Platform SDK: DirectX |
ここでは、C++ でのアプリケーション開発について説明する。
DirectDraw では、プロセスは必要な回数だけ DirectDrawCreate 関数を呼び出すことができる。呼び出しごとに、固有の異なる DirectDraw オブジェクトへの固有の異なるインターフェイスが返される。個々の DirectDraw オブジェクトは要求通りに使用することができ、オブジェクト間には従属性がない。まさに、個々のオブジェクトは、固有のプロセスから作成されたかのように動作するのである。
DirectDraw オブジェクトは、互いに独立している。作成された DirectDrawSurface、DirectDrawPalette、DirectDrawClipper の各オブジェクトは、他の DirectDraw オブジェクトと共に使用することはできない。これらのオブジェクトは、DirectDraw オブジェクトが破棄されるときに自動的に解放される場合があるからである。他の DirectDraw オブジェクトと共に使用した場合、親オブジェクトが破棄されると機能が停止してしまう可能性があり、その他の DirectDraw オブジェクトに誤動作が生じる。
DirectDrawCreateClipper 関数により作成された DirectDrawClipper オブジェクトは、例外である。このオブジェクトは、あらゆる DirectDraw オブジェクトから独立し、1 つ以上の DirectDraw オブジェクトと共に使用することができる。