msmtp.x v1.21 InetMail送信コマンド
                     Human68k SMTP インターネットメール送信
                                msmtp.x v1.21
                                                        1996 12/23 小笠原博之

  SMTP を使ったメール送信プログラムです。SMTPサーバーへ接続して X68K から直接
インターネットへメールを出すことができます。例えば IIJ-PPP 経由でプロバイダに
接続し、X68K からメール発信が可能です。このプログラムは単純なメールの転送のみ
行います。ヘッダ作成やコード変換、エディタ等は含まれていません。メール受信に
は mpop.x が使えます。

v1.21からの修正: From:がTo:と同じになってしまうバグ修正


●使い方

     msmtp [-h<HOST>] [-d<DOMAIN>] [-f<FROM>] -t<TO> [オプション] ファイル

  必要なオプションを指定して msmtp.x を実行します。<HOST>は SMTP サーバーを指
定して下さい。<DOMAIN>は自分のメールドメイン、<TO> は送り先アドレスを、同様に
して <FROM> には自分のメールアドレスを指定します。メール本文はファイルで与え
て下さい。
  環境編数を設定している場合は -h,-d,-f オプションは省略できます。(オプション
指定優先)

  もし services ファイルに smtp のエントリがない場合は、services ファイルに
「smtp 25/tcp」というエントリを追加するか、または -P25 オプションをつけて実
行して下さい。

 <例1>
        msmtp -hmail.net.or.jp -dws.net.or.jp -toga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
                                -foga@ws.net.or.jp mailfile

 <例2>
        set SMTPSERVER=mail.net.or.jp
        set MAILDOMAIN=ws.net.or.jp
        set MAILFROM=oga@ws.net.or.jp
        msmtp -toga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp mailfile

  このコマンドには、漢字コード変換や Subject などのヘッダを挿入する機能はあ
りません。もし必要ならば、あらかじめ送りたいファイルの漢字コードを変換したり、
MIME エンコードしておくなど準備が必要です。(ack -j でファイル内容を JIS に変
換するなど)
  漢字が含まれていない場合は、上記の例ように単純にファイルを与えるだけで、最
小限ながらメールを出すことができます。



●オプション

        -h<hostname>    SMTPサーバーの指定, IPアドレスでもよい
        -d<domain>      メールドメインの指定
        -t<address>     送り先メールアドレス(To:フィールドの内容)
        -f<address>     自分のメールアドレス(From:フィールドの内容)
        -P<port>        ポート番号の指定(default services の smtp エントリ)



●最後に

  転載配布は自由です。動作保証は一切ありません。大事なメールが消えてしまった
としても作者には一切責任はありません。

  mtelnet.win, mpop.x, msmtp.x にはかなりの開発費がかかっています。電話代が…
(テレホーダイの時間は混んでたり異様に重かったりして全く実験できない)


96/09/28 v1.00  POP3clientができたのでついでに作成
96/09/29 v1.20  環境編数指定対応, mpop.x に合せてバージョン変更
96/12/23 v1.21  To: と From: が同じになってしまうバグ修正

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小笠原博之(COR.) oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp