VS-1680 V-XPANDEDシステム・プログラム(Ver.2.010) 99.3.26(2000.5.29更新) まず、お使いのVS-1680のシステム・ソフトウェアのバージョンをご確認くだ さい。 ■バージョンの確認方法: 電源を入れたときに、オープニング画面の下段に「-- Ver.1.02 --」のよう に表示されます。 ◆VS-1680のバージョンが2.00未満の方へ 下記のVS-1680 V-Xpandedシステム・プログラムをインストールする事によっ て、更にシステムをアップデート可能です。 ------------------------------------------------------------------------ ■VS-1680 V-Xpanded SYSTEM PROGRAMとは? このシステム・プログラムは、現在のVS-1680(Ver.1.xx)に新しい機能を追 加してV-Xpanded(Ver.2.010)にアップデートする為に必要なシステム・プ ログラムです。 このシステム・プログラムはシーケンス・ファイル形式で登録されていま す。適切なダウンロード及びVS-1680へのインストールを行なう為に下記の内 容を必ずお読みください。 ■VS-1680 V-Xpandedとは? VS-1680に主にマスタリングの最新環境を構築できる下記の機能を追加しま す。 1. 18トラック構成 16トラックをフルに再生しながら、256Vトラックの任意の2トラックへミッ クス・ダウンすることが可能な事実上の18トラック構成になります。複数の トラック・バウンスや、DATなどの外部レコーダーを使用しなくても、 VS-1680本体だけで16トラックをフルに活用した2トラック・ミックス処理が 行なえます。  2. マスタリング・ツール・キット マスタリング用に最適化された新エフェクト・アルゴリズム “マスタリン グ・ツール・キット”を装備しました。帯域分割コンプレッサーをはじめと する高度なサウンド処理が行なえ、最終的な作品のクオリティを高めます。 3. スピーカー・モデリング デジタル入力を装備したローランド・バイアンプ・モニターDS-90を接続する ことにより、数種類のプロ用ニアフィールド・モニターや、テレビ、ラジカ セなどさまざまなリスニング環境を再現する機能を追加します。完成された 作品を異なるスピーカー・サウンドで試聴しながら、最終的な音作りを決定 するといった、プロの制作過程を自宅でも即座にシミュレーションできま す。 4. ユーザー・インターフェースの強化 オート・ミックス編集機能の強化や、テイク名の入力/ソート機能などテイ ク・エディット全般を強化。またCDライティングやバックアップ/リカバー 時のスピード選択も可能にもなります。 ■VS-1680のアップデートに必要なもの VS-1680にV-Xpandedシステム・プログラムをインストールする為に、下記の ツールが必要になります。 ○VS-1680本体 ○スタンダードMIDIファイルを正常に再生可能なシーケンサー ○MIDIケーブル 注 : 本アップデート・ソフトのようなシステム・エクスクルーシブ・メッセ ージを大量に含んだSMFを正常に再生できず、VSのバージョンアップができな いMIDIシーケンス・ソフトがあります。このような場合、下記参照下さい。 ●Windowsをお使いの場合:簡易SMFプレーヤ UpdSMFJ.EXEをご利用くださ い。 ●Macintoshをお使いの場合:下記のURLからダウンロード可能な「Cakewalk Metro5(体験版) Macintosh用*」をご利用ください。 http://www.roland.co.jp/lib/download/MT5T.html *この体験版は連続使用時間30分の制限がかかっておりますので、個々のファ イルをVS-1680に転送する毎に、ソフトを起動しなおすことをおすすめしま す。 ■ダウンロードをする前にVS-1680のバージョンをチェックしてください バージョンの確認方法: 電源を入れたときに、オープニング画面の下段に「-- Ver.1.02 --」のよう に表示されます。 ■アップデート作業における注意点(重要) このシステム・プログラムでのアップデートは、手順どおりに実施すれば特 に問題はありませんが、万一、アップデート作業中に電源が切れるなどの不 慮の事故が発生した場合には、VS-1680のシステムが破壊され、使用できなく なる事があります。この場合はローランド営業所またはサービス・ステーシ ョンにご相談ください。 また、ローランドでは有償アップデートのサービスを用意しています。同じ く、お求めの販売店か、ローランド営業所またはサービス・ステーションに ご相談ください。 なお、このシステム・プログラムに関する操作手順などのお問い合わせに は、お答えできません。あらかじめご容赦ください。ここに書かれている情 報を元に、自己責任において作業をお願いいたします。 ■圧縮ファイルの解凍方法 ・Windowsをお使いの場合 ダウンロードしたファイルは自己解凍型ファイルになっていますので、エク スプローラからアイコンをダブルクリックするか、タスクバーのスタートを クリックして、「ファイル名を指定して実行」を選択し、フォルダ名とファ イル名を入力して実行すると、以下の16のスタンダードMIDIファイルが現 われます。 C:\TEMP\VS162010 --+-- VS168001.MID +-- VS168002.MID +-- VS168003.MID +-- VS168004.MID +-- VS168005.MID +-- VS168006.MID +-- VS168007.MID +-- VS168008.MID +-- VS168009.MID +-- VS168010.MID +-- VS168011.MID +-- VS168012.MID +-- VS168013.MID +-- VS168014.MID +-- VS168015.MID +-- VS168016.MID  ■インストール手順 下記の手順に従って、解凍したシステム・プログラムをVS-1680へインストー ルして下さい。