BeMemに関する Q&A(2003/03/29 改訂版) Q:なぜフリーソフトウェアなの?シェアウェアにはしないの? A:自分がソフトを検索などで探す時はシェアウェアはまず眼中に  無くフリーソフトウェアを探してからどうしても無い時しか探さ  ないからです。自分が探さないものを作るなんてナンセンスです  よね?より多くの人に使ってもらいたいと思うならフリーにすべ  きでしょう。   尚、フリーとは無料という意味ではなくて使用権が自由という  意味です。「無料であるべきだ」とかいう無茶なことは考えてい  ませんし、ほかのソフトを開発している皆さんと同じように私も  コンパイラなどを購入するには多少のお金はかかっていますので  シェアウェアの存在自体は良いものだと思います。   厳格なコピーライトの考え方も厳格なコピーレフトの考え方も  どちらも受け入れ難いと思っています。   あとで有料にするのかという質問をいただきますが、「現行の  ものを有料にすることは無い」というのが回答です。何らかの理  由でシェアウェアにする場合はそれは別物(上位バージョン)を  作ることになると思います。   現状ではそんな時間はとても無いのでシェアウェア化の予定は  ありません。それにシェアウェアだったら使わないでしょ? Q:いつ実行したらいいの? A:例えばOSの起動直後にBeMemを起動し、掃除を行ったと  します。使用率が減りましたよね?システム起動の際も、細かい  ファイルの読み込みは行われますので、この時点での掃除は有効  です。   また大量のファイルをコピーしたときなども同様に大量のフラ  グメントが発生しますので有効です。後はアプリケーションを終  了した後などでしょう。画像関係のソフトなどはメモリを酷使し  ますのでそれなりに有効かと思います。   使用率が下がったときに自動実行する設定がありますのでその  チェックをつけておくとアプリが終了時などは使用率が下がるの  でその都度利用できて便利かもしれません。 Q:メモリ掃除したのに使用率が100%なのはなぜ?   (Win9xの場合) A:メモリ掃除しても実際には物理量が増えるわけではありません。  余分なメモリを開放して本来の使用量に近づけるのが目的です。  ですので、掃除してメインメモリが増えても使用率が100%の  ままというのはよくあることです。「空きメモリがあるのに使用  率が100%」「メモリは空いていないのに使用率は100%で  はない」という状態ももちろん存在します。   この「使用率」はシステムの値を取得しているのでシステムか  ら見たメモリ量という感じになります。一番あてになりそうな値  かもしれません。ちなみに100%でもメモリ不足でのエラーは  ほとんど出ないと思います。それはスワップに行くからです。   では「どんな状態が100%か」というと「管理できるメモリ  が上限に達してこれ以上はすべてスワップに行く(スワップアウ  トしてしまう)」という状態の時と思って下さい(厳密には違い  ますが)。 Q:掃除量を上げすぎるとどうなるの? A:デフォルトで30%程度に設定されている掃除量ですが、一応  95%まではあげれます。ただし50%を超えると危険です。   掃除量とは確保&開放量です。大量のデータはその分色々と圧  迫します。その上、本当に足りない場合はメインメモリに置いて  いなければならない情報までスワップアウトしてしまうことも考  えられます。これでは何かやるたびにスワップに行きますのでパ  フォーマンスは最悪です。   特にWindows君はあまり賢くないので過負荷で落ちるこ  ともあったりするから困ったチャンです。   Windows 9x系をご使用の方は一度に確保できるメモリは256  MBまでとなっています。BeMem2.40からこのOS制限を回  避する処理をいれています。   搭載しているメモリ量にも応じますが、大きすぎる値は設定し  ないようにしましょう。 Q:メインメモリってどのくらい搭載したらいいんですか? A:メモリは多いに越したことはありません。一部「64MBを超  えたらいくら搭載しても意味が無い」的な報道がありましたが、  それは「何も起動しないなら」確かにそれでいいでしょう。しか  し実際はそうではありません。