0
                    Lynx Users Guide Version 2.6(日本語版)
                                       
(訳注: とりあえず訳した,という程度のものなので訳語が統一されていない
部分が多々あります。)

   Lynx は cursor-addressable なキャラクタディスプレイ端末(vt100, PC や
   Mac 上で動作する vt100 エミュレータ,その他のキャラクタディスプレイな
   ど)を利用するユーザのための完全仕様の World Wide Web (WWW) クライアント
   です。Lynx は http,gopher,ftp,wais,nntp, finger, またはcso/ph/qiサーバ
   が動 作するリモートシステム上のファイルおよび telnet,tn3270あるい
   はrloginアカウントでログ インすることでアクセスできるサービスと同じよう
   に,ローカルシステム上の ファイルに対するリンクを含むHypertext Markup
   Language (HTML)ドキュメントを表示します(Lynx でサポートされる URL スキ
   ーマを 参照)。現在のバージョンの Lynx は Unix および VMS 上で動作します
   。
   
   Lynx は WWW 上の情報にアクセスするために,あるいは主として ローカルなア
   クセスを目的とした情報システムを構築するために利用できます。 例えば
   ,Lynx はいくつかのCampus Wide Information Systems (CWIS)を構築するため
   に利用されました。加えて,Lynx は単一の LAN 内の独立したシステムを構築
   するのに利用できます。
   
目次

     * Lynx オンラインヘルプ
     * Lynx でのローカルファイルの表示
     * Lynx の終了
     * リモートファイルを指定した Lynx の起動
     * WWW_HOME 環境変数を指定した Lynx の起動
     * Lynx でのハイパーテキスト文書のナビゲート
     * 整形された文書の印刷,メール,ファイルへのセーブ
     * HTML 文書のソースの表示および文書の編集
     * ソースファイルのダウンロードと保存
     * ファイルの再ロードとディスプレイの再表示
     * Lynx の検索コマンド
     * Lynx オプションメニュー
     * コメントと mailto: リンク
     * USENET News の投稿
     * Lynx のブックマーク
     * ジャンプコマンド
     * ディレクトリの編集
     * スクロールとその他の有用なコマンド
     * Lynx と HTML のフォーム
     * Lynx と HTML の表 | Lynx と HTML のタブ
     * Lynx と HTML のフレーム | Lynx と HTML の見出し
     * Lynx と HTML の脚注 | Lynx と HTML の注
     * Lynx と HTML のリスト
     * Lynx と HTML の引用
     * Lynx とクライアントサイドイメージマップ
     * Lynx とクライアントサイドプル
     * Lynx のコマンドライン
     * Lynx の開発履歴
       
Lynx オンラインヘルプ

   オンラインヘルプはどんな文書を見ているときにも表示できます。ヘルプのト
   ピックスを見るには,?あるいはHキー(vi 風のキー移動が 有効でなければhキ
   ーでも)を押してください。ヘルプファイルをナ ビゲートするための情報は
   Lynx でのハイパーテキスト文書の ナビゲートの節を見てください。
   
   さらに,Lynx のすべてのキー入力コマンドとそのバインディングの概説は Kキ
   ー(あるいは vi 風のキー移動が有効でなければkキー) で見ることができます
   。 [目次へ]
   
Lynx でのローカルファイルの表示

   Lynx は Lynx コマンドを表示したいファイルの名前とともに入力することに
   よって起動することができます。例えばこれらのコマンドはすべて任意の
   ASCII テキストあるいは HTML ファイルを表示するのに利用することができま
   す:
   
   UNIX
          lynx filename
          lynx /home/my-dir/filename
          lynx ~/filename
          
   VMS
          lynx filename
          lynx dua5:[my-directory]filename
          lynx /dua5/my-directory]filename
          lynx ~/filename
          lynx sys$login:filename
          lynx /sys$login/filename
          
   実行されると,Lynx はスクリーンを消去し,指定されたファイルをできる 限
   りスクリーンに合うように表示します。下矢印を押すと次のスク リーンに移動
   し,上矢印を押すと前のスクリーンに移動します。も し起動時にファイルが指
   定されなければ,デフォルトファイルが表示されます。 (デフォルトはコマン
   ドをインストールした管理者により指定されます。)
   
   Lynx は ファイルの名前が.html,.htm, .shtml,.htmlx, .html3,.ht3で終
   わっている場合,HyperText Markup Language(HTML)で記述されたローカルファ
   イルを表示します。 HTML は利用者が他のファイルへの(数多くの)ハイパーテ
   キストリンクを含む ファイルを作ることを可能にするフォーマットです。互い
   にリンクされた複数 のファイルはハイパーテキスト文書と呼ばれます。ファイ
   ル名が Lynx によって HTML にマップされるサフィックスを持たなければ,フ
   ァイル をハイパーテキストとして強制的に扱うために -force_html コマン ド
   ラインオプションを含めることができます。
   
   Lynx が HTML ファイルを表示するとき,「強調」テキストとして表示され
   る1つのリンク以外は,リンクを「太文字」のテキストとして表示します。 「
   強調」あるいは「太文字」のテキストのいずれかは利用するデバイス(とデ バ
   イスが設定される方法)に依存して反転表示,太文字フォント,色の変更な ど
   で表示されます。Lynx はリンクの表示の仕方を変更することはできません。
   
   「強調」テキストとして表示される1つのリンクは現在「選択されている」 リ
   ンクです。Lynx は右矢印あるいは改行キーが押される と,選択されたリンク
   に関連づけられたファイルを表示します。特定のリンク を選択するには,求め
   るリンクが「強調される」まで上矢印あるい は下矢印キーを押してそれからリ
   ンクされた情報を見るのに 右矢印あるいは改行キーを押します。HTML ファイ
   ルに含 まれる情報はリンクされたファイルの在処とサーバーが提供するサービ
   スの種 類(例えば HTTP,Gopher など)を Lynx に通知します。
   
   Lynx は最初の表示とリンクを再び選択したときのために,HTML ファイル を解
   釈し,ソースではなく解釈した結果を保存します。もしリンクを再び選択 して
   かつファイルを新たにフェッチして解釈することを望む理由があるならば, リ
   ンク上で右矢印あるいは改行キーの代わりに,通常, 'x'と'X'に割り当てられ
   る NOCATCH コマンドを利用しま す。通常 Control-Rに割り当てられる
   RELOAD コマンドにより現在 表示されている文書を強制的に新たにフェッチし
   て解釈することもできます。
   
   バイナリファイルが現れると Lynx は利用者にファイルをダウンロードす るか
   取り消すかを尋ねます。利用者が'D'でダウンロードを選択する と,Lynx はフ
   ァイルを一時ファイルに転送し,利用者にオプションを表示し ます。デフォル
   トのオプションは Save to disk のみで,Lynx が匿 名モードで実行されると
   きは無効になります。任意のダウンロードメソッドは システムの管理者によっ
   て lynx.cfg ファイルに定義することができます。 kermit,zmodem または
   FTP などのプログラムが可能なオプションです。 [目次へ]
   
Lynx の終了

   Lynx を終了するためには'q'コマンドを使います。本当に終了する かどうか質
   問されます。'y'と答えると終了し,'n'と答え ると現在の文書に戻ります。確
   認なしに終了するには'Q'あるいは Control-D を使います。 [目次へ]
   
リモートファイルを指定した Lynx の起動 

   もしはじめにローカルファイルを見ないでリモートファイル(つまり,Lynx を
   動かしている以外の計算機システム上に存在するファイル)を見ようと思うな
   ら,Uniform Resource Location(URL) を用いてファイルを同定しなければな
   りません。URL は以下の形式をとります:
   
   PROTOCOL :// HOST / PATH
   
   ここで
   
   PROTOCOL
          ファイルを提供するサーバによって使用される通信プロトコル(スキ ー
          ム)を同定します。先に述べたように,Lynx(およびその他の WWW クラ
          イアント)はさまざまなサーバと,それぞれの独自のプロトコルで通信
          できま す。
          
   HOST
          サーバが動作するコンピュータのインターネットアドレスです。
          
   PATH
          いくつかのスキーマについて,ディレクトリのパスやファイル名に対応
          す るスキーマ固有のフィールドです。
          
   いくつかの URL の例です。
   
   HTTP (HyperText Transfer Protocol)
          http://www.nyu.edu/pages/wsn/subir/index.html
          
   Gopher
          gopher://gopher.micro.umn.edu/11/
          
   FTP (File Transfer Protocol)
          ftp://ftp2.cc.ukans.edu/pub/lynx/README
          
   WAIS (Wide Area Information Service protocol)
          wais://cnidr.org/directory-of-service
          
   URL は次のようにコマンドライン上で Lynx に対して指定できます:
          lynx http://kufacts.cc.ukans.edu/cwis/kufacts_start.html
          
   スタートファイルの引数に適切な部分を含むならば,Lynx は完全な URLを生
   成しようとします。例えば,
                 wfbr          はこのように展開しようとします:
      http://www.wfbr.edu/     また:
             ftp.more.net/pub  はこのように展開しようとします:
       ftp://ftp.more.net/pub
   より詳細な情報は Lynx でサポートされる URL スキーマを見てください。 [目
   次へ]
   
WWW_HOME 環境変数を指定した Lynx の起動 

   WWW_HOME 環境変数を用いて Lynx の開始ファイルを指定することもできます。
   
   UNIX
          
        ksh
                export WWW_HOME=http://www.w3.org/
                
        csh
                setenv WWW_HOME http://www.w3.org/
                
   VMS
          define "WWW_HOME" "http://www.w3.org/"
          
   VMS では二重引用符が文字の大小の区別を保存するために含まれていなけれ ば
   ならないことに注意してください。 [目次へ]
   
Lynx でのハイパーテキスト文書のナビゲート 

   ハイパーテキスト Web の中を移動し,リンクを選択および表示するプロセ ス
   は「ナビゲーション」として知られています。Lynx ではほとんどすべての ナ
   ビゲーションは矢印キーと数値キーで行なうことができます。

                                       +-------+-------+-------+
                                       |文書の |  /|\  |前の   |
                矢印キー               |先頭へ |   |   |ページ |
                                       |      7|   |  8|へ    9|
              +---------+              +-------+-------+-------+
              |前リンク |              |       |       |       |
              |選択  /|\|              | <---  |       |  ---> |
              |       | |              |      4|      5|      6|
    +---------+---------+---------+    +-------+-------+-------+
    |   前の  |次リンク |選択     |    |文書の |   |   |次の   |
    |<--文書に|選択   | |リンク-->|    |末尾へ |   |   |ページ |
    |   戻る  |      \|/|表示     |    |      1|  \|/ 2|へ    3|
    +---------+---------+---------+    +-------+-------+-------+

