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                                SHARP

                        カラーイメージスキャナ

                       JX-250/JX-350

                           ソフトウェア説明書



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          目次

                 1. はじめに
                 2. 接続
                 3. インストール
                 4. 起動のしかた
                 5. 終了のしかた 
                 6. 基本的な操作と画面構成
                 7. メニュー画面
                 8. 環境設定画面
                 9. 画像画面
                10. ファイル操作画面
                11. 手順例
                12. マチエール
                13. 異常時の対処法
                14. その他
                15. 連絡先


━
○ 1. はじめに ___________________________________________________________
 
  本ソフトをお買い上げいただき誠にありがとうございます。本マニュアルでは、

 SHARP のスキャナ JX-250 シリーズを SHARP X680x0 シリーズに接続する場合の

注意及び本ソフト(S_TOOL25.x)の説明のみをしています。JX-250 本体の注意事

項、設置場所、付属品、各部の説明などは、JX-250 本体付属の取扱説明書をご覧

下さい。


━
○ 2. 接続 _______________________________________________________________

  まず、本ソフトを使用するために、各装置を接続します。

  JX-250 は SCSI 接続のため、ご使用の機種が X680x0 シリーズの 初代、ACE、

PRO、EXPERT、PRO2、EXPERT2 の場合、SCSI ボード(CZ-6BS1 相当品 or Mach2)

が必要です。ハードディスクコネクタ(SASI コネクタ)での使用は保証できませ

ん。

  接続する際は、JX-250 本体や、X680x0 本体など、SCSI 装置すべての電源を切っ

て下さい。電源を投入したまま接続作業を行うと、装置を損傷する可能性がありま

す。

  まず、JX-250 の SCSI-ID を設定します。出荷時設定は SCSI-ID = 4 になって

います。SCSI-ID 番号は他の SCSI 装置(含 X680x0。X680x0 は普通 SCSI-ID 7 

です)と重ならないように設定する必要があります。JX-250 背面の設定スイッチ

で設定してください。

  接続は、X680x0 と JX-250 の SCSI コネクタ間を、SCSI インタフェース・ケー

ブルで繋ぐだけです。JX-250 の SCSI コネクタは背面に二つあります。フルピッ

チ50ピンとハーフピッチ50ピン(Mach-2 や NEC PC-98 シリーズ等で使われている

ハーフピッチとは異なり、「櫛形」とか「ハイピッチ」とか呼ばれているものが採

用されています。ご注意下さい)、形状が違うだけですので、変換コネクタを使う

など、お持ちの環境、ケーブルに応じて、いずれかのコネクタに接続してください。

JX-250 が SCSI 接続の終端になる場合のみ、JX-250 背面にある設定スイッチの番

号 4 を ON(出荷時設定)にしてください。JX-250 に続いて SCSI 装置を接続す

る場合は OFF にしてください。

  JX-250 付属の取扱説明書の「コンピュータのとの接続」の項も必ずご覧くださ

い。


━
○ 3. インストール _______________________________________________________

  「JX SCANNER TOOL DISK」から起動することで本ソフトを使用することができま

すが、より便利に活用するために、お持ちの環境にインストールすることをおすす

めします。

  尚、システム環境は Human68k ver3.00 以上が必要です。また、フリーメモリ容

量2Mバイト以上必要です。フリーメモリ容量が大きいほど大きな画像を取り込む

ことができます。

  インストールは、「JX SCANNER TOOL DISK」の \JX のディレクトリの中から以

下のファイルをパスの通ったディレクトリにコピーするだけです(パスが通ってな

くとも、本ソフト実行時に本ソフトのあるディレクトリをカレントにして実行すれ

ば問題ありません)。


                S_TOOL25.x      プログラムファイル
                S_TOOL25.CNF    環境設定保存ファイル


  S_TOOL25.CNF は本ソフト終了時に作成されますので、コピーしなくても構いま

せん。

  また、JPEG 型式の画像ファイルを扱う場合、「JX SCANNER TOOL DISK」に同梱

されている FSW(フリーソフトウェア)の dj.x , ej.x ,(設定によって)jpeged.r 

が必要になります(作者の許可を得て「JX SCANNER TOOL DISK」に転載させて頂き

ました)。これらのファイルもパスの通ったディレクトリにコピーしておいてくだ

さい(本ソフトと同じディレクトリにおいておくだけではだめです)。また、dj.x ,

ej.x はディスクをテンポラリとして多用します。扱う画像サイズ 縦dot数×横dot

数×3byte を必要とします。その大きな空きのあるディスク(ディレクトリ)を

指定しておく必要があります。指定方法は3つあります。以下優先順です。


        ・本ソフト起動後、ファイル操作画面で設定する。
        ・環境変数`jxtemp'に設定しておく。
        ・環境変数`temp'に設定しておく。


  まったく設定されていない場合、本ソフトの実行ファイルのあるディレクトリが

テンポラリとして使われます。


━
○ 4. 起動のしかた _______________________________________________________

  JX-250 と正しく繋がっていることを確認してください。本ソフトの場合、JX-250

は使う時に電源を入れれば良いようになっていますが、JX-250 のウォームアップ

時間が約4分となっています(JX-250 の取扱説明書参照)ので、あらかじめ電源

を入れておくことをおすすめします。

  X680x0 を「JX SCANNER TOOL DISK」から起動した場合、「画像入力ツールを起

動」をマウスクリックすることで本ソフトを起動することができます。自分の環境

で X680x0 を起動している場合は、「JX SCANNER TOOL DISK」のドライブにカレン

トにして、S_TOOL25.x を実行してください。また、インストールしてある場合、


        > S_TOOL25.x


で起動できます。SX-WINDOW からは S_TOOL25.x をダブルクリックすることで実行

できます。但し、本ソフトは各種画像記憶、変換用ワークの為に多量のメモリを必

要としますので、残りメモリ容量にご注意下さい。

  環境ファイル、S_TOOL25.CNF は本ソフト終了時、選択している設定によって書

き替えられる可能性がありますので、FD の場合、プロテクトシールを張らないよ

う、お願いします。


  本ソフトは、起動後に設定出来ないモードなどをスイッチの指定により設定する

ことができます。

        [使用法] S_TOOL25.x [switch]

