第1章: アルティメイトプールのイントロダクション

 アルティメイトプールは、マックのための物理学的にリアルなビリヤードのシミュレーションゲームです。ボール、ビリヤードテーブル、キューはすべて現実のもののスケールバージョンで、ボールの回転と衝突は、実際のビリヤードテーブル上でそうなるであろうものです。しかしそれにもまして重要なのは、アルティメイトプールでのプレーが非常に楽しいものであるということです。

 このマニュアルは、アルティメイトプールに含まれるすべての異なったゲームの遊び方を説明するものです。また、ゲームのユーザーインターフェースについての説明と基本的なビリヤード用語の解説が含まれています。マニュアルは以下の章によって構成されています。

 第1章では、アルティメイトプールの操作および、すべての設定可能なプリファレンスについての詳しい解説を行います。

 第2章ではビリヤードの起源についての簡単な解説と、基本的なビリヤード用語についての説明を行います。ゲームのルールについての説明は基本的な用語についてわかっているものとして書かれていますので、ゲームのルールの説明を読む前に、少なくともこの章の項目にざっと目を通しておくのがよいでしょう。

 第3章は、ストライプス&ソリッズ(Stripes & Solids)の遊び方を説明しています。非常にベーシックなゲームですが、その単純さは、複雑なルールを覚える必要なしにアルティメイトプールの操作方法に慣れるのに集中することを可能にするでしょう。

 第4章は、エイトボール(8-ball)のルールについてです。このゲームは、一般のビリヤードプレイヤーにとってもっとも親しまれているゲームであり、ハウスルールと全米ビリヤード協会(the official Billiard Congress of America (BCA))の公式トーナメントで行われるものの両方のルールが選べます。

 第5章 ではナインボール(9-ball)を紹介します。面白くて早いペースのゲームですので、繰り返し楽しむことができるでしょう。公式トーナメントルールに加えて、よりくだけたナインボールのハウスルールが含まれています。

 第6章では14.1コンティニュアス(14.1 continuous)のルールを説明します。これは真のビリヤードプレイヤーが行うゲームで、ビリヤードの技術全般についての傑出したテストでもあります。より長いトーナメントルール (150ポイント)と、より短くシンプルなハウスルール(50ポイント) が含まれています。

 第7章は、カットスロート(Cutthroat)のルールについてです。この気軽な酒場のゲームは勝負が早く、通常の2人の代わりに3人で行います。

 第8章ではローテーション(Rotation)のルールを説明します。この非常に刺激的なゲームは、アルティメイトプールのイングリッシュ/スピンコントロール(English/Spin Control)を使い、引き続くショットの位置取りを行うプレイヤーの能力のよいテストとなります。

 このマニュアルの最後に短い文献集が含まれています。ビリヤードの資料を探す際、この文献集が出発点となるでしょう。

必要なシステム

アルティメイトプールには、最小のシステム構成として以下のものが必要です。

概観

 アルティメイトプールのコントロールの簡単な解説については、アップルメニューの下の"How to Play" を見てください。この解説でもゲームを始めるには十分ですし、どんなマニュアルよりもゲームをすることの方がゲームの操作に慣れるのには有用でしょう。一度ゲームをしてみた後、アルティメイトプールのより詳しい説明のためにこのイントロダクションに戻ってきてください。

テキストディスプレイ

ビリヤードテーブルの下、コントロールボタンと現在のプレイヤーのポートレイトの右に、黒板のテキストディスプレイがあります。このディスプレイは、ゲームの間に情報を伝えるために使われます。この黒板には、現在のプレイヤーの名前が常に表示されています。さらにプレイヤーの名前の横に、ストライプス&ソリッズ、エイトボール、カットスロートではプレイヤーのボールのセットが、14.1 コンティニュアスとローテーションではスコアが表示されます。最初の数字は常に現在のプレイヤーのスコアを表し、2番目の数字は相手のスコアを表します。ナインボールとローテーションでは、テーブル上の対象となる最小のナンバーのボールの色を示すチョークの汚れが表示されます。