   その他にもナビゲーションを支援するためのいくつかのキーボードコマンドが
   あります。現在の文書でのナビゲーションに用いられる Control キーおよび
   機能キーは「スクロールとその他の有用なコマンド」 の節に述べられています
   。 いくつかの付加的なコマンドは Lynx が履歴ページと呼ばれる, 訪問した
   ファイルのリストを保存していると いうことによっています。後退キーまたは
   消去キーは現在 の文書より前にアクセスしたリンクの履歴ページを表示します
   。リ ストに表示された任意の文書は履歴スクリーンから選択することによって
   再訪 問できます。'm'キーコマンドはコマンドラインで -homepage=URL オプシ
   ョンを指定していなければ最初の文書に戻り ます。また,通常は'l'と'L'キー
   に割り当てられている, LIST キーコマンドは現在の文書のリンクの簡単なリ
   ストを生成し,それらは このリストを通じてアクセスできます。
   
   'i'キーは文書のインデックスを与えます。デフォルトのインデッ クスはたい
   てい世界中のサーバを指す文書ですが,インデックスはシステムの 管理者によ
   って,あるいは -index スイッチを用いることでコマン ドライン上で変更する
   ことができ,したがって利用する Lynx のプログラムが どのように設定される
   かに依存します。
   
   能動的なアクセス認証をおこなうサーバへのリンクを選択したなら,Lynx は自
   動的にユーザ名とパスワードを要求します。正しい情報を与えたなら,要 求し
   た情報を得ることができます。Lynx は,もし再度必要があるならばユー ザ名
   とパスワードを同じサーバに対して自動的に送信します。 [目次へ]
   
整形された文書の印刷,メール,ファイルへのセーブ 

   整形された HTML 文書と plain text ファイルは文書を見ている間に' p'コマ
   ンドを用いて印刷することができます。'p'キーを 押した後に Print Options
   メニューが表示されます。メニューはい くつかの要素によって変化します。ま
   ず,いくつかのサイトはローカルな情報 システムにアクセスするために Lynx
   を起動する特別なアカウントを用意しま す。一般にこれらのアカウントはパス
   ワードを必要とせず,ユーザが同一性を 保持する必要がありません。結果とし
   てこうしたアカウントは「匿名」アカウ ントと呼ばれ,これらのユーザは「匿
   名」ユーザと考えられます。ほとんどの 設定では,すべての Lynx のユーザ
   は(匿名ユーザを含めて)メールを自分自信 に送信したり,ファイルをスクリー
   ンに表示したりできます。
   
   付加的な印刷オプションは Lynx を自身のアカウントで利用するユーザ(つ ま
   り,いわゆる「非匿名ユーザ」)のために用意されています。特に, Save to
   a local file オプションは文書をディスク空間上のファイ ルに保存できるよ
   うにします。任意の付加的な印刷オプションがシステム管理 者によって設定さ
   れて用意されているかもしれません。
   
   いくつかのオプションは,Save to a local file のように,出 力ファイル名
   の要求を行ないます。すべての出力ファイル名の入力は循環バッ ファにセーブ
   され,前の任意の入力は上矢印あるいは下矢印 キーを押すことで再利用するた
   めに検索することができます。 [目次へ]
   
HTML 文書のソースの表示及び文書の編集 

   HTML 文書 を見ているときに'\'(バックスラッシュ)キーを押すこと によって
   文書の整形していない(つまりもとの HTML)ソースを取得,表示する ことが可
   能です。Lynx はもともと取得した文書を整形し,ソースとしては保 存しない
   ので,文書はサーバあるいはディスクから必ず再ロードされで整形さ れずに表
   示されます。整形されない文書を見ているときにそれらを普通の文書 と同様に
   印刷できます。
   
   文書のソースをローカルで保持するために,印刷メニューからPrint to a
   local fileオプションを選択することで文書のソースをディスクに 保存するこ
   とができますが,ソースをダウンロードするの がよりよいです。
   
   注意: HTML 文書を保存するとき,後で Lynx によってその文書を見ようと 思
   うなら,.html 拡張子をふくめて名前をつけるのが重要です。
   
   Lynx はユーザがローカルシステム上にある文書を編集することを可能にし ま
   す。編集を可能にするためには,文書は以下の2つの例のようにコマンドラ イ
   ン上で "file:" URL か普通のファイル名を指定することで参照しなければ な
   りません:
   
   コマンド
          lynx file://localhost/FULL/PATH/FILENAME
          lynx path/filename.html
          
   さらに, Lynx がどのエディタを利用するかを知るために,ユーザは Options
   Menu でエディタを指定しなければなりません。ファイルが 正しく指定され,
   エディタが定義されているなら,'e'コマンドを用 いて文書を編集できます
   。'e'コマンドが入力されると与えられたエ ディタが起動され,ファイルを編
   集します。変更が終了したら,エディタを終 了して Lynx に戻ります。Lynx
   は変更がすぐに調べられるようにファイルを 再ロードして整形します。 [目次
   へ]
   
ソースファイルのダウンロードと保存

   HTML,プレインテキスト,あるいはバイナリファイルのリンク上でDOWNLOAD キ
   ーコマンド('d' あるいは 'D')が用いられると,Lynx はファイルを整形あるい
   は修正をせずに一時ファイルに転送し,ビューアが与 えられていないバイナリ
   ファイルのリンクが指示されるときのように,ユーザ にオプションのリストを
   表示します。前に説明したように,デフォルトの Download option は Save
   to disk だけで,これは Lynx が匿名モードで動いているときは無効です。そ
   して,kermit や zmodem のよ うな任意のダウンロードメソッドは lynx.cfg
   ファイルでシステム 管理者によって定義されます。ソースを表示 ('\')してか
   ら印刷オプションを利用する代 わりに,HTML のソースやプレインテキストを
   ダウンロードすることはソース に対する変更(例えば,タブの空白列への展開
   など)がないことを保証します。
   
   いくつかのオプションは,Save to disk のように,出力ファイ ル名の要求を
   行ないます。すべての出力ファイル名の入力は循環バッファにセ ーブされ,前
   の任意の入力は上矢印あるいは下矢印キーを 押すことで再利用するために検索
   することができます。 [目次へ]
   
ファイルの再ロードとディスプレイの再表示

   RELOAD(Control-R)コマンドは今見ているファイルを再ロードし再整 形します
   。REFRESH(Control-L あるいは Control-W)コマ ンドはスクリーンを消去し,
   オペレーティングシステムやその他のメッセージ によって起こる表示の誤りを
   除去あるいは訂正します。
   
   NOCACHE('x' あるいは 'X')コマンドは,以前のリクエ ストや送信のキャッシ
   ュが存在するならば,ACTIVATE(改行あるいは 右矢印)の代わりに,現在のリン
   クのキャッシュされていないコピー を要求して新たに整形したり,フォームを
   再度送信するのに用いることができ ます。要求や送信は Pragma: no-cache あ
   るいは Cache-Control: no-cache をヘッダに含むことができます。POST に よ
   るフォームは NOCACHE と ACTIVATE コマンドのいずれを用いるかによらず に
   再送信されることに注意してください(Lynx と HTML のフォー ムを参照)。 [
   目次へ]
   
Lynx の検索コマンド

   Lynx では2つのコマンド: '/'と's'が検索を開始します。 一般の文書を見てい
   るときは'/'コマンドを利用して現在の文書の中 から語句を探します。検索の
   種類はオプションメニューで設定する検索オプショ ンに依存します(後述)。検
   索オプションは case sensitive と case insensitive です。これらの検索は
   Lynx にローカルです。
   
   HEAD 節の ISINDEX エレメントによってインデックス文書と指示さ れている文
   書があります。これらの文書はインデックスサーバに送られた語句 を用いた検
   索に基づいて更に情報を得るために用いられます。Lynx のステー タスライン
   はこのような文書であることを示し,その場合は,'s'キー は検索文字列を入
   力するためのプロンプトを起動します。プロンプトは ISINDEX エレメントの
   PROMPT 属性により規定されます。そうでなければ Lynx は内部で設定されたプ
   ロンプトを用います。検索を受けるためのアドレ スは HREF属性または
   ACTION 属性で指定されます。そうでなければ Lynx は 現在の文書の URL で用
   い,問い合わせの文字列を ?searchpart で 連結します(サポートする URLを参
   照)。
   
   Lynx のセッションの間に入力されたすべての検索語あるいは文字列は循環 バ
   ッファにセーブされ,前の任意の入力は上矢印あるいは下矢 印キーを押すこと
   で再利用するために検索することができます。また, 'n' コマンドを用いて,
   現在の位置から,直前に入力した検索語句 を繰り返し検索できます。マッチし
   た語句は文書の中で強調されますが,新た な文書や,現在の文書が再び読み込
   まれたときに永続しません。現在の位置以 降に語句が見付からなければ検索は
   文書の先頭に戻ります。 [目次へ]
   
Lynx オプションメニュー

   Lynx オプションメニューは'o'キーを押すことで呼び出す ことができます。現
   在のオプションメニューは以下の設定可能なオ プションを含みます。

                      Options Menu

     E)ditor                      : emacs
     D)ISPLAY variable            : aixtest.cc.ukans.edu:0.0
     B)ookmark file               : home_page
     F)TP sort criteria           : By Filename
     P)ersonal mail address       : montulli@ukanaix.cc.ukans.edu
     S)earching type              : CASE INSENSITIVE
     display (C)haracter set      : ISO Latin 1
     raw 8-bit or CJK m(O)de      : ON
     preferred document lan(G)uage: en
     preferred document c(H)arset : NONE
     V)I keys                     : OFF
     e(M)acs keys                 : OFF
     K)eypad mode                 : Numbers act as arrows
     l(I)st directory style       : Mixed style
     sho(W) dot files             : OFF
     U)ser mode                   : Advanced
     user (A)gent                 : [User-Agent header]
     L)ocal execution links       : Always off

   オプションは変更しようと思うオプションの大文字で示された文字を入力する
   (例えばエディタなら'E')ことで変更できます。テキストを入力する 必要があ
   るフィールドでは,単にテキストをキーボードから入力してください。 ライン
   エディタが誤りを 訂正するのに利用でき,Control-U が行全体を消去するのに
   利用で きます。変更を入力しおわったら改行キーを押すと Command? プロンプ
   トに戻ります。
   
   選択肢のリストから選択する必要があるフィールドでは,任意のキーを押 して
   選択肢を切替え,改行キーを押して変更を確定します。
   
   オプションの変更を終えたら'r'コマンドを使って Lynx に戻る か'>'コマンド
   を使ってオプションを .lynxrc ファイ ルにセーブして Lynx に戻ります。
   
