□ TaskTrap version 0.22 このツールは、Windowのタスクバーに並ぶ各ウィンドウを独立にいろいろと制御するためのソフトウェアです。 というとかっこよく聞こえますが、なんて事はありません。一時的に隠したり、最前面に持って来たりぐらいしかできません。 ※なお、このソフトウェアはWindows Explorerのタスクトレイのみで活動するアプリケーションなので、 ShellをWindows Explorer以外(cmd.exeとかwinfile.exeとか)に設定していると使用不能です。 □操作方法 とりあえず解凍すればtasktrap.exeがあるので、これを起動するとタスクトレイにセンスのないアイコンが出現します。 さしあたり、大したメモリ食わないのでスタートアップにでも入れておくといちいち起動しなくて楽かもしれません。 あとはこのアイコンに対してアクションをすると各種操作を行えます。 マウス左クリック:  左クリックによって現れたメニューから任意のアプリケーションを選択すると現在タスクバーにある  アプリケーションを一時的に隠すことができます。ウィンドウを隠すだけなので、アプリケーション自体は  バックグラウンドでは動いています。いろいろな作業中にタスクバーを整理したいときに今は使ってないけど  閉じるわけには行かないアイドル状態のアプリケーションをいったん隠してみたり、カリカリと作業中だけど  わざわざ作業の進歩状況を監視しなくてもいいアプリケーション(ダウンローダとか)を邪魔なので隠したり  したいときにどうぞ。 マウス右クリック:  左クリックの操作により隠したアプリケーションを復元するときに使います。  今までに隠したアプリケーションで、まだウィンドウが存在するものがリストアップされるので、  そこから元に戻したいものを選択してください。左クリックで隠す直前のウィンドウ状態に戻ります。 マウス真ん中クリック: マウス左ダブルクリック:  どちらの操作でも「最前面に表示」メニューがでてきます。チェックマークがついているのが  現在最前面表示になっているアプリケーションになり、メニューの上にあるほど前の方にウィンドウが存在します。  その名の通り、選択したウィンドウの最前面に表示を設定/解除をします。が、これと同じ機能を自前で持つ  アプリケーションでは機能の競合により思わぬ結果が起こるかも知れませんのでご注意下さい。  ただし、そのような場合でもTaskTrapが常にそのウィンドウ状態に即した挙動を示すよう実装されているので、  その辺を理解した上での運用であれば使って使えないわけではありません。   マウス右ダブルクリック:  Windows 2000/XP Onlyですが、半透過ウィンドウに設定できます。チェックマークがついているウィンドウが  現在半透過ウィンドウになっているもので、それを選択すると解除することができ、チェックマークがついていない  ウィンドウは任意の透明度で半透過ウィンドウに設定することができます。半透過ウィンドウに設定するときは  設定したいウィンドウをメニューから選択すると透明度設定のダイアログがでますので、0%(全透明)から  100%(不透明)の間で数値を設定してください。なお、0以下の数字を設定すると完全透明、100以上の数字を  設定すると不透明(何も変わらない)になるのでその辺お気をつけ下さい。数値入力ダイアログはEnterで決定、  Escで設定ダイアログをキャンセル(結果、何も起こりません)します。  タスクバーも半透明化できるようにしましたがタスクバーには20%以下の透明度を設定できなくしてあります  ※なお、Win9x/Me/NT3.51以下ではマウス右ダブルクリックによるメニューは出現しません 二重起動はできません。また、Explorer.exeの異常終了によりタスクトレイアイコンがリセットされた際にも 自動でアイコンが元に戻ります。タスクトレイのアイコンにカーソルを持っていくと、ウィンドウを隠している場合は ウィンドウを隠している個数が表示されます。 また、タスクトレイにセンスのないアイコンがでてくるのに耐えられないあなたのために、tasktrap.exeと同じフォルダに tray.icoという名前でアイコンファイルを配置しておくとそのアイコンを読み込む機能が付いています。 なお、配布アーカイブ内にcandy.icoとかいう手抜きなサンプルアイコン(32bit対応)が含まれてます。 □先生、質問してもいいですか? Q.先生、半透明化メニューから選択しても半透明にならないっす A.メニューに現れるのはアプリケーションの作るフレームで最もトップレベル(親)になるウィンドウでして、アプリケーションによっては  一番上の親ウィンドウはいくつも現れる子ウィンドウの統括管理だけのための見えないウィンドウで、実際に見えているウィンドウは  そういうウィンドウの子ウィンドウであることがしばしばあります(例:Winamp3)。  そういったウィンドウに対しては現在半透明化できないのでそういうものだと割り切ってください。  