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青空文庫
Blue Sky Collection
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No.
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著者名
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北條民雄
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書籍名
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いのちの初夜
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底本
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角川文庫『いのちの初夜』角川書店発行
1959(昭和34)年9月15日初版発行
1979(昭和54)年7月30日改版18版発行
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底本の親本
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入力者名
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もりみつじゅんじ
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校正者名
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大野晋
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作品について:現在では治療方法が確立されたハンセン病(癩病)だが、昭和初期では不治の病とされ、患者は一般社会から隔離されて専門の施設に隔離された。癩病と診断されることが、即ち生きながらの死亡宣告のような意味を持っていたのである。自身も癩病患者であった作者の体験的な作品「いのちの初夜」は、癩病院への入所という絶望の中から不死鳥のような命の叫びを感じさせてくれる。昭和11年雑誌「文学界」2月号に発表された本作品は大反響を呼び、文学界賞を受賞、英・独語にも翻訳されている。(大野晋)
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著者について:大正3年(1914年)生まれ。20歳のときハンセン病を発病。昭和9年(1934年)、療養所に入院し、この頃から創作に専念する。同年、川端康成に師事。昭和11年、「いのちの初夜」を「文学界」に発表し「文学界賞」を受け多くの作品を発表するが、翌年(1937年)、腸結核で24歳の生涯を閉じた。代表作に「いのちの初夜」「癩院受胎」。(大野晋)
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