            [switch]

                -V ・・・・・・・・・・・・ MATIER の仮想画面に読み込む。環境変数`MATIER'
                                の設定が必要です。

                -C ・・・・・・・・・・・・ 起動時、G-RAM の画像をスキャン画像とし、
                                終了時、スキャン画像を表示する。

                -I[n] ・・・・・・・・・ JX250 の接続している SCSI-ID を指定。

                -F[cnfname] ・・・ 環境ファイル名を指定。指定がない場合
                                S_TOOL25.x と同じディレクトリの S_TOOL25.CNF
                                を使用する。

  本ソフトを実行する時、

        > S_TOOL25.x -C

というように実行ファイル名に続いてスイッチを書きます。例えば、環境ファイル

名を指定する場合、

        > S_TOOLS25.x -Fa:\T2PE\JX250.CNF

のように書きます。同時に複数書くこともできます。

        > S_TOOLS25.x -C -Fa:\T2PE\JX250.CNF


  起動すると、以下のようなメニュー画面がでます。


                      [  ]<>  ┌────────────┐  JX
∧┌─────────────┐│ 原点X     原点Y      │    250
‖│                          ││ [  ]<>   [  ]<>    │
‖│                          ││ 幅           高さ      │  満開製作所
‖│                          ││ [  ]<>   [  ]<>    │
‖│                          ││ 縦横比─────┐単位 │
‖│                          ││ [  ]   X[  ]<>│[DOT]│[画像][記録]
‖│                          ││        Y[  ]<>│[mm ]│
‖│                          ││ [DOT]  X[  ]<>│[inc]│[環境][終了]
‖│                          ││ [DPI]  Y[  ]<>└── │
‖│                          │└────────────┘
‖│                          │[  プリスキャン  ] [    スキャン    ]
‖│                          │┌───────────────────┐
‖│                          ││[ カラー ]   濃度補正                    │
‖│                          ││[白 黒]         [   0]<>=====|===== │
‖│                          ││          明度補正                    │
‖│                          ││[24bit]       R[   0]<>=|========= │
‖│                          ││[多 値]       G[   0]<>=|========= │
‖│                          ││[二 値]       B[   0]<>=|========= │
‖│                          ││┌───┐γ補正                      │
‖│                          │││      │    R[1.00]<>==|======== │
‖│                          │││      │    G[1.00]<>==|======== │
‖│                          │││      │    B[1.00]<>==|======== │
‖│                          ││└───┘         ALL<>=========== │
‖│                          ││          しきい値                    │
‖│                          ││[  縦 ]       R[    ]<>=========== │
‖│                          ││[  横 ]       G[    ]<>=========== │
‖│                          ││              B[    ]<>=========== │
‖│                          ││[ポ ジ]    ドロップアウトカラー               │
∨└─────────────┘│[ネ ガ]       [なし][ R ][ G ][ B ]│
   <=========================>└───────────────────┘


  JX-250 の SCSI-ID は基本的に自動検索により確認しますので、設定する必要は

ありません。本ソフトが対応できるスキャナを複数繋いでいる場合、SCSI-ID の若

いスキャナが自動的に対象になります。これを変更するには、本ソフト起動時、ス

イッチ `I' により指定するか、本ソフト起動後、環境設定画面により変更してく

ださい。
                                        補:本ソフトは、現在、SHARP JX-250
                                        シリーズにしか対応しておりません。


━
○ 5. 終了のしかた _______________________________________________________

  メニュー画面の右上の青ボタンの「終了」をクリックします。確認ダイアログが

出ますので、ここで「いいえ」をクリックするとメニュー画面に戻ります。

  「はい」をクリックすると次に、現在の環境を記録するか聞いてきます。ここで

「はい」をクリックすると現在の設定や数値やモードがファイルに記録され、ソフ

トを終了します。「いいえ」を選ぶと、環境ファイルを書き出さずに終了します。

  環境の記録は、デフォルトの設定では S_TOOL25.CNF に、-F で環境ファイルを

指定している場合は、そのファイルに記録されます。環境を記録すると、次回に起

動する時、同じ状態で作業が再開できます。


━
○ 6. 基本的な操作と画面構成 _____________________________________________

  本ソフトの基本的な操作と使用する用語は以下の通りです。操作は基本的にマウ

スで行います。パラメータ(数値入力、ファイル名や JPEG セーブのオプション)

設定はキーボードを使用します。パラメータ設定以外にもキーボードを使用できる

ところがあります。確認メッセージの際に [リターン]キーで確認(はい)に、画像画

面、ファイル操作画面では [S] キーでアスペクト比を変更できます。


  ・マウスポインタ

        マウスの動きに合わせて移動するマークを指します。場所(枠サイズ上な

        ど)ではマーク形状が変化します。

  ・ポイント

        マウスポインタをある位置に合わせることを意味します。

  ・プレス

        ボタンを押し続けることを意味します。

  ・クリック

        ボタンを1回押し離すことを意味します。「左クリック」と書かれていた

        らマウスの左ボタンを一度押し離す操作を指します。

  ・ドラック

        マウスボタンを押しながらマウスを移動する操作のことです。「右ドラッ

        ク」と書かれた場合、右ボタンを押しながらマウスを移動する操作を指し

        ます。

  ・実行ボタン

        機能を実行する時に左クリックします。左プレスしているとボタンの色が

        反転します。

  ・選択ボタン

        複数の項目から1つの項目を選択する時に使用します。選択されている項

        目は白く、字も濃い黒になっています。

  ・パラメータ

        数値や文字列を設定、表示する部分です。数値のフィールドの場合、数値

        の書かれている部分の他に左右の矢印ボタンやバーがある場合があります。

        パラメータの設定は、数字フィールドを左クリックしキーボードから直接

        数値を入力するか、左右の矢印ボタンを左クリックで変更したり、バーを

        左ドラックで変更します。バーによる変更では微調整ができないことがあ

        ります。

  ・画像ウィンドウ

        取り込む画像を表示している部分です。プリスキャン画像とスキャン画像

        の二種類があります。

  ・枠

        画像ウィンドウの上にあります。プリスキャン画像の場合読取範囲を、記

        録画面の場合セーブ(保存)範囲を指定する四角形を指します。この枠は

        左上の原点X、Y、幅、高さ、のパラメータを設定するか、マウスポイ

        ンタで直接左ドラックで移動、あるいはサイズ変更ができます。

            *マウスでの枠操作

                ●枠の移動…枠内をポイントし左ドラックしてマウスを動かすと
                移動できます。枠内をポイントしている場合、十字形状にマウス
                ポインタが変わります。

                ●枠サイズの変更…枠の1辺(あるいは角)を左ドラックすると
                枠サイズが変更できます。枠の1辺(あるいは角)にポイントし
                ているとマウスポインタの形状が変わります。

                ●枠の新規設定…枠の外側をポイントし左ドラックすることで枠
                を新規に設定できます。あるいは、[SHIFT] キーを押しながら左
                ドラックすることでも可能です(枠の位置に関係無く新規に設定
                できます)。

                                        補:左ドラック中に、右クリック(左
                                        ボタンは離さない)することでキャン
                                        セル(移動前のサイズ(位置)に戻す)
                                        できます。

  ・スクロールバー

        倍率によっては、画像が画像ウィンドウに入りきらない場合があります。

        その場合、スクロールバーを使って画像の表示範囲を移動することができ

        ます。左右(上下)にある矢印ボタンを左クリックすることで移動できま

        す。また、スクロールバーの白い部分を左ドラックすることでも移動でき
                                  ・
        ます。画像ウィンドウ内で、右ドラックすることでも移動できます。この

        時、マウスポインタが手のひら状にかわります(画像画面の時はこの右ド

        ラックでの方法以外で表示範囲の移動はできません)。


━
○ 7. メニュー画面 _______________________________________________________

  本ソフトを起動するとこの画面になります。


                      [  ]<>  ┌────────────┐  JX
∧┌─────────────┐│ 原点X      原点Y     │    250
‖│                          ││ [  ]<>    [  ]<>   │
‖│                          ││ 幅          高さ       │  満開製作所
‖│                          ││ [  ]<>    [  ]<>   │
‖│                          ││ 縦横比─────┐単位 │
‖│                          ││ [  ]   X[  ]<>│[DOT]│[画像][記録]
‖│                          ││        Y[  ]<>│[mm ]│
‖│                          ││ [DOT]  X[  ]<>│[inc]│[環境][終了]
‖│                          ││ [DPI]  Y[  ]<>└── │
‖│                          │└────────────┘
‖│                          │[  プリスキャン  ] [    スキャン    ]
‖│                          │┌───────────────────┐
‖│                          ││[ カラー ]   濃度補正                    │
‖│                          ││[白 黒]         [   0]<>=====|===== │
‖│                          ││          明度補正                    │
‖│                          ││[24bit]       R[   0]<>=|========= │
‖│                          ││[多 値]       G[   0]<>=|========= │
‖│                          ││[二 値]       B[   0]<>=|========= │
‖│                          ││┌───┐γ補正                      │
‖│                          │││      │    R[1.00]<>==|======== │
‖│                          │││      │    G[1.00]<>==|======== │
‖│                          │││      │    B[1.00]<>==|======== │
‖│                          ││└───┘         ALL<>=========== │
‖│                          ││          しきい値                    │
‖│                          ││[  縦 ]       R[    ]<>=========== │
‖│                          ││[  横 ]       G[    ]<>=========== │
‖│                          ││              B[    ]<>=========== │
‖│                          ││[ポ ジ]    ドロップアウトカラー               │
∨└─────────────┘│[ネ ガ]       [なし][ R ][ G ][ B ]│
   <=========================>└───────────────────┘


    画面選択ボタン

        画像    スキャン画像表示画面になります。スキャン画像に対しフィルタ

                をかけることもできます。

        記録    画像データのセーブ(保存)、ロード(呼出)画面になります。

        環境    環境設定画面になります。

        終了    本ソフトを終了します。


    実行ボタン

        プリスキャン 読取可能範囲全体を高速に取り込み、表示します。

        スキャン    設定した読取範囲を指定した大きさで取り込みます。


    DPI(解像度)・DOT(ドット数)

        DPI     解像度を指定して取り込む時に設定します。解像度優先状態にな

                り、プリスキャン画面の読取範囲や DOT 数を変えても、読取解

                像度は基本的に固定され、DOT 数、読取範囲が変化します。ただ

                し、DOT 数、読取範囲が設定可能範囲外になる場合、 DPI 値が

                変わることがあります。

                JX-250 の解像度は最低 30 DPI、最大 1600 DPI ですが、本ソフ

                トではソフト的に 15 DPI まで可能にしています。

        DOT     取り込み後のサイズ(DOT 数)が決まっている時、指定します。

                DOT 優先状態になり、プリスキャン画面の読取範囲や DPI を変

                えても、DOT 値は固定されます。ただし、DPI 数、読取範囲が設

                定可能範囲外になる場合、 DOT 値が変わることがあります。


    原点・読取範囲

        原点X  読取原点のX座標の設定値を表示します。

        原点Y  読取原点のY座標の設定値を表示します。

        幅      読取範囲幅の設定値を表示します。JX-250 の読取最大幅は 1021
                です。原点X+幅 が 1021 を超えることはできません。

        高さ    読取範囲の高さの設定値を表示します。JX-250 の読取最大高さ
                は 1406 です。原点Y+高さ が 1406 を超えることはできません。

        縦横比  縦横比を表示します。


    カラー・白黒

        カラー  カラーで取り込む時に選択します。

        白黒    モノクロ(単色)で取り込む時に選択します。


    24bit・多値・二値

        24bit   24bit フルカラー、あるいは 256段階モノクロ多階調で取り込む

                時選択します。

        多値    65536色、あるいは 32段階モノクロ多階調で取り込む時に選択し

                ます。

        二値    二階調モードで取り込む時選択します。

                                        補:多階調で取り込み、フィルタを使っ
                                        て二階にするほうがきれいに取り込めま
                                        す。


                カラー・白黒と24bit・多値・二値の設定の関係は以下

                の通りです。

                ┌──────┬───────┬───────┐
                │     \     │    カラー    │     白黒     │
                ├──────┼───────┼───────┤
                │    24bit   │  24bitカラー │ 256階調モノクロ  │
                │            │  <24bitColor>│ <24bitGray>  │
                ├──────┼───────┼───────┤
                │    多値    │ 65536色カラー│  32階調モノクロ  │
                │            │  <65536Color>│ <65536Color> │
                ├──────┼───────┼───────┤
                │    二値    │ デジタル8色 │  白黒の2色  │
                │            │  <65536Color>│ <65536Color> │
                └──────┴───────┴───────┘

                < > の中はスキャン画像モードです。この画像モードは

                一度取り込んだ画像についてはフィルタをかけても変更

                されません。

                画面モードはファイル操作画面の左上で確認することが

                できます。

                尚、<24bitColor>:<65536Color>:<24bitGray> = 3:2:1

                のように必要メモリがモードによって異なります。


    縦・横

        縦      画像を縦方向に取り込みます。

        横      画像を横方向に取り込みます。

                                        補:[縦][横]を切り換えると DOT の
                                         X , Y 値が入れ替わります。[3:2]モ
                                        ードの場合、値が補正されます。


    ポジ・ネガ

        ポジ    反射原稿とポジフィルムを取り込む時に選択します。

        ネガ    オプションの透過原稿読取ユニットでネガフィルムを取り込み、

                ポジに変換する時に使います。現在の本ソフトは透過原稿読取ユ

                ニットに対応していないので、単純な反転処理を行うだけです。


    濃度補正

        取り込み画像の明るさを設定します。取り込む原稿の明るさにより、設定

        してください。数値が大きくなれば明るく取り込まれます。


    明度補正

        濃度補正は、取り込む画像の明るさを補正するのに対し、明度補正は、光

        源の各色の光源を -40〜1000 の範囲で設定します。透過原稿取り込みに

        効果が発揮されます。各色毎に設定できます。

                                        補:数値が大きくなるに従い、画像は
                                        明るくなり取り込み動作は遅くなりま
                                        す。


    γ補正(ガンマ補正)

        ユーザー独自のγ補正カーブをR(赤)、G(緑)、B(青)、BW(白黒)

        の各成分別に 0.10 〜 9.99 の範囲で設定できます。

                        X = 取り込みデータ
                        Y = 出力データ

        の時、

                        Y = X^(1/γ値)

        と補正されます。


    しきい値

        取り込みデータを2値化する時のしきい値を各成分別に設定します。[二値]

        の時のみ有効です。


    ドロップアウトカラー

        白黒モードの時有効です。指定された色がフィルターをかけたように薄く

        消えたようになります。例えば、青色のチェック用の線が書き込まれてい

        る原稿を、ドロップアウトカラーBを指定して取り込むと青の線が薄く消

        えたようになります。



  尚、これらのパラメータはプリスキャン、スキャンの時に参照されます。プリス

キャン、スキャン後にいじっても画像は変化しません。パラメータ変更後、プリス

キャン、スキャンしてください。


━
○ 8. 環境設定画面 _______________________________________________________

  メニュー画面の画面選択ボタンの「環境」をクリックすることで、この環境設定

画面になります。変わるのは右上だけで他はメニュー画面と同じです。ただし、

環境画面を終了するまでマウスの移動範囲が制限されます。


                ┌────────────────┐
                │ アスペクト比      [ 3:2 ][ 1:1 ] │
                │ プリスキャン画像   [きれい][ 速い ] │
                │ スキャン画像  [きれい][ 速い ] │
                │ jpeged        [ 使用 ][しない] │
                │ 減色方法      [中間調][切捨て] └──────┐
                │ 記録範囲変更  [スキャンサイ][ 手動 ]               │
                │                                  ┌──┐    │
                │                                  │戻る│    │
                │ スキャナ SCSI-ID  [      ] < >     └──┘    │
                └───────────────────────┘


  「戻る」を左クリックするまでマウスポインタの移動範囲は制限されます。設定

後「戻る」を左クリックすることで、メニュー画面に戻ります。


    アスペクト比

        3:2     アスペクト比(ドット縦横比)を X680x0 特有のものにします。

                画像画面や記録画面で表示(ドット比)が変わります。また、画

                像読込方向(縦・横)を変えるとき影響がでます。

        1:1     アスペクト比を1:1にします。

                                        補:画像画面、ファイル操作画面では
                                        [S] キーでアスペクト比を変更できま
                                        す。


    プリスキャン画像

        きれい  プリスキャン画像を極力きれいに再現します。取り込み自体の速

                度は変わりません。

        速い    プリスキャンの画像を高速に表示します。取り込み画像を多少間

                引いているので斜線が荒くなります。


    スキャン画像

        きれい  スキャナの読取ヘッドを停止して取り込みを行います。時間はか

                かりますが、色ずれの少ない取り込みができます。

        速い    スキャナの読取ヘッドを走査しながら取り込みを行います。

                                        補:取り込み原稿が印刷物の場合、網
                                        版の解像度との兼ね合いでモアレが出
                                        る場合があります。その場合「きれい」
                                        を選んでみてください。


    jpeged

        使用する 65536Color 画像をセーブ(保存)、ロード(呼出)する際、

                jpeged.r を使用するようにします。ej.x , dj.x に比べ多少画

                質は落ちますが、高速に変換できます。また、テンポラリファイ

                ルも必要としないので、ディスクの空き容量がない場合や、MPU

                速度の遅い環境の場合設定するといいでしょう。

                ただし、こちらの設定でも 24bitColor画像は ej.x , dj.x を使

                用します。

        しない  JPEG のセーブ(保存)、ロード(呼出)は 65536Color 、24bit

                Color に限らず、ej.x , dj.x で行います。


    減色方法

        中間調  スキャナの取り込みデータは 24bitColor です。それを X680x0

                の 65536Color(15bitColor)に変換するとき、中間調を使って

                表現することを指定します。中間調は編み目状に色を組み合わせ

                て表現するのでフィルタ(画像画面の項、参照)をかけると荒が

                目立つ可能性があります。スキャナからの取り込み時の他、JPEG

                ファイルや RGB ファイルをディスクから読み込んで表示する時

                にもこの設定が有効になります。

        切り捨て 24bitColor から単純に下位 3bit を切り捨てて減色します。


    SAVE 枠変更

        スキャンサイズ スキャンした時、記録画面の枠(記録範囲)をスキャンサイズ

                に変更します。

        手動    記録画面で変更しない限り前の記録画面の枠サイズを保持します。

                ただし、枠サイズがスキャン画像サイズを越えた場合、記録画面

                の枠が変更されます。


    スキャナ SCSI-ID

        スキャナ(JX-250)の SCSI-ID を指定します。矢印ボタンのみで変更で

        きます。スキャナを複数繋いでいる場合以外、普通はいじる必要はありま

        せん。


━
○ 9. 画像画面 ___________________________________________________________

  メニュー画面の「スキャン」をクリックして取り込みが終わった後か、画面選択

ボタンの「画像」をクリックすることで、この画像画面になります。この画像画面

では、取り込んだスキャン画像を確認したりフィルタをかけることができます。画

面一杯に画像が表示され、その上に以下のようなパネルがあります。このパネルは

マウスポインタの位置に応じて、画面の四箇所を自動的に動き回ります。


                ┌─────────┐
                │ [ 二値 ]  [ x 4 ]│
                │ [ グレイ ]  [ x 2 ]│
                │ [平滑化]  [ x 1 ]│
                │ [メディアン]  [ 1/2 ]│
                │ [鮮鋭化]  [ 1/4 ]│
                │           [ 1/8 ]│
                │                  │
                │          ┌──┐│
                │          │戻る││
                │          └──┘│
                └─────────┘


  「戻る」を左クリックすることで、メニュー画面に戻ります。

  スキャン画像はサイズと倍率によって画像画面からはみ出している場合がありま

す。その場合、右ドラックすることで画像画面の表示範囲を変更することができま

す。この時、マウスポインタが手のひら状にかわります。

  各フィルタのボタンを押すと、画像画面がそのフィルタをかけた状態になり、パ

ネルが切り替わります(右クリックすることで画面の書き替えをキャンセルするこ

ともできます)。この時点で「戻る」をボタンを押すことでフィルタをかけていな

い元の画像に戻ります。パラメータのあるフィルタはパラメータを変更するごとに

画面が変わります(パラメータがない場合、-NON- になっています)。そして「決

定」ボタンを左クリックすると、スキャン画像にそのフィルタをかけることになり

ます。画像を元の状態に戻すことはできません。


                                ┌───────────┐
                                │                      │
                                │ [    ]<>=====|==== │
                                │                      │
                                │        ┌──┬──┐│
                                │        │決定│戻る││
                                │        └──┴──┘│
                                └───────────┘


    フィルタ(左のボタン列)

        二値    単純二値化のフィルタです。パラメータはしきい値です。画素が

                その値に満たない場合、0(黒)になります。 しきい値の範囲

                は 24bitColor 画像の場合、0〜255 、65536Color 画像の場合、

                0〜31 です。このフィルタを使う前に、グレイスケール化してお

                いたほうが、きれいに二値化できます。

                絵の原画などは「白黒」「二値」で読み込まず、「白黒」「24bit」

                で読み込み、このフィルタ使ったほうがきれいに読み込めます。

        グレイスケール グレイスケール化のフィルタです。パラメータは 0〜31 で、グ

                レイスケールにする際のグリーンとブルーの比重の割合を調整で

                きます。

        平滑化  平滑化するフィルタです。いわゆるぼかしです。画像のノイズ軽

                減目的で使用できます。パラメータはぼかし度で、0〜31 です。

                小さいほうがぼけます。

        メディアン  ぼかしフィルタの一種です。このフィルタは突発的なノイズを除

                去軽減するのに有効です。パラメータはありません。

        鮮鋭化  鮮鋭化するフィルタです。ボカしと対になるものです。画像の細

                部をくっきりさせるフィルタなので、ノイズもくっきりしてしま

                いますので、先にボカしフィルタでノイズを軽減しておくのがい

                いでしょう。パラメータはありません。


    倍率(右のボタン列)

        x4
        x2
        x1      スキャン画像をその倍率で表示します。
        1/2
        1/4
        1/8


