WinDviPRO Version 2.0/DEMO WinDviPRO は、株式会社インプレスの発行の「TeX for Windows ―縦組み対応 日 本語 TeX 統合環境―」に付属の WinDviを機能拡張したものです。 Version 2.0/DEMO は、WinDviPRO を購入する前に体験していただくための評価バ ージョンです。このバージョンは印刷することができません。それ以外の機能は、 製品版の WinDviPRO Version 2.0 と同等です。 パッケージに含まれている order.tex を TeX にかけて印刷すると(このデモ版 では印刷できないので注意してください)製品版の申込書になります。 【パッケージの内容】 このディレクトリには以下のファイルが収められています。 readme.txt このファイル wdvipro.exe 実行モジュール 【インストールの方法】 ここの説明の「\wintex」は TeX for Windows をインストールしたディレクトリ を表しています。ドライブ名を補うなど、実際のインストール状況に合わせて操 作を行ってください。 1.wdvipro.exe を wintex.exe と同じディレクトリ(\wintex\bin)にコピーして  ください。すでに製品版の WinDviPRO を持っている人は上書きすることになり ます。デモ版の使用を止めて製品版に戻すときは、製品版の wdvipro.exe をコ ピーしなおしてください。 2.プログラムマネージャに [アイコン]-[登録とグループの作成...] で登録して  ください。 3.PK フォントを使う場合は [ツール]-[フォント設定] を使って設定します。 このファイルの【PK フォントを使うには】を参照してください。 WinDviPRO を WinTeX から使用する場合には、WinTeX のバージョンが 1.0b 以降 でなければなりません。お使いの WinTeX のバージョンが 1.0 や 1.0a の方は、 インプレスの WWW サーバ(http://www.impress.co.jp/aftercare/)、ftp サー バ(ftp.impress.co.jp)、NIFTY-Serve(FWINAP)、PC-VAN(WINPARK)、インプ レス発行の INTERNET magazine や DOS/V POWER REPORT の付録 CD-ROM 、このパ ッケージの order.tex で、最新版('95/4 現在1.0c)へ更新するパッチを入手で きます。 【WinDvi との相違】 WinDviPRO では、TeX for Windows に付属している WinDvi の [マウス] メニュ ーをなくして [ツール] メニューを追加し、ツールバーのボタンの配置も変更し ました。 機能的には以下の点を強化しました。 ・PK フォントを使用することができます [ツール]-[フォント設定] でフォントの設定ができます。 WinDviPRO のフォント設定については、wdvipro.dvi の「PK フォントを 使うには」を参照してください。 ・図形出力の方法が増えました。 WMF ファイルや PostScript ファイルのインクルードや tpic をサポー トします。 詳しくは wdvipro.dvi の「スペシャル命令の仕様」を参照してください。 ・拡大/縮小の中心位置をマウスで指定できるようにしました [ツール] メニューでマウスのモードを [ズームイン]/[ズームアウト] に切り替え、画面上でクリックします。 ツールバーの拡大/縮小ボタンの意味が、マウスのモード切り替えに変 わりました。 ・拡大率を自動的に計算します [表示]-[縮小/拡大] で、[ページ幅を基準]、[ページ高を基準]、[前ペ ージを表示] を選ぶと、ページサイズとウィンドウの大きさから拡大率 を自動的に計算します。 【PK フォントを使うには】 PK フォントを使うためには、 [ツール]-[フォント設定] を使って、TFM ファイ ルと PK ファイルの設定をします。 TFM ファイルは、[フォント設定] ダイアログの [TEXFONTS] に設定されているデ ィレクトリのいずれかにインストールされていなければなりません。[TEXFONTS] に含まれているディレクトリにコピーするか、[TEXFONTS] にディレクトリを追加 します。追加するときは「;」で区切ってください。 [フォント設定] ダイアログの [TEXGLYPH] テキストボックスに、以下のエスケー プ文字を使用して PK フォントのファイル名(パス)を設定します。 %s フォント名 %d 解像度 「;」で区切って複数のファイル名を羅列することもできます。 <例> c:\tex\fonts\%d\%s.pk;c:\tex\amsfonts\%d\%s.pk WinDviPRO は TrueType などの Windows フォントが見つからない場合、TEXGLYPH の設定にしたがって、必要な解像度に一番近い解像度の PK フォントを選びます。 必要な解像度とインストールされている PK フォントの解像度が異なる場合は、 拡大縮小を行って「紺色」で表示します。 