画像など大容量情報を扱う人は作  業領域としてもっと必要でしょう。   某(1年で壊れるタイマーのついた)メーカーのパソコンなど  常駐物が多すぎて何も起動しなくても使用率が100%になって  いたりする物も昔はありました。   どれだけ搭載すればよいかという事ですが、BeMemを起動  して使用率を見てください。貴方が普段使っている状況、例えば  Webブラウザを起動しメーラーを起動したらそれだけで100  %になってしまったという人も少なくないと思います。さらに、  オーディオ再生や画像再生が絡んで来たり音声認識ソフトを起動  し音声でメールを書きつつMP3を再生するなどという事をして  いたとするとたちまち足りなくなってしまうでしょう。   さて、その際どの時点で100%になるかです。全部起動した  時点で100%にならず、使用を終わるまで100%未満なら問  題は無いでしょう。早期に100%に到達し、スワップも大量に  発生しているならもう少しメモリを増やしたほうが良いと思いま  す。   最近のパソコンは標準で64MB以上は搭載していますが、上  記のような使用をするのでは多少足りないかもしれません。そこ  で、BeMemでメモリ掃除を行い少しでも補っていただければ  幸いです。一応目安として128MBくらい搭載していればシス  テムは比較的安定すると思います(Win98の場合)。   XPについては256MB推奨とか言われていますし、実際のところ  使用するOSと使用するソフト、およびデータにより変わります。   BeMemはメモリを増やすものではなく使用効率を本来の状  態に近づけるための物ですのでくれぐれもご注意を。 Q:メモリを大量に搭載しています。しかし掃除しても本来の使用  率に戻らないのですが? A:メモリ掃除はすべての領域に対して行われるものではありませ  ん。掃除の行き届かない部分も当然あります。しかし、行き届か  ないという事は現状で既に事足りているはずです。   例えば256MB搭載し、128MBを掃除対象にした場合、  一旦ソフトを大量に起動し終了後掃除をしたとします。しかし起  動前の使用率に戻らないという事も当然あります。これはメモリ  搭載量に関係無く起こりうる現象です。全体を掃除するわけでは  ありませんのである意味仕方の無い部分でもあります。   尚、Windows98 は1GB以上のメモリは認識できません(正確  には950MB程度でレジストリを書き換えれば認識させずに起動は  できるようになる)。大量にといっても限度があります。   Q:今後のバージョンアップの予定は? A:要望のあったもので簡単なもの、重要なもの、便利なものから  順にやっていく予定です。要望といっても相反する2つの要望が  あっても対応できませんので論理的に正しく要望が最大公約数的  なものが優先です。もちろんバグが発見されたらバグ対応が最優  先になります。 Q:一緒に付いているフォーム壁紙用BMPは今後増えますか? A:評判が良ければ今後も増やしていく予定です。元々CG集用の  画像ですので探せば結構ありますが、同封するとその分容量増え  るでしょ? Q:「通りぬけフープ」時にチラつくのは何故ですか? A:通りぬけさせるためには特殊な命令を使うわけですが、その際  に文字が消えてしまうんです。その為、再描画をさせています。  それが原因となってチラついてしまいます。もし再描画をさせな  かった場合は、更新された箇所(つまりメモリサイズが変わった  箇所)以外の文字が消えてしまいます。これでは実用に耐えない  と思い、多少見づらいですが描画優先で設計しました。チラつき  防止や減少など色々検討したのですが、様々な要因が重なり合う  ため結局再描画を都度掛けるしかないというのが現状です。   文字出さなくていいならチラつきませんけど、意味ないですよ  ね? Q:PhotoShop使用時に、メモリサイズの表示は変わらな  いのにHDDにアクセスに行きっぱなしになるのですが。 A:これはPhotoShopが自前でメモリ管理用にディスクに  書き出しを行う「仮想記憶ディスク」の為だと推測されます。そ  のため、実際の物理メモリにアクセスに行かない為に起こる現象  ではないかと思われます。