 黒板の次の2行は、プレイ中のゲームについての情報を伝えるために使用されます。たとえば、コールショットをプレイしている時、ボールとポケットを指定するよう求められますが、ボールとポケットを指定するとこの情報が黒板に表示されます。このインフォーメーションエリアは、課せられるかもしれないペナルティや、特定のゲームに関連したその他の情報を伝えるために使用されます。

 黒板の一番下の行は、ファウルを表示するのに使われます。プレイヤーがファウルしたとき、そのプレイヤーの番が終わり、相手の番となります。もし、プレイヤーがファウルを犯しプレイヤーの番が終わったとき、一番下の行にどのようなファウルを犯したかの説明が表示されます。

コントロール

マウスはアルティメイトプールで用いられる基本的なコントローラーです。マウスを使うことにより、コントロールボタンのクリックと、キューの位置を決めてショットすることの両方ができます。以下の小項目ではマウスのコントロールについて(特に位置決めとショットに関して)より詳しく見ていきます。


 ティップ:コントロールボタンはアクティブな時にかぎり、選択することができます。もしインアクティブであれば(薄く表示されます)その時点での選択は無効です。

キューの位置決めの仕方

ショットのためにキューの位置を決めるには、シュートボタン(左に表示されています)をクリックします。これで、次のショットのためにねらいをつけることができます。少し奇妙に見えるかもしれませんが、手球から赤い線が出ます。これが手球のガイドラインで、手球と当てたい球(プロは的球と呼びます)をそろえる手助けになります。

 ガイドラインは手球から出て的球に至り、手球の道筋と、両方の球の衝突点を示します。いいかえれば、手球と的球が衝突する時、手球と的球のスポットが一致することになります。ガイドラインは、特に最初は狙いをつけることを簡単にしてくれるでしょう。しかし、ガイドラインを使いたくないとき(または、本当に上手なので必要がないとき)は、プリファレンスメニューの中の"Show Guide Line" オプションのチェックを外すことにより、オフにすることができます。

 さて、狙いをつけることに戻りましょう。マウスをぐるぐる動かすとキューも同様に動きます。効果的にキューの狙いをつけるためには、マウスの動きがキューの動きとどう対応するかを知る必要があります。これを思い浮かべるのはかなり簡単です:マウスをキューの石突きと思ってください。キューが垂直なときは、マウスを左右に動かせばキューは同じ方向に振れます。またキューが水平であれば、マウスを上下に動かせばキューも上下に振れます。

 ティップ:マウスを動かす際には、ゆっくりとスムースに動かす方が良いです。急にぐいっと動かすことは避けてください。

玉を突く

いったん狙いをつけたなら、玉を突くのは非常に簡単です。マウスのボタンを望みの強さに達するまで押し続けて放すだけです。ショットの強さはキューが手球から離れる距離と、コントロールボタンの下の同様のパワーディスプレイの両方で示されます。長くボタンを押しているほど、ショットは強くなります。

 一般に、オープニングのブレイクは最強かそれに近い強さで突くのがベストです。以後はどんな強さでもかまいませんが、少し練習すれば好みの強さを見つけられるでしょう。

進行中のショットをやめる

 シュートボタンをクリックすると、キューがテーブルの上に現れ、ショットが終わるまで消えることはありません。しかし、狙いをつけることをやめて、再びマウスのコントロールに戻りたいときには、スペースバーを押してください。

同様に、ショットをはじめて(マウスのボタンを押し続けて)いるときに、ショットをやめてやり直そうと決めた場合にも、スペースバーを押してください。これにはなんのペナルティも課せられませんし、何度でも繰り返せます。

ショットをやりなおす

ショットに失敗してやり直したいときにはアンドゥボタン(左に表示されています)をクリックするか、 ファイルメニューから"Undo"を選択してください。ボールがテーブル上で転がり終わっていないときには、直ちに突き直すことができます。コンピューターと対戦している場合、アンドゥを選択する前にコンピューターがショットしたときには、アンドゥするのにはコンピューターのショットが終わるまで待たなければなりません。アンドゥはあなたのショットの前までゲームを戻します。

