図書カード
青空文庫
Blue Sky Collection
No.
著者名 黒岩涙香
書籍名 幽霊塔
底本 「別冊・幻影城 黒岩涙香 幽霊塔・無惨・紳士のゆくえ」幻影城
1977(昭和52)年12月25日発行  
底本の親本 「幽霊塔」前編、後編、続編 扶桑堂
1901(明治34)年初版発行
参考図書 「幽霊塔」旺文社文庫、旺文社
1980(昭和55)年2月1日初版発行
入力者名 地田尚
校正者名 かとうかおり

作品について:叔父の命を受け、丸部道九郎が訪れた屋敷は、過去の忌まわしい事件の数々より幽霊塔と呼ばれていた。殺人のあった時計台直下の室、彼は絶世の美人、松谷秀子を知る。不可解な行動を重ねる怪美人、彼女が立ち去った後、一輪の薔薇と共に残された咒語、「鐘鳴緑揺」の意味は?「アノ家へ入らっしゃれば、迚も活きては返られません」謎を追い養蟲園へ向う主人公。「全く悪魔の 世界だよ、悪魔が人間を弄ぶのだ」幽霊塔の屋敷で次々と起る異様な事件。錯綜したプロット、さまざまに仕組まれた犯罪、時を越えた人間模様が、幽霊塔の精密な機械装置を舞台に、結末へ向かい収斂して行く。江戸川乱歩が心酔し自らも翻案を挑んだ、涙香ロマン代表作の一つ。「万朝報」明治三十二年(1899年)八月十日 〜 翌三十三年三月九日 訳載『幽霊塔』前編、後編、続編(三冊)、扶桑堂、明治三十四年(1901年)刊行。原作は序文に"The Phantom Tower" Mrs.Bandison とあるが、これは他誌が原作より結末を暴露できないようにするための虚偽であったと言われる。実際は "The Woman in Gray"(1898年) A.M.Willson(1869-1933)の翻案らしい。(伊藤秀雄『黒岩涙香 探偵小説の元祖』三一書房より)
著者について:1862-1920 本名は周六。ジャーナリスト、翻訳家、文筆家。高知県生まれ。大坂英語学校に学んだのち17歳で上京。文筆による政治活動を経、24歳「絵入自由新聞」主筆、のち「都新聞」主筆、同紙に次々と翻訳小説を連載し好評を博したが、交代となった新社長と意見が衝突し退社。退社仲間と共に30歳(1892年)「万朝報《よろずちょうほう》」を創刊。新聞経営のかたわら同紙に『鉄仮面』『巖窟王』『噫無情』など翻訳小説を発表し続ける一方、社会面に著名人の妾調査など掲載し「三面記事」の語源ともなる。また、人文関連の著書には『小野小町論』『天人論』などがある。


 テキストファイル ルビなし 233K ZIP圧縮 1999/11/5/01
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 HTML版 1999/11/5/01
 エキスパンドブック版 711K 1999/11/5/01


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