起動時の初期画面には、バージョン情報、著作権、及び起動の進行状況(現在どの音色表を読み込んでいるか)が表示されます。
メインウインドウについては、最初の設定から、再生まで、テンポ、拍子の変更も合わせてご覧ください。
メインウインドウでは総合的なコントロール、設定などを行います。また、ステータスバーには常時ヒントが表示されます。
画面上部のパネルは左から再生、録音のコントロール、ロケーションのコントロール、テンポ、メーター、キーの表示、再生速度の切り替えと最後の小節の設定、再生開始位置とループポイントの設定、ウインドウボタンとなっています。
●再生、録音のコントロール
曲の再生を制御します。再生中にも早送り、巻き戻し、シャトルバーの使用など、ほとんどの操作が可能です。
ボタンは、早送りからレコーディングまでがF2からF9キーまでに割り当てられています。特に、停止(F4)、最初から再生(F5)、再生(F6)、レコーディング(F9)は覚えておくといいでしょう。再生中にレコーディングボタンを押してのマニュアルパンチイン(MIDIのみ)アウトも可能です。レコーディングボタン下の「Set」ボタンでレコーディングの設定が行えます。
●ロケーションのコントロール
最初はロケーションは何も登録されていません。登録するには、SetLocをチェックし、その下の数字ボタンをクリックしてください。そこに現在の位置が記憶されます。記憶後はボタンを押せば登録した場所に瞬時に移動できます。
登録を消すには、0001:01:000まで移動して、そこで登録をして下さい。
●テンポ、メーター、キーの表示
現在のテンポ、メーター、キーの値が表示されます。これらをクリックすると、トラックがミュートされていなければイベントリストが開き、ミュートされていればそれぞれの数値を変更することが出来ます。
●再生速度の切り替えと再生対象の切り替え、最後の小節の設定
再生速度は、1/2倍、2/3倍、3/4倍、1倍、1.5倍、2倍の6段階で変化させることができます。ゆっくりリアルタイムレコーディングしたい場合などに使用して下さい。再生対象は、MIDIでMIDIシーケンスのみ、MIDI+AudioでMIDIとAudioの同期再生、AudioでAudioのみを再生します。最後の小節は、スクロールバーで設定します。再生は最後の小節を再生し終えると終了します。
●再生開始位置とループポイントの設定
再生開始位置は「開始位置から再生」ボタンを押したときに再生される最初の場所です。ボタンを押すと現在の位置が再生開始位置に設定され、チェックボックスがチェックされていると有効になります。
以後、2段目がループの頭、一番下がループの終わりです。再生がループポイントにさしかかると、ループの頭から終わりまでをループ再生します。
●ウインドウボタン
ボタンは左上からそれぞれウインドウメニューの、トラックウインドウ、ミキサー、チェインプレイヤー、オーディオトラックウインドウ、オーディオミキサー、オーディオエントリーに対応します。
●上書き保存
最後に保存したSSFファイルで上書き保存します。
●やり直し
最後に開いたSSFファイルを再度開き、最後に保存したときの状態に戻します。
●プロジェクトの新規作成
現在のプロジェクト、曲をクリアして新しくプロジェクトを作ります。
●プロジェクトを開く
Music Studio、プロジェクトファイル(*.ASF)を開きます。プロジェクトを開くと同時に、プロジェクトで指定されたMIDIファイルも同時に開かれます)。
●プロジェクトの上書き保存
最後に保存したASFファイルでプロジェクトを上書き保存します。
●プロジェクトに名前をつけて保存
プロジェクトを新しいファイル名で保存します。
●プロジェクトのやり直し
最後に開いたASFファイルを再度開き、最後に保存したときの状態に戻します。
●プレイリストの新規作成
現在のプレイリスト(チェインプレイヤー)をクリアして新しくプレイリストを作ります。
●プレイリストを開く
Music Studio、プレイリストファイル(*.PLF)を開きます。
●プレイリストの上書き保存
最後に保存したPLFファイルでプレイリストを上書き保存します。
●プレイリストに名前をつけて保存
プレイリストを新しいファイル名で保存します。
●終了
Music Studio Standardを終了します。
●再度行う
