Platform SDK: DirectX

RIFF の表記法

次の DirectMusic ファイルの説明は、従来の RIFF ファイルの表記法のサブセットを使用している。この表記法の主な部分を、次の表に示す。

表記法 説明
<element> "element" というラベルの付いたファイル要素、または element タイプ
[ <element> ] オプションのファイル要素
<element>... 指定した要素の 1 つまたは複数のコピー
[<element>]... 指定した要素の 0 以上のコピー
name、'name'、NAME、または 'NAME' 形式タイプ、リスト タイプ、またはチャンクの FOURCC 識別子
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ラベルは表記法でのみ使用され、ファイル自体では使用されない。<cheh-ck> というラベルは、固有の FOURCC 識別子および形式を持つチャンクを参照する。この種類のチャンクが表記法に現れる場合は、同じラベルが使用される。

ラベルに関連付けられたデータまたはサブ要素は、次のように表される。

<cheh-ck> -> cheh( <DMUS_IO_CHORDENTRY> )

この表記法は、<cheh-ck> というラベルの付いたチャンクは、FOURCC 識別子の "cheh" と、それに続く DMUS_IO_CHORDENTRY 構造体で構成されていることを表す。もちろん、RIFF チャンクと同様に、データのサイズを表す DWORD を、データの前に置かなければならない。このデータ サイズ要素は当然あるべきものと考えられるため、表記法には示していない。

次の例は、リスト要素を示している。FOURCC LIST とリスト識別子の "camp"、および <choe-list> というラベルの付いた 1 つまたは複数の要素で構成されている。<choe-list> 要素は、ほかの場所に展開される。

<cmap-list> -> LIST( 'cmap' 
<choe-list>... )