mpop.x v1.21 InetMail受信コマンド Human68k POP3 インターネットメール受信 mpop.x v1.21 1996 10/03 小笠原博之 POP3用クライアントプログラムです。POPサーバーへ接続して X68K でインターネッ トのメールの受取ができます。例えば IIJ-PPP 経由でプロバイダに接続している場合 X68K でメールを読むことができます。このプログラムは単純なメールの転送のみ行い ます。コード変換やビュア機能、メール送信機能は含まれていません。メール送信に は msmtp.x が使えます。 v1.20からの修正: 行の途中にゴミ行が挿入されることがあるバグ修正 ●使い方 mpop [-hホスト名] [-uユーザー名] [-pパスワード] [オプション] 必要なオプションを指定して mpop.x を起動します。ホスト名は POP サーバーを指 定して下さい。ユーザー名は POP サーバーでの自分のユーザー名、パスワードはその パスワードです。環境変数に設定している場合は、オプションを省略することができ ます。(オプション指定優先) もし services ファイルに pop3 のエントリがない場合は、services ファイルに 「pop3 110/tcp」という行を追加するか、または -P110 というオプションをつけて 実行して下さい。 サーバーに保存されているメールを X68K のディスクにコピーし、サーバーのメー ルを削除します。保存先ディレクトリはデフォルトではカレントになります。-s オプ ションをつけると、保存先ディレクトリを変更することができます。 受け取ったメールは 1通毎に別ファイルとして保存し、ファイル名は 1, 2, 3, .. といった単純な数字だけのファイル名になります。そのディレクトリに存在する数字 のファイル名の最大の値+1から番号がふられていきます。 <例1> mpop -hmail.net.or.jp -uoga -pXXXXXX -sa:/usr/home/oga/Mail <例2> set POP3SERVER=mail.net.or.jp set USER=oga set PASS=XXXXXX set MAILSPOOL=a:/usr/spool/mail/$USER mpop また -d オプションの指定により、サーバーのメールを削除せずに保存することも できます。最初プログラムの動作を確認する場合、貴重なメールが届いていて間違っ て消えてしまうと困る場合、不安な場合は、-d0 オプションをつけて実行して下さい。 ●オプション -h<hostname> POPサーバーの指定 (default 環境変数 POP3SERVER) -u<username> ユーザー名の指定 (default 環境変数 USER) -p<password> パスワード文字列の指定 (default 環境変数 POP3PASS) -s<spooldir> メールを保存するディレクトリの指定(default 環境変数 MAILSPOOL, 環境変数が未定義の場合はカレント) -d<mode> 削除モードの指定 -d0 メールを受取サーバーのメールも保存 -d1 メールを受取サーバーのメールを削除(default) -d2 サーバーのメールの削除のみ行う -P<port> ポート番号の指定(default services の pop3 エントリ) ●受け取ったメールファイル メールの中身は、通常 JIS コードが使われています。そのため、X68K で直接読み 込んでも漢字の表示はできません。メールリーダを使わずに直接 X68K 読めるように するには、ack.x を使って「ack -s メールファイル」と実行すればそのまま表示す ることができます。また「ack -As ファイル」とすれば、ファイル内部の漢字コード を全部 SJIS に置き換えます。 メール内に MIME 変換されたバイナリが含まれている場合、もしくは Subject (メー ルタイトル) に MIME 変換された日本語が使われている場合は、aish.x によって展開 や取り出しを行うことができます。aish.x v1.12 以降では MIME 展開に対応している ので、「aish -m メールファイル」のようにしてバイナリの取り出し、もしくはヘッ ダの変換ができます。メールヘッダは JIS コードに変換するので、aish のあとにさ らに ack をかければ、日本語 Subject も X68K で読める sjis にすることができま す。 ●注意点 ・保存ディレクトリを指定する場合は、そのディレクトリがすでに存在していなく てはなりません。またパスの最後に必ず '/' を付加するため、ルートを指定す る時はドライブ名だけ与えて下さい。 ・ -d2 オプションを指定した場合、まだ読み出していないメールでも強制的に削 除されてしまいます。注意して下さい。 ・パスワードは環境変数やオプションに直接記載しなければなりません。パスワー ドの取り扱いは個人の責任で十分注意して管理するようにして下さい。 ●最後に 転載配布は自由です。動作保証は一切ありません。大事なメールが消えてしまった としても作者には一切責任はありません。 96/09/28 v1.00 取り敢えず簡単に作成 96/09/28 v1.10 保存番号が常に最大に,メール1行目のゴミ削除 96/09/29 v1.20 環境編数指定対応,各種デバッグ 96/10/03 v1.21 1行目のリザルトコードを削った分、途中にゴミ行が入ることがあっ たバグ修正 -- 小笠原博之(COR.) oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp