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青空文庫
Blue Sky Collection
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No.
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著者名
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小島烏水
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書籍名
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雪の白峰
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底本
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「山岳紀行文集 日本アルプス」岩波文庫、岩波書店
1992(平成4)年7月16日第1版発行
1994(平成6)年5月16日第5刷発行
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底本の親本
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「小島烏水全集」全14巻、大修館書店(1979年9月〜1987年9月)
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入力者名
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大野晋
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校正者名
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地田尚
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作品について:白峰である、何という透き通った感じのする山であろう。この外に美しい名もなければ、涼しい名もない、やさしい名もなければ、威厳ある名もない。——今朝はやや晴れ、白峰満山の白雪、朝日に映じて瑪瑙《めのう》に金を含む、群山黙として黒く下に参す、富士も大なる白色魔の如く、鈍き空に懸れり——白峰山脈の一陰一晴を知らせて来る、N君(野尻抱影)との交流が楽しい、白峰よもやま話。
「山岳」明治四一年一〇月発表。『日本アルプス』第一巻に収録。
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著者について:(1873-1948) 本名久太。登山家、随筆家。高松生まれ。横浜商業学校卒業後、横浜正金銀行に勤務、以後定年まで在籍。 明治29年(1896年)評論『一葉女史』の注目により文筆活動に入る。明治32年、勤務先の休暇を利用した浅間山から木曾への山旅が契機となり登山へ傾倒。未開の南・北アルプスなど日本中部の山々を踏破。日本の近代登山に先駆的な役割を果たす。明治38年(1905年)日本山岳会創立、初代会長。著書には『日本アルプス』(全4巻)ほか『浮世絵と風景画』など美術研究書がある。『小島烏水全集』全14巻(大修館書店)参考図書:『アルピニストの手記』小島烏水 平凡社ライブラリー(平凡社)『山岳紀行文集 日本アルプス』小島烏水 近藤信行編 岩波文庫(岩波書店)などが現在でも比較的入手しやすい。
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