━
○ 10. ファイル操作画面 __________________________________________________

  メニュー画面の「記録」をクリックすることで、このファイル操作画面になりま

す。この画面では、取り込んだスキャン画像をファイルに記録したり、画像ファイ

ルを呼び出して表示したりします。記録できるのはスキャン画像のみでプリスキャ

ン画像は対象外です。


                      [  ]<>        ┌────────────┐
∧┌────────────────┐│ 原点X      原点Y     │50
‖│                                ││ [  ]<>    [  ]<>   │
‖│                                ││ 幅          高さ       │製作所
‖│                                ││ [  ]<>    [  ]<>   └───┐
‖│                                ││┌───┐ ┌───┐   ┌──┐│
‖│                                │││セーブ│ │ロード│   │戻る││
‖│                                ││└───┘ └───┘   └──┘│
‖│                                ││ [CUT][IPX][PIC][GLM][JPG][RGB] │
‖│                                ││                     [par]      │
‖│                                ││[______________]│
‖│                                ││                                │
‖│                                ││ <>[A:][                    ] │
‖│                                ││┌─────────────┐  │
‖│                                │││                          │∧│
‖│                                │││                          │∧│
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │∧│
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │∨│
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │  │
‖│                                │││                          │∨│
‖│                                │││                          │∨│
‖│                                ││└─────────────┘  │
∨└────────────────┘│                     [DEL]      │
   <=========================>      └────────────────┘


    原点・記録範囲

        原点X  記録原点のX座標の設定値を表示します。

        原点Y  記録原点のY座標の設定値を表示します。

        幅      記録範囲幅の設定値を表示します。

        高さ    記録範囲の高さの設定値を表示します。


    実行ボタン

        セーブ  指定されたファイル名・指定フォーマットで、画像を記録します。

        ロード  指定されたファイルを呼び出します。呼び出した画像はスキャン

                した画像と同じようにフィルタをかけたり記録したりできます。

                呼出時、メニュー画面の「24bit・多値・二値」の設定によって

                呼び出した画像モードが違ってきます(JPEG は設定によっては

                使用するローダーも違ってきます)。また、「24bit」の設定の

                時、色情報量の足りない画像を取り込んだ場合単純変換されて取

                り込まれます(PIC ロードだけは、65536Color 画像にモードを

                変えて読み込みます)。


    画像フォーマット

        CUT     拡張子は .CUT です。FSW の CRAYON や T2PE 、DSHELL で扱っ

                ている二値画像の圧縮フォーマットです。セーブする際、スキャ

                ン画像をフィルタで二値化しておいてください。

        IPX     拡張子は .IPX です。HAL研のハンディスキャナ付属ソフトや 

                T2PE で扱っている、256階調グレイスケール画像のフォーマット

                です。セーブする際、スキャン画像をフィルタでグレイスケール

                化しておいてください。尚、65536Color 画像を IPX フォーマッ

                トでセーブすると 32 段階になっています(8 の倍数で作られる)。

        PIC     拡張子は .PIC です。セーブは 32768 色で行われます。24bitColor 

                の画像は単純に減色(下位 3bit を切り捨て)してセーブされま

                す。つまり、画面で見たままの状態で、記録されます。環境画面

                の「中間調・切り捨て」の設定は関係ありません。ロードは取り

                込むとメニュー画面の「24bit・多値・二値」の設定に関係無く、

                65536Color 画面モード になります。

        GLM     拡張子は .GLM です。主に SX-WINDOW で使われる画像フォーマッ

                トです。65536色でセーブされます。24bitColor の画像は単純に

                減色(下位 3bit を切り捨て)して記録されます。環境画面の

                「中間調・切り捨て」の設定は関係ありません。

        JPEG    拡張子は .JPG です。離散余弦変換による画像圧縮フォーマット

                です。セーブ、ロードとも外部プログラムを使用します。ロード

                は dj.x 、セーブは ej.x を使用します。環境画面で jpeged を

                使用にしている場合で、65536Color 画像なら、jpeged を使用す

                ることになります。dj.x , ej.x はディスクをテンポラリとして

                多用します。扱う画像サイズ 縦dot数×横dot数×3byte の容量

                を必要とします。この容量以上の空きのあるディスク(ディレク

                トリ)を指定しておく必要があります。指定方法は3つあります。

                以下優先順です。

                        ・ファイル操作画面で設定する。
                        ・環境変数`jxtemp'に設定しておく。
                        ・環境変数`temp'に設定しておく。

                  どれも設定がない場合、本ソフトの実行ファイルのあるディレ

                クトリがテンポラリとして使われます。

                  [JPEG] のボタンの下の [PARA.] ボタンは、ej.x , jpeged.r 

                のセーブ時のスイッチや、ej.x , dj.x のテンポラリ先を設定す

                ることができます。

        RGB     拡張子は .RGB です。セーブの時、RGB ファイルと同時に同名で

                拡張子だけが .IPR のファイルも作られます。24bitColor で記

                録できます。Windows や MATIER で扱うことができる画像フォー

                マットです。


    対象ファイル名

        セーブ、ロード(消去)するファイル名を入力します。下のファイル一覧

        のファイルをクリックすることで、ここにファイル名が設定されます。ま

        た、ここの対象ファイル名の場所を左クリックすることでキーボードから

        入力できます。

        拡張子は画像フォーマットの選択により自動に付加されます。


    カレントディレクトリ

        現在のカレントドライブ、ディレクトリを表示しています。矢印ボタンで

        ドライブの変更ができます。ディレクトリの移動はファイル一覧でディレ

        クトリ名を左クリックすることで行えます。


    ファイル一覧

        現在のカレントドライブ、カレントディレクトリの現在の画像フォーマッ

        トの拡張子のファイルとディレクトリを一覧します。


    DEL

        このボタンをクリックすると対象ファイル名のファイルを消去することが

        できます。


━
○ 11. 手順例 ____________________________________________________________

  手順例をあげておきます。

        ●本ソフトを起動する。                       → 3. インストール
                                                        4. 起動のしかた