   以下の表はオプションメニューで利用できるオプションについて 解説します:
   
   Editor
          参照しているファイルを編集したり,メールやコメントを送信したりす
          る ときに起動されるエディタ。できればエディタコマンドのフルパス
          を指定する べきです。
          
   DISPLAY variable
          このオプションは X Window のユーザにだけ関係があります。
          DISPLAY (Unix) あるいは DECW$DISPLAY (VMS) 環境変数があらかじめ
          設定さ れているならば自動的に環境から拾い出されます。
          
   Bookmark file
          これは個人のブックマークファイルのファイル名及び場所です。ブック
          マ ークファイルは頻繁に訪れるリンクを個人が用意にアクセス保管し
          ておくこと を可能にします。'a'キー(後述)を用いて任意のリンクをブ
          ックマー クファイルに保存できます。与えられたパスがスラッシュで
          始まっていないな らば,パスはホームディレクトリを参照します。
          
   FTP sort criteria
          このオプションは FTP リスティングでファイルがどのようにソートさ
          れ るかを指定します。現在のオプションは "By Filename","By
          Size", "By Type"および"By Date"です。
          
   Personal mail address
          このメールアドレスはファイルを自分自身に送るときに役立ち,また送
          信 するメールやコメントの From: アドレスとして含まれます。
          lynx.cfg での NO_FROM_HEADER によって,あるいは -nofrom コマ ン
          ドラインオプションによって無効にされていなければ,HTTP の get リ
          クエ ストで From: フィールドとしても送信されます。
          
   Searching type
          検索タイプは2つの値: CASE INSENSITIVE(デフォルト)と CASE
          SENSITIVE をとります。検索タイプは文書内検索にのみ有効で,文書で
          の単語の検索が case-sensiteive か case-insensitive のどちらで行
          なわれるかを決めます。
          
   Display Character set
          このオプションは端末のデフォルト文字集合を指定できます。 文字集
          合は8ビット ISO ラテン文字集合の要素あるいはアジア(CJK)文字集合
          から表示可能な文字への写像を提供し,Lynx でこうした文字を表示し
          ようと するならば端末の文字集合との関連で設定されるべきです。端
          末には設定され た文字集合をインストールしてなければいけません。
          
   Raw 8-bit or CJK Mode
          8ビット文字が選択された文字集合に対応していると仮定され,ISO
          Latin1 変換表による変換を行なわずに処理されるかどうかです。選択
          された 文字集合が ISO Latin 1 のとき,あるいはアジアの(CJK)文字
          集合のひとつで 8ビット文字が漢字マルチバイトのときはデフォルト値
          の ON であるべきです。 その他の文字集合では OFF であるべきですが
          ,例えば,文書の文字集合が ISO-8859-2 で ISO Latin 2 が選択され
          ているときのように組合せによっては ON にすることもできます。アジ
          アの(CJK)文字集合が選択されていても文書が ISO-8850-1 のときは
          OFF にすべきです。この設定は,一般に'@'に マップされている
          RAW_TOGGLE コマンド,また起動時の -raw スイッ チで切替えることが
          できます。
          
   Preferred Document Language
          サーバから多国語ファイルが提供される場合に選ぶ言語です。例えば,
          英 語の場合は en,フランス語の場合は fr,など,MIME の略記法を用
          います。 下降順の優先度での,コンマで区切ったリストでもよいです
          。
          
   Preferred Document Charset
          ISO-8859-1 と US-ASCII に追加する文字集合がサーバから得られると
          き に選ぶ文字集合です。MIME の記法(例えば ISO-8859-2)を用います
          が, ISO-8859-1 と US-ASCII はデフォルトで仮定されるために含まれ
          ません。 下降順の優先度での,コンマで区切ったリストでもよいです
          。
          
   VI keys
          ON にすると小文字の h,j,k,l キーがそれぞれ左,下,上,右矢 印
          に割り当てられます。大文字の H,J,K,L キーは設定された割り当
          て(通 常はそれぞれ HELP,JUMP,KEYMAP,LIST)のままです。
          
   Emacs keys
          ON にすると CTRL-P, CTRL-N,CTRL-F,CTRL-B キーがそれぞれ上矢印
          , 下矢印,右矢印,左矢印に割り当てられます。そうでなければこれ
          らは設定さ れた割り当て(通常はそれぞれ UP_TWO lines,DOWN_TWO
          lines,NEXT_PAGE, PREV_PAGE)のままです。
          
   Keypad as arrows or numbered links
          このオプションは矢印キーによるナビゲーションを行なうか,矢印キー
          以 外に番号を選択してリンクを選択できるようにリンクに番号をあた
          えるかの選 択をします。
          
   List directory style
          ディレクトリ編集に適用されます。ファイルとディレクトリは以下のよ
          う に表示されます:
          
        Mixed style
                ファイルとディレクトリがアルファベット順で一緒に表示されま
                す。
                
        Directories first
                ファイルとディレクトリがアルファベット順で別々に表示されま
                す。ディ レクトリが先に表示されます。
                
        Files first
                ファイルとディレクトリがアルファベット順で別々に表示されま
                す。ファ イルが先に表示されます。
                
   Show dot files
          もし隠し(ドット)ファイル/ディレクトリの表示/作成が有効ならば,こ
          の 設定で機能を有効,あるいは無効にできます。
          
   User Mode
          3つの選択肢: Novice,Intermediate,Advanced があります。
          
        Novice
                Novice モードではヘルプがスクリーンの最後の2行に表示されま
                す。
                
        Intermediate
                Intermediate モードはヘルプ行を表示しません。
                
        Advanced
                Advanced モードは現在選択しているリンクの URL をスクリーン
                の最後の 行に表示します。
                
   User Agent
          Lynx がサーバに User-Agent を示すために送るヘッダ文字列がここに
          表 示されます。-restrictions スイッチによって変更を不可能にしま
          す。そうでなければ,ヘッダは,ヘッダの "Lynx" の存在を調べる こ
          とで Lynx を差別するサイトへのアクセスのために,一時的に
          L_y_n_x/2.6 のような文字列に変更できます。もし Lynx の実行中 に
          変更がなされたなら,デフォルトの User-Agent ヘッダは Options
          Menu で変更された文字列を削除することで戻せます。User-Agent ヘッ
          ダが変更されるといつでも,Options Menu から抜けたとき現在の文 書
          が再ロードされ,no-cache フラグがセットされます。ヘッダの変更は
          RC ファイルに保存されません。
          注意 Netscape Communication Corp. は "Mozilla" を User-Agent と
          して不正に送信することは著作権の侵害であり,これは告発さ れると
          主張しています。Lynx を Mozilla と表示しないでください。
          Options Menu はヘッダが "Lynx" または "lynx" を含まないものに変
          更されたときは著作権の侵害の可能性 があることを警告します。
          
   Local execution scripts or links
          ローカル実行はシステム管理者によって使用可能になります。もし可能
          に なっていなければこのオプションを Options Menu で見ることはあ
          りません。
          ローカル実行スクリプトが現れると Lynx はユーザオプションをチェッ
          ク してどのスクリプトが実行可能かをしらべます。ユーザは以下のオ
          プションを とれます:
          
        Always off
                ローカル実行スクリプトは実行されません。
                
        For Local files only
                ローカル実行スクリプトは,実行されるスクリプトがローカルの
                マシン上 にあり,かつ file://localhost/で始まる URL によっ
                て参照される ときのみ実行されます。
                
        Always on
                すべてのローカル実行スクリプトが実行されます。
                
          
          ユーザオプションでスクリプトの実行が認められていると Lynx はシェ
          ル を生成し,スクリプトを実行します。もしスクリプトが実行できな
          ければ Lynx はスクリプトを Lynx ウィンドウ中に表示しユーザにスク
          リプトが実行 できないこととオプションを確認するように通知します
          。 [目次へ]
          
コメントと mailto: リンク

   Lynx で文書を見ているときはいつも,文書の著者が所有権を与えているなら
   ば,'c'コマンドを使ってメールを文書の所有者に送ることができま す。所有
   権を与えていないときはコメントは送れません。 mailto: リンクと呼ばれるリ
   ンクでメールを他の人に送ることもできます。Lynx でメールの機能を利用 す
   るのは簡単です。
   
   コメントを送ろうと決めたり mailto: リンクを選択したりする と新しい画面
   が現れてメッセージを送ろうとしている人を示します。Lynx は 名前と
   e-mail アドレスとメッセージのサブジェクトを尋ねます。もし Option Menu
   の "personal mail address" フィールドを記述してい たら,e-mail アドレス
   は自動的に記入されます。上記の情報を入力して, Oprion Menu でエディタが
   定義されておりかつ匿名ユーザでなけれ ば指定したエディタが起動されてメッ
   セージを入力できます。エディタが定義 されていないか,匿名ユーザであるか
   のいずれかならば,単純なラインモード 入力でメッセージを入力できます。
   
   メッセージを送るためには,起動されたエディタを終了するか,ラインモ ード
   を使っているときには '.'(ピリオド)のみを入力します。メッ セージを送るか
   どうかを最後に質問されます。'y'を押すとメッセー ジが送信され,'n'を押す
   とメッセージは削除されます。 [目次へ]
   
USENET News の投稿

   Lynx で ニュースの記事を呼んでいるときに Reply to: user@host とい うリ
   ンクや Followup to: newsgroup(s) というリンクを見ることが あるでしょう
   。
   
   Reply to user@host
          user@host はニュースの記事を投稿した人のメールアドレスに対応しま
          す。 このリンクを選択するとメッセージを今見ている記事を書いた人
          に送ることが できます。返事の中にもとのメッセージを含めることも
          できます。
          
   Followup to newsgroup(s)
          このリンクを選択すると今読んでいるニュースグループおよびクロスポ
          ス トしようとする任意のニュースグループに対して投稿することがで
          きます。返 事の中にもとのメッセージを含めることもできます。メッ
          セージを入力したら inews プログラムが呼び出されてメッセージをニ
          ュースホストに投稿 します。 [目次へ]
          
Lynx のブックマーク

   文書に素早く戻るためにブックマークを置くことはしばしば役にたちます。ブ
   ッ クマークの機能を使うにはまず Options Menu を使ってブックマー クのフ
   ァイル名を与えなければなりません。
   
   文書へのブックマークをブックマークファイルへ保存するには 'a'キーを押し
   てください。すると
   
   
          Save D)ocument or L)ink to bookmark file or C)ancel? (d,l,c):
          