PhotoShopのメモリ設定で、  あらかじめ確保する容量を指定できますので、大きすぎる場合は  下げてから使用してみてください。  それではBeMemが実際に役に立つのか、という点ですが、あ  らかじめ確保されている領域を越えてOS管理になった部分は恐  らく役に立つと思いますが検証はできていません。 Q:CPU占有率って? A:CPUっていうのは中央演算(処理)装置。早い話が心臓部で  す。計算やってくれるやつで車に例えるとエンジンと同じくらい  重要。で、その使用率、つまり「どれだけ忙しいか?」という事  ですね。CPUってのもフル稼働している訳じゃないんで。  もしこの値が100%だったら、もういっぱいいっぱい。一般的  に、この値は少ないほうが良い(快適)とされますね。車に例え  るとエンジンの「回転数」ですね。という事はBeMemはタコメータ  か?(笑)  で、取得方法は当初、自前で計算しようとしていたんですが、ど  うも正確じゃないみたいなんで、結局レジストリを弄ってOSの  サービスを利用することにしました(Win9xの場合)。ただし、  参照はしていますが変更はしていませんのでご安心を。  Windows2000 の場合もレジストリではありませんがOSの命令で  取得しています。自前で計算するより相当効率が良いので、その  面では優れています。探すのに相当苦労しました。 Q:MemTurb○(伏字になってない?)と比べてどう? A:というメールを貰うまで存在を知りませんでした。そういう方  面の情報収集(新作など)をぜんぜんしない人なので結局詳しい  知り合いに見せてもらいました。うーむ、まあ同じジャンルだか  ら似るのは当然かな。 Q:Windows2000では効果が低いようですが? A:元々NT系OSは比較的しっかりしているので必要としてない、  などという回答を今までしていましたが、実はちょっとだけ裏技  があったりします。まだ組み込んでいないので暫定な部分も多い  のですが、情報->ヒープリスト->対象となるプロセスの部分で、  [System Process]を選択し、左のリストボックスから何か選択し  てください。本当にフラグメントが発生しているならばこれだけ  でメモリがどんどん開放されていきます。逆にフラグメントが発  生していないならメモリ消費量は増えてしまいます。   掃除の効果が薄くなってきたら(各メモリにフラグメントが発  生したら)試してみてください。普通の人は動いているプロセス  なんて見ないでしょうけど(^^;   何故、効果があるかというとNT系OSには「フラグメントを解消  する」(やや違いますが)という命令があるからです。 Q:リソースって何? A:BeMem 2.1からリソースメーターがつきました。そもそも  リソースとは何でしょうか?9x系の考え方で16bitとの互換性を  取るためとか言われています。ちなみにメモリ搭載量とは無関係  ですので、リソースが足りないからといって大量のメモリを載せ  ても意味がありません。つまり「大量のメモリを搭載して自由度  が高くなり、ポコポコといろんなのを起動する人」ほどトラブル  に陥りやすくなります。   リソースにはUSERリソースとGDIリソースの2つがあり  ます。そのうち、少ないほうが「システムリソース」と呼ばれて  います。これはOSの仕様らしいです。   コントロールの数が増えるとUSERリソースを消耗し、描画  に関する処理が増えるとGDIリソースが消耗します。その辺は  各プログラムに依存しますので、異常に消耗する場合は、動かし  ているソフトの欠陥である場合も考えられます。   尚、リソース不足はBeMemでは解消できません。メモリを  増設してもリソース量は増えません。9x系OSの限界です。 Q:優先度の変更は? A:BeMem 2.2からプロセスの優先度を変更できるようになり  ました。優先度というと、CPUの処理時間の割り当ての優先順  位です。優先度が高いほど他の処理より優先されます。ただし、  システムの処理の優先度を変更すると、とても危険です。扱いに  は注意してください。NT系OS(Windows2000,Xp)の場合、アクセ  ス権が必要な場合もありますので、ご注意ください。