【BMP スペシャル】 BMP(Bitmap)ファイルをインクルードするための方法を 2 種類用意しています。 ・\special{Windows org} ・\special{Windows bmp } ※ 最初の命令でBMPを表示する位置の左上を、2番目の命令で右下を指定 します。 ・\special{bmpfile=} ※ この命令の位置を左下として、BMP ファイル中に書かれた解像度で表 示/印刷します。 ※ 以下のオプションを使うことができます hsize= vsize= hscale= vscale= hoffset= voffset= は、BMP ファイルの他に、DIB ビットマップ形式のデータを含む CLP (クリップボード)ファイルも使えます。ファイルを読み込むとき、DVI ファイ ルのあるディレクトリがカレントディレクトリになります。 【WMF スペシャル】 WMF(Windows MetaFile)ファイルをインクルードするための方法を 2 種類用意 しています。 ・\special{Windows org} ・\special{Windows wmf } ※ 最初の命令で WMF を表示する位置の左上を、2 番目の命令で右下を 指定します ・\special{wmffile=} ※ この命令の位置を左下として、WMF ファイル中に書かれたデフォルト の大きさで表示/印刷します ※ 以下のオプションを使うことができます hsize= vsize= hscale= vscale= hoffset= voffset= は、標準 WMF、再配置可能 WMF、ピクチャ形式のデータを含む CLP ファイルに対応しています。Windows NT の拡張メタファイルには対応していませ ん。ファイルを読み込むとき、DVI ファイルのあるディレクトリがカレントディ レクトリになります。 【PostScript スペシャル】 PostScript を扱うため、以下の special コマンドをサポートしています。 これらのコマンドは、PostScript プリンタに出力するときのみ有効です。 ・\special{postscriptbox{pt}{pt}{} ※ jdvi2kps に付属の epsbox.sty に対応しています ・\special{epsfile=} ※ dvi2ps j-version で使用する (ecl)epsf.sty に対応しています ※ 以下のオプションを使うことができます hsize= vsize= hscale= vscale= hoffset= voffset= ・\special{psfile=} ※ 以下のオプションを使うことができます hsize= vsize= hscale= vscale= hoffset= voffset= ・\special{ps:}  \special{"} ※ PostScript を直接記述します ※ 「ps:」の仕様が、jdvi2kps 等と違って「"」と同様になっています PostScript ファイルを読み込むとき、DVI ファイルのあるディレクトリがカレン トディレクトリになります。 【tpic スペシャル】 tpic スペシャルの仕様は、基本的には tpic 2.2 コマンドセットを参考にしてい ます。しかし、tpic 2.2 コマンドセットの仕様では、灰色のシェーディングのと き図形の下にあったものは消去されないことになっていますが、Windows の制限 により実現できませんでした。 また、DVIPRT/DVIOUT の独自な拡張には対応していません。 【wintex.ini について】 WinDviPRO は、Windows ディレクトリの wintex.ini の以下のエントリを参照し ます。 [Environ] TEXFONTS= ※ TFM ファイルがインストールされているディレクトリを、「;」で区   切って羅列します TEXGLYPH= ※ 「PK フォントを使うには」の項を参照してください [Font] min10=MS 明朝 = ※ DVI ファイル中のフォント名と、Windows のフォント名の対応を設定   します [WinDvi] ※ WinDviPRO の終了時の状態を保存します 【サポート情報】 WinDviPRO は、「TeX for Windows」の各モジュールと同様に、今後もインプレス の WWW サーバ(http://www.impress.co.jp/aftercare/)、NIFTY-Serve(FWINAP)、 PC-VAN(WINPARK)、インプレス発行の INTERNET magazine や DOS/V POWER REPORT を通じてメンテナンスを続けていく予定です。もし、不具合がありましたら下記 の宛先にお知らせください。 郵便 〒102 東京都 千代田区 三番町 20 株式会社インプレス インプレス・ラボ「WinDviPRO」係 インターネットメール wintex-bugs@impress.co.jp 設定方法などの質問にはお答えできません。 あらかじめ、ご了承ください。 以上 1995 年 5 月 8 日 株式会社インプレス インプレス・ラボ