いっそのこと子ウィンドウも再帰的に半透明化してしまうっていう手もあるんだけど、結構それはリスクがでかいわけで、躊躇してます。 Q.先生、タスクバーにあるのにメニューにはそのウィンドウが現れないよー A.一応、そういうことはないように気合い入れて作ってあるんですが、どうも時たまそういうことが起こるっぽいです。一応、そうなりそうな  要因をv0.21で排除してみたんで、勘弁してください。ってか、作者の方ではv0.21以降ではその現象は確認できていません。  また、常に特定のアプリケーションについてその症状が起こるときは、そのアプリケーションを教えていただければ前向きに対処します。 Q.先生、フリーウェアですか? A.まさかの時の責任がとれないんでタダで使ってください。とりあえず、ウィンドウを隠したりするときは念のために直前にドキュメントの  保存などをお勧めしておきます。なお、隠れウィンドウ状態の時にウィンドウが消滅(DESTROY)すると保持しているウィンドウのリストから  そのウィンドウが消えますのでその辺ご注意下さい。ま、消滅したウィンドウがが同じウィンドウハンドルでそっくり戻ってくることはありませんが。  なお、Internet Explorerについては、タスクバーから全ウィンドウが消えると同時に例え隠れウィンドウが存在していてもそのインスタンスが  終了してしまうので注意が必要です。むしろ、作者がVirtualDesktop系アプリケーションでそのワナに何度となくやられました。 Q.先生、独身ですか? A.まだ学生ですし。 □更新履歴 v0.22 (2003/03/05) ・半透明メニューに「タスクバー」を追加、タスクバーに限っては20%以下の透明度を設定できません(デバッグ中にたまたま  タスクバーを0%の全透明にしてしまってタスクトレイがクリックできず、元に戻せなくなったりして全力で困ったので) ・ダブルクリックによるメニューが開きづらかった(シングルクリックの時点でメニューがでてしまうので、それに重なって出づらかった)のを修正。  そのぶんシングルクリックでのメニューの出現にディレイがありますが、その間ダブルクリック入力待ち、ということでこれは仕様です ・v0.21で搭載したOSを判別して半透明メニューを抑止する機能、半透明メニューを抑止するはずがよく見たら最前面メニューを  抑止してたバグを修正(作者の手元にWin9x系環境がないのでこういう指摘はありがたいです。が、今回は自分で先に気がついた) v0.21 (2003/03/02) ・OSを判別して半透明機能のないOS(Win9x、Me、NT3.51以下)では右ダブルクリックの  半透明メニューを開かないようにした ・透明度設定ダイアログのウィンドウスタイル(最前面指定のツールウィンドウに)と出現位置  (エディットボックスをカーソルの直上あたり)を調整 ・ひとまず安定した最終版かねぇ v0.20 (2003/02/28) ・保持中のWindowが何らかの理由で消えた場合の検知を強化 ・ウィンドウの半透明のマネージメントを行えるようにした(要Windows 2K/XP) ・リソースリークしそうな予感な部分を改善 v0.11 (2002/09/21) ・最前面表示のマネージメントを行えるようにした ・保持中のウィンドウのチェックのために1秒おきにタイマーで監視 v0.1 (2002/09/12あたり) ・ここからANSI(ってかMBCS)でコンパイルしてWin9xに配慮しつつ正式版って事にしました ・やっとウィンドウハンドルからタスクバーにあるウィンドウかどうかのチェックが完璧になりました v0.09 (2002/09/08あたり) ・人柱版として公開してみる ・UnicodeでコンパイルしてMSLUを組み込んでみたんだけど、Win9xで全く動かないという苦情が来ました ・タスクバーにあるウィンドウかどうかのチェックがいまいち ・そもそも、右クリックのレストアメニューにゴーストウィンドウ(既に閉じられたウィンドウ)が残ってることがある □転載について どーせ大したプログラムじゃないですから、インターネットメディアでの配布に関してはアーカイブの中を改変しなければ 無許可で配布することができます。雑誌等の掲載に関しては事後でもいいので報告が欲しい…… なんて書かなくても普通は事前に許可を求めるメールが届くらしいですね。 □作者・免責事項 動作確認状況: Windows XP SP1 + Visual Studio .NET + Windows Platform SDK (2002/10) 作者はこのソフトウェアの使用によって発生した不利益に関して、責任を負う義務を持たないものとします。 が、バグ、要望に関しては前向きに検討、対処いたしますのでどしどしお寄せ下さい。でもSPAMは勘弁。 -- Copyright (C) 2002 - 2003 kawazoel. Allrights reserved. Beside Bayside: http://www.t-base.ne.jp/~kawazoe/ mailto:kawazoel@h2.dion.ne.jp