   と尋ねられます。'd' と答えると今見ている文書のリンクを保存し, 'l' と答
   えるとページ上で現在選択しているリンクを保存します。 'c' を選択するとブ
   ックマークファイルに保存せずにキャンセルし ます。
   
   保存しているブックマークのリストを見るためには'v'コマンド を使います。
   ブックマークのリストを見ている間はブックマークをその他のリ ンクのように
   選択することができます。削除しようと思うリンクの位置で 'r'キーを押すこ
   とによってブックマークリストからリンクを削除す ることができます。 [目次
   へ]
   
ジャンプコマンド

   Lynx のブックマークに類似した機能がジャンプコマンドです。ジャンプコマ
   ンドは URL にアクセスするためのショートカットを入力できるようにします。
   ジャンプ機能が有効ならば,'j'を入力することでショートカットを 入力する
   プロンプトを表示します。ジャンププロンプトで'?'を入力 するとりようでき
   るショートカットのリストを表示します。
   
   すべてのジャンプショートカットの入力は循環バッファに保存され,前の 入力
   はプロンプトで上矢印あるいは下矢印を押すことによっ て再利用できます。
   
   システム管理者への注意: あなたのシステムでのジャンプコマンドの設定 の仕
   方とショートカットの定義の仕方は lynx.cfg ファイルを読ん でください。
   [目次へ]
   
ディレクトリの編集

   Lynx は Unix 上で拡張された DIRED(訳注:ディレクトリ編集)支援を提供しま
   す。(VMS 上ではより高機能な CSwing プログラムがキャラクタセル端末のた
   めに推奨され,Lynx を通じてジャンプショートカットやリンク実行を提供で
   きます。)ローカルなディレクトリを file://localhost/path/形式の URL を用
   いてアクセスすると,新し いコマンドの集合が利用できます。DIRED 支援を使
   ってファイルの作成・編集・ 削除・複製および移動ができます。DIRED モード
   で利用できるコマンドは次の ものです。
   
   C)reate
          'c' をタイプすると新しいファイルを作成します。新しいファ イルは
          空ファイルです。
          
   D)ownload
          'd' をタイプすると,システム管理者が定義したオプションを 利用し
          てファイルをダウンロードします。
          
   E)dit
          'e' をタイプすると,Options Menu で定義したエディ タを起動し,選
          択したファイルを編集のためにロードします。
          
   F)ull Menu
          'f' をタイプすると,選択可能なすべてのオプションのメニュー を表
          示します。メニューはファイルの型と可能な圧縮形式によって変化しま
          す。
          
   M)odify
          'm' をタイプするとファイルの名前や位置を変更します。 'n'をタイプ
          するとファイル名を変更し,'l'をタイプする とファイルを別の位置に
          移動します。
          
   R)emove
          'r' をタイプすると選択したファイルやディレクトリを削除し ます。
          
   T)ag
          't をタイプすると選択したファイルにタグ付けします。以降の 操作は
          選択されたファイルの代わりにタグ付けされたファイルに対してなされ
          ます。
          
   U)pload
          'u' をタイプするとファイルをカレントディレクトリにアップ ロード
          します。アップロードの手法はシステム管理者によって定義されます。
          
   [目次へ]
   
スクロールとその他の有用なコマンド

   すべてのキー入力コマンドの概略とキーバインドは,通常 'k' およ び 'K' に
   配置される KEYMAP コマンドで呼び出すことができます。 以下は最も良く利用
   するコマンドのいくつかについて説明します。
   
   ^A
          Control-A は現在の文書の先頭にジャンプします。これはキー パッド
          の Home キーと同等で,Links are numbered モー ドが有効なときに利
          用できます。Find 機能キーも同等で,概念的に は後者はもし IBM
          Enhanced Keyboard を使用するならば Home とラ ベル付けされた機能
          キーに割り当てられます。
          
   ^E
          Control-E は現在の文書の末尾にジャンプします。これはキー パッド
          の End キーと同等で,Links are numbered モード が有効なときに利
          用できます。Select 機能キーも同等で,概念的に は後者はもし IBM
          Enhanced Keyboard を使用するならば End とラ ベル付けされた機能キ
          ーに割り当てられます。
          
   ^B
          Control-B は,普通は現在の文書の前のページにジャンプし, したが
          ってキーパッドおよび機能キーの Page-Up キーと同等です。 しかし
          ,Control-B は emacs 風のキー移動が有効なときは 右矢印として働き
          ます(Lynx オプションメニュー を参照)。
          
   ^F
          Control-F は,普通は現在の文書の次のページにジャンプし, したが
          ってキーパッドおよび機能キーの Page-Down キーと同等です。 しかし
          ,Control-F は emacs 風のキー移動が有効なときは 左矢印として働き
          ます。
          
   ^N
          Control-N は,普通は現在の文書で2行分進みます。 Remove 機能キ
          ー(IBM Enhanced keyboard では Deleteで, Backspace とは異なる)が
          同じ働きです。Control-N は emacs 風のキー移動が有効なときは下矢
          印になります。
          
   ^P
          Control-P は,普通は現在の文書で2行分戻ります。 Insert 機能キー
          が同じ働きです。Control-P は emacs 風 のキー移動が有効なときは上
          矢印になります。
          
   )
          ) コマンドは現在の文書で半ページ進みます。
          
   (
          ) コマンドは現在の文書で半ページ戻ります。
          
   #
          '#' コマンドは現在の文書にもしあるならば仮想ツールバーま たは見
          出しにジャンプします。文書の前いた位置に戻るためには左矢印 を使
          ってください。
          
   !
          '!' が押されるとデフォルトシェルが起動されます。シェルを 抜ける
          か終了するかすると Lynx に戻ります(普通 Unix では exit で VMS で
          は logout です)。このコマンドはたいてい匿名ユーザに 対しては無効
          です。VMS では '$' が普通は同じ働きです。
          
   g
          'g' コマンドで任意の URL を見ることができます。 'g' コマンドを押
          すと URL を問い合わせるプロンプトが現れます。 見ようと思う URL
          を入力してください。前に入力されたすべての URL は循環 バッファに
          保存され,プロンプトの位置で上矢印あるいは下矢 印キーを押すこと
          によって呼び出すことができます。
          
   =
          '=' コマンドは現在の文書と文書の中で現在選択しているリン クにつ
          いての情報を表示します。ファイルの行数,URL,タイトル,所有者お
          よび型が表示されます。
          
   ^T
          Control-T はトレースモードを切替えます。これは不正な html を診断
          するのに便利です。もし文書をロードしているときに Bad HTML という
          ステータスラインのメッセージを見たなら, Control-T を入力してか
          らトレースモードで文書を再ロードするた めに Control-R を入力しま
          す。オンラインヘルプメニューのリンク によって確認のために文書を
          送ることもできます。もし問題を診断できたなら それについて文書の
          作者にメールを送ってください。
          
   *
          '*' コマンドは image_links モードを切替えます。もし有効な ら,イ
          ンラインを含め,すべてのイメージに対してリンクが作られます。もし
          イメージビューアをイメージの MIME タイプに対して割り当てているな
          ら,こ うしたリンクからイメージを見ることができます。普通はこの
          モードを無効にする べきです。
          
   @
          '@' コマンドは生の8ビットあるいは CJK モードを切替えます。 もし
          有効なら,文字集合は選択された文字集合に適応すると仮定され,8ビ
          ッ ト文字は ISO-8859-1 変換表によって逆変換されません。
          
   [
          '[' コマンドは pseudo_inlines モードを切替えます。もし有 効なら
          ,ALT 文字列が割り当てられていないインラインイメージは Lynx のデ
          ィ スプレイで [INLINE] の疑似 ALT 文字列を挿入されます。もし無効
          なら ALT="" であると扱われます(したがって,無視されます)。も し
          image_links モードが有効になると,疑似 ALT 文字列はインラインイ
          メー ジのソースへのリンクを提供するように設定されます。
          
   ]
          ']'コマンドは現在の文書あるいはリンクに対して HEAD リクエ ストを
          送るのに用いられます。これは http サーバの文書あるいはリンク(あ
          るいはフォーム送信ボタン)についてのみ適用されます。もしこのコマ
          ンドが 不適切であるならばステータスラインのメッセージが通知しま
          す。HEAD リク エストは常に http サーバに対して出されます,つまり
          ,Lynx はキャッシュ から以前のサーバの回答を検索しません。フォー
          ムの送信のとき,http サー バは HEAD リクエストを正当であるとして
          CGI スクリプトヘッダを返すか, あるいは不正であるとしてエラーメ
          ッセージを返すかは一定でないということ に注意してください。
          
   z
          Lynx は割り込み可能な I/O プロセスに完全に対応します。接続または
          転 送プロセスを行なっており,それが停止しているときは 'z' キーを
          押してください。もし割り込みの前にデータの転送が行なわれていたな
          ら,そ れは無効になります。 [目次へ]
          
Lynx と HTML のフォーム

   この節は Lynx のフォームインターフェースを説明します。HTML は文書の提
   供者に,文書を見ているときに記入を行なえるオンラインフォームを作成する
   ための機能を提供します。フォームが送信されるとフォーム上の情報がデータ
   ベースを検索したり,調査を完成させるために利用されます。
   
   HTML のフォームは(送信のような)アクションを起こすためのボ タン,チェッ
   クボックス,リストからオプションを選択するためのラジオボタ ンやポップア
   ップ,そして文書を入力するためのフィールドを提供します。
   
   ボタン:
          ボタンは Lynx が文書のリンクを表示するのと同じように表示されます
          。 ボタンを「押す」には右矢印あるいは改行キーを押してく ださい。
          
   チェックボックスとラジオボタン
          チェックボックスは角かっこ: [ ] として表示されラジオボタ ンは丸
          かっこ: ( ) として表示されます。ボックスがチェックされ たりボタ
          ンが選択されたりすると,x が角かっこの中: [x] あるいはアスタリク
          スが丸かっこの中: (*) に現れま す。ボックスをチェックする,ある
          いはラジオボタンを選択するには 右矢印あるいは改行キーを押してく
          ださい。
          
   選択フィールド
          選択フィールドはデフォルトオプションが間に表示された角かっこ :
          [デフォルト__] として表示されます。オプションを選択するには 右矢
          印または改行キーを押してください。アスタリクス (または線描キャラ
          クタ)の境界線の箱が現れて選択可能なオプションのリスト が箱ととも
          に表示されます。オプション間でカーソルを移動するには 上矢印と下
          矢印キーを,オプションを選択するには 右矢印または改行キーを用い
          てください。'/' と 'n'ext検索コマンドを特定の文字列を持つオ プシ
          ョンを選ぶのに用いることもできます。注意 ポップアップメニュー の
          機能はコンパイル時あるいは設定オプションで無効にすることができ,
          この 場合,オプションはラジオボタンの列に変換されます。ポップア
          ップまたはラジオ ボタンリストの使用のデフォルトの設定は -popup
          コマンドライン スイッチにより切替えることができます。
          