 ハウスゲームやストライプス&ソリッズ、カットスロートでショットを取り消してやり直すことは、落胆すべきことではありません。的球をポケットに落とすまでショットを繰り返すことは、狙いをつける技術を教えるのに非常に役立つので、アンドゥの目的は教育的なものです。しかし、トーナメントプレイではスポーツマンらしく、アンドゥを賢明に使用するべきです。

ボールのセッティング

新しいゲームを始めるには、ラックボタン(左に表示されています)をクリックするか、ファイルメニューから"New Game"を選択してください。これで同じ相手とのゲームを始めることができます。異なったゲームをプレイしたいときには、ゲームメニューから新たに選んでください。異なったゲームを選択すると、自動的にボールがセットされます。スタートするプレイヤーや、新しく対戦相手を替えたい場合には、プリファレンスメニューから"Change Starting Player..." や "Choose New Opponent..." オプションを選んでください。

 ティップ:ゲーム中にうっかりラックボタンを押してしまったときは、アンドゥボタンをクリックして元のゲームに戻ることができます。

ボール・イン・ハンド(ball in hand)

たいていのゲームでは、”ボール・イン・ハンド”が時々起こります。もっとも多いのが、スクラッチ(手球をポケットに入れてしまうこと)のときで、このとき相手のプレイヤーにボールを手渡します。これは、手球をテーブルのどこにおいても良いということ、あるいは特定の領域のどこにおいても良いということを意味します。特定のゲームではそのゲームにボール・イン・ハンドルールが強制されますが、ここでは解説しません。ボール・イン・ハンドボタン(左に表示されています)がアクティブになっているときはボールを手に持っている状態で、このときは次のショットの前に手球を好きなところに置くことができると述べるにとどめておきます。

 ボール・イン・ハンドボタンがアクティブで、かつ手球を置き直したいときにはボタンをクリックします。白い手球の輪郭が実際の手球の上に現れます。置きたい場所までマウスを動かすことで手球の輪郭の位置を決め、クリックすることで手球を置きます。次のショットを行う前に、好きなだけ手球を置き直すことができます。置くことができない場所(例えば、他のボールの上など)に置こうとすると、それができないことを示す”X”が輪郭の中に現れます。

 ティップ:より良いショットを行うために、手球を置いて狙いをつけ、また置き直すことはなかなか有用です。ショットを行う前に、好きなだけ手球を置き直すことができます。

的球とポケットの指定

 いくつかのゲームは「コールショット」です。これは次にどの球を狙い、それをどのポケットに入れるかを指定するやり方です。ゲームがコールショットであるかどうかはそれぞれのゲームのルールのところで説明しますが、一般に、ゲームがコールショットの時はボールとポケットを指定しない限りシュートボタンをクリックすることは許されません。

 ボールとポケットを選択するのは単純です。ボールを選択するには、単にテーブルの上のボールをクリックするだけです。テキストディスプレイの黒板(あなたのプレイヤーの写真の右)に選んだボールが示されます。ポケットを指定するには、単にそのポケットの内側をクリックします。この結果も黒板に表示されます。もし気が変われば、満足するまで選び直し続けることができます。

 ティップ:ゲーム中、テーブル上のボールのナンバーを知りたくなったときには、そのボールをクリックして下さい。ボールのナンバーがテキストディスプレイの黒板に表示されます。

キーボード ショートカット

 アルティメイトプールには、ショットや狙いをつけることや手球の位置決めをもっとコントロールできるように、キーボードショートカットがいくつか含まれています。以下の表には右利き用と左利き用の人のためのショートカットキーが示されています。キーの機能について、以下に解説します。

