Platform SDK: DirectX

D3DXMatrixOrthoOffCenter

D3DXMatrixOrthoOffCenter 関数は、カスタマイズされた右手座標系正射影 (正規直交変換) 行列を構築する。

D3DXMATRIX* D3DXMatrixOrthoOffCenter(
  D3DXMATRIX* pOut,
  float l,
  float r,
  float t,
  float b,
  float zn,
  float zf
); 

パラメータ

pOut
演算結果である D3DXMATRIX 構造体へのポインタ。
l
ビュー ボリュームの最小 x 値。
r
ビュー ボリュームの最大 x 値。
t
ビュー ボリュームの最小 y 値。
b
ビュー ボリュームの最大 y 値。
zn
ビュー ボリュームの最小 z 値。
zf
ビュー ボリュームの最大 z 値。

戻り値

右手座標系正射影行列である D3DXMATRIX 構造体へのポインタ。

注意

直行行列とは、行列の逆変換が行列の転調と等価である逆変換可能な行列である。

D3DXMatrixOrtho 関数は、D3DXMatrixOrthoOffCenter 関数を使用して同じ射影を作成するための D3DXMatrixOrthoOffCenter 関数の特別なケースである。l = -w/2、r = w/2、b = -h/2、t = h/2 という値を使用すること。

D3DXMatrixOrthoOffCenter 関数のパラメータはすべて、カメラ空間での距離である。パラメータは、ビュー ボリュームのディメンジョンを記述している。

この関数の戻り値は、pOut パラメータの戻り値と同じである。このように、D3DXMatrixOrthoOffCenter 関数を別の関数のパラメータとして使用できる。

D3DXCreateContext 関数と D3DXCreateContextEx 関数によりセットアップされたデフォルトの射影行列は、pi/2 ラジアンの視域 (fov) での左手座標系パースペクティブ射影である。

動作環境

  Windows NT/2000 : Windows 2000 が必要。
  Windows 95/98 : Windows 95 以上が必要。Windows 95 用に再配布可能な形で使用可能。
  バージョン : DirectX 7.0 が必要。
  ヘッダー : d3dxmath.h で宣言。
  ライブラリ : d3dx.lib を使用。

参照

D3DXMatrixOrthoD3DXMatrixOrthoLHD3DXMatrixOrthoOffCenterLH