          スキャナはウォームアップ時間が必要ですので(JX-250 の場合、約四

        分)、本ソフトを起動する前に、極力スキャナの電源は入れておいてくだ

        さい。


        ●スキャナに取り込みたい原稿をセットする。

          原稿カバーを開き、取り込みたい面を下向きにし、セットしてください。

        そして原稿カバーを閉じてください。

          原稿が本など厚みのあるものは原稿カバーを水平に持ち上げ原稿を挟ん

        でください。新聞やポスターなど大きなものは原稿カバーを一度はずして

        から(上に上げるだけで簡単に取れます)原稿を置き、その上に原稿カバ

        ーをおいて取り込んでください。原稿カバーをおかないと、原稿台と原稿

        の間に隙間ができ、取り込み画像が黒くなったりします。


        ●プレスキャンを実行する。                   → 6. 基本的な操作と画面構成
                                                        7. メニュー画面

          メニュー画面で「プレスキャン」ボタンを押し、プレスキャンします。

        このプレスキャンは高速にスキャナの取り込み可能範囲全体を取り込み、

        確認するものです。濃度補正やγ補正など、各種パラメータ(画面の左下

        のパラメータ群)が反映された画像を表示しますので、各種パラメータの

        調整は、プリスキャンしながらするといいでしょう。


        ●スキャンしたい範囲を決める。               → 6. 基本的な操作と画面構成
                                                        7. メニュー画面

          プリスキャン画面の枠や取り込み DPI 、DOT を調整し、スキャンした

        い範囲と X680x0 のドット比(環境画面で設定します)、ドット数、向き

        を設定します。例えば、プリスキャン画面全体(約216.0mm x 297.1mm の

        原稿)を X680x0 の画面一杯(ドット比 3:2)に取り込みたい場合、

                DOT X = 247
                DOT Y = 512
                DPI X = 29.1
                DPI Y = 43.7

        となります。また、横向きにとるなら、縦・横の[横]を選択し、

                DOT X = 469
                DOT Y = 512
                DPI X = 60.1
                DPI Y = 40.1

        とすればほぼ画面一杯に取り込めます。


        ●スキャンを実行する。                       → 6. 画像画面

          メニュー画面のスキャンボタンを押します。画面が真っ黒になり、スキャ

        ンを開始します(右クリックで中止することができます)。取り込み終わ

        ると画像画面になります。倍率はスキャン画像の全体を表示できる倍率に

        なっています。もし、スキャン範囲やパラメータに問題があればメニュー

        画面に戻りパラメータを再度設定してスキャンし直してください。プリス

        キャンをしなくても問題ありません。この画像画面では、フィルタをかけ

        ることができます。


        ●画像を記録する。                          → 10. ファイル操作画面

          原稿の取り込みが終われば、メニュー画面から「記録」ボタンを押して、

        ファイル操作画面を呼び出します。この時、左側にスキャン画面が書かれ

        ています。このスキャン画面に書かれている枠がセーブする範囲です。セ

        ーブする範囲を調整し、フォーマットを選び、ファイル名を指定して「セ

        ーブ」ボタンを押せば画像をファイルに記録できます。


━
○ 12. マチエール ________________________________________________________

  マチエールの仮想画面に直接画像を取り込むことも可能です。まず、環境変数 

`MATIER'にマチエールの実行ファイル MAT.x のパスを指定して下さい。例えば、

f:\Graph\mat.x なら、

        set MATIER=f:\Graph

と設定しておいて下さい(AUTOEXEC.BAT に書いてもいいですし、マチエールを起

動するバッチファイルを用意されているならそのバッチファイル内に書いても構い

ません)。

  そして MAT.DEF(MAT.x と同じディレクトリにあるはずです)をテキストエディ

タで「#ファンクションキーコマンド」の部分に本ソフトの設定を行います。

  例えば、[ F8 ] キーを押したら本ソフトが起動するようにするなら、F8 のとこ

ろを

        EX)
                F8 = S_TOOL25 -V

と書き替えます。スイッチ -V は必ず付けて下さい。これで設定は終了です。

  マチエールを起動して仮想画面を用意して、指定したファンクションキー(上の

例の場合なら [ F8 ] )を押して下さい。本ソフトが起動してスキャンすることが

できます。ただし、取り込み画像サイズはマチエールで設定した仮想画面のサイズ

までです。本ソフトが起動する前のマチエールのエディット画面は保存されません

のでご注意ください。

  また、本ソフトを使用するとマチエールで 512x512 超の画像の JPEG セーブ、

ロードが可能になります。本ソフトを起動するとスキャン画像にマチエールのスキャ

ン画像が入っていますので、そのまま記録画面で JPEG セーブできます。

  ちなみに仮想画面を用意しなくても直接マチエールのエディット画面にスキャン

することもできます。仮想画面の時と同じ要領で環境変数など設定します。そして、

MAT.DEF の書き替えで、例えば、[ F7 ] を押したら本ソフトが起動するようにす

るなら、F7 のところを

        EX)
                F7 = S_TOOL25 -C

とします。-C は必ず設定して下さい。これで、エディット画面に取り込むことが

できます。ただし 512x512 の範囲までです(それ以上が必要な場合はマチエール

の仮想画面と -V スイッチを使用してください)。

  マチエール専用に環境ファイルを用意しておくなら MAT.DEF の設定でそれぞれ

に /F を設定しておくといいでしょう。

        EX)
                F7 = S_TOOL25 -V -Ff:\Graph\S_TOOL25.DEF


━
○ 13. 異常時の対処法 ____________________________________________________

  以下の場合は、ソフトの異常ではない可能性もありますので、問い合わせの前に

もう一度確認してください。また、ソフトの異常ではなくハードの異常の可能性も

ありますので、スキャナ付属の取扱説明書もよく読んでください。


・プリスキャンしても画像が取り込めない。

    ◇スキャナの読取ヘッド固定用ネジは、外していますか?

              →スキャナの電源を切り、読取ヘッド固定用ネジを外してください。

    ◇正しいケーブルを使っていますか?

              →SCSI ケーブルは SCSI 規格のものを使用してください。コネク
                タが確実に接続されていない可能性もあります。

    ◇SCSI ID は正しく設定されていますか?