   テキスト入力フィールド
          テキスト入力(INPUT)フィールドは入力フィールドの長さのアンダース
          コ アの列: _______ として表示されます。テキストを直接キーボード
          をタイプすることによって入力できます。間違いを訂正するにはライン
          エディタキーを用い てください。テキストを入力したら,カーソルは
          そのフィールドからは移動せ ずにフィールドの最後の位置に止まって
          います。テキスト入力フィールドの前 後に移動するためには上矢印キ
          ーと下矢印,タブ あるいは改行キーを用いてください。ただし,改行
          キーはテキスト入力フィールドがフォームで隠されていない唯一のフィ
          ールド のときはフォームを送信することに注意してください。
          TEXTAREA フィールドは,次の行が前の行の終わりで改行していること
          を 示すテキスト入力(INPUT)フィールドの列として扱われます。メッセ
          ージ全体 を構成するためにそれぞれの行でテキストを入力します
          。TEXTAREA フィール ドの終わりの空行は送信のときに省かれます。上
          矢印キー,それと 下矢印あるいは改行キーは,INPUT フィールドのよ
          うに, メッセージ全体の前の行,あるいは次の行に移動し,タブキー
          は TEXTAREA フィールドの終わりの先,またはフィールド全体が現在表
          示されて いるページより先にわたるならば次のページの先頭に移動し
          ます。
          
   たいていは,標準の Lynx のナビゲーションキーを用いてフォームを移動でき
   ます。上矢印と下矢印キーは,それぞれ前あるいは次のフィー ルド,ボックス
   またはボタンを選択します。タブキーは次のフィー ルド(あるいは TEXTAREA
   が次のページに続いているならば次のページ),ボッ クス,またはボタンを選
   択します。
   
   注意: もしテキスト入力フィールドを選択しているならば,キー 入力はテキス
   ト入力や編集のコマンドとしてラインエディタによって解 釈されるために,ほ
   とんどの Lynx キー入力コマンドは利用できません。 Lynx のキー入力を使お
   うとするときはボタンやボックスを選択してください。
   
   フォームを送信するにはフォームの送信ボタンの位 置で右矢印あるいは改行を
   押してください。もし Lynx の セッションの間で以前にフォームを送信したこ
   とがあり,フォームの内容を全 く修正しておらず,なおかつ METHOD が GET
   ならば,Lynx は前の 送信のときに返した内容のキャッシュを検索します。前
   と同一の内容でフォー ムをサーバに再度送信したいときは, 送信ボタンの位
   置で RESUBMIT コマン ド('x')を用いてください。右矢印と改行キーは フォー
   ムのソースが no-cache Pragma あるいは Cache-Control の指示を含む META
   タグを含んでいるならば,no-cache 再送信を行ないます:
      <META HTTP-EQUIV="Pragma" CONTENT="no-cache">
      <META HTTP-EQUIV="Cache-Control" CONTENT="no-cache">
   
   METHOD に POST,または ACTION に mailto: を持つフォームは, 送信ボタン
   が押されると,内容が変わらなくても,常に再送信されます。 フォームによっ
   て返される文書がたどれるリンクを持っており, PREV_DOC(左矢印)コマンドま
   たは履歴ページから戻ること ができるならば,Lynx は通常,再送信を行ない
   ません。Lynx はこのような場 合に再送信するようにコンパイルでき,デフォ
   ルトは lynx.cfg に より変更でき -resubmit_posts コマンドラインスイッチ
   によって切 替えることができます。
   
   もしフォームが1つのテキスト入力フィールドを持ち,表示に含 まれない隠れ
   入力フィールド以外のフィールドを持たないなら,そのフィール ドは送信ボタ
   ンとしても働き,そのフィールド上で右矢印 または改行キーを押すことがフォ
   ームの送信を実行します。このよ うな場合に,フォームを送信すること(ある
   いは内容が変更されず METHOD が GET である場合に前の送信から返されたもの
   を参照すること)が目的 でないならば,テキスト入力フィールドを離れるため
   に上矢印, 下矢印,あるいは TAB を使うのがよいでしょう。
   
   もしマークアップ中で名前を割り当てられているなら,フォームは複数の 送信
   ボタンを持つことができます。このような場合は,送信するた めに用いられた
   ボタンのうちの1つについての情報がフォームの内容に含まれ ます。
   
   インラインイメージはフォームの中で送信ボタンとして使用することがで きま
   す。もしこうしたボタンがマークアップ中で名前を割り当てられているな ら,
   グラフィッククライアントについてこれらはイメージマッ プとしても働き,ク
   リックされたときのイメージ中のグラフィッ ククライアントのカーソルの
   x,y 座標がフォームの内容に含まれます。Lynx はイメージをインライン表示で
   きず,ユーザはイメージの原点からカーソルを 移動することができないので,
   選択肢がマークアップ中で利用できなければ Lynx は フォームの内容に 0,0
   座標の組を送ります。イメージを送信ボタン として利用し,しかし少なくとも
   テキストクライアントと sight-challenged Webizens のための何らかの配慮が
   ある文書の著者はこのようなマークアップ 中にボタンのための値を含めるでし
   ょう。Lynx は値に割り当てられた文字列 を送信ボタンのように表示し,ボタ
   ンが名前付けされておりそれがフォームを 送信するのに用いられるならば人工
   的な 0,0 座標の組の代わりにそれを送り ます。フォームの内容を解析するス
   クリプトはしたがって,送信がグラフィッ ククライアントを使うユーザからの
   ものか,イメージをみることができないか イメージから適当な選択ができない
   ユーザからのものかを知ることができます。
   
   フォームは隠れ INPUT フィールドを持つことができます。これ は表示されま
   せんが,内容に含まれる名前と値を持ちます。これらは大抵関連 したフォーム
   の送信間の情報をたどるために用いられますが,プライバシーの 侵害をあらわ
   すと考えられるユーザについての情報を含める能力があります。 この点では
   ,Lynx はすべてのフォームフィールドに HTML 3.0 の DISABLED 属性を実装し
   ていることに注意してください。これら は送信をまたがった情報をたどり,そ
   れを変更せずに現在のフォームに送信す るのに用いられますが,ユーザはそれ
   が送信に含まれることを知っています。
   
   最も一般には,フォームはスクリプトによる分析のために
   ENCTYPE="application/x-www-form-urlencoded" で符号化された内 容で http
   サーバに送信され,Lynx は FORM タグで ENCTYPE が指定されなけ ればそれを
   デフォルトとして扱います。しかし,代わりに,フォームの内容を email アド
   レスに送信するために mailto URL をフォームの ACTION として指定すること
   ができます。このような場合,フォームのマークアップ中 で
   ENCTYPE="text/plain" を指定して,内容が符号化されずにプレ インテキスト
   として読めるようにしておくよいでしょう。
   
   Lynx は,application/x-www-form-urlencoded のように 内容のすべての予約
   文字を16進符号化し,内容の name=value ペアの区切りと してアンパサン
   ド('&')の代わりにセミコロン(';')を 使う
   ENCTYPE="application/sgml-form-urlencoded" をサポートし ます。セミコロ
   ンは GET METHOD のフォームで好んで用いられます。 なぜなら GET METHOD は
   符号化されたフォームの内容がフォームの ACTION に ?searchpart として付加
   され,こうした URL が text/html 文書あるいはブックマークファイル中でア
   ンパサンドを SGML 文字参照(& または &)に変換されずに用いられる
   ならば SGML エンティティに 対応するフォームフィールド名に続くこれらは意
   図した URL を破壊すること になるからです。
   
   この点では,ブックマークを作成するときに Lynx はアンパサンドを & に
   変換し,したがってブックマークのリンクはこれらの 破壊に対して弱くはない
   ことに注意してください。Lynx はブックマークファ イルに GET METHOD によ
   るフォームから返され,したがって ?searchpart として付加された内容を持つ
   文書のリンクを保存でき ますが,METHOD が POST ならばできないことにも注
   意してください。 なぜなら内容が失われて link は不正なものだからです。
   
   Lynx は MIME ヘッダとターミネータを持つマルチパートセクションとして 符
   号化された name=value ペアをもつフォームの内容を送信するための
   ENCTYPE="multipart/form-data" をまだサポートしません。FORM タグがこの
   ENCTYPE を指示するなら,Lynx はフォームフィールドを整形して 表示します
   が,それらを DISABLED 属性を持つものとして扱うので, 不適切な符号化で送
   信することはできません。 [目次へ]
   
Lynx と HTML の表

   HTML はディスプレィのページ以上に行と列により整列された区画の配列にと
   して構造化された表を作るためのマークアップを含みます。
   
   Lynx は ftp://ds.internic.net/rfc/rfc1942.txt で記述された TABLE タグと
   そ れに関連するすべてのタグを認識し,すべてのタグの中の NAME-ed アンカ
   を 扱うための ID 属性を処理しますが,実際の表は作りません。代わ りに
   TR タグを折り返しできる BR (改行)としてあつかい, TH および TD タグの内
   容の前に折り返し可能なスペースを挿入します。これ により表のすべての内容
   を,セル間の役割を保存してみることがで き,表の中のすべてのリンクがアク
   セス可能になりますが,表で意 図した行と列の配置に厳密に依存した情報は失
   われます。
   
   本質的に表のデータが Lynx で表現されなければならないなら, PRE をも ち
   いるか,表が PRE の内容に含めることができないマークアップを 含むならば
   HTML タブを用いて表を構成することができます。 TAB エレメントを用いた表
   の例は Lynx の配布ソースの test サブ ディレクトリに含まれています。 [目
   次へ]
   
Lynx と HTML のタブ

   Lynx は HTML3.0 の TAB エレメントを LEFT アラインメントのみ実装します。
   アラインメント が CENTER や RIGHT (JUSTIFY はまだ Lynx で実装されておら
   ず,LEFT と同 じに扱われる)であるならば,または,TAB エレメントが現在の
   位置より左の 位置を示しているならば,改行可能なスペースとして扱われます
   。TAB を実装 するために,Lynx は INDENT 属性によって指定されたときに
   en ユ ニットを半文字分の幅として扱い,あまりを切り上げます(つまり,5あ
   るいは 6は3文字分の空白として扱われます)。この機能を用いたモデルとして
   Lynx の配布ソースの test サブディレクトリの TAB エレメントを用いた表 の
   例を見てください。
   
