とは?

"日本語Linux、誕生!"と銘打ったTurboLinux日本語版は、 
日本のユーザーがLinux OSをより簡単に導入・操作できることを目的にした、 
世界で最も新しいディストリビューションです。 
日本語表示のGUIインストーラや日本語環境の標準装備など、 
数々の新機能や斬新なアイデアを豊富に取り入れ、 
日本語がより使いやすくなるLinuxをめざし、開発しています。 

パシフィック・ハイテックでTurboLinuxの開発を始めた理由はいくつかあります。

1.ユーザにOSの選択を与えたい

Linuxは、WindowsやMac OSと比較して、システムが非常に安定しており、 
ネットワーキング、マルチタスキング、マルチユーザ、メモリ管理なども優れています。
また、ユーザ自身が自由に使用環境をカスタマイズできる点も素晴らしく、
是非多くのユーザにLinuxを体験して頂きたいと思います。 

Linuxは根本的にフリーであり、オープンでもありますので、
開発してくれているプログラマが世界で数千人、数万人にものぼり、
ものすごい勢いで進歩して行っています。
LinuxはOS自体はフリーでありながら、他の商用OSよりも安定していて、
企業でも十分使用できるような水準になっています。
最近Linux対応の商用アプリケーションも発売されるようになり、
これによって、いろいろなユーザがLinuxを使えるようになりました。

2. Linuxを使いやすくしたい

Linuxの機能が優れていると言っても、
まだ一般ユーザに馴染みにくい部分があります。
ですから、だれでも抵抗なくTurboLinux をインストールすることができ、
デスクトップの設定も簡単にできるような環境をつくりたいと思っています。 

3. 日本語環境を提供したい

Linuxはもともとヨーロッパで誕生し、
日本でも多くのプログラマ達に支援されてきました。
しかし、ほとんどのディストリビューションは欧米のユーザを対象にしたものであり、
日本語を使うための環境は各ユーザが整えなければなりません。
パシフィック・ハイテックは日本でリリースをする以上、
日本のユーザが納得して使えるものにしていきたいと思っています。

まず、日本語のインストール、日本語のフォント、エディタ、 
日本語入力システム、などを揃えています。
さらに、完全な日本語環境を構築するために将来を見据えた開発を行っております。
他社との契約上で今の段階で詳細は公開出来ませんが、
Linux対応のアプリケーションもTurboLinuxに入れたり、
独自で発売したりしていきたいと思っています。


TurboLinuxとRed Hatとの関係

パシフィック・ハイテックは約3年前からRed Hatの開発の手伝いをしています。
Red Hatのインストールのテスト、デバッグ、そしてコーディングも多少してきました。
(Red Hat社設立当初は、まだCDライターが高額だった頃に、
 最初のRed HatのCD-Rを焼いて工場に送ってあげたりもしました(笑)) 

その経験を活かして、TurboLinuxをRPMベースにしましたので、 
TurboLinuxは「Red Hat互換」です。
TurboLinuxはインストールの部分は新しくオートプローブなどのコードを入れたり、
Red Hatのものも参考にしたりしました。
デスクトップはAfterStepをベースにしています。
パシフィック・ハイテック独自で作ったプログラム、 
Red Hatのユーティリティや他の開発者が作ったアプリケーションが数多くそろっています。 

ですから、TurboLinuxとRed Hatはかなりの共通点があります。
しかし、TurboLinuxのオリジナルなところも少なくありません。 

・初心者にも使いやすい、日本語化されたインストーラ 
・オートプローブで、ネットワークカード、SCSIカード、ビデオカードなどの自動認識
・TurboDesk Configuration:GUIでフォント、色、バックグラウンドなどの設定 
・xpkgupdate:インターネットから自動的に最新のプログラムをインストール
・xfind:GUIベースのファイル検索プログラム
・xdnsconfig:GUIベースのDNS(ネームサーバ)設定 

なお、オムロンソフトウエア株式会社及びリョービマジックス株式会社のご協力により、
商用の日本語フォント、日本語入力システムとワープロが 
TurboLinux Pro日本語版に入ることにもなりました。 

TurboLinux日本語版は、まだまだ発展途上のディストリビューションです。
全てが一気に実現できる訳ではありません。
土台を作りながら、ユーザや開発者の声に耳を傾け、統合的な日本語環境をめざし、
Linuxのコミュニティに貢献していきたいと思っています。


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