WWW関連ツールの活用


目次

・Lynx の起動
・Lynx の活用
・WebXpression の活用




■ ■ Lynx の起動 ■ INSTALL.DOC の「ディスクの起動」の通りに "インターネットA" ディスクから起動し、 インターネットに接続できたでしょうか? ---- 画面出力例 ---- >PPP> SetIpDevice >PPP process kept. >回線がつながりました(IPパケットの送受信が行えるようになりました) >L.BATでLynxが、W.BATでWebXpressionが起動します >R.BATでドライバが解除されます -------------------- インターネットに接続できたのであれば上記のようなメッセージが表示され、 いよいよWWWブラウザの登場です。WWWブラウザとはディスク上又はインター ネット上のHTMLファイル(拡張子 .html 又は .htm である事が多い)を画 面に表示するソフトウェアです。ディスク上のファイルを指定する場合はファイ ル名を、インターネット上のファイルを指定する場合はURLアドレスを指定し て起動します。 まずテキストベースWWWブラウザである Lynx を起動してみます。上記メッ セージ通り L.BAT を起動してみましょう。 ---- L.BAT の内容 ---- lynx -book -image_links -nounixcmd ---------------------- となっています。URL又はファイル名を直接指定する例を挙げておきます。 例1)Lynx test1.htm :カレントディレクトリの test1.htm を表示 例2)Lynx http://www.softbank.co.jp/dosvstart/netx.htm ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^URLアドレス :Oh!Xのホームページを表示  さて、以下のような画面が表示されたと思います。 Oh!X 復活か? ------------------------------------- : 謎の Oh!X のページ Yahoo! JAPAN -------------------------------------- : 有名な検索ページ Network-Clients for Human68k ---------------------- : Human68k 版 Lynx 他 (以下略)  起動時は「Oh!X 復活か?」の項目が反転表示されています。カーソルキーの 上下で見たい項目を選んでリターンキーを押して下さい。画面下部になにやら英 文のメッセージが表示されたのち、該当する項目が表示された事と思います。 "Alert! Unable to connect to remote host" と表示された場合は接続に失敗し ました。相手が存在しない、又はなんらかの回線トラブルが発生したようです。 その時は何回かリターンキーを押して再接続するとうまく接続できる事がありま す。  この反転表示は「リンク」と呼ばれるものです。リンクにはHTMLファイル 名又はURLアドレスが指定されており、リンクを選択する事によって次のファ イルが表示される…という仕組みでハイパーテキストを実現している、というの がWWWの正体です。HTMLファイルは単純なテキストファイルに若干の修飾 記号(タグと言います)が付いた形式なのでテキストエディタで編集する事が可 能です。このHTMLで書かれたインターネット上のファイルが俗に「ホームペ ージ」(厳密にはWebページ)と呼ばれる物です。  あとは今と同じ要領でカーソルキーの上下でリンクを選んでリターンキーを押 し、目的の情報を捜しに行って下さい。 Lynx の起動オプションで頻繁に使うものを挙げておきます。 -book :起動時にブックマークファイル(後述)を表示 -nounixcmd :ファイルコピー時に外部コマンドを使わない -image_links :画像が有った場合 [IMAGE] にリンクを割り当てる Lynx のキー操作でよく使うものを挙げておきます。 ・移動関係  カーソル ↑↓:リンクを選択する  カーソル  →:リンクされているファイルを表示する  カーソル  ←:一つ前のリンクに戻る  リターンキー :リンクされているファイルを表示する ※カーソルキー→とリターンキーは同じ動作なのでカ ーソルキーだけで操作できます。  ROLL UP :一画面進む。  ROLL DOWN :一画面戻る。  BS :ヒストリ。今までに表示したホームページのURLアドレス がリスト表示されるので選んで選択すれば戻る事ができます。  G :GO。URLアドレスを直接キーボードから入力して目的の ホームページにジャンプします。  ^A(CTRL+A) :現在のホームページの一番最初に。  ^E(CTRL+E) :現在のホームページの一番最後に。 ・ダウンロード関係  d :ダウンロード。