[control]
 ショットする際に、コントロールキーを押すことで、より細かく狙いをつけることができます。望ましいショットの角度が得られないとき、コントロールキーが助けになるでしょう。
[option]
 シューティングモードで狙いをつける際には、オプションキーを押すことで、ガイドラインを延長することができます。これは、バンクショットを試みようとするときには特に有用です。
[shift]
 手球の位置を置き換えた後、シューティングモードに入ったときには、シフトキーを押し続けることで手球を置き直すことができます。
[s] または [/]
  "s" キー(左利きの時は"/" キー)を押せばシューティングモードになります。これらのキーは、ショットできるとき以外は無効です。
[space]
 狙いをつけているとき、またはキューを引いているときには、スペースバーを押すことで、そのショットを取りやめることができます。
[矢印キー]
 矢印キーは手球にスピンを与えることに使うことができます。矢印キーは、シューティングモードに入った後にスピンをかけたくなったときに、特に有用です。イングリッシュ/スピンコントロールで、これらのキーの効果を見られることに注意して下さい。

ユーザープリファレンス

 プリファレンスメニューには、ユーザーが指定できるオプションが載っています。メニュー項目に "..."がついている場合には、オプションを選ぶのに一つまたはそれ以上のダイアログボックスがついています。そうでない場合には、メニュー項目はオン(チェックあり)か オフ(チェックなし)のどちらかです。ユーザーオプションについて、以下で説明します。

スターティングプレイヤーの変更

あなたがプレイしようとするとき、スターティングプレイヤーの名前をあなたの名前に変えたくなるかもしれません。 プリファレンスメニューの中の"Change Starting Player..." を選択すれば、あなたの名前を入力することとプレイヤーのポートレイト(男性または女性)を選ぶことができます。

 "Ok"をクリックすると、別のダイアログボックスが出てきて、キューケースからあなたの使いたいキューを選ぶことができます。

 これ以降、アルティメイトプールをするときには、常にあなたがスターティングプレイヤーになります。あなたのショットの時には、あなたの名前とポートレイトがビリヤードテーブルの下、コントロールボタンの右に表示されます。

対戦相手の選択

アルティメイトプールは、その能力がビギナーからプロまでの、6人のコンピュータープレイヤーを登場させます。また、人間同士で対戦するオプションもあります。新しい対戦相手を選ぶには、プリファレンスメニューから "Choose New Opponent..." を選択して下さい。ダイアログボックスが現れ、6人のコンピュータープレイヤーが上に、2人の人間のプレイヤー(男女一人ずつ)が下に表示されます。

 相手を選ぶには、ポートレイトをクリックして下さい(選ばれた相手のポートレイトのまわりが黒の四角で囲まれます)。コンピューターの相手をを選ぶと、相手の説明がポートレイトの右に表示されます。説明を読んで、対戦したい相手を選んで下さい。人間の相手と対戦したいときには下方の男女どちらかのポートレイトを選択して、ポートレイトの下のテキストボックスに名前を入力して下さい。

 相手を選んだら、"Ok"ボタンをクリックして下さい。人間の相手とプレイするときは、相手がキューケースからキューを選ぶように求められます。選択を済ませると、ゲームを始めることができます。相手のショットの番になると、相手の名前とポートレイトが、プールテーブルの下のあなたの名前の所に表示されます。

 ティップ:スターティングプレーヤーは、いつもオープニングのブレイクをするプレイヤーです。ブレイクを変更したいときは、スターティングプレイヤーと人間の対戦相手を変更します。

プールの効果音

 アルティメイトプールはサウンドあり、サウンドなしのどちらでもプレイできます。アルティメイトプールでのサウンドは、実際のゲームで音のするようなすべての時に聞こえます(例えば、二つのボールが衝突するときやキューがボールをつくときなどです)。プールの効果音をオン、オフするにはプリファレンスメニューで"Pool Sounds" を選択して、チェック、またはチェックなしにしてください。

プレイヤーのコメント

 プレイ中、コンピュータープレイヤーは時々自分のプレイやあなたのプレイ、天候やその他なんやかやに対してコメントします。これらの冗談はフレンドリーで気軽なもので、ゲームのムードを盛り上げるとともに、コンピュータープレイヤーに人格を与えるように意図されています。これらは、黒板の情報を表示する部分(2行目または3行目)に表示されます。コメントは引用文として表示されますので、これらが会話であり重要な情報ではないと知ることができます。

