1999/7/21 Ver 1.10d 『MVR-D2000』をご使用になる皆様へ カノープス株式会社  この度は、カノープスのビデオボード『MVR-D2000』をお買い上げいただき、ありがとうございました。 このREADME.TXTには、MVR-D2000に関してマニュアルに記載されていない事項について述べられています。今後MVR-D2000が改訂された場合には、是非このREADME.TXTをご覧ください。 Windowsに付属の メモ帳 でこのドキュメントをご覧になっている方は、 「編集(E)」メニューの「右端で折り返す(W)」オプションをONにすると 読みやすくなります。 このドキュメントの内容 (1) ご注意 (2) 制限事項 (3) 登録商標および商標 (4) 変更履歴 (1)ご注意 ●著作権にご注意ください ・テレビ放送やビデオ等、他人の製作した映像をキャプチャした画像データは、個人として楽しむ以外は、著作権法上、権利者に無断では使用できません。また、個人として楽しむ目的であっても、複製が制限されている場合があります。キャプチャした画像データのご利用に対する責任は弊社では一切負いかねますのでご注意ください。 ●ケーブルの接続 ・ビテオ機器とMVR-D2000の信号入力端子への接続がゆるんでいる場合は、正しくキャプチャできないことがありますので結線は確実に行ってください。 ●ご使用上の過失の有無を問わず、本製品の運用において発生した逸失利益を含む特別、付随的、または派生的損害に対するいかなる請求があったとしても、弊社はその責任を負わないものとします。 (2)制限事項 ●弊社製アクセラレータボードに付属しているScreen ControlまたはPower Steering NTなどの直接Windowsの画面モードを変更するユーティリティソフトは、オーバーレイ表示中に使用しないでください。スクリーンセーバーについても使用しないでください。 ●Intel Pentium, Pentium Pro, Pentium Uプロセッサ、および AMD K6-2プロセッサでの動作確認をしております。これ以外のプロセッサでの動作は保証いたしません。 ●マルチプロセッサでのサポートおよび動作は保証いたしません。 ●日本語環境以外でのサポートおよび動作は保証いたしません。 ●割り込みを他のデバイスと共有させる場合は、他のデバイスも割り込みの共有に対応している必要があります。対応していない場合は正常に動作しません。 ●CPUの処理性能、ハードディスクの転送レート等により、ビット・レートが大きくなると録画できない場合があります。 ●ビデオ入力信号が乱れていると、キャプチャできない場合があります。 ●MPEG2ビデオで低いレートにしたとき、問題無くエンコードできるのは、おおむね、 Full D1では、〜2Mbps程度まで Half D1では、〜1.5Mbps程度まで ただし、Full D1では、4Mbps未満では、画像によってはおかしくなるものもあります。Half D1では、2Mbps未満で、おかしくなる画像があります。 ●低いビット・レートのファイルを再生中に最後の数秒間の部分で一時停止できない場合があります。 ●ビデオ・エレメンタリ・ストリームまたはMPEG1システム・ストリーム/MPEG2プログラム・ストリームでは、ポーズ状態から再生を再開した時、ビデオ・エレメンタリ・ストリーム内の次のGOP(Group Of Picture)から再生を開始します。但し、GOPの直前にsequence headerがない場合は、GOP数個分に相当するフレームがスキップされる可能性があります。GOPのないビデオ・エレメンタリ・ストリームの場合は、再生を再開できません。 ●MPEG Stationで、ストリームを”オーディオ+ビデオ”に設定してキャプチャを行なう場合、同じ名前で拡張子の違うファイルが作成されます。 ●MPEG Stationで、プログラム再生リストに登録できるファイル数は99個までです。 ●MPEG Stationで表示している時間については、実際の時間よりも前後した値が表示される場合があります。 ●MPEG Stationで、プログラム再生時にサーチボタンなどにより連続して再生ファイルを切り換えるとタイムアウトが発生する場合があります。 ●MPEG Stationで、WAVEファイルを再生するには別途Windowsに対応したサウンドカードが必要です。 ●MPEG Stationで、WAVEファイルについてのボリューム調整は行なえません。 ●MPEG Stationで、キャプチャ中または再生中は、Windowsをシャットダウンまたは再起動できません。 (3)登録商標および商標 ●WindowsおよびMicrosoftは米国Microsoft Corporationの登録商標です。 ●その他の商品名は各社の商標または登録商標です。 (4)変更履歴 この履歴中に記されているバージョン番号は、製品全体としてのバージョン番号です。各アプリケーション、ドライバのファイル単体としてのバージョン番号は、製品のバージョン番号とは異なる場合があります。 ------------------------------- ● 1.00 Release: 1999/2/22 ------------------------------- 最初のリリース。 ------------------------------- ● 1.10 Release: 1999/4/30 ------------------------------- [ドライバ] ●ビデオ・ビット・ストリームにおいて、group_of_picture_headerのtime_codeが設定される様になりました。 [MPEG Station] ●ヘルプファイルが追加されました。 ●メインウィンドウやダイアログボックスでポップヘルプを表示する機能が追加になりました。 ●キャプチャ中の表示時間が0.01秒単位で表示するようになりました。 ●キャプチャパラメータ設定ダイアログボックスで、次の追加・変更を行ないました。 ・MPEGタブの[種類]項目で「Video CD」が追加になりました。 ・プロファイルとレベルの項目が、MPEGタブからビデオタブに移りました。 ・NTSC/PALの切り換えができるようになりました。 ・VBRの最大ビットレートを設定できるようになりました。 ・GOP内のピクチャ枚数と周期を設定できるようになりました。 ・オーディオ形式の設定項目が追加になりました。 ・デフォルトボタンを押した場合、MPEGタブのMPEGの種類とストリームの種類の組み合わせに応じたデフォルト値に設定されるようになりました。 ●ビデオ入力ソースの自動検出機能が追加されました。 ●ビデオ入力ソースの画質調整値のデフォルト値をNTSC/PAL、Composite/S-Videoの組み合わせで、それぞれ持つようになりました。 ●Video CD規格のMPEG1システムストリーム(CDXAタイプのRIFFファイル)を再生できるようになりました。 ●WAVEファイルを再生できるようになりました。 ●再生モードの[Info]ボタンが[Option]ボタンに変更になりました。 ●プレイバックパラメータの設定ダイアログボックスが追加されました。 ●ファイル情報ダイアログボックスで、プログラムストリームファイル、システムストリームファイルについてオーディオ情報も表示されるようになりました。 [Development Kit] ●次の機能を持つAPIが追加になりました。 ・オーバーレイウィンドウの表示切り換え ・Video CDモードの取得/設定 ・拡張ビデオエンコードパラメータの取得/設定 ・オーディオ形式の取得/設定 ・ビデオ入力ソースの自動検出機能 ・デコード用ビデオパラメータの取得/設定 ・デコードパラメータの取得/設定 ------------------------------- ● 1.10b Release: 1999/5/28 ------------------------------- このバージョンは暫定評価版です。 [ドライバ] ●プログラム・ストリームのメモリ転送によるエンコード/デコードが可能になりました。 ●Windows95/98に対応しました。 [MPEG Station] ●オーバーレイの画質調整機能を追加しました。 ●オーバーレイ表示をマルチ・モニタに対応しました。 [Development Kit] ●次の機能を持つAPIが追加/変更になりました。 ・エンコード/デコードの初期化APIにメモリ転送用のための引数追加 ・エンコード/デコード用メモリ転送パラメータの取得/設定 ・オーバーレイ表示パラメータの取得/設定 ・エンコードパラメータAPIの構造体にGOP完結/非完結のメンバーを追加 ・オーバレイが使用できるかを判断するAPIにマルチ・モニタで確認するための引数を追加 ------------------------------- ● 1.10c Release: 1999/6/11 ------------------------------- このバージョンは暫定評価版です。 [Development Kit] ●次の機能を持つAPIが追加/変更になりました。 ・Ver.1.10bでエンコードパラメータAPIの構造体に追加したGOP完結/非完結のメンバーをClosed GOPのメンバーに変更 ・エンコードパラメータAPIの構造体に新規にGOP完結/非完結のメンバーを追加 ------------------------------- ● 1.10d Release: 1999/7/21 ------------------------------- このバージョンは暫定評価版です。 [ドライバ] ●マルチプレクサのアルゴリズムを変更しました。 ●ビデオとオーディオを同時にエンコードする時、開始時に時間のずれが生じていた不具合を修正しました。 [MPEG Station] ●Windowsの画面の色数が256色の時、256色で描画するように変更しました。 ●低速メディアから再生した時、停止できなくなる不具合を修正しました。 ●ボードがない状態で起動しようとすると、エラーメッセージを出して終了するように変更しました。 ●エラーメッセージを追加しました。 [Development Kit] ●デコード終了時、最終フレームを表示する場合の表示方法の取得/設定を行なうメンバーをデコードパラメータAPIの構造体に追加しました。 ●Windows98で高ビットレートエレメンタリーストリームをエンコードしてファイルを生成すると、再生時に所々でストップするファイルができてしまう不具合を修正しました。 ●低速メディアから再生しようとした時に、停止不能となる不具合を修正しました。 ●ボードがない状態で起動しようとすると、Initializeでエラーを返すように変更しました。 ●オーバーレイ表示を行なう前に表示/非表示の設定が行なえるように変更しました。 ●オーバーレイ表示の初期化を行なわずにモニタの開始を行なうと独自のオーバーレイウィンドウが現れていましたが、現れないように変更しました。 ●エラーコードを追加しました。 ●デコードのメモリ転送で、設定したバッファサイズよりも大きいサイズがコールバックで返された場合、エラーとして終了するように変更しました。 [インストーラ] ●WindowsNT4.0 Service Pack 5 でセットアップ実行直後にアプリケーションエラーが発生する不具合を修正しました。 以上