   このユーザガイドおよび サポートする URL のページは TAB マークアップをサ
   ポートしない WWW ブラウザで若干表示の質が低下するような方法で TAB マー
   クアップ を含んでいることに注意してください。これらの文書の中で使われる
   TAB マー クアップを探すにはソースの表示に切替えて <tab を検索してくださ
   い。 [目次へ]
   
Lynx と HTML のフレーム

   HTML のいくつかの実装は,同時に表示される,独立してスクロールするウィ
   ンドウの配列を作ることを意図した,主にグラフィッククライアントのために
   デザインされたマークアップを含みます。こうしたウィンドウは フレームと呼
   ばれます。
   
   Lynx は Netscape や Microsoft Explorer の FRAME,FRAMESET,および
   NOFRAMES タグを認識しますが,目的とした位置のフレームを作るた めのウィ
   ンドウをつくる能力はありません。かわりに,Lynx は,大抵はディ スプレイ
   の左上隅に,フレームのソースに対するラベル付けされた リンクを作り
   ,NOFRAME セクションを整形します。もし文書の提供者がテキス トクライアン
   トと sight-challenged Webizens のことを考えておらず, NOFRAMES セクショ
   ンに実質的な適すと,あるいはテキストクライアントに適 した文書へのリンク
   を含めていなければ,(もしあれば)実質的な中身をもつ フレームのリンクのラ
   ベルから推測でき,また,やる気が起きるな らばそれらのリンクを見てみるこ
   ともできます。 [目次へ]
   
Lynx と HTML の見出し

   HTML のいくつかの実装は,ウィンドウのツールバーに類似した,簡潔な記述
   のリンク名のリンクを持つ,それぞれのページの先頭に位置するスクロールし
   ないウィンドウを作るための機能を含みます。こうしたウィンドウは 見出しと
   呼ばれます。
   
   Lynx は見出しを作るための HTML 3.0 の LINK タグ内の REL 属性をすべて認
   識し,処理します。LINK のトークンは Home,ToC,Index,Glossary,
   Copyright,Up,Next,Previous, Help です。これらのトークンを持つ任意の
   LINK タグは最初のペー ジの先頭に,タグの HREF をリンクとし,トークンを
   リンク名とした 見出しの作成を行ないます。さらに,TITLE 属性に関連した
   Bookmark トークンは TITLE 属性の値ををリンク名として 見出しリンクを起動
   します。Lynx は角ページの先頭に見出し を表示する実際の場所を消費せず
   ,Lynx TOOLBAR キー入力コマンド ('#')が押されるといつでも,見出しに配置
   してそのリ ンクを起動でき,見出しの中で左矢印を押すと現在の文書 でいた
   ところに戻ります。
   
   Lynx は HTML 3.0 の BANNER タグも認識し,LINK タグにもとづいて作られて
   いなければその内 容にもとづいた見出しを作ります。Lynx は MicroSoft の
   MARQUEE タグを BANNER と同様に扱います(つまり,静的な見出しとして表現
   し,内容を水平スクロールしません)。 [目次へ]
   
Lynx と HTML の脚注

   Lynx は HTML 3.0 の FN エレメントを文書中で名前つけされた Anchor と同様
   に実現 し,脚注は文書の末尾に位置することを仮定します。しかし,名前つけ
   された Anchor と異なり,FN エレメントは通常より左右のマージンが大き い
   ブロックとして(つまり,内容で段落が指定されているかどうかにかかわら ず
   新しい段落であるかのように)扱われ,ブロックは FOOTNOTE: ラ ベルで始まり
   ます。例えば,文書が以下を含むとき:
        <A HREF="#fn1">footnote</A> を参照
   このリンクを起動することは以下をラベルつけして整形します:
   
        <FN ID="fn1"><p> Lynx は FN ブロックのためのポップアップを使用しま
   せん </p></FN>
   
   つまり,ページの先頭に配置します。そして,脚注を読んでいるとき, 左矢印
   キーを押すことによって前の位置に戻ることができます。FN エレメントの内容
   は文書の BODY で認められる任意の HTML マークアップです。 [目次へ]
   
Lynx と HTML の注

   Lynx は HTML 3.0 の NOTE エレメントをラベルつきブロック,つまり,段落づ
   けのマークアップ が内容に含まれているかいないかにかかわらず,通常より大
   きな左右のマー ジンを取り,CLASS あるいは ROLE 属性の値にもとづく強調ラ
   ベルによって注 の型を示した段落があるものとして実現します。CLASS あるい
   は ROLE 属性が 含まれていなければ,デフォルトラベル NOTE: が使われます
   。Lynx は caution と warning を認識し,それぞれについて ラベル
   CAUTION: あるいは WARNING: が用いられます。 NOTE エレメントは ID 属性を
   持つことができ,HTML の脚注 のように,名前つき Anchor として扱われます
   が,NOTE ブロッ クは文書の末尾におかれる必要はありません。NOTE ブロック
   の内容は文書の BODY で正当な任意の HTML マークアップです。これは例で
   す:
      <NOTE CLASS="warning" ID="too-bad">
       <p>W3C ベンダは HTML 3.2 draft で NOTE を維持し なかった。</p>
      </NOTE>
   ID 属性を名前つき Anchor として認識するものを除いて,NOTE を サポートし
   ない WWW ブラウザでは若干表示の質が低下します。
   
Lynx と HTML のリスト

   Lynx は HTML 3.0 のUL(順序なしリスト),OL(順序つきリスト)および DL (定
   義リスト)とそれらに関連する属性およびエレメント(LH, LI, DT そして DD)の
   大部分を使用で記述されたように実現します。リストは入れ子に することがで
   き,6段階まで徐々に大きなインデントをとります。HTML 2.0 の MENU と DIR
   エレメントはどちらも PLAIN 属性 を持つ UL(bulletがない,以下を参照)と同
   じに扱われます。したがっ て,DIR も MENU も24文字分の空白の列を取らない
   ことに注意してください。 単一の入れ子のインデックスが維持され,そのため
   ,異なったレベルのリスト エレメントは入れ子の中で異なったレベルのために
   利用できます。HTML 3.0 の FIG, CAPTION および CREDIT エレメントもリスト
   ブロックで正しく扱われ ます。これらは現在の入れ子の深さで適切なインデン
   トで整形され,CAPTION あるいは CREDIT エレメントは内容の先頭に
   CAPTION: あるいは CREDIT: がつきます。リスト中の APPLET あるいは
   OBJECT エレメ ントの内容も現在の入れ子の深さで適切にインデントされます
   が,内容で指示 されない限り改行は起こさず,リスト中で不適切なマークアッ
   プは含めるべき ではありません。
   
   Lynx は OL エレメントの TYPE 属性をサポートします。これはアラビア数 字
   のための 1,大文字または小文字のローマ数字のための I または i,大文字ま
   たは小文字のための A または aを値に持つことができ,リストブロック中で連
   続する LI エレメントについて増加します。CONTINUE 属性は入れ子の深さが変
   化したと きに順序づけを前のリストブロックから継続するために用いられます
   。
   
   Lynx は OL の属性 START と SEQNUM をブロックの最初の LI エレメント の順
   序づけの値を与えるのと等価なものとして扱います。値はアラビア数字で 与え
   ますが,表示は block のタイプに依存して アラビア数字,ローマ数字, ある
   いはアルファベットで表示されます。値はアラビア数字で -29997からシステム
   の最大の正の整数値までの範囲を取れます。ロー マ数字では,1(I または i)
   から3000( MMM または mmm)までの範囲を取れます。アルファベット 順で
   は1(A または a)から 18278(ZZZ または zzz)までの範囲を取れます。
   CONTINUE 属性が用いられると,START または SEQNUM 属性を前のブロックか
   ら順序づけを拡張するために用いる必要はなく,また,TYPE 属性をアラビア
   数字,ローマ数字あるいはアルファベットによる順序づけのスタイル,あるい
   は文字の大小を,順序を崩すことなく変更するために用いることができます。
   もし START,SEQNUM あるいは CONTINUE 属性が与えられなければ,それぞれ
   の OL ブロックの最初の LI エレメントは1をデフォルトとし,TYPE 属性を含
   めなければ Lynx はアラビア数字をデフォルトとします。
   
   PLAIN 属性を持たない UL ブロックについて,Lynx は,順番に, *,+,o,#
   ,@ および - を6つの入れ子のレベル内で深さを示すために bullet として用
   います。
   
   Lynx は UL,OL,DIR および MENU ブロックをデフォルトで COMPACT 属性 を
   持つものとして,つまり,ブロック内の LH と LI エレメントの間をシング ル
   スペースとして扱います。DL ブロックについて,COMPACT 属性が与えられ な
   ければ DT と DD エレメントの間はダブルスペースが用いられます。 [目次
   へ]
   
Lynx と HTML の引用

   HTML 3.0 とそれ以降の仕様は HTML 文書での2種類の引用を提供します。ブロ
   ック引用 は,BLOCKQUOTE(あるいは HTML 3.0 では略記である BQ)エレメント
   で指示さ れ,ブロックをしめす先頭と末尾のタグの前後の改段落を伴います。
   キャラク タレベルの引用は,Q エレメントで指示され,対照的に適当な引用記
   号を挿入 するためのマークアップ中での単純な指示です。
   
   Lynx は通常より大きな左右のインデントでブロック引用を整形します。 Lynx
   はイタリックをサポートせず,通常はアンダーラインで置換しますが, 引用中
   で明示的な強調タグが不明確にならないようにブロック引用にアンダー ライン
   を引きません。BLOCKQUOTE あるいは BQ ブロックは CREDIT ブロック を含み
   ,その内容は最初の行の先頭に CREDIT: ラベルを持つ新しい 段落として整形
   されます。
   
   Lynx は入れ子になった Q の開始および終了タグに注意を払い,ASCII の ダブ
   ルクオート(")と低アクセント記号(`)とアポス トロフィ(')をそれぞれ,入れ
   子の偶数と奇数の深さに対して用いま す。
   
   BLOCKQUOTE,BQ,あるいは Q エレメントのすべての ID 属性は名前付き
   Anchorとして扱われます。 [目次へ]
   
Lynx と クライアントサイドイメージマップ 

   HTML はインラインイメージを,マウスがクリックされたときにカー ソルが位
   置するイメージのエリアが検索すべき URL に対応するようなマップ として扱
   う,主にグラフィッククライアントのためにデザインされたマークアッ プを含
   みます。もとの実現はクライアントが http サーバに,サーバによって 実行さ
   れるスクリプトによって扱うための,クリックした x,y 座標を送信す ること
   にもとづいており,サーバサイドイメージマップと呼ばれま した。Lynx はこ
   のような手続きをうまく行なう合理的な方法を持たず,した がって単純に
   0,0 座標を送信します。これはあるサーバのスクリプトがテキ ストクライアン
   トに適した文書を返すための操作として扱います。
   