 アルティメイトプールはコメントあり、コメントなしのどちらでもプレイできます。プレイヤーのコメントをオン、オフするにはプリファレンスメニューで"Opponent Banter"を選択して、チェック、またはチェックなしにしてください。

ガイドラインの有無

 ガイドラインについては、前に”キューの位置決めの仕方”のセクションで解説しています。完全な説明については、そのセクションを参照して下さい。手短に言うと、ガイドラインは手球が的球(あなたが狙いをつけている球)に当たる場所を示します。ガイドラインをオン、オフするにはプリファレンスメニューで"Show Guide Line" を選択して、チェック、またはチェックなしにしてください。

イングリッシュ/スピンコントロールの使い方

アルティメイトプールには、手球にスピンを与えたいときのために、スピンコントロールを可能にするオプションがあります。上級のプールプレイヤーが手球にスピンをかけようとするとき、手球をキューで突く位置を変えます。手球の中心の右、または左を突くと、横方向のスピン(アメリカ人はイングリッシュと呼びます)が手球に与えられます。 中心の上、または下を突くと上下方向のスピンがそれぞれ与えられることになります。

 手球へのスピンはその次のショットの位置取りのためだけに用いられます。手球にスピンをかけるということは、現在のショットの次のショットのために位置取りをする事にのみ用いられるべきである、ということを理解することが重要です。スピンは、的球をポケットすることにはほとんど、あるいは全く影響を及ぼしません。ですから、的球を確実にポケットできるときに限ってスピンを用いるようにするべきです。現在のショットの次のショットのお膳立てをすることで、あなたの番が終わってしまうならば、それは全く無意味なことです。

 スピンを行えるようにするには、プリファレンスメニューの中の"English/Spin Control"を選択(チェック)しなければなりません。このとき、上に示すスピンコントロールモジュールがコントロールディスプレイの右に現れます。青い”チョークスポット”が、キューが手球のどこを突くかを示します。スピンコントロールを中心にリセット(スピンなし)するには、ボールの下のセンターボタンをクリックします。これがデフォールトの位置で、"English/Spin Control"が選択されていない(モジュールが見えない)ときには、常に手玉の中心を突くことになります。すでにシューティングモードに入っている場合でスピンを追加したいときは、矢印キーでスピンを調整できます。モジュールが見えているときにのみ、矢印キーが有効である、ということに注意しておいて下さい。スピンコントロールをオン、オフするにはプリファレンスメニューで"English/Spin Control"を選択して、チェック、またはチェックなしにしてください。

いろんな種類のスピンの効果についてさらに情報を得るには、このマニュアルの第2章、語彙のセクションで、ボトムスピン、トップスピン、サイドスピンをみてください。

テーブルのサイズの選び方

 アルティメイトプールは640 x 480、832 x 624、1024 x 768の3種類のモニター解像度をサポートしています。高解像度が可能なモニターであれば大きなサイズのテーブルを選択したくなるかもしれませんが、モニターがいつもセットされている解像度に適したテーブルサイズを選ぶべきでしょう。アルティメイトプールをプレイしたくなるたびに、モニターをリセットしなければならないのは面倒なことですからね。

 デフォールトのテーブルサイズ(640 x 480)を変更するには、プリファレンスメニューから"Table Size..." を選択します。変更を有効にするには、アルティメイトプールを終了して立ち上げ直す必要があります。しかしそれ以後は、 アルティメイトプールは常に、選択されたテーブルサイズをロードします。

 テーブルサイズを大きくすると、アルティメイトプールにより多くのメモリーを与える必要が生じます。これには、デスクトップアルティメイトプールのアイコンを選択してファイルメニューから”情報をみる”を選び、メモリー必要量と書かれたボックスの最小量と推奨量の項目を少なくとも以下のようにセットします。

 これらの値はあくまで推奨値ですので、あなたのシステム構成にあわせて増減する必要があるかもしれません。

 大きなサイズのテーブルを選ぶと、すべてのボールやキューも比例して大きくなります。この場合はボールが大きくなっているので、テーブルの上でボールが転がるのを描画するのに時間がかかるようになります。もし、アルティメイトプールが遅すぎるようであれば、小さいサイズを選択するべきでしょう。