              →他に接続されている SCSI 装置の SCSI ID とぶつからないよう
                に設定してください。

    ◇ターミネータの設定は正しいですか?

              →SCSI の最後にターミネータをつけてください。JX-250 が終端の
                場合、設定スイッチで設定してください。


・画面中央にエラーが表示される。

    ◇Human は ver 3.00 以上を使用していますか?

              → Human は ver 3.00 以上をお使いください。

    ◇SCSI はちゃんと使えるようになっていますか?

              → X680x0 が SCSI を使える状態にしてください。CONFIG.SYS に
                `SCSIDEV = OFF' の記述がある可能性があります。


・画像の端が取り込めない。

    ◇原稿がずれていませんか?

              →JX-250 は原稿台のガラス一杯に取り込めるわけではありません。
                微妙に隙間があるので端にぴったり合わせて原稿を置くと端のほ
                うが取り込めません。


・全体が明るく取り込まれる

    ◇ウォームアップ時間はありましたか?

              →JX-250 は電源を入れて直ぐは正しくきれいに取り込めません。
                電源を入れて4分ほどのウォームアップ時間をおいてください。

    ◇パラメータは合っていますか?

              →メニュー画面のパラメータ、特に明度補正、濃度補正の値を確認
                してください。


・全体が暗く取り込まれる

    ◇原稿カバーは閉じていますか?

              →原稿カバーを開けていると原稿が薄い場合、読込画像が暗くなり
                ます。必ず閉じてください(あるいは上に置く)。

    ◇パラメータは合っていますか?

              →メニュー画面のパラメータ、特に明度補正、濃度補正の値を確認
                してください。


・色ずれ・色むらがおこる。

    ◇原稿が浮き上がっていませんか?

              →でこぼになった紙など原稿台と原稿の間に隙間があると読込画像
                が変色することがあります。原稿カバーを軽く押さえるなどして
                隙間を極力無くしてください(原稿カバーを押さえる時、力を入
                れすぎて原稿台を割らないように注意してください)。

    ◇安定したところに置いていますか?

              →スキャナ本体を水平な場所に設置してください。取り込み中振動
                やショックを与えないようにしてください。


・赤一色など単色で取り込まれる。

    ◇パラメータはあっていますか?

              →RGBの一要素のみのパラメータが異常になっている可能性があり
                ます。

    ◇蛍光灯が切れていませんか?

              →蛍光灯が切れているかは、以下の実験で大体わかります。
                        ・本ソフトを起動。カラーを選び、明度補正のRGB、
                          それぞれを
                                1)R=1000 , G=-40 , B=-40
                                2)R=-40 , G=1000 , B=-40
                                3)R=-40 , G=-40 , B=1000
                          としてプリスキャンしてみてください。原稿カバーを
                          あけておき、光を見てください。1) の時、は赤っぽく、
                          2)の時は緑っぽく、3)の時は青っぼい光のはずです。
                          もし、そうでない場合、その色の蛍光灯が切れた可能
                          性が大です。シャープシステムサービス(株)、また
                          は、スキャナの販売店へ御連絡ください。


・取り込んだ画像に汚れが出たりボケてしまう。

    ◇原稿台が汚れていませんか?

              →原稿台のガラス面を掃除してください。


・ディスクに記録中に、「エラーが発生しました。ERR CODE= ???」と出た。

    ◇メモリが足りない可能性があります。

              →記録画像フォーマットによって多量のメモリを必要とするものが
                あります。セーブ(保存)の場合、65536Color なら GLM 型式、
                24bitColor なら RGB 型式で記録するとメモリを消費しません。
                本ツール終了後、他のツールで目的の画像型式にコンバートして
                ください。ERR CODE =  -8 等がこれに当たります。

    ◇セーブ(保存)の場合、ディスク容量が足りない可能性があります。

              →他のディスクに記録してください。
                ERR CODE = -23 等がこれに当たります。

    ◇ロード(保存)の場合、画像ファイルが壊れている可能性があります。

              →画像ファイルが壊れているか、本ソフトでは対応出来ない画像型
                式の可能性があります。他の画像ローダーを使い、コンバートし
                てから使用してください。


・読取中に JX エラーが出た。

    ◇ハードの故障の可能性とソフトの不都合の可能性とあります。

              →お手数ですが、JX エラーが出た場合、そのメッセージ下に書か
                れる、
                        | JX エラーが発生しました。       |
                        | [???]                           |
                        | SNS = ?? , ASC = ?? , ASCQ = ?? |
                の ?? の部分を控えて満開製作所にご連絡ください。


━
○ 14. その他 ____________________________________________________________

  本ソフトの制作には以下のソフトを使用させて頂きました。作者の方、ありがと

うございます。


        * SUPERED.x ver 1.18 T.Nishikawa氏作

        * GCC.x X68000 真里子バージョン Based on GCC 1.42

        * has.x ver 3.09+41 Y.Nakamura氏/M.Kamada氏作

        * hlk.x ver 3.01 SALT氏作

        * SCSITAI.SYS ver 0.46 TNB製作所作

        * Codiy Project ver 0.65 TNB製作所作

        * DIS.x ver 2.77 K.Abe氏/R.ShimiZu氏作

        * てぺ ver 0.98n TNB製作所作


        * XCcompiler ver2.1NEWKITのライブラリを使用しています。

        * LIBC scsi.h,v 1.3、iocs.h,v 1.1.1.1、dos.h,v 1.6 を使用しています。

        * APICGLIB.a ver 2.05(GORRY氏作)の PICLOAD/PICSAVE を一部改造し
          て使用しています。

━
○ 15.連絡先  ____________________________________________________________


  本ソフトは、実行形式、ソースコードをフリーソフトウェアとして公開します。

一切無保証です。

        満開製作所

        〒171  東京都豊島区西池袋 5-17-11 ルート西池袋ビル 901
        TEL  (03)3985−6110
        FAX  (03)3985−5366



(EOF)