Platform SDK: DirectX

グローバル パラメータの設定と取り出し

[C++]

IDirectMusicPerformance::SetGlobalParam および IDirectMusicPerformance::GetGlobalParam メソッドを使うと、1 つのトラックだけでなく、パフォーマンス全体に影響するパラメータを設定および取得することができる。

設定または取得するパラメータは、メソッドの rguidType パラメータにある GUID で識別される。各パラメータは特定のデータ タイプに関連付けられる。データ タイプのサイズは、dwSize パラメータで与えられる。次の表に、定義済みの GUID とそのデータ タイプを示す。

パラメータ タイプの GUID (rguidType)
とデータ (*pParam)
説明
GUID_PerfAutoDownload
BOOL
このパラメータは、セグメントを演奏するときに、音色を自動的にダウンロードするかどうかを制御する。デフォルトではオフである。「バンドのダウンロードとアンロード」を参照すること。
GUID_PerfMasterGrooveLevel
char
マスタ グルーブ レベルは、コマンド トラックで設定されるグルーブ レベルに常に加算される値である。必要な場合は、1 〜 100 の範囲になるように、結果の値が調整される。
GUID_PerfMasterTempo
float
マスタ テンポは、最終出力ツールによってテンポに適用されるスケール ファクタである。デフォルトの値は 1 である。0.5 でテンポは 2 分の 1 になり、2.0 で 2 倍のテンポになる。この値は、DMUS_MASTERTEMPO_MIN から DMUS_MASTERTEMPO_MAX の範囲で設定できる。
GUID_PerfMasterVolume
long
マスタ ボリュームは、増幅または減衰の係数で、1 デシベルの 100 分の 1 の単位で表される。デフォルトのボリュームまたはパフォーマンス全体に適用される。設定できる値の範囲は、ポートによって決まる。従来のハードウェア MIDI ポートでは、マスタ ボリュームの変更はサポートされていない。

アプリケーションは、独自のタイプのグローバル パラメータを使うこともできる。新しいタイプを作成するには、GUID とそのデータ タイプを確定する。

パラメータを設定するときに、パフォーマンスは、GUID で識別されるリンクされた項目のリストのデータにメモリを割り当てる。データは、IDirectMusicPerformance::GetGlobalParam を呼び出して取り出すことができる。定義済みのパラメータも、取り出す前には設定しなければならない。パラメータに対して SetGlobalParam が呼び出されていない場合、GetGlobalParam は失敗する。

[Visual Basic]

DirectMusicPerformance クラスには、パフォーマンス全体に影響するグローバル パラメータを設定および取得するための、次のメソッドが用意されている。

GetMasterAutoDownload
SetMasterAutoDownload
このパラメータは、セグメントを演奏するときに音色を自動的にダウンロードするかどうかを制御する。デフォルトではオフである。「バンドのダウンロードとアンロード」を参照すること。
GetMasterGrooveLevel
SetMasterGrooveLevel
マスタ グルーブ レベルは、コマンド トラックで設定されるグルーブ レベルに常に加算される値である。必要な場合は、1 〜 100 の範囲になるように、結果の値が調整される。
GetMasterTempo
SetMasterTempo
マスタ テンポは、最終出力ツールによってテンポに適用されるスケール ファクタである。デフォルトの値は 1 である。0.5 でテンポは 2 分の 1 になり、2.0 で 2 倍のテンポになる。この値は、0.25 〜 2.0 の範囲で設定できる。
GetMasterVolume
SetMasterVolume
マスタ ボリュームは、増幅または減衰の係数で、1 デシベルの 100 分の 1 の単位で表される。デフォルトのボリュームまたはパフォーマンス全体に適用される。設定できる値の範囲は、ポートによって決まる。従来のハードウェア MIDI ポートでは、マスタ ボリュームの変更はサポートされていない。