音色の音を再生することができる。また、アプリケーション独自の設計による音色を使った演奏ができる。
- ジッタフリーのタイミング。MIDI で生成された音楽の再生は、タイミング精度が 2 ミリ秒以内である。
- 拡張性。DirectMusic により、ベンダーが基本レベルの機能セットに制限されることはない。
- ハードウェア アクセラレーション。Windows 98 Second Edition および Windows 2000 では、DirectMusic は DLS 対応のハードウェア シンセサイザのストリームに出力することができる。
- ソフトウェア エミュレーション。ハードウェア アクセラレーション機能を備えていないコンピュータも、パフォーマンスに及ぼす影響を最小限に抑えて DirectMusic に完全に対応できる。
加えて、DirectMusic はアプリケーション開発の簡素化とユーザーの経験向上を図って、次の重要な機能を提供する。
- パフォーマンス テクノロジにかかわりなく、ミュージック セグメントのロードと演奏を行うための一般的なメカニズム。DirectMusic は、スタンダード MIDI ファイル、オーサリングされたミュージック セグメント、およびサードパーティのテクノロジを等しくサポートする。
- 多重演奏。音楽の複数のピースを同時に演奏でき、タイミングや音色セットなどを完全に分離できる。
- 16 を超える MIDI チャンネル。パフォーマンス チャンネルをチャンネル グループにマッピングすることにより、DirectMusic はチャンネル数 16 の制約を打破し、任意の数の発音をシンセサイザの制限まで、同時に演奏することを可能にした。
- DLS 音色の自動管理。
- ダイナミックでインタラクティブな再生。DirectMusic Producer と組み合わせることにより、DirectMusic パフォーマンス エンジンを使って、保存された楽曲材料をベースとするダイナミックな音楽サウンド トラックを作成できる。音楽は、演奏される直前まで最終的な形式とは見なされず、プログラム イベントに応答することができる。
- マスタ クロックの使用による、すべての音楽再生の同期化。