Platform SDK: DirectX

Windows との統合

DirectInput はデバイス ドライバに直接働きかけて動作するので、マウス メッセージとキーボード メッセージは抑制または無視される。排他モードでマウスを使用すると、DirectInput はマウス メッセージを抑制する。その結果、Windows は標準カーソルを表示できなくなる。

DirectInput は、コントロール パネルでユーザーが行ったマウスとキーボードの設定も無視する。

キーボードの場合、文字反復の設定は、DirectInput では使用されない。バッファリング データを利用しているときは、DirectInput は、個々のキーの「押し」と「離し」を反復なしの 1 つのイベントとして解釈する。直接データを利用しているときは、DirectInput が関与するのはキーの現在の物理的状態のみであり、Windows で解釈されるキーボード イベントには関与しない。

マウスの場合、DirectInput は加速値やボタン機能の入れ替えなどのコントロール パネルの設定を無視する。また、DirectInput は直接マウス ドライバに作用し、ウィンドウ表示アプリケーションに対してマウス データを解釈する Windows サブシステムをバイパスする。

 :  ドライバ自体の設定は、DirectInput により認識される。たとえば、ユーザーが 3 つボタンのマウスを持っていて、ドライバ ユーティリティ ソフトウェアを使って中央のボタンにダブルクリックのショートカットを割り当てると、DirectInput は、中央のボタンの 1 回のクリックを主ボタンの 2 回のクリックとして報告する。

ジョイスティックやその他のゲーム デバイスの場合、DirectInput は、コントロール パネルでユーザーが設定したキャリブレーションを使用する。