 ティップ:もし、アルティメイトプールがあなたのマックで遅すぎるのであれば、より小さいテーブルサイズを選択してください。


ゲームの統計

 あなたの行うすべてのゲームで、統計がとられます。新しくゲームをスタートするたびに、プレイされた総ゲーム数が増加します。加えて、コンピューター相手のゲーム毎に、勝ち/負けのパーセンテージが記録されます。統計を見るには、プレファレンスメニューの"Game Statistics..."を選択してください。アルティメイトプールの5つのゲームが、グラフィックで左の列に表示されます。コンピューターに対するあなたの勝率が、2列目に表示され、それぞれのゲームを何回プレイしたかが、3列目に表示されます。これらの統計は、あなたがうまくやっているかどうかについてのおおまかな評価を与えてくれるでしょう。統計の数字をクリアして0に戻すには、"Clear"ボタンを押して下さい。

アルティメイトプールの登録の仕方

 アルティメイトプールは、3人の非常に献身的なマッキントッシュ愛好家の何千時間ものプログラミングやデバッギング、計算とテストと設計の賜物です。もしあなたがアルティメイトプールのプレイを楽しまれたなら、どうか登録をお願いします。アルティメイトプールの登録は簡単で(しかも格安で)、マックのための更によりよいゲームの開発を鼓舞する一助を担うことにもなります。

 アルティメイトプールを登録するには、同梱のレジストレーションプログラムを走らせて下さい。レジストレーションプログラムがなければ、新しいレジストレーションプログラムを作るためにプレファレンスメニューから"Register Pool..." を選択して、"Create Register"ボタンをクリックして下さい。アルティメイトプールをご登録いただければ、すべてのゲームを楽しんでいただくことができますし、対戦相手に人間を選ぶこともできるようになります。さらにさらに、あなたはこの世界の中の3人の人間を非常に幸福にすることができるのです。

アルティメイトプールのクレジット

 アルティメイトプールは1995年の11月の最初、Jamesが私をベッドルームのオフィスに呼んで、”Diane、これを見ろよ”と言ったときに産声を上げました。Jamesは、彼がそれまで取り組んでいた物理の関数のテストをしていたところでしたが、すばやく白黒の長方形を書き上げて円で満たし、ビリヤードテーブルに近いものにしました。そのちっちゃな粗いスケッチこそが、最終的にアルティメイトプールとなる、それから数ヶ月間の喜びと欲求不満と拷問と苦悩の雪崩を引き起こす、最初の雪つぶてだったのです。

 そうこうするうちに、JamesはインターネットでJason Rainbowsという生きのいいアーティストを見つけました。彼は美しい芸術作品をいくつか描くことによって、私たちの漸進を鼓舞してくれました。

 私はこのプロジェクトに参加して、気の利いた物理の実験をなんとかゲームらしく見えるものに変えました。アルティメイトプールはいまや、メニューと名前とユーザーインターフェースに似た何かを備えています。

 それが何に値するのか自分自身に尋ねないでいるのは不可能ですが、私は丁度ニュージャージーのボブをナインボールで打ち負かしたところです。ポーシャは今のところ、14.1コンティニュアスのゲーム(74対26で彼女がリード)で私をこっぴどくやっつけています。そして他のなににもまして、私は私が相変わらずプールでのプレイを愛していることを喜んでいます。

 アルティメイトプールは、本当にゲームの好きな3人によってマッキントッシュで開発されました。

 アルティメイトプールを走らせるのに問題があったら、またただ単に私たちにコンタクトを取りたいだけでも、qnote@kagi.comで私たちにEメールを送ってください。また、私たちのウェブページ: http://www.qnote.comで、アルティメイトプールの(そして他のゲームの)最新のバージョンを常に見ることができます。  私たちは登録して下さったユーザーのメーリングリストを作り、新しいバージョン(新しいゲームも!)が入手できるようになり次第、お知らせするつもりです。

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