Platform SDK: DirectX |
DirectPlay オブジェクトは、セッション、プレーヤー、およびグループ管理、データの管理および伝達、ネットワーク上のほかのプレーヤーを検索するためのロビー サービスなどのための共通のインターフェイスである。
サービス プロバイダは、DirectPlayの要求に応じて、ネットワークに固有の通信サービスを供給する。サービス プロバイダは、DirectPlay と既存のトランスポート (Windows Sockets など) の間の単なるレイヤになることも、オンライン サービス上の特別なリソース (マルチキャスト サーバー、品質が強化されたサービス、請求書送付サービスなど) を利用することもできる。
Microsoft は、DirectPlay に 4 つの汎用サービス プロバイダを用意している。つまり、モデムツーモデム (TAPI)、シリアル リンク、TCP/IP (Windows Sockets を使用)、および IPX (こちらも Windows Sockets を使用) の 4 つである。オンライン サービスとネットワーク オペレータは、ほかのサービス プロバイダを提供することができる。
DirectPlay は、通信リンクを確立するために必要な固有のタスクと複雑さを、サービス プロバイダの実装内に隠蔽する。DirectPlay を使用するアプリケーションは、DirectPlay によって提供される仮想ネットワークのパフォーマンスと能力だけを配慮すればよい。モデム、ネットワーク カード、オンライン サービスのいずれがメディアを提供しているのを把握する必要はない。
DirectPlay は、ユーザーのシステムにインストールされている任意の DirectPlay プロバイダに動的にバインドする。アプリケーションは、DirectPlay オブジェクトとやり取りする。DirectPlay オブジェクトは、利用可能な DirectPlay サービス プロバイダのいずれかとやり取りする。選択されたサービス プロバイダは、トランスポート、プロトコル、およびその他のネットワーク リソースとやり取りする。