   新しい HTML のマークアップはクライアントがイメージマップのエリアに 関連
   づけられた URL を定め,あるいは,テキストクライアントが代わりのマー ク
   アップを処理し,ユーザが文書の情報から選択を行なえるようにするための 基
   礎を提供します。これらはクライアントサイドイメージマップと 呼ばれます。
   
   Lynx は MAP タグと AREA タグを認識および処理し,USEMAP 属性を持つ IMG
   タグのリンクが起動したときのそれぞれの AREA タグの HREF ためののリ ンク
   のメニューを作成します。メニューは名前を AREA タグの ALT 属性リン ク名
   として用い,あるいは,文書の作者がテキストクライアントと
   sight-challenged Webizens を無視しており,したがって ALT 属性を含めて
   いなければ,Lynx はリンク名として HREF 属性によって与えられた URL を用
   います。Lynx は IMG タグの TITLE 属性,または MAP タグの TITLE 属性を,
   いずれかがマークアップに現れるならば,メニューのタイトルと主見出しとし
   て用います。そうでなければ,IMG タグの ALT 属性を用います。TITLE 属性
   も ALT 属性もマークアップ中で与えられなければ,Lynx は [USEMAP] 疑
   似-ALT を作成してそれを利用します。MAP は IMG タグと同一の文書である 必
   要はありません。もし同一の文書でなければ,Lynx は参照された MAP を含 む
   文書を呼出し,NAME 属性あるいは ID 属性をもとに配置します。Lynx のセッ
   ションの間に文書に出現したすべての MAP はキャッシュされ,そのため異な
   る文書で参照されても,繰り返し取得する必要はありません。
   
   また,IMG タグが ISMAP 属性によりサーバサイドイメージマップ を示すなら
   ,Lynx は,それを無視するより,そのためのリンクを作成し,リ ンクが起動
   されたら 0,0 座標を送信します。しかし,クライアントサイ ドイメージマッ
   プは Lynx のようなクライアントにはより有用です。な ぜならすべてのイメー
   ジマップに関連付けられた URL はアクセス可能で,そ の種類を ALT 属性で示
   せるからです。
   
   Lynx は HTML 3.0 のFIG および OVERLAY タグを認識し,テキストクライアン
   トを意図して扱い ます。これらはクライアントサイドイメージマップを扱う理
   想的な 方法です。なぜなら,FIG の内容はクライアントがALT 文字列によるリ
   ンク名 のリンクの比較的不十分なリストを構成するのを信頼するよりもむしろ
   ,完全 な代わりのマークアップを提供するからです。
   
   今のところ試験的な OBJECT タグはクライアントサイドイメージマッ プのため
   の FIG タグの機能を多く含んでいます。Lynx は SHAPE 属性を 持つ OBJECT
   タブの内容を FIG を扱うのと同じに整形し,表示します。Lynx はまた
   ,USEMAP あるいは ISMAP 属性を持つ OBJECT タグをクライアント サイドイメ
   ージマップあるいはサーバサイドイメージマップを 持つIMG タグを扱うのと同
   じように扱います。 [目次へ]
   
Lynx とクライアントサイドプル

   HTML は META タグ中の指示によりクライアントへ動作を渡すための規定を含
   んでおり,そのような指示のひとつは,Refresh トークンにより, 現在の文書
   を受けてから指定された秒数後に,同一の URL または 新しい URL をサーバか
   ら取得して文書の再ロードを行ないます。この手続きは クライアントサイドプ
   ル と呼ばれます。こうしたタグの例は次のも のです:
      <META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="3" URL="http://host/path">
   これはクライアントに現在の文書を受けてから3秒後に指定された URL を取得
   するように指示します。URL= フィールドが省略されると,URL は 現在のドキ
   ュメントのものがデフォルトになります。no-cache 指示 が同一の URL につい
   て Refresh があるときに仮定されます。
   
   Lynx は META タグ中の Refresh 指示を認識および処理しますが, 一般にはデ
   ィスプレイの左上隅に,ラベル付けされたリンクをおき,指定され た秒数後に
   自動的に要求を起こすかわりに,更新前に意図された秒数と更新す る URL を
   表示します。これにより人が点字のインターフェースを用いて任意 の期間だけ
   次の URL のリンクを起動する前の現在の文書を調べることができ ます。一般
   に,示された秒数が短いと,タイミングは厳密ではなく,好きなと きにいつで
   もリンクを起動できます。もし長ければ(例えば60秒),サーバプロ セスはその
   間で新しい文書またはイメージを生成しているかもしれず,短い期 間でリンク
   を起動するとバンド幅を無駄にするでしょう。 [目次へ]
   
Lynx のコマンドライン

   Lynx が -help スイッチをつけて実行されると,Lynx のコマンドラ インオプ
   ション(スイッチ)の概要が標準出力に返されます。オプションの解説 はシステ
   ムの man (Unix) pages あるいは help (VMS) ライブラリでも見るこ とができ
   ます。Lynx のコマンドラインの基本的な構文は以下のように表現さ れます:
   
   コマンド
          lynx [options]
          lynx [options] startfile
          
   ここで
   
   startfile
          Lynx が起動時に読み込むファイル あるいは URL です。
          
          + startfile が与えられなければ,Lynx はインストール時 に与えられ
            たデフォルトのスタートファイルと基準ディレ クトリを用います。
          + 与えられたファイルがローカル(つまり,URL でない)なら, Lynx は
            そのファイルを表示しそのファイルがあるディレク トリを基準ディ
            レクトリとして用います。
          + URL が与えられたなら,そのファイルを取得し,サーバの ベースデ
            ィレクトリのみが更にアクセスされたときに関係 します。
            
   options
          以下のリストから選択できます。ここで大文字の要素は置換しな けれ
          ばならないことを示します。
          
        -
                引数が '-' (ダッシュ)のみなら,Lynx は標準入力から引数を受
                けるのを待ちます。これは -get_data や -post_data 引数に関
                連した非常に長いコマンドラインを見込んだものです (後述)
                。VMS ではダブルクオートにいれ ("-"), キーボード入力は
                Control-Z で終了させ,,コマ ンドファイル入力は '$'で始ま
                る行によって終了 させる必要があります。
                
        -anonymous
                匿名アカウントを指示するのに用いられます。
                
        -auth=ID:PW
                保護されたページへの id とパスワードです。
                
        -book
                ブックマークページをスタートファイルとして使用しま す。デ
                フォルトあるいはコマンドラインのスタートファイル はメイン
                スクリーンのコマンドで指示することができ,ブッ クマークペ
                ージが用意されていなかったり内容がないときは 使用されます
                。
                
        -buried_news
                埋め込まれたレファレンスへのニュースの記事の探索を 切替え
                ,それらをニュースリンクに変換します。アングルブ ラケット
                で囲まれた email のアドレスが不正なニュースリ ンクに変換さ
                れ,uuencode されたメッセージが無駄にされ るかもしれないの
                で推奨しません。
                
        -cache=NUMBER
                メモリにキャッシュされる文書の NUMBER を 設定します。デフ
                ォルトは 10 です。
                
        -case
                case-sensitive な文字検索を可能にします。
                
        -cfg=FILENAME
                デフォルトの lynx.cfg 以外の Lynx の設定ファイルを 指定し
                ます。
                
        -child
                初期ファイル内での左矢印で終了し,ディスクへの保存 を無効
                にします。
                
        -crawl
                -traversal と併せて,それぞれのページをファ イルに出力しま
                す。
                -dump と併せて,出力を -traversal の ように整形し,標準出
                力に出力します。
                
        -display=DISPLAY
                X のリモート実行プログラムのためのディスプレイ変数 を設定
                します。
                
        -dump
                デフォルトの文書またはコマンドライン上で指定された ファイ
                ルの整形された出力を標準出力にダンプします。これ は以下の
                ように使用します:
                lynx -dump http://www.w3.org/
                
        -editor=EDITOR
                編集モードで指定したEDITOR(vi, ed, emacs, など)を利用可能
                にします。
                
        -emacskeys
                emacs 風のキー移動を有効にします。
                
        -enable_scrollback
                (ある curses パッケージと互換性のない)通信ソフトウェ アで
                のスクロールバックキーと互換な動作に切替えます。
                
        -error_file=FILENAME
                HTTP リクエストからのステータスコードがこのファイ ルに置か
                れます。
                
        -locexec
                (lynx がローカル実行可能にコンパイルされているなら ば)ロー
                カルファイルからのみローカルプログラムの実行を 可能にしま
                す。
                
        -fileversions
                ローカル VMS ディレクトリのリスティングにすべての バージョ
                ンのファイルを含めます。
                
        -force_html
                最初のドキュメントを HTML として強制的に解釈します。
                
        -ftp
                ftp アクセスを無効にします。
                
        -get_data
                GET フォームのためにフォーマットされているであろう データ
                が標準入力から読み込まれ,フォームに渡されます。 入力は
                '---' で始まる行で終了します。
                
        -head
                MIME ヘッダのための HEAD リクエストを送信します。
                
        -help
                この Lynx コマンドの使い方を表示します。
                
        -historical
                '>' または '-->' をコメントの終端として用い るかどうかを切
                替えます。
                
        -homepage=URL
                ホームページを開始ページと切り離して設定します。開 始ペー
                ジの取得に失敗した場合や開始ページが文書を返さな いスクリ
                プトであるならば使用され,また'm'(メ イン)メニューコマンド
                の URL として使用さ れます。
                
        -image_links
                すべてのイメージのリンクを含めるかどうかを切替えま す。
                
        -index=URL
                デフォルトのインデックスファイルを指定された URL に設定し
                ます。
                
        -link=NUMBER
                -crawl によって生成される lnk#.dat ファイ ルの開始カウント
                。
                
        -localhost
                リモートホストへの URL を無効にします。
                
        -mime_header
                MIME ヘッダを含めて強制的にソースをダンプします。
                
        -minimal
                コメントの解析の minimal および valid を切替えます。
                minimal のときは,すべての '-->' はコメントの終端と して扱
                われます。valid のときは,コメントエレメント全体 で '--'
                の組がコメントの組の境界として扱われます。 histrical が設
                定されると,minimal あるいは valid のコ メントの解析を無視
                します。
                