Undoした編集を、もう一度行います。編集は、元に戻す、再度行うを使う事で、9回前までやり直す事ができます。
●切り取り
選択箇所をコピーした後削除します。切り取ったデータは、貼り付け、マージ、インサート出来ます(エディットの対象によって出来ない場合もあります)。
●コピー
選択箇所をコピーします。コピーしたデータは、貼り付け、マージ、インサート出来ます(エディットの対象によって出来ない場合もあります)。
●貼り付け
コピーされたものを指定箇所に貼り付けます。貼り付け先にすでにあるイベントを消さずに貼り付ける場合はマージを使います。
●マージ
コピーされたものを選択箇所にマージ(合併)します。
●選択の切り替え
現在のグリッドの選択項目と非選択項目を切り替えます。
●フィルターで選択
イベントをフィルターを使って選択します。
●ツールバー
ツールバーに表示するボタンを指定します。ツールバーには、ファイルメニューのボタン、編集メニューのボタンを表示できます。
●コントロールバー
コントロールバーに表示するものを指定します。コントロールバーに表示できるものには以下のようなものがあり、それぞれについて表示、非表示を設定できます。
・プレイコントロール
現在の再生位置の表示、再生、録音をコントロールするためのボタン、シャトルバーです。
・ロケーションボタン
曲中の任意の場所を最大10個所記憶しておき、瞬時にジャンプすることができるボタンです。
・コンダクタ
現在のテンポ、拍子、キーを表示し、また一時的なテンポ、拍子を指定することができます。
・プレイモード
MIDIの一時的な再生スピード、再生する対象(MIDI、MIDI+Audio、Audio)、最大小節(曲の終り)を指定することができます。
・ループ
最初から再生位置、ループ開始位置、終了位置を指定することができます。
・ウインドウボタン
ソング、トラック、ミキサーなどのウインドウを表示するためのボタンです。
・発音数
MIDIの発音数を時間軸上でグラフにして表示します。
・シグナル
MIDI、オーディオのシグナルをチャンネル単位(MIDIのみ)、もしくはデバイス単位で表示します。
・CPU/メモリ使用率
現在のCPU、メモリ使用率をそれぞれゲージで表示します(WIndowsNTではこの項目は表示できません)。
・スクリーンメモリー
ウインドウ位置を記憶、呼び出しできるスクリーンメモリーを表示します。
●ステータスバー
ヒントを表示するステータスバーの表示を切り替えます。通常は表示する設定にしておくといいでしょう。
●ソフトウェアキーボード
ソフトウェアキーボードを開きます。
●オーディオスペクトル
オーディオスペクトルを開きます。
●ソング
ソング情報を表示、編集します。ソング情報はトラックウインドウ左上の「SONG」ボタンを押すことによっても表示できます。
●プロジェクト
プロジェクト情報を表示、編集します。プロジェクト情報はオーディオトラックウインドウ左上の「PROJ」ボタンを押すことによっても表示できます。
●スペシャルの編集
システムエクスクルーシブなどのスペシャルイベントを編集します。
クオンタイズ、イベントチェンジ、クリエイトコントロールは、トラック、イベントリストの各ウインドウで右クリックすると現れるポップアップメニューの中からも実行できます。
●クオンタイズ
選択箇所をクオンタイズします。クオンタイズとは、イベントの位置を編集する機能で、リアルタイムレコーディングで録音したデータをステップレコーディングで打ち込んだようなきれいなデータにしたり、イベントの位置を前後にずらしたり、きれいに並んだデータをわざとずらしたり出来ます。
●イベントチェンジ
選択箇所をイベントチェンジします。イベントチェンジとは、ノートの番号、弾く強さ、音の長さ等の変更、コントロールイベントの種類、値の変更を行う機能で、トランスポーズ(音程の変更)、ベロシティーチェンジなどが可能です。
●クリエイトコントロール
連続的に変化するイベントを生成します。これによって、フェードイン、アウト、テンポの連続的変化などが出来ます。
●デバイスの変更
選択トラックのデバイスを全て指定デバイスに変更します。これは、他人が作ったデータを利用するとき、デバイスを自分の機材用に合わせたりするのに使います。
●トラック初期化情報の挿入
指定位置にトラック初期化情報を挿入します。トラック初期化情報とは、音色、ボリューム、パンなどをさすもので、音源のチャンネルを初期化(または設定)するためのイベントを一気に挿入できます。
