Platform SDK: DirectX |
ここでは、C++ でのアプリケーション開発について説明する。Visual Basic については、「Visual Basic プログラミングについて」を参照すること。
DirectX の以前のバージョンとの互換性を保持するため、いくつかの DirectX コンポーネントはヘッダー ファイルにさまざまな API 要素を定義している。通常、影響される要素は、バージョン固有の構造体の能力やフラグ セットである。いくつかのヘッダー ファイル部分は、プリプロセッサが不必要な定義を除外するプリプロセッサ条件文で囲まれている。定義された定数の値は、コンポーネントの特定のバージョンを識別する。値が未定義の場合、ヘッダーはヘッダー ファイルが記述された DirectX のバージョンを識別する値を設定する。DirectDraw のヘッダー ファイル (ddraw.h) の例を次に示す。
#ifndef DIRECTDRAW_VERSION #define DIRECTDRAW_VERSION 0x0700 #endif /* DIRECTDRAW_VERSION */
これらの定数にほかの値を定義すると、以前のバージョンのコンポーネントでこのコンポーネントよりも新しいバージョンのヘッダー ファイルを使用することができる。たとえば、DirectX 3.0 バージョンの DirectDraw のコンパイルに最新のヘッダー ファイルを使用するには、DIRECTDRAW_VERSION に 0x0300 を定義する。開発環境で定数の値を設定したり、ヘッダー ファイルそのものの値を変更したりできる。