インストールにはスタンダードMIDIファイルを正常に再生で きるMIDIシーケンサーが必要になります。 ◆不慮の事故を防ぐ為、アップデート作業を行う前に内蔵ハードディスク内 のデータを一度ZIPディスクなどに保存しておく事をお勧めします。 ◆インストール中は絶対に電源を落とさないで下さい。VS-1680システムが破 壊され、使用できなくなる事があります。この場合はお求めの販売店か、弊 社営業所またはサービス・ステーションにご相談下さい。 1. 電源が切れていることを確認し、VS-1680とお使いのMIDIシーケンサーをMIDI ケーブルで接続します。MIDIシーケンサーのMIDI OUTコネクターとVS-1680の MIDI INコネクターを接続してください。    2. トラック・チャンネル7の[SELECT]と[STATUS]を押しながらVS-1680の電源を 入れます。    3. "SYSTEM Update ?"と表示されますので、[ENTER/YES]を押します。   4. "Waiting MIDI-EX"と表示されることを確認します。   5. 16のスタンダードMIDIファイルを以下の順序でシーケンサーで再生させま す。(Windows, Macintosh、その他のシーケンサーとも、以下の順に再生させ てください)   1 VS168001.MID (A) 2 VS168002.MID (B) 3 VS168003.MID (C) 4 VS168004.MID (D) 5 VS168005.MID (E) 6 VS168006.MID (F) 7 VS168007.MID (G) 8 VS168008.MID (H) 9 VS168009.MID (I) 10 VS168010.MID (J) 11 VS168011.MID (K) 12 VS168012.MID (L) 13 VS168013.MID (M) 14 VS168014.MID (N) 15 VS168015.MID (O) 16 VS168016.MID (P)    6. たとえばファイル1の再生が終って、ファイル2の再生を待っているときは "Waiting Part B/P"と表示されます。   7. インストールが完了すると"--S Update SysPRG?"と表示されます。最初の3文 字が"B-S"になるよう[F5(SYSTEM)]を数回を押し、続けて[ENTER/YES]を押し ます。   8. "Please Reboot OK"と表示されたら、VS-1680の電源を入れなおします。 これでインストールは完了です。 オープニング画面の下段に「-- Ver.2.01 --」と表示される事を確認してく ださい。 ------------------------------------------------------------------------ ※インストールを行われる際の操作手順などについての問い合わせには、お答えい たしかねます。  ここに書いてある情報を元に、自己責任において作業をお願いします。 (作業例)簡易SMFプレーヤUpdSMFJ.EXEを使った作業例 ◆UpdSMFJ.EXEはWindows95またはWindows98上で動作する、簡易SMFプレーヤ です。アップデート作業専用のSMFプレーヤである為、一般のSMF音楽データ の再生には使えません。 ◆MIDIを出力するためのMIDIドライバーなどはあらかじめインストールして おいてください。インストール方法は、それぞれのドライバーやアプリケー ションの取扱説明書などをご覧ください。 1. エクスプローラなどでUpdSMFJ.EXEのアイコンをダブルクリックするか、タス クバーのスタートをクリックして、「ファイル名を指定して実行」を選択 し、UpdSMFJ.EXEが存在するフォルダ名とUpdSMFJ.EXEを入力して実行しま す。    2. 「MIDI Out Device」でインストールされているMIDI出力のデバイスを選択し ます。   3. 「SMF Path」に解凍した16のSMFが存在するフォルダ名を指定します。右の [Path]ボタンで探すこともできます。   4. 「Scan SMF」ボタンをクリックして、指定のフォルダにあるSMFファイルを探 して再生するための登録をします。このとき、そのフォルダにある、全ての SMFファイルを再生の対象としますので、アップデートに不要なSMFファイル は、そのフォルダから削除しておいてください。   5. 「Send」ボタンをクリックすると、登録されたSMFファイルを、名前の順番に 再生します。 ■補足案内について V-Xpandedで追加された機能やその操作方法についての差分取説が PDF(Portable Document Format)形式で収録されています。この内容を確認す るには「Acrobat Reader」という専用のソフトウェアが別途必要です。 VS1680VX.PDF(1,418,730バイト) ■その他の注意事項 * 収録したファイルの他のネットワークへの転載、改変、雑誌・市販製品など へ許可なく添付する事は禁止いたします。   * 収録したファイルの再配布は、VS-1680を所有している方には営利を伴わない 形態であれば自由です。   * アップデート手順、その他の説明を、印刷、保存、メモをとる等して確認し ながら作業すると便利です。 ◆ローランド株式会社は、本ソフトウェアの使用または使用不能から生じる いかなる損害(利益やデータの損失、その他の金銭的損失など)に関して一切 責任を負わないものとします。たとえ、ローランド株式会社からそのような 損害の可能性についてあらかじめ知らされていた場合でも同様です。   ◆文中の商標や登録商標は、それぞれの会社に属します。