TCP/IPドライバ無償配布パッケージ(A PACK) - readme.doc
                                                1996/06/10

                                                株式会社 計測技研
                                                〒321
                                                栃木県宇都宮市竹林町503-1
                                                TEL   : (028)622-9811
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                                                E-mail: info@kgc.co.jp


   本パッケージは、(株)計測技研が1995年に発売したEthernet Starter
   Pack for X680x0(略称ESP/X)向けに開発した、Human68k用TCP/IPドライバ
   部分を無償で配布するものです。
   このファイルでは本パッケージの説明をいたします。

対応OS

    Human68k v2.01以降


Softwareのインストール

    添付ディスクのbinディレクトリ以下のファイルを適当なディレクトリに
    コピーしてください.ここではa:\espxにコピーしたものとします.


    次に,起動用config.sysを編集します.

        process = 3 10 10

    を追加してください
    本パッケージのソフトウェアは単独では動作いたしません。Etherカード
    やPPPなど、各種インターフェースをサポートするドライバとあわせてお
    使いいただくことになりますので、config.sysにはこれらのドライバを
    組み込んで使用する場合があります。
    ドライバの組み込みについては、それらに付属するドキュメントを参照
    してください。

    編集できましたら,セーブして,システムをRESETしてください.

    各種ドライバが組み込まれ、正常に起動した場合は

      A>a:\espx\inetd.x

    としてinetd.xを起動します.ここで"THREADの作成に失敗しました"と表
    示された場合はconfig.sysでのprocess文の追加ができていないか,すで
    に他のプログラムが使用中の場合です.

      A>process.x /b

    として,確認してください.


    正常に常駐できた場合,次に進みます.


    本製品を使用するためには,IP ADDRESSが必要になります.参加するネッ
    トワークに管理者がいらっしゃる場合には,その管理者に

        1) X680x0用の IP ADDRESS
        2) ネットマスク
        3) ドメインネーム
        4) ドメインネームサーバのIP ADDRESS
        5) デフォルトルータのIP ADDRESS

    をお尋ねください.3から4までは必要ない場合もありますが,1, 2は必須
    です.

    また,自宅など自分で管理する場合はそれまでの設定から適当なIP
    ADDRESSを割当ててください.

    ここではIP ADRESS 192.168.1.8,ネットマスク 255.255.255.0の場合の
    設定を例示します.なお ep0 の 0 は Ether+の SCSI IDと同じ数字を指
    定してください.

      A>a:\espx\ifconfig lp0 up
      A>a:\espx\ifconfig ep0 192.168.1.8 netmask 255.255.255.0 up

    ここで "No such Interface"と表示される場合にはSCSI IDが間違ってい
    るか,ether_plus.sysが登録されていません.確認してください.


    次に,ドメインネーム foo.co.jp,ドメインネームサーバ192.168.1.10,
    デフォルトルータ192.168.1.1の場合の追加設定を行います.

      A>a:\espx\inetdconf +domain foo.co.jp +dns 192.168.1.10
      A>a:\espx\inetdconf +router 192.168.1.1
      A>a:\espx\inetdconf

    ここで最後のコマンド実行で,現在の設定が表示されます.


    ここまで正常に実行できましたら,これまでの設定をAUTOEXEC.BATなどに
    設定すると便利でしょう.

    これまで使用した各コマンドのマニュアルはmanディレクトリにあります
    ので,詳しいことはこちらを参照してください.


    ここでftpやtelnetを使いたくなるかもしれませんが,ちょっと一呼吸い
    れてman/inetd.8ファイルを参照の上,ETCディレクトリを決定してください.

    決定しましたら,添付ディスクのetcディレクトリに含まれているファイ
    ルをETCディレクトリにコピーしてください.ETC/hostsと,ETC/networks
    は設定したIP ADDRESSや,ネットワークに接続されているホストにより,
    変更する必要があります.こちらもman/hosts.5,man/networks.5を参照
    して,編集してください.

    編集できましたら,再度システムを起動しなおしてください.


使用上の注意点

    相性の悪いプログラムの条件があります.それはSuperVisor Modeになっ
    たまま長時間動作し,かつ,ほとんどDOS CALLを行わないプログラム,つ
    まり,threadの切り替えが起きないプログラムです.これらのプログラム
    を使用する場合には,できるだけNetworkを停止させてから使用するよう
    にしてください.

    もし動作中にmemory exhastと出るようでしたら,inetdの起動オプション
    でヒープメモリを増やしてください.もしnetstat -rnで何十行も表示され
    るようでしたらinetdconfでデフォルトルータを設定し,ripをオフすると
    メモリの消費を抑えられます.


DIRECTORY

    添付ディスクに含まれているディレクトリの説明をします.

        /
        |
        |-bin                   -  各コマンド,ドライバが入っています
        |
        |-etc                   -  etcディレクトリに必要なファイルのサンプルです
        |
        |-man                   -  各コマンドのマニュアルが入っています
        |


SUPPORT

    本パッケージに含まれるソフトウェアは完全に無保証です。本パッケージ
    を使用した/しなかったことにより発生した不利益等に関しては、(株)
    計測技研は一切関知いたしません。
    また、(株)計測技研は原則としてサポートを行いません。使用方法等に
    に関するお問いあわせ、技術的内容についてのご質問等にはお答えできま
    せんのでご了承ください。
    各種ドライバとあわせてお使いいただいた際の不具合等につきましては、
    ドライバの供給もとにお問い合わせください。
    ユーザの皆様同士の情報交換の場としては、パソコン通信TECOSYS-3をご利
    用いただけます。(TEL:(028)651-1430)


THANKS

    このパッケージを作成するにあたり,

       GNU C Compiler, High Speed Assembler, High Speed Linker, Nemacs, GNUmake,
       GNU debugger, ITA tool box, fish, PD ksh, LIBC

    等に活躍してもらいました.原作者,移植者の皆さんに感謝します.


DISTRIBUTION

    本パッケージの著作権は(株)計測技研が保有いたします。
    本パッケージはフリーソフトウェアとして公開いたします。本パッケージ
    は無料で入手し、無料で使用することができます。
    本パッケージは著作権保有者の許可なくコピー、転載することが可能です
    が、以下の点にご留意ください。

    ・パッケージに含まれるファイルの一切の改変を禁止します。
    ・パッケージを配布する際は、パッケージに含まれるすべてのファイルを
      配布するものとし、ファイル数の増減は認めません。
  ・パッケージはできるだけアーカイブされた状態で配布してください。ド
      ライバ等と同時に配布する際に、パッケージに含まれるものとそうでな
      いものを区別できるようにするためです。

  以下に示すケースでは、必ず(株)計測技研までご連絡ください。

    ・雑誌メディア等で本パッケージを紹介する場合。
    ・商用ソフトウェアで本パッケージの一部またはすべてを使用する場合。


以上