リンクの上で d キーを押すとそのリンク (の指すファイル)をダウンロードします。例えば画面に PROGRAM.LZH (100Kbytes) とあった場合、これにカーソルを合わせて d キーを押せば 100Kbytes の PROGRAM.LZH ファイルをダウンロードする事が できます。ダウンロード後、標準ではBドライブのディスクに セーブを行うので十分な空き容量のあるディスクを用意してお いて下さい。ダウンロード先をハードディスクに変更した場合、 そちらのディレクトリにセーブされます。  p :プリント。現在表示されているページをテキストファイルに 変換してセーブします。いわゆる「べたテキスト」形式でセー ブを行う所が d キーとの違いです( d キーではHTMLファ イルのままセーブします)。 ・ブックマーク関係  v :ブックマークを表示する。ブックマーク、とはURLアドレ スを記載したテキストファイルで、その実体は A:\SYS\lynx_bookmarks.htm です。ここにURLアドレスを書 いておけば毎回キーボードからURLアドレスを打ち込まずに 目的のホームページを表示する事ができ、とても便利です。  a :現在表示しているページをブックマークファイルに追加する。 ・その他  q :Lynx を終了します。  z :ファイル転送を中断します。但し中断できない事もあります ( Lynx の FAQ.x68 を参照)  ^G(CYRL+G) : z と同じです。  h :ヘルプ(英文)を表示します。実際にはインターネット上の Lynx のホームページを表示します。
■ ■ Lynx の活用 ■  Lynx は一通り使えたでしょうか? それでは Lynx のさらなる活用法について 説明します。 ・画像の表示  Lynx はテキストベースのWWWブラウザです。しかし、GIFH.r や jpeged.r といった画像ローダーを用意すればチャイルドプロセスでそれらを呼び出して画 像を表示させることが可能です。今回の起動ディスクではそれらは既に組み込ん であります。  Lynx を -image_links オプション付きで実行すると画像がリンクされている 箇所に [IMAGE] という表示が表れます。[IMAGE] の上でリターンキーを押すと その画像が表示されます。もちろん d キーでディスクにセーブしておいて後で お手持ちの画像ローダーで表示しても構いません。 ・テキスト入力フィールド  ホームページによってはテキストの入力が必要な事があります。それらは画面 上では________のようなアンダーラインで表示され、その先頭でカーソルが点滅 する事でテキストの入力を促します。それではテキスト入力を促す代表例である 検索ページへ行ってみましょう。  ブックマークファイルの2項目に www.yahoo.co.jp が登録されているのでこ こを表示させてみて下さい。すると画面中央部に________というアンダーライン が表示されている事と思います。カーソルキー↓を何回か押すとここにカーソル が表れるので、ここで検索文字列を入力してリターンキーを押すと「検索」とい うリンクが反転表示されます。ここでもう一度リターンキーを押すと今入力した キーワードを持つホームページが検索されます。例えば「X68000」という文字列 で検索すると3件のホームページがヒットします。  テキスト入力フィールドはこのように使います。 ・通信の中断 通信相手が忙しい、又はなんらかのトラブルが発生しているため相手に接続が 行えない場合があります。このような場合は [z] キーを押す事により通信を中 断する事が可能です。Lynx のレベルではこれで中断可能なのですが、TCP/IP ド ライバの都合で速やかな中断が行えない場合があります。このような場合は [HELP] キーを押す事により TCP/IP ドライバのレベルで通信を中断することが できます(xip の新機能です。但し状況によっては中断できない事があります)。
■ ■ WebXpression の活用 ■ WebXpression はグラフィックの表示が可能でマウス操作をメインとしたWW Wブラウザです。ダウンロードしたファイルは逐一ディスクに保存するのでハー ドディスクはほぼ必須でしょう。この保存したファイルを「Webキャッシュファ イル」と呼び、"C0000001.HTM" の様な形式で保存されます。このファイルは自 動巡回ツール、RoboGet で保存するファイルと同形式です。ですから、予めUR Lが判っている場合は RoboGet でまとめてファイルをダウンロードしておき、 電話回線を切った後 WebXpression で閲覧することが可能です。このようにする 事により電話代を最小限に押さえることができます。 また、容量の関係から起動ディスクでは hfont.r を組み込んでいませんが、 ハードディスクを使用する場合は hfont.r で 12ドットフォントを組み込むと読 み易く、高速に動作するようになります。 (EOF)