        -newschunksize=NUMBER
                分割されたニュースリストでの記事数です。
                
        -newsmaxchunk=NUMBER
                分割される前のリストでの最大のニュースの記事数です。
                
        -nobrowse
                ディレクトリの表示を無効にします。
                
        -noexec
                ローカルプログラムの実行を無効にします。(デフォル ト)
                
        -nofilereferer
                ファイルの URL の Referer ヘッダの転送を無効にしま す。
                
        -nofrom
                From ヘッダの転送を無効にします。
                
        -nolist
                ダンプ中のリンクリストの機能を無効にします。
                
        -nolog
                文書の著者へエラーメッセージをメールすることを無効 にしま
                す。
                
        -noprint
                印刷機能を無効にします。
                
        -noredir
                URL リダイレクションをたどりません。
                
        -noreferer
                Referer ヘッダの転送を無効にします。
                
        -nosocks
                SOCKS 対応の Lynx で SOCKS proxy を使用しません。
                
        -nostatus
                ステータスメッセージを取得しません。
                
        -number_links
                強制的にリンクに番号つけします。
                
        -popup
                単一選択の SELECT オプションをポップアップウィンド で扱う
                かラジオボタンのリストで扱うかを切替えます。
                
        -post_data
                POST フォームのために適切に整形されたデータを標準 入力から
                読み込みフォームに渡します。入力は '---' で始 まる行で終了
                します。
                
        -print
                印刷機能を有効にします。(デフォルト)
                
        -pseudo_inlines
                ALT 文字列のないインラインのための疑似 ALT を切替 えます。
                
        -raw
                開始時の文字集合のデフォルトセッティングを8ビット 文字変換
                あるいは CJK モードに切替えます。
                
        -realm
                開始時の境界で URL へのアクセスを制限します。
                
        -reload
                proxy サーバのキャッシュを更新します。 (開始時の文書のみ有
                効です。)
                
        -restrictions
                サービスのリストを選択的に無効にでき,以下の形式を 取りま
                す:
                lynx -restrictions=[option][,option][,option]...
                オプションが与えられないとこのリストが表示されます。
                
              all
                      すべてのオプションを制限します。
                      
              bookmark
                      ブックマークファイルの位置の変更を禁止しま す。
                      
              bookmark_exec
                      ブックマークファイルからのリンクの実行を禁 止します
                      。
                      
              change_exec_perms
                      ローカルファイルの管理が有効なときにファイ ルの実行
                      パーミッションの変更を禁止します(が, ディレクトリの
                      パーミッションの変更は可能です)。
                      
              default
                      コマンドラインオプション -anonymousと同じです。匿名
                      ユーザのデ フォルトサービスを無効にします。現在は
                      inside_telnet, outside_telnet, inside_news,
                      inside_ftp, outside_ftp, inside_rlogin,
                      outside_rlogin, jump, mail and goto を除いてすべて制
                      限されます。デフォルトは userdefs.h で設定可能です。
                      
              dired_support
                      ローカルファイル管理を禁止します。
                      
              disk_save
                      ダウンロードメニューでバイナリファイルの保 存を禁止
                      します。
                      
              download
                      ダウンロードメニューでダウンローダを禁止し ます。
                      
              editor
                      編集を禁止します。
                      
              exec
                      スクリプト実行を禁止します。
                      
              exec_frozen
                      ユーザがローカル実行オプションを変更するの を禁止し
                      ます。
                      
              file_url
                      file: URL への G)oto,リンクあるいはブック マークの
                      使用を禁止します。
                      
              goto
                      'g' (goto)コマンドを無効にします。
                      
              inside_ftp
                      ドメイン内の人の ftp を禁止します。
                      
              inside_news
                      ドメイン内の人の USENET News への投稿を 禁止します。
                      
              inside_rlogin
                      ドメイン内の人の rlogin を禁止します。
                      
              inside_telnet
                      ドメイン内の人の telnet を禁止します。
                      
              jump
                      'j' (jump)コマンドを無効にします。
                      
              mail
                      メールの機能を無効にします。
                      
              news_post
                      USENET News への投稿を無効にします。
                      
              options_save
                      オプションを .lynxrc に保存することを禁止 します。
                      
              outside_ftp
                      ドメイン外の人の ftp を禁止します。
                      
              outside_news
                      ドメイン外の人の USENET news への投稿を禁 止します。
                      
              outside_rlogin
                      ドメイン外の人の rlogin を禁止します。
                      
              outside_telnet
                      ドメイン外の人の telnet を禁止します。
                      
              print
                      印刷オプションの大部分を禁止します。
                      
              shell
                      シェルエスケープを禁止します
                      
              suspend
                      Unix 上で Control-Z のサスペンド によるシェルへのエ
                      スケープを禁止します。
                      
              telnet_port
                      telnet への G)oto でポートを指定することを 禁止しま
                      す。
                      
              useragent
                      User-Agent ヘッダの変更を禁止します。
                      
        -resubmit_posts
                フォームが返した文書が PREV_DOC (左矢印) コマンドで,また
                は履歴ページから指示されたと きに POST メソッドのフォーム
                の(キャッシュしない)再送信 をするかどうかを切替えます。
                
        -rlogin
                rlogin コマンドの認識を無効にします。
                
        -selective
                ディレクトリをブラウズするために .www_browsable ファ イル
                を要求します。
                
        -show_cursor
                有効ならばカーソルは右隅に隠されずに現在選択されて いるリ
                ンクの先頭に位置します。show_cursor は FANCY_CURSES 機能を
                つけないシステムではデフォルトで, デフォルトの設定は
                userdefs.h で変更できます。
                
        -soft_dquotes
                '>' をダブルクオートとタグの両方の終端 として扱う古い
                Netscape と Mosaic のバグのエミュレーショ ンを切替えます。
                
        -source
                dump と同様に働きますが,整形された文書ではなく HTML ソー
                スを出力します。
                
        -startfile_ok
                -validate で http 以外のスタートファイル およびホームペー
                ジを許可します。
                
        -telnet
                telnet コマンドの認識を無効にします。
                
        -term=TERM
                Lynx に通信を仮定するターミナルタイプを知らせます。 (例え
                ば,Lynx が次に別の Lynx プロセスを起動するスクリ プトを起
                動する リモート TCP/IP ポートに接続するとき, これはリモー
                ト実行に有効です。)
                
        -trace
                WWW トレースモードを切替えます。
                
        -traversal
                スタートファイルから導かれるすべての http リンクを たどり
                ます。-crawl とともに用いると,スタート ファイルど同じ文字
                列で始まるそれぞれのリンクがインデッ クス付けされる代わり
                にファイルに出力されます。より詳し い情報は
                CRAWL.announce を参照してください。
                
        -underscore
                ダンプで _アンダーライン_ フォーマットの使用を切替 えます
                。
                
        -validate
                (確認のため) http URL のみ受け付けます。完全なセキュ リテ
                ィの制約も実現されます。
                
        -version
                バージョン情報を表示します。
                
        -vikeys
                vi 風のキー移動を有効にします。
                
   オプションは必要ではなく,スタートファイルの引数も必要ではありませ ん。
   空白は上のオプションリストで等号('=')に置き換えることがで きます。 [目
   次へ]
   
Lynx の開発履歴

   Lynx はカンサス大学のキャンパス情報システムを構築するための努力の成果
   から生まれました。最初期のバージョンの Lynx は curses-oriented なディ
   スプレイデバイスを通じてマルチユーザ(Unix や VMS)システムに接続された
   ユーザのためのユーザフレンドリな,分散ハイパーテキストインターフェース
   を提供しました。独自のハイパーテキスト形式がローカルファイルとリモート
   Gopher サーバ上のファイルをリンクするハイパーテキストをサポートするた
   めに開発されました。分散ファイルサービスのために Gopher サーバを用いる
   ことが幅広いプラットフォーム(Unix, VMS, VM/CMS, および Macintosh)からの
   情報を公表する情報提供者を可能にしました。 加えて,Lynx は,補助的な能
   力のみでしたが,最もユーザフレンドリな Gopher クライアントになりました
   。
   
   この分散アプローチは提供者が情報の完全な管理を保てるようにしました が,
   ある意味で利用者と提供者の間の意思の疎通をより困難にしました。カン サス
   州立大学の Neal Erdwien の導きに従い,Lynx のハイパーテキスト形式 はそ
   れぞれのファイルの所有者の情報を含んだリンクを含むように拡張されま した
   。この情報は Lynx クライアントを実行する利用者が提供者に e-mail で コメ
   ントや意見を送ることを可能にしました。
   
   この初期のバージョンの Lynx はリモートシステム上で実行するプログラ ムへ
   のハイパーテキストリンクをサポートするように拡張されました。それは
   Telnet コネクションを開くことはもちろん,プログラムを rexec, inetd あ
   るいは直接 socket 接続して実行することも含みました。これらの能力は利用
   者がデータベースや特定のプログラムインターフェースにアクセスすることを
   可能にすることが含まれていました。
   
   次のバージョンの Lynx は完全な WWW サーバのリストにアクセスできるよ う
   に,Lynx 独自のフォーマットより,HTML でハイパーテキストを構築するた め
   のオプションとともに World Wide Web ライブラリを統合しました。HTML は非
   常によく用いられるようになり,独自のフォーマットは徐々に廃止されま した
   。WWW ライブラリを付加して,Lynx は,curses 環境で提供される表示能 力に
   より制限される以外は,完全な仕様の WWW クライアントになりました。
   
   Lynx はカンサス大学の Academic Computing Services の Lou Montulli,
   Charles Rezac および Michael Grobe によって設計されました。Lynx は Lou
   Montulli によって実装され,Garrett Arch Blythe と Craig Lavender によっ
   て維持されました。
   
   Foteos Macrides と lynx-dev リストのメンバー は1994年5月の v2.3 のリリ
   ースから Lynx を開発サポートしています。 Lynx2-3FM のコードセットは
   v2.4 として1995年6月にリリースされました。 Lynx2-4FM のコードセットは
   v2.5 として1996年5月にリリースされました。 Lynx2-5FM のコードセットは
   v2.6 として1996年9月にリリースされました。
   
   Lynx はさまざまなソースからのコードを統合しています。最初期のバージョ
   ンの Lynx は Saskatchewan 大学の Computing Services の Earl Fogel から
   のコードを含んでいます。彼は Unix 環境で HYPERREZを実装しました。これ
   らのバージョンはミネソタ大学で開発された Unix の Gopher クライアントか
   らライブラリを取り込んでおり,後のバージョンの Lynx は Tim Berners-Lee
   (ら)と WWW community によって開発された WWW クライアントライブラリコー
   ドによっています。
   
   最新のバージョンの Lynx を得るための情報は Lynx links を通じて得ること
   ができます。
   
   [目次へ]