このソフトは OpenGL の性能を測定するために作成したものです。 今後 NT/95 用に出てくる OpenGL のアクセラレーターの評価の一つとなればと思い ます。もちろんアクセラレーターの無いシステムでも測定する事は可能です。測定 結果はテキストファイルとして出力します。 使用方法: oglbench.exe を起動するだけですが、コマンドラインオプション等で動作を 制御する事が出来ます。 コマンドラインオプション: このプログラムは他の UNIX 等の OS へ簡単に持っていけるように設計してあ る為、コマンドラインオプションも使えます。 コマンドプロンプトから起動するか、ショートカットのプロパティで指定して下 さい。 -loop n : n は整数です。測定精度を上げたりしたい時に測定回数を指定 します。また負の値を指定すると永遠にくり返す事が出来ます が、この場合は外からプロセスを終了する事になるので結果を 出力する事が出来ません。 -f filename : filename へ任意の名前を指定するとその名前のファイルへ結 果を出力します。デフォルトでは result.cgl という名前のフ ァイルを作成します。 -def filename : 設定ファイルを指定します。デフォルトでは pass.def という ファイルを参照します。 -quarter : 遅いマシンで測定したい場合、このオプションを指定する事で 測定時間を4分の1に短縮する事が出来ます。 -no_autopass : サポートされない機能の自動判定をしなくなります。 -statusonly : 実行環境のステータスのみを出力します。 -nocount : タイトルバーのステップ数の表示を止めます。 -test : 短時間で一通り表示テストします。測定はしません。 -zbits n : n は整数です。明示的に Z-Buffer のビット数を指定します。 指定したからその通りになるとは限りません。 -help : 簡単なヘルプを表示します。 設定ファイル pass.def : pass.def という名前のファイルを実行時のディレクトリに設定しておけば、 測定したい機能を選択する事ができます。全測定の場合はデフォルトの設定のま までもかまいませんし、pass.def が無ければ全測定となります。記述方法は簡 単なのでファイルを見てもらえれば理解していただけると思いますが、簡単に説 明します。 ・# マークはコメントです。# があるとその行の最後までは無視されます。 ・ファイルの頭で disable か enable のどちらかを記述します。enable はこの ファイルの設定を生かし、disable ですべての設定を無効にします。 ・あとは各機能の名前に対して、pass か go をそれぞれ設定するだけです。 pass でその機能をパスして、go で実行します。 pass の変わりに 0、go の変わりに 1 でも構いません。 Windows では GUI が使えます。 出力結果の見方: 出力結果の数値はシリコングラフィックス社の ONYX RealityEngineII で測定 した結果を 100.0 とし、それに対しての割合を出しています。 つまり ONYX RealityEngineII に対して何パーセントの性能かが得られます。 サンプリングした ONYX RealityEngineII のスペックは以下の通りです。 OS: IRIX 5.2 Clock: 150 MHZ CPU: MIPS R4400 Processor Chip Revision: 5.0 FPU: MIPS R4010 Floating Point Chip Revision: 0.0 Data cache size: 16 Kbytes Instruction cache size: 16 Kbytes Secondary unified instruction/data cache size: 1 Mbyte Main memory size: 256 Mbytes, 2-way interleaved その他: このプログラムの著作権は私にあります。転載は事後で結構ですので連絡下さい。 このベンチマークは現在 IRIX 版、ALPHA 版が存在しています。 他のシステムへ移植したい方、バグの報告や意見などありましたら連絡下さい。 以下の URL で実行結果の閲覧や比較が出来ます。ご利用下さい。 http://www.din.or.jp/~ysd/index.html ysd@din.or.jp 吉田 洋史