●トラック名を楽器名に変更
選択トラックのトラック名を、現在のトラックの音色名に変更します。これは、トラックをトラック名で管理しようとするとき、一気にトラック名に変更したりできます。
ウインドウの整列にはショートカットが使えます(ShiftかCtrlかAltを押しながらEnter)。
●新規作成
現在選択中のトラックのウインドウを作成します。Music Studio Standardでは、イベントリスト、ピアノロール、オーディオコントロールが作成できます。これらはトラック(オーディオトラック)ウインドウの左上のボタン、またはトラックウインドウで右クリックすると現れるポップアップメニューの中からも作成できます。
●個別に作成
現在選択中のトラックのウインドウを個別に作成します。ただし、あまり多くのウインドウを開くと処理が重くなるばかりでなく、処理が不安定になることがあります。ウインドウの作りすぎにはくれぐれも注意して下さい。
●全トラックで作成
すべてのトラックの情報を表示するウインドウを作成します。再生時の確認などに利用して下さい。ただし、一つのイベントリスト、ピアノロールに表示できるのは3万イベント程度なので、全イベント数がこれを超える場合は表示できません。
●全て閉じる
現在作成されているウインドウを全て閉じます。
●トラック
トラックウインドウを表示します
●オーディオトラック
オーディオトラックウインドウを表示します
●ミキサー
ミキサーウインドウを表示します。
●チェインプレイヤー
チェインプレイヤーを表示します。
●オーディオミキサー
オーディオミキサーウインドウを表示します。
●オーディオエントリー
現在のプロジェクトにエントリーされているWAFの一覧を表示、編集します。
●縦に並べて表示
表示中のウインドウを縦に並べて表示します。イベントリストを見るときなどは便利です(Shift+Enter)。
●横に並べて表示
表示中のウインドウを横に並べて表示します。小節を横に広く見たいときなどは便利です(Ctrl+Enter)。
●重ねて表示
表示中のウインドウを重ねて表示します。多くのウインドウを切り替えながら表示するときなどは便利です(Alt+Enter)。
●アイコンの整列
最小化したウインドウを整列します。
●環境の設定
ステータスバーのON、OFF、スクロールの設定などを行います。
●インストゥルメントマップの設定
各デバイス、チャンネルに使用する音色表を設定します。
●MIDI環境の設定
MIDIの接続、再生時の詳細、デフォルトのデバイス、などを設定します。
●デバイスの選択
使用するMIDIデバイスドライバを指定します。
●クロック送受信デバイスの設定
シンク再生時のクロック受信デバイス、送信デバイスを設定します。
●インプットフィルターの設定
インプットフィルターを使ってMIDI Inからの入力を制限できます。
●メトロノームの設定
メトロノームを鳴らす場合と、メトロノームに使用する音を設定します。
●オーディオ環境の設定
オーディオ再生時の詳細、デフォルトのデバイスなどを設定します。
●オーディオデバイスの選択
使用するオーディオデバイスドライバを指定します。
●レコーディングの設定
リアルタイムレコーディング、ステップレコーディングの設定をします。レコーディングの設定は、レコーディングボタン下の「Set」ボタンからも行えます。
●インプットクオンタイズの設定
リアルタイムレコーディング時にかかるクオンタイズの設定をします。
●オーディオレコーディングの設定
レコーディング周波数の設定、入力信号のモニターを行います。オーディオレコーディングの設定は、レコーディングボタン下の「Set」ボタンからも行えます。
●SMF読み込みの設定
SMFを読み込みかたの設定をします。
●目次
このヘルプの目次を表示します。F1キーでいつでも現在のウインドウのヘルプを見ることが出来ます。
●オールノートオフ
何らかの原因で音が止まらなくなってしまったとき実行して下さい。現在使用中の全てのデバイス、全てのチャンネル、全てのノートにノートオフを送ります。
●システム環境の設定
タイマーの設定をします。必要がない限り変更しないで下さい。
●バージョン情報
Music Studio Standardのバージョン情報、著作権情報が表示されます。