Platform SDK: DirectX |
ここでは、C++ でのアプリケーション開発について説明する。Visual Basic については、「Visual Basic プログラミングについて」を参照すること。
このドキュメントでは、COM インターフェイスのメソッドをすべて C++ のクラス名で示す。この命名規則を採用したのは、記述に一貫性を持たせるためと、複数の DirectX オブジェクトが同じ名前のメソッドを持つ場合に (QueryInterface、AddRef、Release など)、ほかのオブジェクトのメソッドとの区別を明確にするためである。このような表記規則だからといって、これらのメソッドが C++ でしか使用できないというわけではない。
メソッドの構文にも C++ の表記を用いている。このため、引数にはインターフェイスへの this ポインタが含まれていない。C でプログラミングする場合は、必ずどのメソッドにもインターフェイスへのポインタを指定しなければならない。次に示す例は、C++ の表記での IDirectDraw7::GetCaps メソッドの構文である。
HRESULT GetCaps( LPDDCAPS lpDDDriverCaps, LPDDCAPS lpDDHELCaps );
C の表記では、同じメソッドの構文が次のようになる。
HRESULT GetCaps( LPDIRECTDRAW7 lpDD, LPDDCAPS lpDDDriverCaps, LPDDCAPS lpDDHELCaps );
引数 lpDD には、DirectDraw オブジェクトを表す DirectDraw インターフェイスへのポインタを指定する。